【連載】春の香りを楽しみたい!今花屋で買える、香りのよい切り花8選

【連載】春の香りを楽しみたい!今花屋で買える、香りのよい切り花8選

春は香りのよい切り花がいっぱい!濃厚な甘い香りが好きな方も、優しい香りが好きな方も、春のフレッシュな生花の香りを楽しんでみませんか?どんな香りがするか、香りが強いか優しいかに加え、出回り時期やおすすめの飾り方、長持ちさせる方法も解説します。

記事の目次

  1. 1.春の香りのする切り花
  2. 2.1:ヒヤシンス
  3. 3.2:スイートピー
  4. 4.3:スイセン
  5. 5.4:フリージア
  6. 6.5:ウメ
  7. 7.6:ロウバイ
  8. 8.7:ストック
  9. 9.8:チューリップ
  10. 10.さいごに

春の香りのする切り花

春は香り高い花が多い季節

出典: https://unsplash.com/photos/PpgFojm7iHQ

花屋では、年末頃から春の切り花が並び始めます。春の花は明るくて、やわらかで、香りがよい花が多いのが特徴。春の訪れを教えてくれ、気持ちをわくわくさせてくれる花たちがたくさんあります。今回はそんな春の花たちの中から、特に香りのよいお花をご紹介します。

お好きな香りを見つけて楽しんで

出典: https://unsplash.com/photos/21XW-kI2GG8

この時期の芳香性が強い花はどれも「まさに春の香り!」という感じがしますが、香りの種類はさまざま。今回は比較的香りの強い順から並べてみました。強い甘い香りが苦手な方も、好きな香りがあるかも。おすすめの飾り方やほかのお花との合わせ方も一緒にご紹介します。

1:ヒヤシンス

花色豊富で華やか

出典: https://unsplash.com/photos/RB3i1bzNi6k

春の切り花の中でも強い香りなのが、ヒヤシンス。春咲きの球根植物として園芸でも人気の植物です。日本には江戸時代に伝わり、当て字で「飛信子」、または風に乗って運ばれるよい香りを表して「風信子」という漢字をつけられたといわれています。

切り花は12月頃から3月頃まで出回ります。花色も豊富で、紫、白、ピンク、クリーム色などさまざまです。最近人気の、室内で球根を育てる水耕栽培向きのお花です。

どんな香り?

ヒヤシンスの香りは、青葉のようなグリーンノートと呼ばれる香りです。種類によって香りの程度はさまざまで、強い甘い香りの品種もあれば、爽やかな品種もあります。結構ずっしりくる重めの香りで、1、2本飾れば部屋がヒヤシンスの香りでいっぱいに。
 

こうやって飾るのがおすすめ

ヒヤシンスの香りは重めなので、軽くて爽やかな香りのミントやチューリップなどと合わせるとよくマッチします。また、根元の黄色っぽい部分を残したままにしておくと、最後の蕾まで開き、長持ち。花が重く花瓶が倒れやすいときは、花瓶の底に小石を入れると安定します。

2:スイートピー

甘くてやわらかな印象の花

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こちらも香り高い春の切り花、スイートピー。マメ科の植物で、甘い香りがすることから「スイート」とつけられています。日本名は「カオリエンドウ」などと呼ばれ、大正時代から切り花として親しまれているお花です。

切り花は12月頃から4月頃まで出回り、卒業式や送別会などの花束には定番のお花。値段も安くて気軽に買える切り花です。色も豊富で、紫、ピンク、クリーム、白などがあります。

どんな香り?

スイートピーの香りは、ふんわりと甘くフルーティーな香り。ヒヤシンスよりも軽やかな印象の香りです。種類によって香りの程度が違い、中でも特に香りがよいのは「スイートスノー」「スイートピンク」という品種。切り花で香り高い品種を作るのは難しいといわれる中で、原種に近い香りといわれています。

こうやって飾るのがおすすめ

スイートピーは1本100〜200円とお手頃の価格なので、数本買ってまとめて飾ると柔らかい印象になっておすすめ。甘い香りながら軽めなので、ふんわりとお部屋を春の香りに包んでくれます。形状も香りも、ほかの春の花と合わせやすいお花です。下のお花からしおれていくので、切り戻しながら長く鑑賞できます。

3:スイセン

明るい花色が春らしい

出典: https://unsplash.com/photos/gXQCELcnI2U

ヨーロッパの春のガーデニングで欠かせないスイセン。日本には白い花びらに黄色のリップが特徴のニホンスイセンという種類があり、お正月のお花としても定番です。ヨーロッパのスイセンは咲き方や色の種類も豊富で、西洋スイセンとも呼ばれます。

ニホンスイセンは10月頃から2月頃まで、西洋スイセンは12月頃から4月頃まで切り花が出回ります。白、ピンクなどがありますが、春らしい黄色やオレンジのバリエーションが豊富です。

どんな香り?

