はじめに:玉レタスの育て方から簡単な品種紹介も
種まきからの玉レタスの上手な育て方!
レタスの育て方は品種によって難易度が変わってきます。大きく分けると少し難易度が高い玉レタスと初心者の方でも簡単な葉レタスの2種類。
ここでは見慣れている方も多い玉レタス(スーパーなどでレタスとして売られている丸い種類)の植え方・育て方を中心にレタスの育つのに適した温度や種まき方法、苗の植え方に水やり・肥料(追肥)害虫や病気予防と対策と詳しい育て方を解説していきましょう。
必ずしも日なたに植える必要はなく半日陰でも育ちベランダでのプランターの育て方も簡単。これからはじめてレタスの育て方を学ぼうとする方必見です。
レタス栽培をはじめる前に
レタスの育て方を知る前にまずはこの植物の分類や特徴・収穫までにかかる日数(栽培期間や旬の時期)をご覧いただきましょう。これらの基礎知識は知っていると育て方の参考になりますよ。
レタスの基本情報
科・属:キク科アキノノゲシ属
原産地:地中海沿岸など
英語名/学名:Lettuce/Lactuca satica
育て方難易度:きれいな玉にする育て方は中級者程度必要
レタスの見た目の特徴と性質
レタスといえばあの丸い形が特徴的ですね。これははくさいやキャベツ同様結球という葉が丸まっていく性質によっておこる現象です。このことによって野菜として扱いやすく中央に虫が入りにくい・乾燥しづらくみずみずしさが長続きするという野菜としてのメリットが多く出てきます。
しかし育て方としては少し難易度があがってきてしまう野菜であり、農家の方でも少し失敗するとうまく結球しないというやや育て方にコツが必要な作物といえるでしょう。
レタスの旬は?収穫時期紹介
レタスの育て方難易度は違えども玉レタスも葉レタスも短めな栽培日数で収穫時期を迎えることにより、はじめての方でもお世話の手間が少なく簡単といえます。
種まき時期は春まきと夏まきがありますが、どちらも3-4ヶ月も日数があれば家庭菜園で採れたてのレタスを食べることができるでしょう。収穫時期は春まきであれば5月ころの初夏、秋まきの収穫は11月の晩秋が旬となるでしょう。
簡単にできるレタスの育て方6ステップ
レタスの基本的な情報を得たところで早速その育て方を解説していきましょう。玉レタスの育て方は種まきから苗を作りそれを植え付けていくという方法。植え方には畑の土づくりからはじめますが、プランターで育てるならば市販の土を使えば時間も手間もかからず簡単です。
レタスの育て方1.土づくり
レタスの育て方には土壌となる土の酸性に気をつけましょう。畑や庭などいまある土を使う場合はまず雨水などで酸性に傾いた土を掘り耕して柔らかくしてから、苦土石灰を混ぜてpHを調整します。
このような育て方は古い土を使う場合のみで、市販の新しい土は酸性に傾いておりませんし何なら元肥という肥料入りのものも珍しくありませんのでこちらを用いたプランター栽培もはじめての方にはおすすめです。
レタスの連作障害
畑や庭の露地栽培の土でもうひとつ気をつけて欲しいのが連作障害です。同じ分類の植物(キク科)を植えた土には少なくとも2年は開けてから植え付けた方が良いでしょう。これは野菜だけでなく花も同じなので、レタスを植えた後にキク科の花を植えても成長が悪くなるので注意してください。
レタスの育て方2.種まき
レタスの育て方2ステップめは種まきから苗を作っていきましょう。種は園芸品店の他農協・100円ショップでも売られていますが、時期によっては手に入らない場合があります。そんなときは種苗会社の通販を利用するという手もあります。
育苗箱にバラまきをし発芽が揃ってきたら数度回間引きをしながら育苗します。間引きのコツは葉が重ならないようにすることで、そのまま育てて本葉が2-3枚になったころと苗作り期間は比較的短めなためポット上げは無理にする必要はないでしょう。
レタスの発芽温度と種まき時期
発芽に必要な温度が18-20度と高いのでお住まいの地域に合わせて、地面の氷結・霜害などの心配がなくなって暖かくなった時期に種まきをしてください。夏まきの場合は芽出しといって冷蔵庫にガーゼにくるんだ種を2-3日保存して予め芽を出させたものを種まきする方法もあります。
レタスの育て方3.植え方
種まきから間引きをしつつ育てたレタスの芽がしっかりと苗として植え付けられる大きさになったら畑やプランターに定植するという育て方をします。好みの日当たりは日なたから半日陰で、植え方ポイントは十分な株間をあけることです。
ぎゅうぎゅうの状態ですとうまく結球しづらいこともありますし、土の肥料不足も玉になりにくくするため玉レタスの育て方は欲張らず適した広さと肥料・気温に注意した植え方が必要となってくるでしょう。
レタスの育て方4.病気と害虫
レタスの育て方の中でも収穫の邪魔となってくるのが病気とアブラムシなどの害虫被害です。特に病気は気をつけないとあっという間に広まって収穫量をガクンと減らしてしまうため、予防の段階からしっかりと計画を立てもしかかってしまったとしても早めの対策をすることで被害を小さくすることを心がけてください。
レタスで気をつける病気は軟腐病とべと病
