検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

日本でレアなグレビレア!上手な育て方のポイントを紹介!コツは水やりの頻度にあり?

南国の花木の1つであるグレビレアは、独特な花を咲かせ、栽培者を魅了させてくれます。また、グレビレアは常緑樹なので生垣にすることも可能です。今回は水やりで失敗しがちな栽培方法を始め、グレビレアの栽培に置いての注意と共に育て方についてを解説します。
2021年2月20日
bright.one0727
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

目次

南国の花木「グレビレア」

Photo by robynejay

みなさんはどれぐらいの種類の南国の花木を知っていますか?恐らく3つ〜5つくらいではないでしょうか。しかし、世界にはもっとカラフルで独特な樹形や花の形など、日本ではあまり見ることのない花木がたくさんあります。

今回オーストラリアが原産の花木「グレビレア」についての育て方や注意点など解説します。グレビレアはハイビスカスと同じくらい鮮やかな色をしていますが、その形はまるで蜘蛛の巣を連想されるような独特の花木です。

グレビレアの実態

Photo by 49,000 photos incl private

グレビレアとはオーストラリアやパプアニューギアなどその他周辺の諸島を原産とする常緑低木樹です。グレビレアは低木と扱われていますが、中には4mを超える大きさの高木も存在します。また種類もオーストラリアとその周辺の諸島だけでも種類多く、250種類以上生態が確認されているのです。

基本的には春に開花を迎えますが、長い時期開花をしているのも特徴です。オーストラリアの中では寒さに強い種類でに分類され、日本でも寒さ対策ができれば枯れずに栽培できます。

グレビレアの特徴

花の特徴

Photo by Dale Gillard

グレビレアの特徴は独特ある花の形です。花のつきかたは藤と同じように分類される総状花序ですが、花びらに見えているのは、実は花びらではなくがくであり、雌しべと種になる部分だけで花は形成されています。雌しべは針金状になっており先端は丸まっていますが、生長するとこれが穂に変わるのです。

また驚きの特徴もあり、花を逆さまにすると、蜜が滴り落ちるほど中に豊富に詰まっています。花の形や色は種類によって異なりますが、別名スパイダーフラワーと呼ばれます。

葉の特徴

Photo by robynejay

グレビレアは花の見た目とは違って、葉の形は線状で1列に連なっており、まるで松の葉のようです。樹木の分類も一年を通してあまり変わらない常緑樹に分類されるので、ますます松に近い存在と言えます。日本の別名でも「羽衣の松」と呼ばれるほどです。

常緑樹という特徴を持っているので、家屋の垣根や目隠しなどに使われることもあります。カラフルで独特な花が開花し、なおかつ目隠しや垣根にも使用できる花木はグレビレアの大きな特徴でもあります。

グレビレアの育て方重要項目8選

Photo by Starr Environmental

グレビレアはオーストラリアを原産としますが、それは日本でも栽培ができるのかどうか、悩んでいる方も多いと思います。しかし、グレビレアも育て方に少し注意すれば日本でも栽培は可能なのです。

今回は植え付けや植え替え、季節や時期によっての栽培の管理のコツの解説と増やし方の挿し木の方法や害虫や咲かない原因などの注意事項も触れながら、グレビレアの育て方を解説します。少しでも、自宅の庭やガーデニングが明るく楽しくなるように試してみましょう。

グレビレアの育て方①置き場所

Photo byxuuxuu

グレビレアをどこで育てるか問題ですが、南国の植物ということなので日当たりが良い場所が好ましいです。しかし、原産地は乾燥地帯で生息していることも多く、多湿には弱いです。しかし乾燥には強いということでもあります。特に梅雨の時期に注意が必要になるので、水や湿度の管理は気にかけてください。

また日射不足になると葉の色が悪くなる場合や、花が咲かないなどの原因に繋がるので、梅雨の時期と日当たりの確保はグレビレアにとって重要事項です。


鉢植えと地植え

Photo byMyriams-Fotos

グレビレアは鉢植えと地植えどちらが適しているか。という悩みがあると思いますが、結論から言うと日本では鉢植えでの栽培が適している言えます。特に寒冷地に住まわれいる場合は尚更でしょう。しかし地植えでも可能であり、冬の時期に気をつければよいのです。

冬の寒さにはある程度持ち堪えますが、霜には弱いので、霜対策が必要になります。また鉢植えでの栽培でも、水分が過多しがちで、根腐れに繋がる恐れがあるので鉢植えでも注意点が必要です。

