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初心者のための家庭菜園ガイド!簡単にできる土作りと肥料の作り方!

家庭菜園での土作りのやり方をまとめました。作物を育てるうえで土の適切なpH、団粒構造が大切で、それによって適度な保水力と通気性が得られます。家庭菜園の初心者向けの腐葉土を中心にたい肥の作り方、簡単な土作りと、それに必要な道具を紹介しました。
2020年8月27日
ka123eru
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庭で菜園作りを思い立ってまず行うこと

初心者向けの簡単な土作りをはじめよう!

初心者の方が家庭菜園のための庭づくりをしようと思い立ったとします。慣れないうちは小規模で作りはじめて、市販の培養土を買ってきて庭に入れて使うのもよいです。そうやって植物を育てるだけでも自信がつきます。しかし培養土の養分は時間がたつとなくなります。庭全体に市販の土を入れるとなると結構たくさん必要になります。つまりのちの維持管理を考えると土作りは自分でもとの土から行えるようになりたいものです。ここでは初心者に向けてたい肥作りを含めた土作りをご紹介します。

初心者の家庭菜園の土作りは時間をかけて

はじめての家庭菜園作り・土作りは半年先をみて

いきなり庭の土に肥料を入れて、すぐに植物を育てようとするとさまざまなことが起こってしまいます。 そのためまずは土作りからはじめましょう。最初のシーズンは土作りができれば大成功というぐらいで進めていくと、つぎのシーズンがちがってきます。だいたい春と秋の半年ごとに土作りと野菜作りをすすめていく感じです。 こうした手順で進めていく庭作りならば、もちろん広さにもよりますがそんなに大変ではありません。十分楽しみながらやっていけます。

自分の庭について詳しくなろう

家庭菜園には日々書けるだけの奥深さと発見がある

自分で基本的なことをまずは理解して土作りをするようにします。すると庭の状態をより深く知ることができます。土作りをしていくことで土がどんどん価値のあるものになります。 それほど手をかけなくても少量の肥料やたい肥で野菜がよく作れるようになってきます。しかもこの文の後半でお示しするように、自分の庭で自然や環境に親しめてそれらを学べます。 何も学校の勉強のようにがむしゃらにならなくても、楽しんでいるうちに身についてきます。そして自然がより身近なものとして実感できるようになります。日々の菜園の作業には奥深さと新鮮な気づきがあり楽しめます。

第1段階:草ぬき、石ひろい、耕すこと

土作りの前に初心者が行いたい準備作業

庭にしようと思っている場所は、菜園を作るにしろ草花を植えるにしろ、はじめからかならずしも植物を植えてそだてるうえで都合のよい土とは限りません。むしろそうでないことのほうが多いでしょう。

たとえば造成地の土はいろいろな建築資材が混入したり、大きな石が入っていたりしがちです。まずはそうしたものを深さ30センチ程度までくわやスコップを用いて耕しつつ、取り除くことからはじめます。

手間のかかる作業ですが、のちのことを考えると最初でやっておくべきことです。これができた人はのちの作業をたいていうまくやりとげるでしょう。

第2段階:菜園の土の状態を道具を使わずに知り、土作りのポイントをつかむ

まずは道具なしで簡単に土を知る

野菜が作れるように土作りをはじめる前に、土の性状を把握しましょう。それには簡単な方法を使います。これによって粘土質が多いかあるいは砂などが豊富にふくまれるか大まかに知ることができます。

肥料を含まない土を握ってみる:固まる場合→粘土質多い

まずは自分の庭の土の状態をよく見極めます。その方法は簡単です。しめりけのある場所に行き、ひとつかみ庭の土を手にとりグーでにぎってみてください。そのままくずれず団子のままならば、もとの土をとった場所に水を少し加えてみてください。なかなか浸みこんでいかないならば、水はけの悪い通気性のよくない粘土質の多い土である可能性が高いです。

肥料を含まない土を握ってみる:ぽろぽろくずれる場合→粘土質少ない

逆ににぎった土がぽろぽろと形を作らずに崩れてしまい、その場所に水をかけるとただちにしみ込んでしまう場合には水はけのよい、通気性のよい砂かもしれません。一見よさそうですが、この場合には水をやってもすぐに乾いてしまいがちで、もう少し水を保持する力(保水力)がほしいものです。


