球根植物「カラー」
日本のミズバショウとよく似ているカラーは、南アフリカを原産とする球根植物です。湿地性や畑地性と二つの種類に分類されますが、原種は8種類確認されており、現在では品種改良され100種類を超えるほど、さまざまな花色と形があります。
オランダには青色のカラーが売っていたりもするそうなので驚きです。和名はオランダカイウですが、オランダからきたわけではなく、ヨーロッパを中心に広がり、オランダ船に乗って日本に渡来してきました。
カラーの実態
ガーデニングはもちろん、生花としてもその美しさを披露しています。花が終わっても変わらず美しく、それを一輪挿しとして飾ることも可能です。しかし、カラーは湿地性と畑地性の二つの種類が存在していることから、それらを見分けた上でそれぞれにあった栽培と育て方をしなければなりません。
今回は観葉植物としてガーデニングができるようカラーの育て方と栽培方法を解説します。素敵なガーデニングができるようぜひ育て方を真似してください。
カラーの特徴
花の特徴
カラーはミズバショウと同じサトイモ科の植物です。しかし、よく似ていることから、作りも似ています。花びらように見える花の中にある棒状のものです。
色がついているものは、実は花ではなく、またガクでもなく「苞」と呼ばれる葉が変形したものになります。これは、ミズバショウはもちろん、クリスマスの季節に見かけるポインセチアや、花木だとハナミズキなども同じ作りです。花びらに見える花は全て花ではないから驚きといえます。
湿地性と畑地性のカラー
8種類の原種が存在し、湿地に自生するものとそれ以外のものに分けられます。また、湿地を好むものは1つだけでそれが日本に最初に渡ったオランダカイウと呼ばれるカラーなのです。それ以外の7種類は乾燥を好む別の種類となります。
湿地を好むものは白色が主で、別の色色などもありますが、出回るのは極めてまれなことです。逆に畑地性のカラーは、白色が出回ることが少なく、白色以外の紫や黄色があり、カラフルな特徴といえます。
カラーを育てる前
二つの種類があるカラーですが、次に大事なことは二つそれぞれが違った育て方になることです。湿地と畑地のそれぞれは自生する環境が違うのです、湿地性のカラーは池や川、沼地など水辺がある湿った土地で育ち、畑地性は岩場や草原に自生した水はけがよい土地になります。
自分が選んだ、もしくは育てるカものがどちらかなのかよくみて調べて、それから取り掛かりましょう。知らないで栽培を試みても花が咲かない、最悪枯れる場合もあるります。
カラーの見分け方
二つカラーがどちらの種類なのか見分け方があります。まず先ほど記述したとおり、花の色で判断することが可能です。白は湿地をタイプで、色がついてるものは畑地性である可能性が高いといえます。
また葉の見分け方もあり、葉が鮮やかな緑色の場合は前者で、葉に白い斑点模様があると後者の可能性が高いです。他にも色が付いている苞の形での見分け方があります。苞が横に潰れたように広がっているものが湿地性で、上に伸びたスリムなものが畑地性です。
カラーの育て方重要項目7選
カラーの育て方①季節に合わせた置き場所
高温多湿の環境が一番よくないです。そうならないように、室内の場合は風通しがよくて涼しく、また東と南からの日当たりがよい窓辺で栽培管理が好ましいといえます。育て方を知る前に、まず設置箇所が正しくなければ、カラーは萎むばかりです。
夏の季節は育て方は外で管理し、冬場や寒なる秋ごろにももう一度外に出した育て方がカラーによいです。寒さに強いので1年を通して外での育て方がよく、冬越しも比較的にできます。季節を感じさせることで生育もよくなります。
それぞれの環境下での育て方
地植えでの育て方や、鉢植えでの育て方どちらでもカラーは十分に育ちます。地植えだと、カラーは横幅が1mぐらいまで大きくなるでしょう。また、湿地性のものは常に土が濡れていて湿地帯のような環境で、畑地性のものは少し乾燥気味の環境下で育ててください。
色を濃くするためにも光がよく当たる場所を選びましょう。室内での育て方同様に、地植えでも高温多湿の環境は避けてください。病気を引き起こす原因になる恐れがあります。
カラーの育て方②用土
湿地性のものの場合ですと、湿りがかった土を用意することです。乾燥には弱いので、保水性もあって通気性のある用土を作ることです。冬越しができるように腐葉土も株元に施すこともよいです。
畑地性は乾燥させ、水はけのよい土を作ることがよいです。観葉植物用の土がよいでしょう。特に畑地性のものは、水はけが悪いと球根が腐ることがあります。また、厄介なことに球根が軟らかくなるのは、水はけが悪いことで起きる病気が原因が主です。
カラーの育て方③水やり
カラーと聞くと、その見た目からミズバショウを連想させ、湿地帯に生息しているイメージがあります。そのためカラー水やりをたくさんする間違った育て方が多いでしょう。しかし、それは湿地性のカラーの場合のみに該当するだけで、もう一方のものには好ましくないです。
また、鉢植えで流通するカラーの多くは畑地性のものがあるので、カラーを観葉植物のように室内で育てるものは水やりを多くを必要としないものがほとんどでしょう。
種類それぞれの水やり
湿地を好むものは乾燥に非常に弱いので、濡れていなければ、水を多めに与えましょう。鉢植えであれば、受け皿にたまった水は捨てずに、そのまま残して置くことがよいです。逆に湿地性のものは完全に乾燥してから、水をたっぷりと与えてください。
水やりの判断としては、鉢植えでの育て方であれば、鉢を一度持ち上げて、軽くなったで判断できます。地植えでの育て方の場合は、土が完全に乾き表面が白くなってから、水を与えるとよいです。
