ハンモック泊を行う際の基礎知識を徹底解説!
キャンプを行ったことがあるほとんどの人がテント泊でしょう。しかし、より自然に親しみたい、もっと手軽にキャンプがしたい人はハンモック泊をおすすめします。ハンモック泊とはその名の通りハンモックの上で過ごすキャンプです。
最近ではそんなハンモック泊が人気。そこで初心者の人に向けてハンモック泊をする際に最低限必要なものや張り方のコツなどを紹介いたします。
ハンモック泊に必要なものや便利なもの
ハンモック泊に興味が合っても必要なものがわからない人もいるでしょう。そういった初心者の人に対し必要なものや用意しておくと便利に使えるギアやアイテムを紹介します。
ハンモック泊に必要なもの
キャンプを行う際にはギアやアイテムが重要。まずハンモック泊に必要なものを紹介します。そんなハンモック泊に必要なギアやアイテムを見ていきましょう。
ハンモック
ハンモック泊のメインともいえるアイテムがハンモックです。アウトドアで使われるタイプには主に化繊繊維が使われており、通気性、耐久性、速乾性に優れているため、夏でも蒸れずに快適なキャンプができます。
取り扱っているメーカーも非常に豊富ですが、初心者の人はとりあえず収納サイズと重さ、横幅に注目して選びましょう。中には二人用の幅が広いタイプもあります。よりゆったりとしたい人は二人用を使うのも良いでしょう。
ちなみにDDHammocksやenoなどのメーカーは多くのキャンパーが使っている人気のメーカーです。
シュラフ
シュラフは比較的長めのタイプがおすすめです。長めのシュラフを使うと、足元に余裕ができ、保温性が上がります。暑い時期は特にシュラフにこだわる必要はありませんが、就寝時に寒さが気になる時期には長めのシュラフを使いましょう。
タープ
テント泊でタープを使う際は、主にリビングとして使っていた方が多いでしょう。しかし、ハンモック泊の場合は基本的に雨風を防ぐためや、目隠しのために使います。そのため、大きいタープよりも小さめのタープがおすすめです。
一般的には一辺が3m程もあれば十分といえます。
ツリーストラップ
ストラップはハンモックを張るために木の幹に取り付けるアイテムです。ハンモックと言えばロープ、という人もいるかと思いますが、ロープは木の幹を傷つけやすい上、固定するためにロープワークを覚える必要があります。
そのため、ハンモックを設営する際にはストラップを使いましょう。様々なメーカーが取り扱っていますが、できるだけ幅が広いメーカーのストラップがおすすめです。
蚊帳
虫は夏場のキャンプの天敵といえます。そんな虫を効率よくガードしてくれるアイテムが蚊帳です。ハンモック全体を蚊帳で覆えば、虫に悩まされずに安心して熟睡できます。様々なメーカーが蚊帳を取り扱っていますが、ハンモックと蚊帳が一体となっているタイプもおすすめです。
キルト
キルトは寒さ対策用のアイテムです。夏以外の季節、寒さが気になる季節には必須といえます。マットとシュラフがあればよいのでは?と思う人もいることでしょう。しかし、シュラフは下からの冷気が伝わりやすいという欠点があります。
マットやシュラフではどうしても寒いと感じるため、夏以外の季節ではキルトを用意しましょう。
ハンモック泊にあると便利なもの
ハンモック泊をより快適に行うために、用意しておくと非常に便利に使える道具を紹介します。必須ではありませんが、あると非常に便利に使える上、基本的にかさばらないので、ポケットなどにも入れて持ち運ぶことができますよ。
リッジライン
ハンモックの上部に張るリッジラインがあると、ハンモック泊が非常に快適です。リッジラインはタープを支えたり、ランタンやちょっとした荷物などを吊ったりする際など様々な用途で使えます。
カラビナ
リッジラインにランタンなどを吊るためにカラビナが便利に使えます。その他にもハンモックを吊っているカラビナが破損した場合などでも予備として使用可能です。そのため、カラビナを用意しておきましょう。
ハンモック泊のメリットとデメリット
ハンモック泊には非常に多くのメリットがありますが、テント泊と比較すると、どういった点がメリットなのでしょうか。また、メリットだけではなく当然、デメリットもあります。ここからはメリットとデメリット合わせて紹介するので参考にしてください。
ハンモック泊のメリット
まずはメリットから紹介します。テントを使ったときよりも手軽にできるハンモック泊ですが、なぜ手軽なのでしょうか。また、それ以外にも様々なメリットがあるので紹介します。
荷物がコンパクト
ソロキャンプを行う際は特にですが、荷物はコンパクトで少ない方がうれしいですよね。ハンモックはテントよりも、荷物がコンパクトな上少なくて済みます。また、通常のテントにはある骨組みが無いため、テントよりも軽いのです。
