はじめに:室内でも!オレガノの育て方紹介
簡単なオレガノの育て方を収穫まで解説
オレガノは多年草で一度種まきから大きくすればあとは育て方も簡単です。ハーブとして香りを楽しむほかにも植物そのものの美しさもあるため、室内でプランター栽培したりドライフラワーを飾るといった使い方もおすすめ!
人気のハーブ・オレガノの育て方を水やりなど基本的なことから増やし方といった楽しみ方まで解説していきましょう。
オレガノの育て方をはじめる前に
オレガノの育て方をご覧いただく前にまずは基本情報や特徴をご紹介します。
オレガノの基本情報
科・属:シソ科 ハナハッカ属
原産地:ヨーロッパ
英語名/学名:Wild majoramやOregano/Origanum vulgare
育て方難易度:初心者でも簡単
オレガノの特徴と性質
オレガノの特徴は何といってもその香りにあります。しかし品種によってその香りも甘さを強く感じたりさわやか系・薬のような清涼感を感じるようなものまでさまざま。
葉の様子や花の色や咲き方も多岐に渡りますが、どれも耐寒性があり冬越しも比較的簡単ですが、日本の梅雨から夏の高温多湿な環境は不得意としているのも特徴のひとつ。
花オレガノとスパイスとしてのオレガノ
オレガノの種類はディクタムナスのような花や葉が美しく観賞用のものからオレガノタイムなど料理の香り付けとして葉を乾燥させる方法の他に香りを利用した入浴剤や薬効成分を活用したり等いろいろな用途があります。
苗や種を買うときは種類に注意しないと特に室内で管理する場合は香りが強すぎて困ることもあるでしょう。そのほか基本的な育て方はほとんど一緒ですのでどんな使い方をされる場合でもその点においては心配は不要です。
オレガノの簡単な育て方6ステップ
それでは早速オレガノの育て方解説をしていきましょう。ここでは種まきからの説明もしていきますが、少ない本数を栽培する場合は苗を買って育てる方が初心者の方にはおすすめです。
オレガノの育て方1.日当たり
まずオレガノの育て方で気をつけたいのが日当たりや室内での置き場所です。半日陰のような場所でも成長はしますが、花を鑑賞するような種類の場合極端に花付きが悪くなることがありますので室内でもできるだけ窓際で日が当たるところにプランターや鉢を設置するようにしてください。
オレガノの育て方2.土づくり
育て方コストを下げたい場合や他の草花に使った土が余っている場合は、赤玉土と腐葉土を6:3でブレンドした一般的な土の配合に川砂など水はけのよい土を1割程度加えたものに植え付けると良いでしょう。
育て方初心者はハーブ用培養土で簡単に
オレガノ用の土はプランターであればハーブ用の土を使うと簡単です。時間のない方やベランダ栽培などでたくさんの土のストックを保存するのが難しい方にも培養土はおすすめ!元肥も入っているものを購入すれば化成肥料を別途買う手間も省けます。
オレガノの育て方3.種まき・植え付け
オレガノの育て方は種まきからか苗を買ってきて植え付けるかの2択になります。種まきをする場合は発芽温度が20度以上なので寒冷地などの地域にお住まいの方は、時期は月だけでなくその年の気温変化にもご注意ください。
種まきや植え付け時期とやり方
種まき・植え付け(植え替え含む)や挿し木などは基本的に温暖地であれば春と秋の2回チャンスがあります。前述のように夏のむし暑さは苦手な植物であるため、地植えの場合は植え付ける庭の状態から判断して春か秋か決めていくと良いでしょう。
好光性植物であるため種まき後の覆土(かける土)はごくごく薄くするのがコツ。1本でも摘心や切り戻し剪定をすることで脇芽が発達してきますので、間引きしながら肩甲そうな良い株を厳選して1箇所に多くならないよう栽培してください。
地植えの植え付けの注意点
オレガノはとても丈夫で繁殖力も強い植物なので地植えにすると増えすぎて困るということも多々あります。鉢植えにするか鉢ごと地面に埋めてしまう方法が増えすぎを防ぐための裏ワザとしておすすめ。
オレガノの育て方4.水やりと肥料
オレガノの水やりは地植えの場合はよほど雨が降らない時以外は必要ありませんがプランターや鉢での育て方の場合は土の乾き具合を確認して、乾き気味に水やりをするようにしてください。
肥料も基本的には不要ですが、切り戻し後に肥料をあげることでその後の収穫量を増やすことができます。ただし肥料のやりすぎで葉が茂ってしまうと内側の風通しや日当たりが悪くなったり、香りそのものが薄れることもあるので気をつけたい注意点。
オレガノの育て方5.剪定方法