カラーの育て方④植え替え・植え付け
植え付けや植え替えをする場合は、気をつけなければならないことがあります。それは、既についている土使わないことです。古いものだと病気を起こす原因があります。また根はいじらないです。
そもそも古い土は老廃物が多く、雑菌の住処になってるいることが多いのです。そして、カラーはそれらに弱いため病気を引き起こすのです。病気にならないよう育て方には注意してください。また、1年が終わったら葉が落ちる春にぐらいのその頃にします。
カラーの育て方⑤開花後
花は終わったら、冬越しができるように花を摘み取る育て方がベストです。咲き終わっているものは茎が倒れている場合か、苞の中を色を確認して判断できます。
新しい花は苞の中が白く、茎もしっかりしています。一方古いものは中が黒くなって、茎もしっかししていなほど弱いです。しかし、古くなった花の苞は色がまだ残っておりきれいです。そのまま捨てるのがもったいないと思う方は、一輪挿しや生花として生けることもよいです。
花を摘み取る
花を摘み取るこの育て方は、冬越しのためでもあり、種ができるのを防ぐことでもあります。切らないで放置すると種ができるのですが、栄養を消費しただ球根が弱るということに陥るのです。しかし、そのまま種を作らして、また種から育てるという育て方をした方はそれでも問題ありません。
種を乾燥しないように保存して、次の夏ごろに種まきが可能です。株からでも種からでも、球根からでも、ご自身がしたい育て方を選んで栽培してください。
カラーの育て方⑥肥料
カラーの球根植物の中でも、肥料を与える育て方が必要な植物です。もちろん肥料を与えなくても育ちますが、肥料与えた育て方の方が、花の付き具合がよくなります。肥料を与える時期は花が終わる時期以降で、秋ごろがよいです。
葉を茂らせた育て方が大事で、茂らせた後に肥料を与えることで光合成をよくしてくれます。またこのころの中の球根は非常に小さくなって萎んでいることでしょう。球根をもう一度肥大化できるように光合成をさせます。
球根で育てる際にも
肥料はカラーを球根からでの育て方でも必要になります。球根を埋める際に、一緒に埋めるとよいです。埋めた後も液肥料をかけて、より生育に促進がかかります。液肥料を与える際は、記載された通り原液を希釈して、希釈した水をたっぷり液肥料の水をかけます。
その後水を与えないことはもちろん、肥料も必要ありません。元々球根植物なので、球根にはたくさんの栄養が詰まっています。しかし花の付き具合をよくするためにも肥料は欠かせません。
カラーの育て方⑦病気に注意
カラーの育て方で、特に心配になることは病気です。一番かかりやすい病気というのが、軟腐病という病気です。この病気のとても厄介なことは、他の球根に伝染することです。
柔らかい状態は壊死状態になり、病気が原因といえます。そのまま放置すると他の球根に伝染し、全滅してしまう恐れがあるのです。発見見つけ次第、その元になっている球根と株は処理してください。難しい選択ですが、放置した育て方は他の植物にも影響を及びます。
原因を改善する
この病気にかかる原因は、土壌が問題であることが挙げられます。土壌の雑菌が繁殖して、根に危害を加えるのですが、その雑菌の繁殖を防ぐことが根本的です。
まず、高温多湿の環境での育て方を選ばないことから始まります。もしくはそうならないように、風通しをよくしたり、土を消毒したりとあり、畑地性のものであれば、土は水はけがよいもの選んだりです。育て方には気をつけて、病気にならないように栽培してください。
2つのタイプの違いと注意点まとめ
2つのタイプがあり育つ環境も違うということがおわかりいただけたでしょうか。どちらも同じ種類のものですが、そもそも自生している環境が違うことから、育つ環境が当然違うのです。
もしかしたらうっかり勘違いをしてしまうこともあるでしょう。市販で買う際はよく観察と表記を見てから手に取るようにしてください。これまで育て方の中で種類別に説明しましたが、混同しないようにその2つの違いと注意点について改めてまとめます。
湿地性の違いと注意点
湿地性のものはエチオピカという名前で、和名はオランダカイウと呼ばれています。色が白いものが多く、花の形が横に広がったものです。畑地性のものと違って耐寒性があり、湿った土壌であれば植えっぱなしでもよく育ちます。
水やりの頻度も畑地性のものよりは多く、土の表面が乾いたらたっぷりと与えと元気です。花色はよくなりますが、直射日光に当てすぎないことが注意点になります。乾燥しないような場所で管理することが必要です。
畑地性の違いと注意点
畑地性のものは色が豊富で、名前も色にちなんでついており、黄色であればキバナカイウなどとついています。花は湿地性のものと違って、高くスラリとしたものが多く、品種も多く出回っていることも特徴です。
比較的ポットで売っているものは畑地性のもので、乾燥した土壌を好みます。水やりの頻度も湿地性もののより控え、土が濡れたまま高温多湿の状態になると病気を引き起こす恐れが高いです。室内でも育てられますが、風通しのよいところで育てる必要があります。
カラーのまとめ
カラーでガーデニングを美しく
今回カラーの育て方について解説しましたが、ガーデニングは美しくできそうでしょうか。カラーの2種類のタイプで育て方は変わりますが、植えっぱなしでも問題ないです。カラーはさまざまな色が出回っているので、ご自身の好みの色のカラーを選んで、すてきなガーデニングをしてください。
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