第3段階:腐葉土・たい肥を加えて土作り 

家庭菜園の土作り、耕地の深さ確保は肥料の前に腐葉土・たい肥から 

粘土質の水はけの悪さと砂の保水力のなさという相反する性質。このいずれもを改善できるのがたい肥です。たい肥とはおもに生物の有機質の成分が分解しかかったものです。土の性質を格段によくするすぐれものです。 この成分が多い土は土中の微生物が豊富です。こうした有機質の豊富な土を土壌と呼びます。土中の微生物や生物は、土を時間をかけて作物を育てやすい状態にしていくはたらきがあります。同時に土の通気性がよくなります。

家庭菜園の初心者が知りたい「腐葉土」・「たい肥」とは

言いかえますと、たい肥は粘土質の多い土の場合には、水の浸透性と酸素の流通をよくします。その一方で、砂の多い土の場合には、たい肥を加えることで水を適度に保持してくれます。この水を保持する力を保水力といいます。いずれにしてもたい肥を庭に入れることが土作りには必要ということです。

庭を家庭菜園とするためのたい肥量の目安と耕す深さ

ではどのくらいの量のたい肥を入れるとよいでしょうか。乾燥するとがちがちに固まり、くわがやっと入るぐらいの粘土質ならば、最初は1平方メートルあたり4,5キログラム程度入れてもかまいません。 さらさらした砂の多い庭土ならば、上と同じぐらいの分量のたい肥を投入してみましょう。翌年からその半分の分量でよくなります。 そして表面から20センチ程度をくわで耕しながらかきまぜます。いずれ大根を育てたい場合にはショベルの歯が埋まるぐらいの30センチほどの深さまで耕します。

家庭菜園の土作りの要素

土作り、耕地の深さ確保のツボはたい肥にあり

菜園で野菜を育てるにあたってどんな土の要素の把握が必要でしょうか。とくにたいせつなポイントは土のpHと団粒構造のふたつです。ここをしっかり押さえて菜園のための土作りを行います。このコツをつかむと野菜がつくりやすくなります。

土作りのたいせつな要素(その1):土のpHとは?

理科の実験道具

土のpH(ピーエイチ)はたいせつな要素です。pHは土が酸性からアルカリ性のどの程度かを示すめやすです。 中性が7、それより数字が小さいと酸性、大きいとアルカリ性(塩基性)を示します。植物を育てる場合には一般的にpH6~7程度の弱酸性から中性付近がのぞましいとされています。多くの植物がこの範囲のpHを好むからです。この範囲にある土であれば植物はよく育つといえます。 日本の場合には多くの地域の土壌が酸性にかたむいています。これは酸性雨の影響もあり、毎年のように土のpHを弱酸性に戻してやることが必要です。 pHを測ってみたい方は理科の実験で使うpH試験紙やpHメーターで測定できます。しかし測定は必ずしも必要ありません。つぎの方法でpHは維持できます。

土壌改良の道具としての苦土石灰で土のpHを調整

土のpHの調整には苦土石灰を用いる方法が簡単です。ホームセンターや園芸店でごくふつうに販売されています。 1平方メートルの広さの場所に苦土石灰の粒をふたにぎり(手袋をしてください)程度まきます。そしてよく土をかき混ぜ、1週間ほどなじませます。 苦土石灰はアルカリ性ですから、中和のはたらきで土は弱酸性を示すようになります。 苦土石灰は粉末のものに比べて粒状のもののほうが扱いやすいです。粉末が目に入った時や手についたときはよく水洗いしてください。

土壌改良の道具としての苦土石灰を加えるときのポイント

肥料と苦土石灰は一緒に土に混ぜることは避けます。肥料の成分のうちとくにチッソが分解してしまい、アンモニアとして土中から抜けてしまうからです。面倒がらずにべつべつに施します。これはうっかりしやすいので注意します。かならず苦土石灰をまいてから1週間おいたのち、肥料を入れるようにします。

土作りのたいせつな要素(その2):土の団粒化とは?

粘土質と砂地の庭土はいずれもたい肥で団粒化を促進

こうして土にたい肥を加えると、もうひとつ土にだいじな性質が加わります。それが団粒化です。一方で有機質が少なく同じサイズの粒子がぎっしり詰まっている状態を単粒構造といいます。こうした土は密に詰まって窮屈な状態で水の通りが悪く、酸素もいきわたりません。植物が育ちにくい構造です。それに対して、土に有機質に富んだたい肥を加えることで土壌と呼べるようになり団粒化も進みます。その際にたい肥の有機質が、土の粒子どうしの接着剤の役割を果たします。

粘土質の庭土は腐葉土・たい肥による団粒化で耕地の深さも確保して、通気性アップ 植物の生育がスムーズに


上で説明したように単粒どうしが結びついて団粒となります。団粒化が進むと土の粒子同士の隙間がふえて、酸素や水の流通がよくなります。同時に土中に有機質が増した土壌では、微生物のはたらきが活発になります。この団粒化した土は植物の根にとって適した環境といえます。根が水分や酸素を得やすく、根の生育する余地が確保されています。

