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【これを読めば間違いなし!】玉ねぎの育て方を徹底解説!育てる上でのコツとは?

玉ねぎはどこの家庭でもよく使い、もう絶対に必要な野菜といっていいでしょう。この玉ねぎ、スーパーで買うだけでなく自分でも育てられ、育て方も難しくはありません。ただ、注意したいことやコツなどもあるので、初心者でもできる上手な育て方を紹介していきましょう。
2021年2月15日
カレーパン
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玉ねぎの育て方の前に玉ねぎのことを知っておこう

玉ねぎは身近にあって日常的な野菜の代表

Photo byjcesar2015

玉ねぎはすごく身近な野菜で、いろんな料理や調味料にもに使われます。気づかないうちに、いつもお世話になっているはずです。その玉ねぎには赤、白、黄色など色のほか、いろんな種類があることはご存じでしょう。

味の違いでいえば、刺激が強い辛味種と生食に向く甘味種があります。ヨーロッパでは東部で辛味種が普及しましたが、西部・南部では生食用の甘味種が主流です。国内では黄色系統の辛味種がほとんど。甘味種の赤色系がサラダなどに使われています。

初心者は育て方が簡単な種類を撰ぼう

原産地は中央アジアあたりで、ヨーロッパに伝わって世界中に広がりました。その過程で味・色の違いのほか、早生や晩生など多彩な種類の玉ねぎが生まれています。一般に早生種は春早々に収穫でき、栽培期間が少し短いので初心者には最適でしょう。

早生は柔らかくて甘みが強く生で食べられます。ただ、長期保存には向きませんが、初心者はすぐ食べるので問題ないでしょう。中生種や晩生種は辛みが増して保存性が高くなります。形は早生は扁平で、晩生種は楕円形という傾向です。

玉ねぎの性質は暑さが嫌いな植物

玉ねぎは涼しい中央アジアが原産地。寒さは平気でも暑いのは苦手で、真夏は成長が止まります。この性質のため、暑さが治まる秋に種まきをして、冬から春にかけて成長させ、初夏までに収穫する育て方です。

ただ、冬の寒さが厳しい高冷地や北海道では冬が越せず、春に種をまき秋に収穫します。玉ねぎの生育に適した畑は、湿り気の多い粘質の土がいいでしょう。また、酸性の土がある環境は生育に適さないので、石灰で中和するのが育て方のポイントです。

玉ねぎの上手な育て方・種から苗の定植スケジュール編

Photo by_Alicja_

玉ねぎの育て方は、一般的には秋に種をまくことから始めます。種類や地域で差がありますが、初心者におすすめの早生種を、寒冷地でもなく暖地でもない一般地域にまくことを例に書いていきましょう。

まく時期は暑さがやわらぐ9月上旬ごろ。芽が出て苗を植え付けるのが晩秋の11月で、収穫は春たけなわの4~5月というスケジュールです。中生種では、まくのも収穫も1ヵ月ほど遅くなります。北海道などでは2月末に種まき、8月末~9月の収穫ですが、これは特殊な例でしょう。

種をまく前の苗床の土づくりが育て方の基本

種をまく苗床で前もって土づくりを済ませる

Photo byPierreGilbert

玉ねぎの種をまいて苗を作る場所を苗床といい、家庭菜園の一角で十分です。ただ連作は病気しやすいので注意してください。少なくてよければプランターでも大丈夫です。発芽に最適なのは、日当たり・風通しのいい場所になります。

玉ねぎには酸性の土壌は向きません。少なくても弱酸性か中性の土になるように、種まき前に土づくりします。日本の土壌は自然に酸性に傾くので、苦土石灰を1㎡当たり150~200g混ぜて中和、堆肥を2㎏入れて1週間置いてください。

苗床への種まきから苗を育て始める

苗床を整えてから一週間なじませたら、土に化成肥料を200g混ぜ、8㎝の間隔で板を押し当ててへこませ溝を作ります。そこへ種をスジ状にまきますが、固まらないように、できれば一列にまいてください。

