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風味のアクセントに!ローズマリーの育て方ガイド!栽培から収穫までを徹底解説!

ハーブの一種であるローズマリーは、肉料理などに使うと料理の彩りや味をワンランクアップさせることができます。そんなローズマリーの育て方は意外と簡単かつ様々な育て方で楽しめます。今回は育て方のポイントと収穫して楽しむ方法を徹底的にご紹介します!
2021年2月20日
まちるだ
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ローズマリーはどんな植物?

ローズマリーの基本情報

出典:https://pixabay.com/images/id-1090419/

ローズマリーは地中海沿岸が原産の植物で、摘み取った葉や乾燥させた葉を香辛料や薬として利用できる多年草のハーブの一種です。消臭効果や抗菌作用があり、ヨーロッパでは悪魔から人々を守る力を持つと言われ、古くからお祝いや結婚式、お葬式などの節目の行事に使われてきました。

草姿の特徴は、背が低く、紅葉して散ることのない常緑低木です。そのため、育てていると茎が徐々に木質化してきます。薄い青や白、種類によってはピンクの小さい花を咲かせるため、鑑賞も楽しめます。

品種の種類について

出典:https://pixabay.com/images/id-1238370/

ローズマリーの品種には様々な種類があります。どの品種も栽培が簡単で、日当たりを好み乾燥や暑さに強いので育て方も簡単です。そして日本での越冬も可能です。品種は葉の伸びていく方向によっておおまかに以下に分類されます。

苗を買う時にはラベルをよく見て、お好みの育て方に合わせて品種を選ぶといいでしょう。

POINT品種別の特性

  • 立性 葉が上へ垂直に伸びていくタイプ

  • 匍匐(ほふく)性 葉が地面をはうように伸びていくタイプ

  • 半匍匐性 立性、匍匐性の両方の特性があるタイプ

ローズマリーの入手方法

苗を入手する

出典:https://unsplash.com/photos/v5Px2pav-MM

ローズマリーの苗はホームセンターや園芸店に売っています。苗についているラベルには、うまく育ったあとの写真や品種の特性が記載されているので、自分の育てたい育て方や好みの花の色などを知ることができます。

苗を選ぶ時のポイントは、なるべくたくさんの苗から状態のいいものを選ぶと、後述する育て方問わず簡単に育てることができます。カビが生えている、虫がついている、株の下の方が枯れているなどの状態の苗はなるべく避けましょう。

種を入手する

ローズマリーの発芽適温は20度から25度のため、種まきには暖かい時期が向いています。時期でいうと春なら4,5月、秋なら9,10月に種まきをするといいでしょう。

しかし、ローズマリーは種まきをしてから発芽にかかる日数が2週間から1ヶ月ほどかかるため、気長に待つ必要があります。また、種子によっては発芽もしにくいため、初心者の方は種まきから育てる育て方より、苗から育てる育て方をおすすめします。

ローズマリーの育て方3種類

鉢植え・プランターでの育て方

出典:https://pixabay.com/images/id-4541241/

ローズマリーは鉢やプランターを使った育て方でも育てることができます。鉢は苗が植えられているポットの大きさの一回りか二回り大きい鉢を選びましょう。そして、日当たりと水はけのよい屋外に置いてあげましょう。

プランターの場合、何種類かのローズマリーや、他の種類の植物を一緒に寄せ植えという育て方も可能です。その場合、好む土質が同じもの、水やりの加減など育て方が似ている植物を植え付けるようにしましょう。

土は水はけの良さが大切

土は、ハーブ専用の土を使うと簡単に栽培できます。鉢底石と鉢底ネットを必ず鉢底に敷きましょう。また、市販の草花用培養土も使えますが、土によっては水はけが悪いこともあります。その時はパーライトを混ぜると改善させることができます。


花壇・地植えでの育て方

出典:https://pixabay.com/images/id-4978895/

庭があるお家では、花壇を作ってローズマリーを地植えをして楽しむことができます。庭の花壇に植え付け育て方の中で気にしたいポイントは、酸度調整と養分です。日本の土は酸性に傾きやすいことが多いので、植え付け二週間ほど前に石灰と腐葉土や緩効性肥料を混ぜ込んであげましょう。

花壇には他の種類の植物と一緒に植えることもできます。立性のローズマリーは草丈がたかくなるので、一緒に植える植物の草丈や広がり具合とうまくバランスをとった植え方・育て方を意識すると、素敵な花壇をお庭に作ることができます。