その上、ハンモックをチェアとして使うこともできます。そのため、休憩のために使うチェアを持っていく必要もなくなり、荷物を減らすこともできるのです。
夏は涼しく冬は防寒対策が簡単
ハンモックの生地は通気性が良い上、風を直に受けるため、夏は非常に涼しくテント内よりも快適です。一方で、冬は寒いというデメリットがありますが、地面からの冷気が伝わらないため、テント泊よりも防寒対策が簡単だといえます。
そのため、四季を通して快適なキャンプを楽しめるのです。
地形に影響されない
ハンモック泊ではキャンプ場の地形を気にする必要がありせん。テントを張る場合、特にフリーサイトの場合は地面が平らであること、岩や石が落ちていないことなど地面の状況や地形に注意しながら場所を選ぶ必要があります。
しかし、ハンモック泊の場合はサイトの地面の状態はまったく気にしなくても良いのです。木があればハンモックを張れるため、地形よりも木に注意する必要があります。
寝心地が良い
人によりますが、一般的に地面にマットを敷いて寝るよりも、ハンモックで寝た方が寝心地が良いとされています。慣れるとゆらゆらと揺れる感覚が非常に心地よく快適に眠れることでしょう。
しかし、やはり人によっては地面で寝た方が安心する、という人もいるので、好みが分かれるところではあります。
ハンモック泊のデメリット
非常に快適なハンモック泊ですがデメリットも把握しなければなりません。ここからはそんなハンモック泊のデメリットについて紹介します。
木がないと張れない
ハンモックを張るためには2本の木が必要です。ちょうど良い間隔の木がないとハンモックは張れません。また、中にはテント泊のみができるキャンプ場もあります。そのため、利用するキャンプ場について事前に調査が必要です。
悪天候時はキャンプ自体を控えるべき
ハンモック泊ではタープなどのアイテムがあれば雨や雪の影響はほとんど受けません。対策を行えば雨や雪が降っていてもハンモック泊が可能です。しかし、雷が鳴っているような日はキャンプ自体を中止しましょう。
雷は高い木に落ちやすいという特性があります。万が一落ちたら無事では済まないため、雷が鳴っている日はハンモック泊を控えましょう。
複数人での利用には不向き
ハンモック泊は二人以上でキャンプを行う場合には不向きです。全員がハンモック泊の場合でもそれだけ多くの木を確保しなければなりません。また、自分以外の人がテント泊の場合、自分だけ離れた位置に設営しなければならないこともあります。
それで問題ない人は構いませんが、二人以上でのキャンプではみんなと楽しみたいですよね。そのため、複数人でキャンプを行う際はハンモック泊は向いていないのです。
荷物を置く場所がない
ハンモック泊では荷物の置き場所を作らなければなりません。晴れている日なら地面にマットやシートを敷いてその上に荷物を置けば問題ありませんが、雨の日ではその方法だと濡れてしまいます。
ハンモック泊では、リッジラインに荷物を吊っておく、テーブルをタープ内に設置してその上に荷物を置くなどの対策が必要です。
ハンモックの張り方やコツについて
ハンモックの張り方やコツを紹介します。ハンモックは慣れたらテントよりもはるかに設営が簡単です。しかし、しっかりと張らないと、ハンモックがずれてきたり、寝心地が悪くなったりします。そんな張り方のコツについて紹介するのでぜひ参考にしてください。
ハンモックの張り方①場所選び
キャンプ場に到着したらまずはハンモックが張れそうな場所を探しましょう。3mから5m程の間隔がある2本の木があればハンモックは張れますが、木があるだけではハンモック泊の場所選びとしては不十分です。
2本の木があることは大前提ですが、さらに気を付けるべき要素があります。そんな注意点について紹介するので参考にしてください。
地面の水はけ
地形にはほとんど影響されないハンモック泊ですが、全く地形を気にしなくても良いのかというとそうではありません。水たまりができそうな水はけが悪い場所にハンモックを張ってしまうと、ハンモックから降りた際に足が濡れてしまいます。
そのため、ハンモックを張る場所は水はけがよさそうな場所を選びましょう。
頭上に注意
意外と見落としがちなことが頭上です。太い枝や大きな木の実が実っている木の真下でハンモック泊をすると、落ちてくる可能性があります。万が一、大きい物が落ちてきてぶつかりでもしたら、無事では済すみません。そのため、ハンモック泊をする際は頭上にも注意しましょう。
ハンモックの張り方②木にストラップを取り付ける
