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【家庭菜園】きゅうりの育て方!コツと元気に育てる方法をご紹介

サラダや酢の物などさまざまな料理で重宝するきゅうりを家庭菜園で育ててみませんか? 今回は初心者の方でもこれを読めばきゅうりの育て方がすべてわかるというぐらい、詳しくまとめています。家庭菜園で最初から収穫まで育てて食べるきゅうりはとってもおいしいですよ。
2020年8月27日
printemps117
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家庭菜園できゅうりを育ててみよう!

夏は特にいろんな野菜が育つ時期ですが、その中でも「きゅうり」はいかがでしょうか。サラダや酢の物など、和洋中問わずあらゆる料理で使用でき、使用頻度が高い野菜の一つです。 家に畑や花壇がなくても、マンションや団地のベランダにプランターをおいて育てることもできますよ。今回は栽培時期や収穫方法、肥料や水やりの仕方、苗の摘心などきゅうりの栽培に関するあらゆる方法についてご紹介いたします。

家庭菜園できゅうりを育てるその1.栽培や特徴

400種以上の品種があるきゅうり

もともときゅうりの原産地は北西インドで、日本には奈良時代に伝わりました。その当時は苦みが強くて人気が出なかったことや、きゅうりの切り口が徳川家の家紋に似ていたことから武士たちは恐れ多くて食べられなかったそうです。その後明治時代になり現在の品種に改良されてから一般家庭にも普及し、現在では400種以上も品種があるといわれています。

収穫期間が長い&生育スピードも速い

きゅうりは夏野菜の代表格として人気の野菜です。栽培時期をずらして育てれば5月頃の初夏から秋ごろまで収穫が可能になっています。上手に育てれば1株で30本~40本ぐらいの収穫が見込めることも。 きゅうりは生育スピードが種まきから収穫まで2か月ちょっとと生育スピードが速いので、その期間中に、肥料切れや水不足にならないようにしっかりと管理する必要があります。 またきゅうりはつるがどんどん伸びるので、その時期を見計らって適宜整枝し、株全体の風通しをよくすることで、病気や害虫によって枯れる被害などを防ぐことができます。

早めの収穫を心がけよう。

実の収穫が遅れるとへちまのように大きく太くなってしまい、中にスが入ってしまうこともあります。早めの収穫を心がけましょう。

家庭菜園できゅうりを育てるその2.栽培可能時期

苗植えはゴールデンウィーク頃から

きゅうりの栽培可能時期およびスケジュールについてご紹介します。 きゅうりの収穫がより長く楽しめる作付け計画としては、4月末~5月のちょうどゴールデンウィーク頃に苗を購入して植えます。(遅植えですと6月頃に苗を植え付けてもOK)そして約2か月後から収穫ができます。

種植えは4月下旬頃~8月下旬頃まで可能

種植えの場合は、4月下旬ごろから立ち性の種を蒔き、時期をずらしながら2~3回に分けて蒔くようにすると途切れず収穫ができます。また6月頃になると今度は暑さに強い地這い性の種を蒔くようにします。そこから9月初旬ごろまでは収穫可能です。 それ以降も収穫を続けたいという方は、「秋植えきゅうり」といって、8月下旬から種を蒔いて霜が降り始めるまでの10月頃まで収穫が楽しめる品種もあります。

初心者の方には苗植えがおすすめ

初心者の方が種からきゅうりを栽培する場合は育苗に関して少し難しいかもしれません。 市販の苗は4月中旬から下旬にかけてホームセンターや園芸店のほか、ネット通販などで苗が出回っているのでそれを購入してプランターなどに植え付けると簡単ですよ。

家庭菜園できゅうりを育てるその3.きゅうりの種類

先ほど、少しご紹介しましたが、きゅうりには「立ち性」と呼ばれる普通に苗が立って育つものと、「地這い性」といってつるを地面に這わせて育てる種類があります。 また実のつき方で、「節なり性」と「飛び節型」という2種類があるようですが、現在ではほとんどが「飛び節型」になっているようです。

立ち性きゅうりの特徴

・つるを支柱に絡ませることができる ・栽培スペースは狭くて済む(ベランダ栽培、プランターなどでも十分育てられる)反面、台風などに弱い ・暑さにやや弱い ・他の品種と交配しやすい ・収穫量が多い 立ち性きゅうりは、つるを支柱に絡ませて上に上に育つ性質なので、畑など広いスペースがなくても育てやすいのがポイントです。暑い真夏や台風が到来すると場合によってはすぐに葉が枯れることがあります。