水耕栽培での育て方

出典:https://pixabay.com/images/id-4684821/

ローズマリーは、挿し木という方法で根を出させたのち、水耕栽培という育て方でも楽しめます。この育て方をするときは、水が腐らないように毎日変えることが大事です。もしできたら、浄水器を通した水ではなく原水を使うといいでしょう。

ローズマリーは樹木のため、どうしても成長のスピードは土に植える育て方の方が早いです。しかし、根の張りや伸びていく様子を観察できる育て方なので、透明なガラス容器で育ててインテリアとして楽しむこともできる育て方ですね。

ローズマリーと暮らす一年間

季節ごとの育て方を紹介します

ローズマリーは常緑性低木で多年草のため、一年とおして栽培を楽しめます。育て方は簡単ではあるものの、日当たりがよく乾燥する環境を好むため、多湿な日本の気候での育て方には工夫がいる面もあります。

今回は一年を通してローズマリーの育て方や楽しみ方のポイントを紹介していきます!水やりや、剪定・収穫・肥料をあげるタイミングなどを詳しく書いていきますので、是非ご自身の育て方に生かしてもらえると嬉しいです。

春は植え付けに最適!

春(3月~5月中旬ごろ)は、日本の気候の中で一年の中で一番ローズマリーの植え付けに適している時期です。そのため、園芸店などにローズマリーの苗が多く並びます。元気な株を選んで植え付け、日当たりのいい屋外に置きましょう。

また、すでにおうちにローズマリーがある方には、育て方によってはこの時期から剪定・収穫を始められる時期です。葉が重なり合っている箇所の柔らかい枝を間引いて収穫する程度にしておきましょう。水やりの頻度は、土の表面が乾いたら行いましょう。

挿し木も適期

また、この季節は挿し木という増やし方もできる季節ですので、一株では足りなくなってしまった方、育て方を変えてみたい方には是非チャレンジしていただきたい時期です。挿し木についての詳細は後述します。

初夏から梅雨は湿気が篭らないような育て方を

出典:https://pixabay.com/images/id-3022891/

この時期の育て方で重要なポイントは水やりの頻度です。頻度は土の表面が乾いて2日後くらいを目安に行いましょう。また、湿気が多い時期のため、株の通気性を保つ育て方をするために思い切った剪定(強剪定)が必要な時期です。

ローズマリーの強剪定のポイントは、2つあります。1つは夏に枝が伸びることを想定して枝の長さを短くすること、もう1つは株が湿気で弱って病気にかからないように、全体的に葉の重なりをできるだけ少なくすることです。

注意したい病気

ローズマリーは厳しい環境や育て方に耐えられる植物ですが、日本の多湿な環境では病気に気をつけましょう。多湿が続くと葉が白い粉に覆われるうどん粉病という病気にかかってしまいます。株の風通しを良くしましょう。

夏は収穫も兼ねて適宜剪定を


出典:https://pixabay.com/images/id-276014/

ローズマリーは真夏の日差しや乾燥には強いです。しかし、鉢植えの場合、水ぎれには注意したいところです。葉や幹が硬いので気付きにくいです、土の様子をよく見るようにしましょう。庭での地植えの場合は水やりは頻繁にする必要はありません。育て方に合った水やりの頻度で育ててあげましょう。

また、ローズマリーは乾燥気味な育て方を好む植物なので、枝が混み合っているところを整えて風通しを良くするために、適宜剪定を兼ねた収穫をしてあげましょう。収穫した枝から香るローズマリーの新鮮な香りを是非楽しんでください。

秋は越冬のために肥料をあげよう

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この時期の育て方のポイントは肥料です。越冬のための体力をつけるため、肥料を与えて栄養を与えましょう。固形肥料を株元に置くか、液肥を水の代わりにあげることもいいでしょう。しかし、肥沃な土地ではあまり育ちにくいため、頻繁に大量に肥料をあげないよう注意しましょう。

またこの時期から、青や白、種類によってはピンクの小さな可愛い花が咲きます。花は越冬している間にも咲くので、是非楽しんでみてください。花が咲いた後はタネをとることができます。

冬は見守る時期、剪定は控えよう

ローズマリーは日本での越冬はさほど難しくない植物ですが、寒冷地では防寒対策が必要です。育て方としては、暖かい場所に置くか、トンネルをかけてあげたり、透明な苗ぼうしをかけてあげるといいでしょう。

育て方のポイントは水やりの頻度です。回数を少なめにしましょう。地植えの場合は放置しておいて大丈夫です。プランターや鉢植えの場合は、表面の土の様子を見つつ枯れない程度に乾かし気味な育て方のほうが良さそうです。

