ハーブとは?
香味草
ハーブとはその葉や茎、花などの香りや味を楽しむ物で、「香味草」の事です。紀元前5000年くらいから、薬草として使われていました。語源は草木という意味である「herba」というラテン語。日本に伝わったのは大和時代とハーブの歴史は古いですね。今ではガーデニングとして庭で育てたり室内で楽しんだり、多くの人に人気です。
ハーブの効用を知った上での寄せ植え
ハーブ効用は数知れず
ガーデニングでのハーブ栽培はまた違った楽しみ方があり、プランターに相性のいい種類のハーブを組み合わせて寄せ植えする人も多いです。その魅力や効用は数知れず!寄せ植えをする場合、ハーブの効能を知っておくと相性や組み合わせなど自然と分かってきますね。まずは役に立つハーブの効用を説明していきます。
料理に入れて
バジルやローズマリーなど料理に入れる種類は沢山あって、ハーブの1番の使い道とも言えるでしょう。特にローズマリーはお肉との相性もよく、一緒に焼いたりと大活躍。バジルも塩に付け込んでバジルソースを作ったり、ビネガーに付け込んでバジルビネガーを作ったりとバジルは使い道色々です。またミント系などはお菓子に入れてもいいですね。
ハーブバスとして
1日の疲れをとるために、お風呂の中にハーブを入れて香りを楽しみながらよりリラックスタイム!香りばかりでなく、ローズマリーには殺菌作用もあるので心身ともにリフレッシュできますね。お庭で育てると成長の早さが収穫に間に合わない程で、ハーブバスにすれば多量に使えます。そのまま入れてもいいですが後片付けが大変なので、ネットやお茶やだしパックに入れると便利ですね。
サシェとして
「サシェ」とは乾燥したハーブをつめた小袋の事で、その使い道は様々。そのまま部屋やトイレに飾ったり、匂いが気になる靴箱の中に入れたり、夜寝る時に枕元に置いたり、小さな物であればそのままバックに入れて持ち歩く人もいますね。プレゼントとしてあげても喜ばれます。ガーデニングでハーブを楽しんだ後に、その後も更に色々楽しめますね。
その他のハーブの魅力
育てやすさ
種類にもよりますが、ほとんどのハーブが特別な手入れいらずで育ちます。しかも発育がいいものが多く、すぐに成長するのもガーデニングでの楽しみが一層深まり、庭でのガーデニングではすぐに広がったり群生したり、プランターやベランダガーデニングでも育てられ初心者にとってもありがたいですね。また虫がつくどころか、虫が嫌う種類が多いので他の植物の防虫の役目もしてくれます。
ハーブは女性に大人気!
今や料理や口にするものだけでなく、ハーブと名の付く物に女性は飛びついてしまいますね。ハーブ石鹸、ハーブ化粧水、ハーブオイルなどオーガニックとともに自然派志向の女性が大好きなハーブ。これらの精油がアロマオイルとして、更に使い道が広がります。ガーデニングで寄せ植えを楽しみながら、いつでも新鮮なハーブを手に取る事ができますね。
各ハーブの特徴を知って寄せ植える
より長く育てるために
寄せ植えする場合、その幾種類かのハーブの特徴をよく知ってから、それぞれの相性や組み合わせが決まってきます。それらをよく考慮して植えるとより長く育てる事ができます。例えば気温、湿気、日照など、どんな環境を好むかという問題ですね。好みの環境が同じ物同士を植えた方がいいという事です。まずは人気のハーブの特徴をいくつかご紹介します。
人気のハーブの種類
バジル
イタリア料理には欠かせないバジル。パスタ、サラダと大活躍!庭でのガーデニングにおいても初心者でも簡単に育てられるので、バジルをプランターで育て、キッチンに常備している人も多いですね。特徴は寒さに弱く、冬は室内に入れての管理が好ましいです。また湿気も好みますので、同じようなハーブが相性がいいでしょう。
ローズマリー
発育旺盛ですぐに大きくなります。なので水に挿したり、土に挿したりしてもすぐに増やすことができますね。ローズマリーはお肉料理や、抗菌作用があるのでハーブバスに入れたりと活用大です。ハーブの寄せ植えとしては、とても根がはるので他のハーブを侵食してしまうかもしれません。これは詳しく注意点の項目で後述します。
コモンセージ
シソ科でサルビア属のハーブ。別名は薬用サルビアと呼ばれています。さわやかな香りが特徴で、料理やハーブティに使われます。「不老不死の薬草」と言われるほどの効能を持っています。例えば抗菌作用、抗酸化力に富み、育てやすくとても丈夫なので初心者向けですね。さらに可愛い花を咲かせてくれるので、楽しみが倍になりますね。
レモンバーム
シソ科の多年草でその名の通り葉からレモンの香りを放ちます。なので料理やハーブティー、ハーブバスとして色々な事に使えますね。寒さにとても強く、やや湿気を好みます。発育旺盛で地植えにするとあっという間に大きくなります。プランターで育て、夏は半日陰になるように移動させるといいでしょう。
イングリッシュラベンダー
イングリッシュラベンダーの香りも人気で、見た目も紫の縦に散りばめたようなかわいい花が咲くのでガーデニングでも大人気。やや暑さに弱く乾燥気味を好みます。種類はいくつかあり、フレンチラベンダーはピンクの花が可愛らしく、プランターでの寄せ植えなどによく使われますね。ガーデニングにおいても人気の種類と言えるでしょう。
ハーブの寄せ植えの良さは?