地這い性きゅうりの特徴

・ツルを地面に這わせることができる ・支柱に絡ませることができる ・暑さに強い品種である 地這い性きゅうりは暑さにも、病気にも比較的強い品種なので、家庭菜園に向いています。広いスペースが取れるようでしたら、こちらの品種もおすすめです。

白い粉が吹いているもの、それも品種の1つ

以前は、きゅうりの表面に白い粉(ブルーム)をふいているものが見られましたが、それが農薬と勘違いされたり、光沢がなかったことから敬遠されたことから、今はブルームのないきゅうりの品種ばかりが主流になりました。こちらは皮がかためですが、日もちがよいのが特徴です。

家庭菜園できゅうりを育てるその4-1.(苗づくり、間引き)

きゅうりを種から栽培する場合は、まずは苗づくりから。きゅうりの苗づくりは気温が上がってくる時期になると自然に育つので割と簡単にできます。ポットに種まき用の土を入れて、種を蒔きます。種を蒔いたポットを発泡スチロールなど保温性のある箱に入れてビニールをかけて保存します。


種まきの場合の手順

1.4号以上のビニールポットに種まき用の培養土を入れて、上から5mmぐらいの深さで種を3~4粒蒔きます。 2.そして双葉が出るまで土が乾かないようにして、発泡スチロールなどの箱に入れておきます。 ※この時中が30℃以上にならないように注意しましょう。

種を間引く場合

種が発芽してきたら、順次間引くようにします。この時、本葉3枚で1本立ちにして育てます。本葉4~5枚になったら畑やプランターなどに植え付けることができます。

育苗のポイント

育苗のポイントですが、日光に十分当てることは大事ですが、高温になりすぎないように換気も十分に注意しましょう。また夜間は水分が多いと徒長する原因になるので、水やりは朝に行うようにしましょう。

家庭菜園できゅうりを育てるその4-2.(苗の購入・コンパニオンプランツ)

元気な苗選び

きゅうりの苗は園芸店やホームセンターなどで買うことができますが、元気なものを選ぶときは、できるだけたくさんの苗から比較対照して選ぶようにするとどの苗がより元気な苗かの判断がしやすくなります。できるだけ元気な苗を選んで途中で枯れるというような心配もありません。

苗の選び方ポイント

・株全体がしっかりしている ・葉全体が厚く、葉の色もよい。 ・うぶ毛がびっしり生えている ・葉の裏側の葉脈がはっきりしている ・子葉が残っている ・本葉が3~4枚ついている ・根が良く回っており根の状態がよい。 ・根が白い ・病害虫に侵されていない…など

などたくさんの項目があげられますが、全体的に株が太くがっしりしているもの、茎が太く、節と節が詰まったものがおすすめ。 また元気なものほど、たくさんうぶ毛については実際に葉の表面を触ってみましょう。 葉っぱについては、表面だけでなく裏面も見て葉脈がしっかり浮き出ているかを確認しましょう。また茎の下のほうに子葉(双葉)がついているかどうかも確認してください。 あとは、本葉が少ないのもだめですが、多すぎるのも株が育ちすぎということであまり良くありません。3~4枚がベストです。 また根については、ポットの底穴から根っこが見えるようであれば十分に根っこが回っているということで、この根っこが伸びすぎていたり、茶色く変色しているものは植え付け後の生育が遅くなったり、病気になりやすかったりします。 病害虫に関しては葉にアブラムシがついていたり、変色・斑点があるものは避けましょう。他の植物にも被害をもたらせてしまい、ひどい場合は枯れることがあります。

きゅうりの生育を促すコンパニオンプランツ

きゅうりの近くに植えておくと、きゅうりの病害虫を防ぎキュウリの生育を良くしてくれる植物がありますのでご紹介します。

きゅうりの近くにナスタチウム

ナスタチウムはハーブの仲間です。葉や花にピリッとした辛みがあり、サラダの彩りなどにも重宝します。このナスタチウムをきゅうりの株元近くに植えておくと、アブラムシ被害を減らすことができるそうです。

きゅうりの近くにネギ

皆さんもたぶんおなじみの野菜の「ネギ」をきゅうりの株元に植えておくと、葉を食い荒らすウリハムシを遠ざけ、株を枯れるのを防ぐ働きがあります。ウリハムシは後に詳しくご紹介しますが、ウリハムシに葉を食い荒らされてしまうときゅうりは瞬く間に枯れることが予想されます。 またネギの代用品として、玉ねぎの葉を株元に置くだけでも効果があるといわれています。