まいたら両脇を土寄せして、5㎜~1㎝ほど薄くかぶせていきます。これで種まきは完了です。そのあとは乾燥を防いで発芽を促すために新聞紙、わらなどで覆い水を撒いて湿らせてください。発芽を確認したら、覆いは取り除きましょう。


種をまいた後発芽から間引きして苗が完成

Photo byNennieinszweidrei

種まき後発芽してから2週間ほどは、水やりと間引きの作業があります。本葉が出て2枚になったタイミングで、1㎝ほどの間隔を空けるように間引いてください。苗の長さは6~7㎝ぐらいに成長した時期です。

さらに成長して、丈が10㎝ぐらいになれば2回目の間引きです。今度は1.5~2㎝ぐらいの間隔になるように間引きましょう。その後化成肥料を1㎡あたり30g、追肥してください。これで約2ヵ月、水やりして鉛筆ぐらいの太さまで成長させれば、苗のできあがりです。

市販の玉ねぎ苗を買うショートカットの育て方

種をまいてから、定植可能な苗になるまで約2ヵ月です。これは全くの初心者には少し重荷かもしれません。この期間を短縮するには、売っている苗を買ってきましょう。秋も深まるころになると、ホームセンターの園芸コーナーには植え頃の苗が並びます。

これをそのまま定植すれば、玉ねぎの生育期間を2ヵ月短縮できる育て方です。種から芽を出し成長させる育て方が園芸の楽しみではありますが、失敗しない育て方としては、苗を買うほうが安全でしょう。

球根を買って植え付ける育て方が一番簡単!

苗を買う育て方よりもっと簡単なのが、球根(オニオンセット・子球)をプランターに直接定植すること。種まきでも苗でも失敗したとき、最後の手段として使える育て方です。

プランターに軽石を敷き、葉物用の培養土に化成肥料を混ぜたのが畑です。球根の間隔は10㎝ほど。球根の先が出るくらいの浅い植え方で、あとはたっぷりと水やりします。植え付ける時期が10月であれば翌年春に収穫できるでしょう。種類によっては8月中ごろの植え付けで、晩秋から初冬には収穫可能な球根もあります。

玉ねぎの上手な育て方・定植から苗の育成育編

玉ねぎ苗の定植は、タイミングの見極めが大切です。7~8㎜(鉛筆ほど)の太さで、草丈が20㎝ぐらいでまっすぐに伸びた苗を選びましょう。これより大きくなると、寒さに合えば花が咲いてしまって固くなり、甘味が失われます。

適切な時期に種をまく育て方をした苗なら大丈夫ですが、買ってきた苗は育ちすぎがけっこう混ざっています。高くはないので、多めに買っていいものを選別するといいでしょう。

玉ねぎ苗の育て方は土づくりから植え付けが順序

玉ねぎ苗を植え付ける畑も、やはり事前の土づくりが育て方のキーポイントです。定植2週間前に、1㎡あたり苦土石灰を150g使ってよく混ぜておきましょう。1週間前に鶏糞3㎏と化成肥料を一握り、過リン酸石灰30gを混ぜて耕してください。

それから70㎝ほどの幅で畝をつくります。そのままでもいいんですが、雑草除けと保温・成長促進のために黒いポリエチレンのマルチシートを使う育て方がおすすめです。穴は5㎝で間隔は12㎝ぐらいがいいでしょう。

定植は玉ねぎの育て方の重要な場面・コツも必要

いよいよ玉ねぎの育て方のクライマックスともいえる植え付けです。20㎝程度に伸びて、太さは7~8㎜程度。葉が何枚か伸びている苗を選んでください。

白い茎が2㎝ほど見えるぐらいに、浅く植え付けるのがコツです。もう一つ、ひげ状の根を短く切るのもコツで、新しく元気な根が生えてくるし植えるときも邪魔になりません。

あとは土寄せ。上から土を薄くかぶせ、しっかりと水やりします。葉がしおれていても心配いりません。しばらくすると根が吸水して、しっかりと立ちあがってきます。

植え付けの後の育て方は追肥が大切


植え付けて4週目ごろと、成長が活発になる2月ごろが追肥にいい時期です。マルチ栽培なら、苗の周りで化成肥料を数g土に混ぜます。露地であれば肥料と土を混ぜ合わせて、苗の周囲や根元に土寄せしてください。肥料は鶏糞でもいいでしょう。