利用できる事
普通の寄せ植えと大きく違う所は、ハーブは実際に育った苗を色々な事に利用できるという事でしょう。もちろん観賞するだけのハーブの寄せ植えもありますね。ここではハーブの寄せ植えについて、その良さやコツや相性のいい組み合わせなど詳しく説明していきます。
寄せ植える事ですぐに使える
ハーブの寄せ植えの魅力は、何といってもすぐに使える便利さでしょう。庭でのガーデニングで観賞用もいいですが、寄せ植えしたプランターをキッチンに置いておけば、料理する際にすぐに取って使えます。摘み取ってすぐのハーブはより良い香りを放ちます。幾種類か混ぜる事によって更に相乗効果で何とも言えない素晴らしい香りを楽しめる事でしょう。
プランターの寄せ植えで1度に動かせる
好む環境が同じ種類のハーブを寄せ植えする事で、苗をより長持ちさせる事ができます。例えば夏の暑さが弱い種類の物を寄せ植えすれば、庭から室内や半日陰になるようにプランターごと動かせばいいですね。冬になったらまたプランターを戸外に出して日に当てればいいでしょう。冬の寒さに弱い場合はこの逆にすればいいのです。
庭での寄せ植えは雑草と間違えない為に
ある程度育って背が高くなれば、ハーブ苗の判別はつきますが、まだ若い苗を地植えした場合や、土から出たばかりの苗だと雑草との区別がつきにくい種類のハーブがあります。そういった事を防ぐ為にもプランターや庭の土に寄せ植えしておくといいですね。地植えの場合は寄せ植えたまわりを囲むように、レンガなどを土に少し埋め込むと目印になりますね。
ハーブの寄せ植えのコツ
維持させる為のコツ
寄せ植えをするのに、相性や組み合わせ、コツがいるのはなぜか?それはより長く育てられるようにする為ですね。1年だけでいいのであれば、コツなども考えずに、相性や組み合わせも比較的、自由に組み合わせて大丈夫。しかしせっかく寄せ植えしたのであれば、その状態を長く維持させ何年も育てたいですね。その為には色々なコツが必要なんです。そんなコツをいくつかご紹介します。
ハーブの寄せ植えのコツ①~用途別に寄せ植え
用途別にすると使う時便利。
ハーブの寄せ植えをするコツは、用途は何なのか?で何を植えたらいいのか決まりますね。キッチンで使いたいのか、紅茶用にしたいのか、普通に庭やベランダあるいは部屋での観賞用として使いたいのか、などです。そこをはっきり決めてから苗を準備するといいでしょう。その方が効率良いと言えるでしょう。収穫も同じ時期になるので、育てる上でもやりやすいですね。
ハーブの寄せ植えのコツ②~同じ性質の種類を
同じ環境を好む種類を。
既述した通り、寒さや暑さに強い、弱い、また湿気に強い、弱い、日照の好みなども同じ物である方が育てやすいし、全体が長持ちします。これはハーブに限らず普通の植物の寄せ植えにおいても言える事ですね。1種類だけが枯れてしまったという事を防ぐ為です。もし1種類だけ枯れてしまったら、その部分だけを取り除きましょう。
ハーブの寄せ植えのコツ③~発育旺盛の種類は仕切りを
他のハーブの侵食を防ぐ為
発育旺盛な種類、例えばミント類やローズマリーなどは見る見るうちに大きくなり、土の中で根がはって他のハーブを侵食してしまいます。そうなるのを防ぐ為ミントやローズマリーだけは別の小さなプランターや鉢に植えて、その鉢ごと寄せ植えの土の中に埋め込みます。また寄せ植えのプランターがそんなに大きな物でない場合は、ミントの鉢をビニールポットのまま土に埋めてもいいでしょう。
ハーブの寄せ植え例①~料理編
ローズマリー、コモンタイム、イタリアンパセリ、バジル
ローズマリーやバジルなどイタリア料理には欠かせないハーブ。またタイムやパセリも肉料理に利用できますね。このままキッチンに置いておけばいいんです。既述の通り、この中でローズマリーの生育の速さが気になります。このローズマリーだけポットのまま植えてもいいでしょう。あとバジルがやや湿気を好むので豆に水やりをする事をおすすめします。
コモンセージ、パクチー、スープセロリ