家庭菜園できゅうりを育てるその4-3.栽培(畑の準備・土づくり)

きゅうりの苗の栽培が無事できたら、畑の準備や土づくりもおこないましょう。 きゅうりの土づくりのポイントは、キュウリの根の酸素要求量は野菜の中でも大きい方なので、土壌の孔隙量が多くするために腐葉土などを多めに混ぜることです。

畑の準備

植え付け(直蒔き)の2週間前から苦土石灰を与えて、土を良く耕しておきます。 苦土石灰の量は、1㎡あたり2握りが目安です。また1週間前になると、元肥を与えておきます。 元肥は1㎡あたり堆肥バケツ1/3、鶏糞バケツ1/2を施す、もしくは、1㎡あたり堆肥を5kg、化成肥料(15:15:15)を100g、油粕100g、ヨウリンを60gを深さ30㎝を施すのがよいとされています。

植え付け1週間前

植えつけ1週間前になり、土を作ったあとは畑ではマルチフィルムを張るのがおすすめです。マルチフィルムを貼ることで雑草や泥はねなどを防ぎ、病気にかかりにくくします。

プランターで育てる場合

またプランターで育てる場合ですが、市販の培養土を使って栽培する場合は、その土に肥料も一緒に混ざっていることがあるため、苦土石灰や元肥を与える必要はありません。 自分で作る時は赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1を混ぜ合わせた物を使います。 それに石灰を用土10ℓ当たり10gと化成肥料を用土10ℓ当たり10~30g混ぜ合わせたものを使いましょう。 またプランターで育てる場合には、植え付け前の準備として、培養土を入れる際に市販のプランターに市販のプランターに2~3㎝ほどウォータースペースを残しておくようにしましょう。培養土を入れておくようにします。

プランターは深めのものがおすすめ


プランターで育てるときは、できれば深さが30~60㎝ぐらいあるもののほうがよいです。というのは、立ち性のきゅうりであれば支柱を立てる必要があるからです。支柱がしっかり土中に埋まっていないと風や実の重さで倒れることがありますので、プランターを選ぶときはできるだけ深さがあるものを選びましょう。

家庭菜園できゅうりを育てるその4-4.植え付け

きゅうりはナスよりも冷涼な気候を好みますが、4月上旬から中旬にかけての朝晩の冷えには注意が必要です。寒さが心配な場合は寒冷紗などをかけて防風、防寒対策を取るようにしましょう。きゅうりは葉が大きく風の影響を受けやすい特徴があるので、定食直後に茎が折れないように必ず「仮支柱」を立てて置きましょう。

畑での植え付けの場合は株間横50㎝~60㎝、奥行き30~40㎝と広めにスペースを取るようにしましょう。植え付け時は必ず浅植えにします。

直蒔きの場合

畑に直接種を蒔く場合ですが、ホットキャップをかけると発芽、生育がよくなります。その後も朝晩の気温差がある場所では、寒冷紗などを上手に組み合わせて育てるとよいでしょう。

家庭菜園できゅうりを育てるその4-5.(支柱立て、敷きワラ)

きゅうりの支柱立てについて(合掌式がおすすめ)

きゅうりやトマトなど背が高く2列に植えられた野菜によく使われる支柱の立て方です。 この合掌式の支柱の立て方は丈夫で安定感があるのがメリット。風や果実の重さに耐えることができます。畝の両側から支柱を斜めにさし、先端部分を交差させてひもで結ぶやり方です。交差した部分は水平な支柱を1本通してしっかりとひもでしばって固定してください。 台風など強風で倒れないようにするため、両側に支柱をクロスさせて補強しておくとよいでしょう。

敷きワラについて

家庭菜園できゅうりを育てるその4-6.(整枝、摘心)

敷きワラはきゅうりの株元にワラを敷くことです。ワラの他枯草などでもいいのですが、雨の跳ね返りや直射日光からの根焼けして枯れる心配や、葉が病気になるのを防ぐためです。敷きワラは梅雨に入る時期までに行います。気温が低い時期は敷きワラを薄くし、気温が高くなる時期になると徐々に敷きワラを厚くしていきます。

きゅうりの苗は放っておいてもある程度実はなりますが、枝が次々に出てくるのでこの時期に整枝をする必要があります。 枝が伸びているのをそのままにしておくと、枝が混み合ったり葉が重なったりします。そうすると、病気や害虫の温床になり、ひどいと枯れることもあります。病気や害虫の被害にあうと収穫量も半減してしまうので注意しましょう。 特に立ち性のきゅうりで支柱やネットを使ってつるを誘因する栽培における整枝法についてご紹介いたします。