室内での管理も注意

Photo by Cindy Devin

室内での鉢植え栽培でも、気をつけることがあります。グレビレアを室内に入れれば、比較的には日本の冬は乗り越えられますが、中に入れている間でも、日当たりがよい場所を選び、なお夜の就寝時間でも暖かい部屋を選ぶことが前提です。

日射不足だと、春に花が咲かないことがあり得ますし、部屋が寒すぎると生育が悪くなり、葉の色、花芽の付き具合、最悪枯れる場合もあるので、部屋での管理でも十分注意して栽培を試みてください。

グレビレアの育て方②用土

Photo bysuju

多湿が好きではないので、土壌も乾燥した状態がよいのです。そのため用土は必ず水はけがよいものがよく、保水性もあまり必要ではありません。また花木は弱酸性の土を好むので、今回も用土をそのように作ることをおすすめします。

日本の土地は弱酸性に傾いた土壌ですので、グレビレアにとっては非常によい条件と言えるでしょう。しかし、鉢植えや地植えでの場合でも少し手間を加えて、グレビレアにとってさらによい環境を作ってあげましょう。

よい用土

Photo byHeungSoon

グレビレアにとってよい用土作りを作ってあげるために、植え付ける前に用土の準備をしましょう。まず地植えでの場合は、植え付けの約2週間前に耕作地に苦土石灰を撒いておきましょう。これは酸性の中和をさせる作用があるので、グレビレアの根が痛まずに済みます。その後は腐葉土は堆肥を3割りほど混ぜ合わせ地植えの準備は完了です。

鉢植えは赤玉土とバーク堆肥を同量で混ぜた土がよいです。必ず水はけよくするために、底穴ネットと底石は忘れずにしてください。

グレビレアの育て方③水やり

Photo by sorarium

育て方で間違いやすいことは、水やりのし過ぎで枯らす方が多いです。グレビレアは乾燥地帯に生息している植物なので、水やりは土壌が乾燥しない限り必要としません。水やりの頻度は土の表面が乾燥して、白くなってから水をたっぷり与えましょう。

鉢植えの場合は、底穴からちゃんと水が滴り落ち出るまで与え、受け皿の水は捨てることです。水やりのし過ぎで、根腐れ、落葉の原因など悪いことばかり繋がります。しかし、真夏の乾燥のし過ぎも注意です。

グレビレアの育て方④肥料

Photo bygeralt

栽培の特徴として、肥料を必要としないことが挙げられます。しかし、発育の進行速度などが気になる方は、春と秋の時期に肥料与えることが可能です。肥料は暖効性化成肥料を株元に少量撒きます。

このとき注意するのが肥料にリン酸が含有していないかです。グレビレアは弱酸性の土を好む植物なので、リン酸の肥料ですと根を痛めるので、リン酸以外の肥料選んで与えてください。また、挿し木で発根促進のある活性剤ものちの必要になります。

グレビレアの育て方⑤植え付け・植え替え


グレビレアの植え付けや植え替えの時期はそれぞれ同じになります。苗を鉢植え・地植え共に、春から梅雨入り前の4月〜5月か、秋入りから寒くなる直前の9月〜10月が最適です。

植え付け、植え替えどちらにも言えることですが、作業を行う際は特に根には気をつけることです。主根にはあまり触れないことがよいですが、周りの痛んでいる根は、植え付け、植え替えの際にカットして取り除きましょう。また植え替えの頻度は2年に一度の割合で行うことがよいです。

グレビレアの育て方⑥開花

Photo by jeans_Photos

開花に必要なことは、日当たりがよいことでしたが、しかし、冬の寒さによって咲く時期もコントールできます。冬の間、鉢植えなどで、室内や暖かい環境で育てると、開花は春直前の2月〜3月に開花し、地植えなどの寒い場所での長期間の栽培だと、春が終わった5月ごろに開花を迎えるのです。

温度の差は約10℃前後でそれより低いか高いかで開花時期が変わります。計画的に育てている方は、開花時期をコントロールして、自宅の庭にあった栽培を試みてください。

グレビレアの育て方⑦剪定

Photo byBru-nO

グレビレアの剪定は、花が咲き終わる夏の8月〜9月がよいです。その分樹木への負担も減り、行いやすい状況と言えます。しかし、剪定を強く行っても問題は特になく、むしろ強くすることで、樹形の維持や病害虫のリスク、よい生育環境づくりができるのです。

特に生育環境は、葉数や枝の重なりなどで、生長の妨げに繋がります。ですので、花が咲き終わった後は、暑い時期となりますが、怠らずにグレビレアのために剪定を行いましょう。