軟腐病は株元から腐ってくる病気でべと病はレタス特有のレタスべと病という葉が白くなる症状がおこります。これは結球前の農薬散布が効果的。殺菌剤(バリダシン液剤5やスターナ水和剤など)をまくことで予防できるでしょう。抗対策の品種もありますのでそのような苗を使うのも効果的。
レタスの育て方で気をつけたい害虫対策
直接葉を食べてしまうなめくじやヨトウムシ、新芽の部分を枯らしてしまうアブラムシは被害も大きく注意が必要です。できるだけ無農薬で育てたい方は苗の植え付けの時点で防虫ネットを書けてしまうという方法も有効。
こちらは春から夏の暖かくなるころに数を増やしていきますので、見つけ次第捕殺するか株元への薬剤散布をおこない食害した害虫が増えないような工夫もおこなうと良いでしょう。
レタスの育て方5.水やりと肥料
レタスの水やりポイント
レタスの水やりは地植えでは雨のみで補えるので育て方としてはとても簡単です。プランターで栽培する場合は、水やりがすぎても病気になることがありますので注意し、必ず土が乾いてから与えるようにすると健康的な作物に育てることができるでしょう。
肥料の時期とあげ方
レタスの結球には肥料が大きく関わってきます。おもに肥料のあげすぎがレタスが玉にならない原因となるケースが非常に多いです。
元肥をあげたらそのあとは結球しはじめるまで肥料は不要。結球しはじめたら追肥をあげると小さい・中がスカスカ・縦長の形になるなどの不良玉が防げるでしょう。十分に成長しているようであれば追肥は必ずしも与える必要はありません。
レタスの育て方6.収穫時期と方法
レタスが結球しはじめてからしばらくたつと収穫できるようになります。しかし育て方がはじめての方はもっと大きくなるかも知れないと置きすぎて美味しくなくなってしまうこともありますので、結球しはじめてからの日数で取り時を判断するのもひとつの方法です。
目安となる日数は結球しはじめから25-30日。他の判断方法として手で玉を軽く押してみて中身がつまっているようであれば収穫してしまいましょう。取り方は手で少しななめにして外側の巻いていない葉との間に包丁を入れ芯を切り取ります。
育て方が簡単な玉レタス以外の品種3選と冬の室内栽培
玉レタスの育て方は結球させるというところに難点がありました。見た目にこだわらない方であれば玉レタスでも良いけれどもっと簡単な育て方をお探しならこちらの3点はいかかでしょうか。種と肥料・少しの道具があれば温度管理が簡単な室内栽培することも可能です。
栽培しやすいレタス1.サニーレタス
簡単に作れるレタスは葉レタスと呼ばれる結球しないタイプがよくおすすめされます。その理由は収穫時期が早いこと、葉一枚一枚がしっかりとしており株が倒れたりする心配がないという育て方の簡単さに軍配があがるからです。その中でもサニーレタスの赤い葉にはアントシアニンというポリフェノールも含まれているという点で他とは違う作って役立つ種類といえるでしょう。
栽培しやすいレタス2.グリーンレタス
レタスとしての育て方はサニーレタスと同じです。フリルレタスなどと呼ばれることもあり、その葉のウェーブと色が特徴。グリーンなのでサニーレタスとは栄養成分に少々違いがあります。どちらにするかはお好みで選んでも食べ比べてみたいという方は両方作ってみてもいいでしょう。
栽培しやすいレタス3.サラダ菜
育て方の簡単なレタスとしてサラダ菜もあります。見た目は肉厚の葉のため同じ種類とは思われていないこともありますが、立派なグリーンレタスの一種。ゆるい結球が特徴で食感もやわらかく半結球のその形は室内栽培にも適しているためサニーレタスと一緒に味覚のバリエーションのため育てている方も多い人気種のひとつ。
葉レタスで室内栽培を簡単に楽しむ
ここに挙げたようなリーフレタス(葉レタス)は冬でも室内で水耕栽培での育て方が可能であるため、庭や畑がない集団住宅にお住まいの方でも家庭菜園が楽しめるものとして人気です。やり方は土が肥料入りの水になるだけで、基本的なお世話の仕方は変わりません。
ただ室内や水の温度は大切で、例としてご覧いただく育て方は部屋の温度が20度水温17度での育て方での見本。冬以外の季節であれば、よほど日陰の場所でない限り問題なく室内栽培できるので、玉レタスのような結球するタイプはスペースの関係上難しいという方でも葉レタスの水耕栽培はおすすめ育て方です。
まとめ:レタスの育て方
レタスの育て方
いかがでしたでしょうか。今回はレタスの中でもポピュラーや玉レタスの特徴や性質・育て方をご紹介しました。玉レタスも水耕栽培を成功されている方もいらっしゃるようですが、葉レタスと比較するとスポンジの上では株が倒れやすく結球しづらいという性質があるため土の上での栽培がおすすめ!
露地栽培なら水やりは雨のみで、肥料をあげすぎると玉になりにくいというのが特に注意して欲しい点です。水も肥料も控えめにあまり過保護にならないような育て方を心がけてきれいな玉レタスを作ってくださいね。
レタスの育て方以外が気になる方はこちらもチェック
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出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2515581?title=%E3%81%82%E3%82%8F%E3%81%98%E5%B3%B6%E3%83%AC%E3%82%BF%E3%82%B9