土作りの一般的な作り方の手順をまとめると

土の作り方:扱いにくい粘土質も初心者はこの手順で耕地の深さを確保

上でお示しした土作りの標準的な手順をつぎの①~③にまとめます。  ①苦土石灰の投入  ②1週間おいてたい肥と肥料投入  ③さらに3日から1週間後に植物の植えつけ このような手順でいくと適度なpHと団粒化がすすんでいきます。 土を手にとると、あきらかにほくほくとしてやわらかな感触になっていくことがわかります。 1週間単位で土のようすを見ながら段階を追って作っていきます。 ただし腐葉土や肥料分の少ないたい肥については、①の苦土石灰を加える操作と同時に行ってもかまいません。肥料分がこれらには低濃度しかふくまれていないからです。その1週間後に肥料を加える操作以降は同じです。

たい肥についてよく知ろう

道具としてのたい肥:たい肥は肥料なの?

さて、上の操作で出てきたたい肥とはいったい何でしょうか。肥料とは明らかに区別して土壌改良に用います。 なかには肥料に区分される場合もありますが、肥料分は低濃度しか含まれていません。むしろ土を団粒化する土壌改良の効果がたい肥にはあります。たい肥とは上に示したように生物の有機質の成分が分解しかかったものでした。 たい肥に含まれるフミン質などの成分によって土の粒子がくっついて団粒化を推し進めます。そして植物にとって適度な水や酸素のある状態を維持できるようになります。

粘土質の庭土の耕地の深さを簡単に確保できる手作り腐葉土・たい肥

腐葉土やたい肥にはもちろん市販品があります。慣れないうちはこうしたものの中から選んで土作りに使ってみて、自分の庭に合ったものを選んでいくとよいでしょう。なかには自分で作りたいという方もいらっしゃるはずです。じつはたい肥は手作りできるものです。自分で作ればどんな材料からできているかも把握でき安心できるのではないでしょうか。ではどうやってつくるか説明していきます。

初心者のためのたい肥作りに最適 落ち葉たい肥(腐葉土)の作り方

初心者のつよい味方 粘土質の庭土を簡単に改良できる腐葉土とは

まずはたい肥の材料あつめからです。何をたい肥の材料にするとよいのでしょう。 その答えは極論すると塩分を含んでいなければ、生物のつくるものならばごく一部の例外を除き何でもたい肥の材料になります。これはおどろきではないでしょうか。じつになんでもいいのです。 とくに生ごみの多くはこうした生物の作り出す有機物がほとんどです。コンポストなどでためしてみると、じつにいろいろなものからたい肥をつくりだすことができます。でも慣れないうちは失敗しにくいべつの資材「落ち葉」から作ることをおすすめします。落ち葉から作るので、落ち葉たい肥です。 肥料をほとんど加えないほとんど落ち葉からなるものを腐葉土といいます。腐葉土は山などの自然の環境でもすこしずつできています。

道具いらず手間いらずの簡単落ち葉たい肥(腐葉土)の作り方

初心者の方にとってたい肥作りに最適なものは、どこにでもある落ち葉です。公園や庭には秋になると落ち葉がつもります。それを庭のひと隅に1メートルの囲いを木材や合板などでつくり、そこへ集めていきます。上に古いゴザ、よしず、古い毛布などをかけておくとよいです。 こうして覆う理由は、雨を避けたいですが、空気の流通がよいほうがいいからです。ビニールシートを空気が入るぐらいゆるくかけてもかまわないでしょう。 じつはこれだけでも半年後にはいい腐葉土、すなわち落ち葉たい肥ができあがります。翌春から夏にかけて使えるようになります。はじめてたい肥作りをおこないたい方におすすめの方法です。 落ち葉のうち、イチョウの葉はあまり腐葉土づくりには向かないようですので避けます。

米ぬかを加えた落ち葉たい肥の作り方

粘土質土壌の改良にも使える!チッソ肥料として米ぬかを加える落ち葉たい肥の迅速な作り方 

腐葉土づくりに慣れてくるとたい肥化を進める際に、チッソとなる材料を加えるともっと早くできることがわかってくるでしょう。枝葉の炭素分のみならず、窒素分をバランスよく補うことで微生物による有機物の分解が進みます。チッソは土中の微生物のはたらきを高めるからです。チッソとしては米ぬかやおからがおすすめです。