オニオンセット(球根)を植えた場合は、追肥は1回だけでOKです。収穫時期により植える時期が8月と晩秋に分かれますが、どちらも植えてから1ヵ月~1.5ヵ月後に、土と混ぜ合わせた肥料を根元に土寄せしてください。

育て方のコツ・水やりは適度に雑草抜きはこまめに

水やりも大切ですが、家庭菜園の場合は地中の水分を吸水します。周囲の土が乾燥している場合だけ水やりしてください。プランターに植えた場合は、表土が乾いていたら底から水が出てくるまでたっぷり与えます。

雑草を生やすのは最悪の育て方なので、こまめに抜くことです。放置すると種をまき散らしてどんどん増えます。入れた肥料を吸い取られるし、やがて抜くのが追い付かなくなるでしょう。

玉ねぎの上手な育て方・病虫害などトラブル対応編

玉ねぎの育て方でよくあるトラブルはタイミングのずれ

玉ねぎの育て方でのトラブルで、よくあるのが時期を間違える事でしょう。まず植え付けた苗が育ちすぎな場合、冬になると花が咲いてしまいます。成長より生殖のほうにエネルギーが回った結果、できるのは甘味がなくおいしくない玉ねぎです。

また、成長が遅れた苗では冬の寒さで枯れてしまったり、葉が少なく小さな球しかできなかったりします。苗は大きくても小さくてもうまく育ちません。タイミングを逃さない育て方が何より大切です。

玉ねぎの育て方では病気への対応も大切

玉ねぎの栽培中によく発生する病気といえば、ベト病でしょうか。葉が黄変して、そこからしおれて枯れてしまう病気です。植え付けの時期は気温が低くて発症しませんが、収穫できるまでに成長した春頃に多くなります。

ベト病はカビ菌が原因で、湿気が多いと発症しやすい病気です。畑の水はけ改善と連作しないことが予防につながります。黄変した株があったら、即刻抜いてください。遅れると全体に広がって全滅します。予防薬、治療薬はありますが特効薬ではありません。

玉ねぎの育て方で気を付けたい害虫の食害

玉ねぎの育て方では害虫対策も大切になります。種をまいた後は、ヨトウガとかタネバエがつきやすい時期です。春先から収穫期にかけては、タマネギバエやアブラムシ、ネギアザミウマが発生しやすいでしょう。

被害の内容は、葉の表面から針で汁を吸ったり葉をかじり取る食害です。玉ねぎの成長に大切な葉がダメージを受けて、球が育ちません。対策は、植え付け時に苗を薬剤に浸すか、虫が確認できたときに殺虫剤のマラソンやダイアジノン、アディオンなどを散布します。

玉ねぎの上手な育て方・いよいよ収穫編

Photo byCouleur

玉ねぎの上手な育て方をこころがけ努力すると、ゴールデンウィーク頃にやっと玉ねぎらしくなってきます。もう食べられるのか、もう少しおいたほうがいのか判断に迷う頃なのです。

上手な育て方で大きくなった早生であれば、5月には収穫できます。収穫する時の目安は、球が大きくしっかり育っていればOKでしょう。ただ、大きさは種類によってまちまち。目安はもう一つあって、葉が横倒しの状態なのも収穫のサインです。

念入りな育て方で生長した玉ねぎを収穫する方法

葉が横に寝た玉ねぎを探して順に収穫すればいいんですが、それでは面倒です。初心者が家庭菜園で栽培するのは数も大したことはないでしょう。その場合の目安は、株の8割ほどが横倒しだったら全数取ってしまっても大丈夫です。