オレガノは基本的に剪定と収穫を一緒にするという育て方をします。それは葉を収穫するため旬の時期というものがあるようでなく、いつでも採れるため。
また切り戻し剪定をした後の枝は、株を増やす挿し木にも使えるのでチャレンジしてみるのも楽しいでしょう。
剪定枝を使った挿し木での増やし方
多年草のオレガノは株分けという増やし方もできますが、剪定で余った枝があればそれを挿し木にして新たに株を更新することも可能です。時期は植え付けや種まきと同じく春と秋の2回。
切れ味のよいカッターなどでできるだけ斜めに枝を15cmほどにカットして、鹿沼土など清潔な挿し木用の土を湿らせたところに差していきます。そのまま土を乾燥させないよう注意しながら1ヶ月ほど管理すると発根が確認できるでしょう。
オレガノの育て方6.収穫
オレガノの育て方最後は楽しい収穫です。収穫自体はただ枝をカットしていくだけで、特に時期も決まっていませんのでお好きなタイミングでおこなってください。
ただしお好みのタイミングといっても花を使いたければ花の時期に、葉の活用なら花は咲いていないときにという大きな決まりはありますのでその注意点は守りましょう。
収穫時期と保存方法
収穫は切り戻し剪定と一緒にしてしまうのが一般的な方法です。花が咲くと食用としては香りが落ち使えないので必ず花のない状態の枝を葉ごと1/3くらいを目安にバッサリとカットします。オレガノはドライハーブとして長期保存が効きますので、枝のままきれいに水洗いし水分を拭き取ったあと電子レンジで3-5分(600wでの目安)。
乾燥すると手でしごくことで簡単に葉の部分だけが取れますので煮沸消毒してしっかり乾かした密封できるガラス容器などに入れて保存してください。花がない時期であればいつでも収穫可能です。
観賞用の収穫とドライフラワー利用
オレガノは花のまわりの苞と呼ばれる部分が色づきそれを観賞用に栽培される方も少なくありません。食用ではなくドライフラワーとして使うのであれば、苞が色づき花が咲く頃に切り戻し剪定をすると良いでしょう。
束ねて風通しの良い場所に吊るしておくことで、花の部分は枯れてしまいますが苞は色変わりが少なくとてもきれいなままドライフラワーとしてインテリア飾りにご活用ください。
育て方簡単なオレガノの種類と活用法
ハーブとして活用するオレガノ
スイートマジョラムやポットマジョラムマジョラムという名前で呼ばれていますが、オレガノの非常に近い近縁種でありここまでご紹介した育て方で育てることができるハーブです。
食用として人気がある種類なので、名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。食用としてのオレガノの育て方をお考えの方はこちらの品種を選ばれるのがおすすめ。肉料理だけでなく卵・豆・野菜料理にも使われます。
花壇の彩りとしての育て方
ゴールデンオレガノはその名前のとおり葉が黄色っぽく葉を楽しむタイプのオレガノでオレガノマルゲリータは紫の茎と斑入りの葉が美しい葉を楽しむ品種。
育て方はある程度の高さまで育ったら摘心をして脇芽を増やしながらこんもりとした株に育てることでよい庭の装飾として活用できる他ハーブとしても使用できますが、花は咲きにくいので花オレガノとしては使いにくいです。
花オレガノとしての育て方
オレガノは白やピンク・紫色の小さな花がたくさん咲きます。その姿は花オレガノとして園芸用の草花としても昔から愛され続けているでしょう。花オレガノとしておすすめの品種はケント・ビューティやオリガヌム・ディクタムナス。どちらも色はピンクで苞葉が色づき発達することでサボテンの花のようにも見える種類もありとても見応えがある姿を楽しむ園芸種です。
まとめ:オレガノの育て方は簡単
オレガノの育て方注意点を再チェックしよう
多年草であるオレガノは日当たりの良い場所に植え付けてあげることで放置でもすくすく育ち育て方の手間要らずな便利な植物です。タイムやマジョラムと近い種類の植物なので、これらと一緒に寄せ植えの鉢を作っても楽しそうですね。ご紹介したオレガノの育て方を参考に楽しいハーブ生活をお過ごしください。
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今回はハーブの中でもオレガノに焦点を当ててその育て方をご紹介してきましたが、暮らし~ののガーデンカテゴリではこのほかにもたくさんのハーブ植物の育て方解説をガーデニングに興味がある方に向けて発信しています。オレガノの育て方だけでなくこちらの記事もおすすめです!

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