コモンセージはさわやかな香りを放ち、料理の匂いけしやハーブティーなどで活躍。抗酸化作用もあり紫の花が咲いたりと、人気のハーブですね。高温多湿を嫌う性質なので、同じような環境を好むスープセロリとの相性が良く、一緒にプランターに寄せ植えして、料理に利用できますね。
ハーブの寄せ植え例②~ハーブティー編
レモンバーム、レモンバーベナ、ジャーマンカモミール
料理だけでなく、ハーブティーとしてもハーブは大活躍ですね。これこそ摘みたてを熱湯で煮出すと、自分の家でしか味わえない極上のハーブティーを堪能できるんです。ハーブの中でも柑橘系の香りを放つ、レモンバームやレモンバーベナ、あとレモングラスなども人気ですね。これらは特別な手入れはいりませんが、寒さに弱いので冬は室内で育てるといいでしょう。
ハーブの寄せ植え例③~ハーブバス編
レモンバーム、ロイヤルミント、レモンタイム
ハーブティーと同様にハーブバスにも、柑橘系やミント系の組み合わせは欠かせませんね。夏の暑い時にミントの香りのお風呂でリラックスしてスッキリしましょう。ただミントは記述した通り、他のハーブを侵食したり交雑してしまったりすので、少し小さめにあるいはポットのまま植えてもいいでしょう。ミントについては注意点で後述します。
ハーブの寄せ植え例④~観賞用編
フレンチラベンダー、オレガノケントビューティー
庭や部屋の中でも、観賞用としてのハーブの寄せ植えもかわいいですね。花の咲くハーブがおすすめです。オレガノケントビューティーは、食用には向いていませんが、観賞用として濃いピンクとクリームの色のコンビがとても人気で、プランターでも簡単に育てられます。そこに同じ系統の色であるフレンチラベンダーを組み合わせると更にかわいさアップですね。
ハーブの寄せ植えの注意点
ミントの侵食
あっという間に成長するミント系ハーブ。庭で地植えするとみるみる広がっていくほどです。既述しましたようにプランターの中でも他のハーブを侵食してしまうので、できればミントは別に1種類だけで育てる事をおすすめします。寄せ植えをする場合は、ポットごと植える他に、仕切りとして薄い麻布やパームマット(ヤシの繊維)などを使うといいでしょう。
ミントの交雑
ミントは種類は多く、それらを一緒に寄せ植えすると交雑する事があります。例えばアップルミントとスペアミントを一緒に植えたら、それぞれの香りがスペアミントになっていたりという事ですね。なのでミントは1種類だけ植えるか、2種以上の時は一緒に植えずに別々に、庭の土に植える時も少し離して植えましょう。
ハーブの害虫対策
とうがらしスプレー
ハーブ自体が虫が嫌がる香りを放つ物が多いですが、それでもその葉をむしばまれる事があります。害虫対策としては、口にするハーブなのでできれば薬は使いたくありません。そんな時に手作りの「とうがらしスプレー」が役に立ちます。焼酎にとうがらしを付け込んだ物、この中に木酢液を入れるとより効果的になりますよ。
まめにチェック、即除去。
なるべく虫食いの被害を最小限に抑えるためには、毎日こまめなチェックをしましょう。見つけたらすぐに取り除く事をおすすめします。放っておくと葉の病気にもなりやすいので注意しましょう。
水耕栽培でハーブ寄せ植え
土が苦手という人に
土を触るのは苦手だったり、室内では土は汚れるから嫌だなと思っている人は、「水耕栽培」してみては?バジルなどは簡単に水耕栽培できます。他にミントなどもできるので、一緒に寄せ植えしてそのままキッチンに置いておくといいでしょう。土に比べて虫もつきにくく、葉の病気もなりぬくいので初心者でも簡単にできますね。
最後に
庭でのガーデニングはできない、でも土いじりは大好きという時にベランダ、あるいはキッチンでプランターのハーブ寄せ植えは、楽しいですね。特にバジル、ローズマリーは大人気で料理に欠かせないハーブ。他にも相性がいい物を組み合わせてする寄せ植えは、自分のオリジナルの物を次々と作り出す事ができます。これを機に、色々なハーブの寄せ植えしてみませんか?
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