剪定のコツ

Photo by Doug Beckers

開花が終わった後に、伸び切ってしまった箇所、他にも花がつかなかった、つかない枝の箇所を剪定していくようにしましょう。強めに剪定とは、太い枝まで、短く切り落とすことですが、グレビレアは深く切り詰められても、強い花木なのです。むしろ強く剪定されることで、新しい芽を出そうとし、古くなった枝を新しく更新していきます。

また、剪定することで、各葉の日当たり率や風通しがよくなるのです。多くの不要になった枝を切り詰めて整えてあげましょう。

グレビレアの育て方⑧挿し木

挿し木で増やすことが可能です。しかし、挿し木の発根率は低く、10本に1本という割合で、あまり成功率が高くないことが挙げられます。けれども、効率がよい方法としては、剪定をした際に切った枝や、植え替えをした際に折れてしまったものなどで、挿し木ができるのです。

増やしたい方は、枝を切った際に必ず保管をして、効率良い挿し木を行いましょう。また、挿し木の時期は植え替え植え付けと同じ春と秋がよいです。時期も正確にあわせて成功率をあげましょう。

挿し木のコツ

挿し木で増やす方法は簡単ですが、成功させることは難しく、時間も長くかかります。少しでも挿し木をより成功できるように、活力剤を使うこともおすすめです。

枝を切った後は、切り口をきれいに整え、発根促進の活力剤を切り口に付けます。また枝の長さは、10㎝〜15㎝程度がよく、そのぐらいの長さにカットしそれを挿し穂とするのです。何度も記述しますが、とにかく成功率が低いので、挿し木はたくさん確保して損はありません。根気強く続けましょう。

グレビレアを生垣にする

Photo by oatsy40

生垣のイメージはやはり緑一色で覆われた木々を想像しませんか?それもそのはず、生垣になる木は、基本的に常緑樹であり、葉を常に付けています。葉は当然入れ替わるため落ちますが、落葉樹のよう葉が一斉に落ちることがなく、掃除が楽です。

四季を感じられないのが残念なことでもありますが、グレビレアは、立派な花を開花させるので、生垣にしたら美しくなります。グレビレアで自宅の生垣を華やかで美しい生垣を作ってみましょう。

生垣のポイント

グレビレアは花が咲くことはもちろんよいことですが、強剪定ができることから、さまざまな形に刈り込みもできます。また、害虫被害もないので、非常によい特徴ばかりです。

しかし、日当たりが悪いと花は咲きづらくなるのと、冬の霜には対策が必要になるので気をつけてください。株が凍ってしまったら枯れるので、冬はバークチップで株元を覆い、ワラで保温することで冬を乗り切れるので、枯死しないよう対策は徹底して行いましょう。

生垣の作り方

生垣を作る際は、木々の間隔を約50㎝ほど空け、隣同士がケンカしないように植えていきます。グレビレアは1本の木で木幅が50㎝ほどになるので、この間隔を設けているのです。敷地両端の端は50㎝の半分の25㎝ほどの間隔で植え付けたら、生長後にはぶつかることなく生垣が完成します。

また植え付け直後は、水をたっぷりと1回だけ与えるだけで十分です。根腐れを起こさないように、水やりの頻度は土が乾燥してからになります。基本的には雨水だけでもよいそうです。

グレビレアのまとめ

グレビレアで庭を美しく

Photo bypixel2013

グレビレアは本当に個性ある植物で、生垣にしたら庭の雰囲気を十分に際立ててくれます。育て方も冬の季節や日当たりに注意すれば、初心者でも、春に花を咲かせられるほど簡単にできます。

自宅の庭にグレビレアが1つあるだけで、南国の雰囲気を少しでも味わえられ、一際目立つ個性ある庭を作ることが可能です。園芸ショップやネットショッピングサイトにグレビレアの苗や小さい鉢は売っているので、ぜひ栽培を試して楽しんでみてください。

グレビレア以外の南国の花の育て方が気になる方はこちらをチェック!

グレビレアの育て方を今回解説しましたが、当サイトでは他の南国の花や観葉植物の育て方も解説しております。グレビレアの育て方は南国の花木の中では、寒さに比較的強い植物で、日本でも栽培は可能なのです。

グレビレア以外の他の観葉植物の育て方を知りたい方は、下記のリンクで南国の花の種類やその育て方を、ぜひチェックしてみてください。さまざまな南国の草木や草花の育て方を知って、よりよい栽培を行って自宅の庭を華やかにしてみてください。