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豪華なビジュアルから目が離せない!洋蘭の一種であるデンドロビウムの育て方を解説!

洋蘭の育て方は難しいと感じる人は多いでしょう。しかし、ランの種類は15000種以上もあるので、日本に出回っている洋蘭も育て方が簡単な種類も存在します。今回は洋蘭の中でも育て方が簡単なデンドロビウムを解説します。デンドロビウムは洋蘭栽培の初心者向けです。
2021年2月12日
bright.one0727
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目次

デンドロビウムとは

Photo by sunoochi

まずランの種類は世界で15000種類を越え、日本でも70種類以上のランが自生しています。観賞用の目的として栽培されたものを「洋蘭」と呼ぶのですが、デンドロビウムも洋蘭の分類です。また、デンドロビウムの原種も1600種類を越え東南アジアを中心に熱帯の地域に生息しています。洋蘭の中でも非常に種類が多く、観賞用として親しまれています。

デンドロビウム栽培の魅力

Photo by sunoochi

デンドロビウムの栽培や育て方で最も魅力的なポイントは、初心者でも育てられるほど、育て方が比較的楽なことです。デンドロビウムはネパールなどの高冷地でも自生しているものもあり、洋蘭の中でも比較的丈夫な種類とされています。株が自体が凍結しなければ、枯死することなく育つほど寒さには比較的に強いです。ですので、初心者でも越冬を迎えさせ、翌年にもう一度花を咲かせられます。

胡蝶蘭だけじゃない!簡単な洋蘭の栽培

Photo by sunoochi

世間では「ランの育て方は難しそう。」そのようなイメージがもたれていますが、先ほどから記述しているとおり、デンドロビウムは洋蘭のなかでも比較的に栽培や育て方が簡単なので、初心者でも洋蘭栽培が可能です。ランを育ててみたいのであれば、初めは育て方が一番簡単なデンドロビウムを選んでみてみましょう。

デンドロビウムの種類系統

Photo bywebandi

デンドロビウムは種類によってさまざまな原種が存在し、種類が異なると、姿形さえ異なります。デンドロビウムは基本的に系統別に分類され、ノビル系、ファレノプシス系、フォーモサム系、キンギアナム系、カリスタ系の5系統です。しかし、園芸界ではデンドロビウムというと「ノビル系」を指すことが主流で一般的な扱いとされています。今回はその「デンドロビウム・ノビル」というランの育て方について詳しく解説します。

デンドロビウムのノビル系とは

Photo by sunoochi

デンドロビウム・ノビルとは「バルブ」と呼ばれる、太く節々に伸びる茎を持ち、それを上へと直立に伸びて生長するランです。バルブは年々伸ばし続け、年ごとに新しいバルブの芽を出します。また花は前年に伸びたバルブに花を付け、花が散り始めると、また新しいバルブを出したり、そのまま伸びたりして生長していくのです。

デンドロビウムの育て方重要項目8選

デンドロビウムの育て方①置き場所

Photo byFree-Photos

育て方で最も大事なポイントは、デンドロビウムを季節によって置く場所を変えることです。ランの原産地は暖かい熱帯地域で、日本の冬の寒さに弱いと勘違いされることが多いですが、実際はそれは種類によって異なります。デンドロビウムはむしろ寒さに当てることで、花芽つきがよくなり春にきれいな花を咲かせてくれるのです。育て方を少しでも変えるだけで、花の付き具合が変わってしまいます。

レースカーテン越しで育てる


Photo byStockSnap

デンドロビウムの育て方で一番重要なことは、まず直射日光は厳禁です。基本的に鉢で売られているので、そのまま買ってきて飾る方が一般的です。管理する際は、レースのカーテンで光を遮断してください。光が直接当たってしまうと、葉焼けを起こしてしまったい、過剰な水切れも起こしたりします。また季節にあわした、窓際の置き方がポイントで、夏は窓から離して、冬は窓の近くに置くとかなりよいです。