整枝・摘心について

1.小づるや雌花などは、株元から5~6節(30㎝ぐらいの高さ)までのものに関しては早めにかき取ります。株元近くに実をつけてしまうと株の生育が妨げられその後の生育に影響が出ます。この時子葉(双葉)を取ってしまうと株の勢いが悪くなるので取らないように注意しましょう。 2.6~7節目から10節目ぐらいまで(高さでいうと30~60㎝の範囲)までに出た子づるは 葉を一枚残して摘心します。家庭菜園では2葉摘心しても大丈夫です。 3.その後また伸びると11節目ぐらいから上(高さでいうと約60㎝より上)は小づるを2葉残して摘み取るのが原則です。また孫つるの半分はそのままにしておき、込み合ってきたら枝の先端を整理する程度にしておきましょう。 すべての枝を摘み取ってしまうのではなく、常に元気な枝は数本残すように気を付けましょう。そのほうが株全体の生育にはよいとされています。

摘心のタイミング

きゅうりの親づる1本仕立てで、大人の背丈ぐらいまでに育ったら、親づるの先を摘心します。摘心する理由は、高い位置に実がなってしまうと収穫がしにくくなるためこれを防ぐためです。 摘心するとその下から伸びてくる小づるの生長が良くなります。摘心した親づるは支柱にひもで固定しておきましょう。 親づるの5節より上の小づると孫づるは1~2つ実をつけたらその先の1葉を残して先のつるを摘心するのですが、この小づると孫づるを伸ばしすぎると葉が茂って風通しが悪くなり病気の発生を促してしまうので、気を付けましょう。 親づるの5節より上の子づると孫づるは、1~2つ実をつけたらその先の1葉を残して先のつるを摘心します。子つる孫つるを伸ばし過ぎると葉が茂って風通しが悪くなり、病気の発生を助長するので注意しましょう。

家庭菜園できゅうりを育てるその4-7.水やりについて

地植え栽培の水やり

地植え栽培の場合の水やりは、植えつける1週間ぐらい前に一度畝に水をあげ、畝の深くまで十分に湿った状態にしておきます。 この作業をおこなうことによって、深くまで根を張らせることができます

植え付け後の水やり

きゅうりの苗を植え付けた後は水のかけすぎに注意し、株元に水をあげるようにします。だいたい5~7日ぐらいすると根が活着するので、その後は根を深く貼らせるためにいったん水やりを中止するようにします。 また水やりを 制限しすぎないようにすることがポイントです。植え付け後は3日に1回程度の頻度で水やりをするようにします。

プランター栽培の水やり

プランター栽培の場合は、水の与え過ぎや与え忘れがないように注意しましょう。植え付け後土の表面が乾いてきたら水を与えるようにし、たっぷりと水やりをしましょう。

梅雨時と真夏の水やり

梅雨時はプランター用土が湿り続けることがあり、きゅうりの株にとっては居心地が悪く、根を傷め生長を妨げることにつながります。できるだけ排水性のよい用土で栽培しましょう。 また真夏の水やりには水切れしないよう注意しましょう。真夏は朝に水やりをするのがきゅうりにとって健康的。昼間など気温の高い時間帯に水やりすると水がお湯になり、きゅうりの根や株を傷めます。 また葉水をあたえると丈夫に育ちます。 晴天が晴天が5~7日以上続いたあとは、葉の裏に、霧吹き、ジョウロなどで、水をかけることで、萎れ防止にもなりますし、ハダニなどの害虫を予防することもできます。

家庭菜園できゅうりを育てるその4-8.(追肥)


きゅうりの株を元気に育て、立派な実をたくさんつけるためには植える前の元肥と追肥(植えた後に与える肥料)が必要です。このように肥料を与え、必要な養分を補うことできゅうりは多くの実をならせます。 ただし大量の肥料を頻繁に与えるのは生育の阻害になるので気を付けましょう。 きゅうりの肥料はこまめに与えること、これがポイントです。

地植えの場合

地植えの場合、ビニールマルチや敷きワラをしていることが多いので、追肥するときは溝に入れたり、マルチに直接穴をあけて施したりします。 追肥の場合は苗の植え付けが終わったちょうど2週間後から。追肥に使う肥料は元肥に使った化成肥料と同じもので構いません。2週間おきに3回ぐらいの頻度で与えるようにしてください。 追肥は1回につき1㎡あたり60~70gが目安です。地植えの場合、畝の肩のあたりに溝を作りそこに肥料を入れて土をかぶせておくだけでOKです。