収穫できる状態で畑に長く置くうち、倒れた葉にはカビ菌・病原菌が繁殖し、それが土壌にも移行します。枯れた葉や土の中で繁殖すると、次の年にはベト病などで収穫が台無しです。葉が枯れてしまわないうちに収穫して、畑をきれいにしておきましょう。

丁寧な育て方をした玉ねぎは乾燥させて保存


葉が横倒しの玉ねぎは、根が浅いので芋みたいに掘り返す必要はありません。葉の根元をつかんで、上向きに引っ張れば簡単に抜けます。完全に枯れた葉がちぎれて球が残ってしまったら、移植ゴテで掘り出してください。

収穫した後は乾燥させましょう。しばらく雨の心配がなければ、抜いたままで2~3日乾燥してください。もし天気が不安なら持って帰って、乾いた場所で3~4日乾燥させてから保存します。

いい育て方の玉ねぎは長い間保存できる

玉ねぎは非常に長い間保存できます。保存期間の長さは野菜ではトップクラスでしょう。畑できちんと管理された育て方の玉ねぎは、早生以外なら6ヵ月ほど保存可能です。葉を残したまま収穫したら、4~5個ずつ葉を束ねて風通しのいい軒下などへ吊るしましょう。

茶色の皮がパリパリになるまで乾かし、暗い物置に保存します。時々外へ出して乾燥させれば、長い間おいしく食べられる常備野菜です。早生の玉ねぎは柔らかくて甘いので、保存する前にぜひ生食で味わってください。

来年作りたい玉ねぎの種類をリサーチ!

Photo byShutterbug75

一度玉ねぎ栽培にチャレンジすれば、成功した人も失敗した人も今度は何を作るか考えるでしょう。育て方が簡単で初心者にも作りやすい品種を紹介します。

ちなみに玉ねぎは連作が嫌いです。カビ系の病原菌が土に残るので、次の年は栽培場所を変えてください。真夏にマルチシートで覆う殺菌方法もありますが、場所を変えたほうが安全です。

 

POINT来年作る玉ねぎ候補リスト

  • スーパーリニア:極早生種で4月中旬に収穫できる。サラダ・加熱どちらもおいしくいただけます。
  • 赤玉ねぎロゼたま:中早生で5月が収穫時期。球の内部も薄紅色が珍しい。長期保存できます。
  • OK黄:中生種で5月中旬~6月が収穫期。吊り、冷蔵で12月迄長期保存できます。
  • アトン:中生種で収穫は6月。おいしい玉ねぎで病気に強い大玉。12月迄保存可能。
  • ケルたま:晩生種で6月中旬~下旬が収穫期。活性酸素除去成分のケルセチンが多いので有名。3月まで保存可能。
  • 吊り玉:中晩生種で5月中旬~6月上旬が収穫期。球ぞろいがよく2月まで保存可能。

まとめ・長期にわたるが玉ねぎの育て方は難しくない

玉ねぎの育て方を見てきました。品種が多いので育て方も少しずつ違いましたが、基本は同じです。何よりも適切な時期に適切な処置をするのが育て方の基本でしょう。玉ねぎのことを理解して、品種ごとに最適な育て方をしてください。

育て方には、前段階の土づくりも含まれます。いい土ができれば病気も少なく楽な育て方ができるでしょう。玉ねぎの栽培は長期間にわたりますが、育て方自体はそんなに難しくありません。ここは一念発起!美味しい玉ねぎづくりを始めましょう。

玉ねぎのほかにも野菜作りにチャレンジしよう

玉ねぎがうまく収穫できてガーデニングに目覚めると、つくりたいものが次々に出てくるでしょう。玉ねぎづくりの技術を磨き、玉ねぎのエキスパートになるのもいいかもしれません。参考になる記事がいろいろあるので、野菜を自給自足してみませんか?