場所を見つけたらいよいよハンモックの設営です。まず行うことは2本の木にハンモックを固定するためのストラップを取り付けるのですが、ここではそんなストラップを取り付ける際のコツを紹介します。
ストラップを取り付ける高さ
ストラップを取り付ける高さですが正確な高さの基準はありません。そのため、自分の身長を基準に取り付けましょう。大体目線と同じ高さか自分の身長と同じ高さが目安です。
木に布を巻くこと
ストラップを取り付ける際、木に直接ストラップを取り付けるのではなく、木にタオルなどの布を巻いてからその上からストラップを取り付けましょう。木を養生すれば、ハンモックに乗っても木が傷つきにくくなります。
ハンモックの張り方③ハンモックを固定する
木にストラップを取り付けたらそのストラップにハンモックを取り付けていきます。ストラップにカラビナを取り付けてそのカラビナにハンモックのロープを取り付けるだけなので非常に簡単です。
ハンモックの張り方④タープやキルトを張る
ハンモックが張れたら、タープとキルトを張ります。キルトは夏場なら張らなくても問題ありませんが、タープは雨風よけの他にも目隠しの役割があるため、ハンモック泊では必ず使いましょう。そんなタープやキルトの張り方のコツを紹介します。
タープを張るコツ
タープの大きさは、3m×3m程の大きさがおすすめです。この大きさならほとんどの雨風を防止できます。張り方はまずストラップにタープのロープを両側に取り付けましょう。
テンションを掛け、タープをピンと張り、あとはタープの隅にペグダウンするだけで設営が可能です。非常に簡単なので初心者の方でも安心して設営できますよ。
タープの張り方は自由自在
テント泊ではポールを使用しますが、ハンモック泊でも同様にポールが使用可能です。ポールを使用すると、タープの片側を跳ね上げられるため、解放感があるハンモック泊を行えます。
また、ハンモックの上にもう一本ロープを張ることで、天井を高めに張れるため、自由度が高いハンモック泊がしたい人にはおすすめです。この時リッジラインを強く張るためにはロープワークを使いますが、簡単なのでスマホなどで調べながらでもできます。
キルトを張るコツ
キルトの設営方法はハンモックを固定している両側のストラップに吊り下げるだけなので非常に簡単に設営が可能です。この時地面には着かないようにしましょう。また取り付け方さえ把握していれば、毛布でも代用できます。
ハンモックの張り方⑤寝るときのコツ
ハンモックやタープ、キルトを設営できたら、寝るための準備を行います。ハンモック泊では寝るときに少しコツが必要です。そんな寝るときのコツについて紹介するのでぜひ参考にしてください。
ハンモックに対して斜めになるように寝る
休憩のために横になる程度ならハンモックにまっすぐ寝ても心地よいのですが、就寝の際はその寝方だと腰を痛めてしまいます。そのため、少し斜めになって寝ましょう。斜めになると、生地がフラットになり寝心地が良くなります。
マットを使用すること
暑い季節のハンモック泊ではマットを使用しなくても快適ですが、夏以外の季節にハンモック泊を行う際は、マットを使用するようにしましょう。マットを使用すれば、下からの冷気を防いでくれるため、より寝心地が良くなります。
ハンモック泊は慣れればテント泊よりも快適!
ハンモック泊には様々なメリットがあります。手軽に行えることもそんなメリットの内の1つです。また、慣れてしまえば、設営の方法も非常に簡単なのでテント設営よりもはるかに短時間でできます。
解放感も味わえる上、自然をより身近に感じることができるハンモック泊。興味がある人はぜひ一度ハンモック泊を行ってみてください。
キャンプについてもっと詳しく知りたいという人はこちらもチェック
キャンプ初心者の人はこれからキャンプを始めたい、という人はこちらの記事もチェックしてみてください。キャンプに必要な知識やキャンプをより楽しく行うための情報が詳細に掲載されています。ぜひ参考にしてみてください。
キャンプの服装はどんな風が良いの?ファッションと荷物のおすすめ紹介!
キャンプといえばBBQです!キャンプにつきもののバーベキューをもっと楽しく、もっと快適にしていただくためのファッション情報をまとめてみました...
これぞキャンプ料理!簡単で美味しい料理レシピや作り方30選!
アウトドアに欠かせない楽しみと言えばキャンプ料理ですよね。みんなで楽しく、そして簡単に作れるキャンプ料理の絶品レシピを厳選してお届けします。...
キャンプ道具(用品)|必須アイテムから便利な道具を紹介30選!
おすすめのキャンプ道具をご紹介します。 今回は必須アイテムから便利な道具まで30選になります。キャンプにもソロキャンプやファミリーキャンプ...