POINT季節にあわした置き方

  • 夏場:窓から離して置く
  • 冬場:窓際に置く
  • 温度が徐々に高くなるにつれ遠くへ離す

外で管理する

Photo byPexels

デンドロビウムは室内で育てることもよいのですが、春の開花を楽しむためにも、なるべく外に出す育て方と管理方法もポイントになります。外に出すことで、光合成もしやすくなり生育がよいです。暖かくなる春以降に外に出し、夏場は高温多湿には弱いので木陰や光が遮断できて涼しいところに置きます。また、冬場は5℃〜8℃の寒さになる頃に、2週間ほど外で管理することがよいです。そうすることで、花芽の付き具合がよくなります。

デンドロビウムの育て方②用土

Photo byMyriams-Fotos

デンドロビウム・ノビルの育て方に限らずランは着生植物なので、土を必要としないものがほとんどです。実際に熱帯に生息しているランは木や岩に着生しており、根が剥き出した状態で生長しています。日本で栽培する際は、冬の寒さを越すためにも、ミズゴケなどの水はけがよいものが使われるのです。買ってきたデンドビウムを植え替える際には、ミズゴケと底石を用意して鉢植えに植えてください。

デンドロビウムの育て方③水やり

Photo byannawaldl

デンドロビウムの水やりでよく根腐れを起こしてしまうことがありますが、それは単に水の与え過ぎが原因と考えられます。まずデンドロビウムは比較的に乾燥には強いので、夏場の猛暑でない限りたくさん水を与えることは必要ありません。高温多湿の環境下は一番悪い状況なので、乾燥気味にさせた育て方がポイントで、根腐れを解消することが可能です。

指でチェック

Photo byMabelAmber

水を与える際も、まず指で必ずチェックする方法が大事です。着生植物なので、土は使われずミズゴケなどが敷き詰められていますが、確認する際は、目で表面だけ見ても判断しにくいので、人差し指を第二関節ぐらいまで入れて、中まで湿っているかどうか確認してください。表面が乾燥しているかといって、水を与えていても、根腐れの原因になるだけです。必ず中の具合もみて水やりを行ってください。

デンドロビウムの育て方④肥料

Photo byMareefe

冬の時期には、肥料を全くあげる必要はなく、花が終わったら4月〜6月の間に与えます。発酵油かすに骨粉を混ぜたものを与えるとよいです。与える際は、鉢の上から、株元にパラパラとかけ、水もかけて与えます。夏以降の肥料も与えるのも控えてください。花芽が付きにくくなるので梅雨が終わるまでに与える育て方がポイントです。

液肥料も使う

Photo bysilviarita

デンドロビウムの花芽の付き具合をよくするためにも、夏が終わって秋の時期の10月頃に、ラン用の液肥料を与えましょう。与えすぎも当然よくありませんが、肥料の扱い方にあわして、液を薄めて株元に与えてください。開花時期に花がたくさん見れるように、念入りな育て方がランを栽培する心得なのです。ぜひ試してください。

デンドロビウムの育て方⑤植え替え

Photo byDomAlberts

買ってきて間もない頃はよいですが、根の具合を確認するためにも一度植え替え、もしくは根の手入れをするためにポットから出すことをおすすめします。ランの育て方は根を見ることが大事です。根が白ければ新しく元気な証拠で、黒くなっていたら、根腐れに繋がる可能性があるので、黒くなってしまったものは除去していきましょう。

年に1度の手入れする育て方

Photo byStockSnap

根の手入れをする際は、白い丈夫な根を傷付けずに行ってください。根をほぐしながら、根についたミズゴケを取り手入れします。水の中でやるとほぐしやすく、取り除きやすいのでおすすめです。植え替えは年に1度の頻度で行う育て方がよいでしょう。ミズゴケも時間が経つと悪くなるので、手入れの際にミズゴケも新しいものに変えます。