深さを確保した木枠による簡単な米ぬかを肥料として加えた落ち葉たい肥の作り方

上のように枠で囲った中に落ち葉を積み重ねていきます。1,2か月後からショベルやフォークなどでたびたびかきまぜると分解が均一に進むようになります。

米ぬか落ち葉たい肥の作り方の手順

20Lのゴミぶくろにぎっしり入るほどの落ち葉を木枠に移し、米ぬかもしくはおからを200~300グラムほどと水を加えてよくかきまぜて踏み固めます。水を加える量は、かたくにぎってやっと水がひとしずく出る程度のしめりぐあいでよいです。 上には古いござなどをかぶせます。この落ち葉の積み重ねを繰り返していくと、2,3か月で落ち葉を中心にしたたい肥ができあがります。分解が進みにくいときは、一度内部と外側が混ざるようにかきまぜてください。

米ぬかは肥料としても使える!


米ぬか分量を増やすと肥料に

米ぬかはこうしてたい肥を作る際のみならず、作物が育つ際の肥料にもなります。それはここで落ち葉たい肥作りに使った米ぬかの分量をもっと増してしばらく置きます。その後乾燥させると使いやすい有機質だけからなる肥料の出来上がりです。長く安定した効きを示す有機質肥料として用いることができます。

米ぬか、腐葉土だけでない 庭のゴミからたい肥が

庭作りに慣れてきて、庭に草木を植えて育てていると、剪定した枝葉や抜いた草などがたまります。そうしたものをこまかく切ったものでもたい肥が作れます。この場合にはチッソ分を十分入れるようにして、たい肥化する際の温度を上げると雑草の種などが発酵熱で発芽しなくなります。そのあたりについてはさまざま研究する楽しみがあります。

庭でアウトドアライフを満喫

菜園にたたずむ

こうしたたい肥を庭で作れて実際に利用できるようになるとその効きにきっと驚くと思います。作物や草花などを作れるようになると、生き物が循環していることに気づくでしょう。じつにむだなく自然(あるいは環境)のシステムができあがっていることがわかってきて感動します。 とくにお子様といっしょにこうした土作りや植物を庭で育ててみてください。意図せずに情操面を育むことができ、しかもアウトドアライフを家族で楽しめるようになります。

自分で作った米ぬか入りたい肥で簡単土作り

できたたい肥は植物を育てる際に、上に示したやり方で加えるといいです。一般的な庭ならば家庭や庭で出たもので作られたたい肥で庭作りができるようになります。 こうなると経済的でもあり、生ごみを自宅でほとんど処理できるようになります。自治体などで処理する生ごみの軽減にもつなげることができます。本当の意味でのエコライフといえるでしょう。 慣れてくれば腐葉土や生ごみから作るたい肥は非常に良い土作りのための資材であることに気づくでしょう。なぜならばさまざまな生物からの生産物がそこには入っています。ですから植物にとって栄養素としてバランスが取れたものがおのずとできあがるからです。 堆肥が作れるようになれば、ぼかしなどのほかの手作りの使いやすい肥料づくりにも挑戦してみてください。

家庭菜園の土作りの道具・材料とは

初心者がまず簡単な土作りにほしいもの

さて、たい肥作りや土作りに便利な道具をご紹介します。こうした道具はこれから作る庭や作業の規模に応じてご自分に合ったものがようです。 スコップ、ショベル、クワなどは迷われた時には標準的なものをまずは使ってみます。こうした道具は使った後についた土などをよく落として洗い、水分をぬぐって乾かし、適当な場所にしまうようにすると長持ちします。庭に放置すると危険ですし、長持ちしません。ガーデニングの用具をしまう場所を土作りの時にいっしょに準備しておくといいです。

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おすすめのどんな用途にも使いやすいショベルです。剣先型が固い土でも掘りやすいです。ちょうど1回で掘れる深さが当面の野菜作りに適した深さになります。木製の柄のため、作業の多い冬でも手が冷たくありません。

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使いやすくさびにくいステンレス製の鍬です。ステンレスで若干値段がちがいますが、歯の部分は酷使に耐え、とても長持ちしコストパフォーマンスがすぐれています。柄が木製ですので身長に合わせて柄の先を切ることでサイズを調節できます。柄が木製ですので冬でも冷たくありません。柄は消耗品で取り替えてつけかえることができます。

GARDEN FRIENDS| 木柄 移植ゴテ 細

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ごく一般的で使いやすい移植ごてです。こちらも柄が木製で冬でも冷たくありません。

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粒状の苦土石灰は風で舞い上がらないのでまきやすく、おすすめです。庭の広さによって、5㎏や20㎏の袋があります。