プランターや鉢植えの場合

鉢やプランター、トロ箱などに直接土を入れて育てている場合は、土の量が制限されていることや、水やりをする際に容器の底から水が出てくるまで水を与える必要があるため、肥料成分が流れ出やすい状態になっています。 一度に大量の肥料を与えると、土量が制限されている分、肥料濃度が高くなりがちで、根焼け(根を傷める原因)になります。 プランター、鉢植えの場合は、苗を植え付けたあと、苗の高さが50㎝ほどの高さになって株がしっかりと根付いてきた時期に追肥を始めましょう。 2週間に1回ぐらいのペースで1株あたり10gの化成肥料を与えます。化成肥料は窒素:リン酸:カリが8:8:8のもので問題ありません。 プランターや植木鉢など容器栽培の場合は肥料成分が土の中に残りにくいため、栽培終了までの間、2週間に1回のペースで1株10gの追肥を継続すると長く元気に育ちます。 苗を植え付けた後、苗が高さ50cmほどの高さになり、 株がしっかりとしてきたら、追肥を開始します。 2週間に1回くらいのペースで、1株あたり10gの化成肥料を与えます。 化成肥料は、窒素:リン酸:カリが8:8:8のもので十分です。 容器栽培の場合は、肥料成分が土に残りにくいため、 栽培終了までの間、2週間に1回、1株10gの追肥を続けます。

家庭菜園できゅうりを育てるその5.(病気・連作障害)

きゅうりを育てたあと同じウリ科の植物(ゴーヤやスイカ、かぼちゃ)などの野菜を同じ場所で連続して栽培するのは良くありません。きゅうりを植えたあと、2年~7年は、栽培を休ませるようにしましょう。 これをしないと連作障害といって土中の養分の偏りや、病原菌が増える原因になります。また有害線虫(ネマトーダ)も増えてよくありません。

連作障害の症状や病気について

土中の病原菌が増えると病気にかかりやすくなったり、害虫被害が出やすくなったりするなど目に見える症状では、生育や伸びが悪い、枯れるなどの現象がおこります。

きゅうりの主な病気:うどんこ病

きゅうりの主な病気の一つに「うどんこ病」というものがあります。葉っぱに白い斑点がぽつぽつ出来始め、そのうち葉全体がカビが生えたように白くなり、ひどくなると株全体が枯れる病気です。このような症状を見つけたら初期で症状が軽いうちは葉っぱだけをちぎって様子を見ましょう。 しばらく様子を見ても症状が良くならない、反対に広がる場合はうどんこ病の市販薬剤を使うか、薬剤を使うのに気がひけるという場合は、酢や重曹を水で50倍~100倍に薄めたものを霧吹きなどで散布します。 症状がひどくならないうちにこうした対策を取らないとあっという間に病気が広がり、すべての株が枯れるという非常に残念な結果になってしまうので気を付けましょう。

家庭菜園できゅうりを育てるその6.(害虫について)

ウリハムシとアブラムシに注意

きゅりの害虫の中で特に多いのがこの「ウリハムシ(瓜葉虫)」 スイカやメロンなどのウリ科の野菜につくことが多い食害性害虫です。 苗を植えたころ4月~5月に発生し、オレンジ色をした成虫が葉や花、果実に円形の傷をつけて食害し、幼虫は土に潜って根を食害します。成虫は羽根を持っていて飛ぶので捕殺するのが難しいのです。 小さい虫ですが、軽視しているとあっという間に葉が丸裸にされて株が枯れることがあるので、コンパニオンプランツを植えて防ぐか、殺虫剤を使うなら住友化学園芸が出ている「マラソン乳剤」などを蒔くと効果があります。 殺虫剤としては住友化学園芸 から出ている「マラソン乳剤」が 効果があります。

アブラムシについて

きゅうりは葉が大きく、成長が早いため葉や枝が茂りすぎることで株全体が群れやすくなることから、アブラムシの被害にあいやすいデメリットがあります。 アブラムシには水あめや牛乳など天然成分を使って予防することもできます。また被害が少ないうちであればアルミホイルなどキラキラ光る反射板をおいておくと嫌うので、株元に敷いて防除する方法もあります。

家庭菜園でおいしいきゅうりを食べよう

いかがでしたか?自分で育てたきゅうりは格別においしいですよ。興味のある方はぜひ一度試してみてくださいね。