デンドロビウムの育て方⑥剪定

Photo by sunoochi

デンドロビウムの花芽の付き具合をよくするためにも、剪定を行った育て方と管理方法がよいです。バルブに栄養が詰まっているのですが、花が一度終わると、生長が著しいバルブは栄養を吸い上げるのをやめ、他のバルブに栄養を行き渡らせて枯れます。そうすると、既に育っているバルブにも行けば、下から新しいバルブの芽が出てくるのです。そこで一度剪定をして芽を間引く育て方がポイントになります。

バルブの本数を決める

Photo byyangjianping

新しいバルブの芽が出ていたら、生長をよくするために剪定をして栄養を分散させないようにバルブの本数をある程度しぼった育て方をしましょう。生長途中で、既にある程度伸びているバルブは翌年に花を咲かせる可能せがあるので、よく見て生長がよいものを残して、無駄に多く芽が出て生長が著しいものは剪定して間引く育て方が大事です。根を切る際はハサを消毒またはライターで炙って切るようにしてください。ランの根は非常に繊細です。

デンドロビウムの育て方⑦花芽

デンドロビウムの開花時期は、通常2月〜5月の間ですが、冬の寒さに当てることで、いつ開花時期迎えさせるかコントロールすることができます。5℃〜8℃の気温を体感させることで、花芽付きが変わることでしたが、その温度によって、花がいつ開花するのかが変わるのです。5℃の気温だと3月頃の開花になり、8℃前後の温度だと1、2月に開花します。花を付けさせるためにも、冬の時期に必ず外に出した育て方と管理方法を行ってください。

デンドロビウムの育て方⑧増やし方

デンドロビウムは株分けによる増やし方がありますが、根は繊細な植物なので、親株から株分けをする際は非常に気をつけなければなりません。株分けでの増やし方では扱い方に注意が必要です。使う道具などは必ずアルコール消毒や火で炙って熱消毒を施します。これはデンドロビウムだけではなく、ランの手入れをする際は前提的とした話です。根には気をつけて手入れしてください。

株分けで増やす


バルブが増えて、鉢のバランスが悪くなったり、生長が悪くなったりしたら植え替え、または株分けなどの増やし方で行います。根からミズゴケを取り除いたあとは、剪定の項目で記述したと通り、根の良し悪しを判断してください。そのあと親株を分ますが、バルブを一本だけにするのではなく最低3〜4本のバルブの束で株分けを行います。あまり神経質にもならずに丁寧に行ってください。

株分けのポイント

株が分られたあとは、根を水に付けておきながら、新しいミズゴケの準備です。黒い根がなければ、そのまま根の中心の隙間に苔玉を作って詰め込みます。新しく用意した鉢に植え、そのまま2週間ほど水を与えずに管理です。ここでポイントになることは、少し鉢植えから根が少し見える状態で植えます。また、鉢も底の穴が大きく底石を敷いて水はけのよい環境を作ることがポイントです。

デンドロビウムの花を楽しんだ後

春が近く頃、デンドロビウムの花は徐々に色が薄くなり、表面に脈が見えて萎れます。開花が終わったら自然に花は落下しますが、そのまま放置するのはカビや病気の原因になるので、必ず取り除きましょう。花だけを摘み取り、花茎は残しておいてください。また花が終わったバルブも切らずに2、3年以上は残します。バルブの中に次に使う栄養が蓄えられているので、大事にしてください。

デンドロビウムの育て方のまとめ

デンドロビウム栽培で美しく

Photo by sunoochi

洋蘭は本当に美しい植物です。美しい分、確かに育て方が難しい品種もあれば、手間のかかるものなど、種類さまざまにあります。しかし、デンドロビウム・ノビルであれば、初心者の育て方でも、花を咲かせられるほど、簡単な育て方なのです。デンドロビウム・ノビルの種類はたくさんあるので、自分のお気に入りのデンドロビウムを手に取って選んでみてください。

デンドロビウム以外の洋蘭の育て方が気になる方

デンドロビウム・ノビルの育て方を今回解説しましたが、当サイトでは他のランの育て方も解説しております。他の洋蘭の育て方を知りたい方は、下記のリンクで洋蘭の種類やその育て方をぜひチェックしてみてください。