次の春へ向けての準備

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越冬し、寒さが和らいで暖かくなってきたら、次の一年の栽培に向けてローズマリーの様子をよく見てあげましょう。ローズマリーは多年草なので、枯らすことがない限り越冬して何年も栽培できます。

鉢やプランターでの育て方の場合、植えてから2年ほどで一回り大きい容器に植え直すことでより大きく育てることができます。鉢底の穴から根が見えているようであれば、新しい鉢を用意して植え直してあげましょう。

ローズマリーを収穫しよう

枝が木質化する前に収穫しよう

出典:https://pixabay.com/images/id-5513134/

一年を通して選定を兼ねた収穫を楽しめるローズマリー。収穫する際には、茎・幹の様子をよく見ましょう。ローズマリーは低木のため、のびて時間のたった茎は木の幹になっていくため表面が硬くなっていきます(木質化)。

木質化した枝を切るのは大変なため、よく枝の様子を見て木質化する前の枝を剪定・収穫するようにしましょう。特に食用に向くのは柔らかい茎のものなので、よく茎を見るようにしましょう。

ローズマリーの増やし方

ローズマリーは挿し木で簡単に増やすことができます。まず、苗から茎の柔らかい枝を10~15センチほどで切り取ります。そして、小さめの容器に水を入れ、切り取った枝を入れておきます。

この時、水に触れる部分の葉は腐ってしまうので取り除きましょう。水につけて一週間ほど経った頃、水につかってる枝先から根が出てきます。5センチほど根が伸びてきたら水から出し、土に植えます。

種まきは花から種を収穫

種まきで増やす場合、秋に咲く花が終わった後に収穫できます。花が落ちた後、花のあった場所が膨らみ中に種ができます。その膨らみが茶色になったらすぐにその部分を収穫し、シリカゲルなどの乾燥剤をいれた容器に入れて保管しましょう。

ローズマリー収穫後の楽しみ方3選


料理に使おう

出典:https://unsplash.com/photos/DVRXFIH42d0

様々な育て方で育て、収穫したローズマリーは、生活の様々な場面で使って楽しむことができます!代表的なものは、料理の時に使うものでしょうか。乾燥させたもの、生のままのどちらでも使えます。

生のローズマリーの場合は、肉料理や魚料理での臭み消しの役割をしてくれます。また、乾燥したローズマリーは生のものより香りが強くなっています。ハーブティーや他のハーブと一緒にバターに混ぜ込んだり、クッキー生地に少量練り込んでも美味しいです。

手作り化粧品に使おう

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また、ローズマリーは手作り化粧品の材料にも使えます。古くにはハンガリーの王妃エリザベート1世のためにローズマリーをつかった化粧水が作られ、王妃の美貌に磨きをかけたという逸話もあります。

収穫して乾燥させたローズマリーをウォッカに漬け込んで涼しいところに置いておきます。するとウォッカにローズマリーの香りと効果のある成分がうつり、化粧水やクリームを作る際の材料に使うことができるようになります。

インテリアに使おう

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また、よく干したローズマリーは香りが強い他に色味もシルバーがかったアンティークさを演出できる花材になります。リースやスワッグを作るために他のドライフラワーと一緒にまとめると、丸みのある葉先が優しい雰囲気を演出してくれます。

また、他のハーブなどと合わせて細かくするとポプリなどに使えます。煮沸して乾燥させた瓶に、収穫して1時間ほど乾かしたローズマリーと塩を交互に入れ1ヶ月ほど涼しいところに置いておくと、すっきりした香りを楽しめるモイストポプリができます。

ローズマリーを育てて生活に彩りを!

様々な楽しみ方で楽しみましょう

出典:https://unsplash.com/photos/_-4ykRmmimc

育ててる間も見て楽しめ、収穫してからは様々な用途で使って楽しむローズマリー。様々な魅力があるので、是非この記事を読んだみなさんもローズマリーを育てて楽しんでもらえると嬉しいです。いつもの生活におしゃれな時間をプラスすることができるでしょう。

他のハーブの楽しみ方はこちらもチェック

今回はローズマリーの育て方、楽しみ方をご紹介しましたが、世界には他にも簡単な育て方で楽しめるハーブがたくさんあります。他のハーブの育て方も知りたくなった方は、是非こちらの記事も読んでみてください。

そして、ぜひいろんなハーブと共に暮らす生活を楽しんでもらえたら嬉しいです。