スイセンは品種も非常に多く、香りの種類も豊富です。ニホンスイセンはすっきりした甘さのあるグリーンノートが特徴。そのほか、西洋スイセンは重めの甘さや、柑橘系の香りを含むもの、スパイシーな香り成分を含むものなどいろいろです。また、スイセンの香りにはストレス軽減、鎮静作用があるともいわれています。

こうやって飾るのがおすすめ

スイセンの香りは拡散性の強い香りといわれており、群生地はスイセンの香りに包まれ、遠くまで香るといわれています。西洋スイセンをガサッとガラスの花瓶に生ければ、香りもよく、明るい花色がお部屋を明るくしてくれます。またニホンスイセンはスッとした茎も美しく、1輪刺しにもよく似合うお花です。

4:フリージア

南アフリカ原産の花

Photo by Muffet

フリージアは南アフリカ原産のお花です。こちらも球根植物で、日本ではアヤメとスイセンに似ていることから「アヤメスイセン」という名前がついています。ヨーロッパで品種改良が重ねられ、園芸種ではピンクや紫、オレンジなど花色も豊富です。

切り花で流通するのは黄色がほとんどで、たまに白や紫、八重咲きも見かけます。12月頃から3月頃まで出回り、特にお正月の花として年末に多く並びます。

どんな香り?

フリージアの香りは、フルーティーで爽やかな甘い香り。種類によってはスパイシーな香り成分を含んだり、青葉のような香りを含むものもあるようですが、切り花品種の香りはそれほど多様ではありません。香りもほのかな香りで、強い香りが苦手な方にもおすすめ。八重咲きよりは一重咲きの、特に黄色の種類がよく香りがします。

この飾り方がおすすめ

フリージアは切り花もよく長持ちし、お水を定期的に替えて楽しめば小さなつぼみも咲きやすいお花です。20度以下で、暖房が直接当たらない場所に置けば花も香りもより長持ちするそう。茎の曲がりも美しいので、1輪刺しにすっきりと生けると綺麗です。

5:ウメ

早春の花木

出典: https://unsplash.com/photos/BrNafJQdiWE

ウメは早春に花が咲く、春の代表的な花木。2月頃に見頃を迎えます。中国原産ですが日本での歴史も古く、奈良時代には日本でも観賞用として愛でられていたといわれます。500種以上の品種があり、花を鑑賞する品種は花梅、実を利用する品種は実梅と呼ばれます。

切り花では年末からお正月に向けてたくさん出回り、2月頃まで並びます。白梅、紅梅があり、枝振りもさまざまです。お正月には正月飾り用に新梢も出回ります。

どんな香り?

ウメの香りは上品な甘い香り。クチナシやジャスミンと同じ香りの成分が含まれており、それらよりも柔らかい甘さが特徴です。特に白い品種が香りが高いといわれています。フルーティーな実の香りとはまた違って、フローラルな春らしい香り。開花の直後が一番よく香ります。

この飾り方がおすすめ

ウメの切り花はきちんと水揚げすればつぼみもよく咲いて、長く楽しめます。枝ものは切り口に十字の切り込みを入れ、さらに切り口をつぶすように叩くとよく水が上がります。枝ぶりがかっこよく、1、2本を花瓶に生けておくだけで風情が出ます。玄関など涼しい場所に置くのがおすすめです。

6:ロウバイ

半透明の花びらが儚くかっこいい

Photo by nubobo

ロウバイは、漢字で蝋梅と書く早春の花木です。梅という字がついているのは花がウメに似ているためで、ウメとは別の植物。ロウ細工のような半透明で、ツヤのある花びらが美しい花です。育てやすいので庭木にも人気があります。

切り花は12月頃から2月頃まで出回ります。色は黄色のみで、種類は多くありません。出回り期間は短いですが、置いているお花屋さんも多くて出会いやすい枝ものです。

どんな香り?

ロウバイの香りは、爽やかなフルーティーの香り。甘酸っぱい、爽やかな香りともいわれます。甘い香りの中にスパイシーな香り・グリーンの香りなどが混ざった、重すぎない香りです。上品な香りなので、強い香りが苦手な方にもおすすめ。

こんな飾り方がおすすめ

ロウバイは枝自体は長持ちしますが、触るとお花がぽろぽろと落ちやすいので、水替えのときなどには注意します。スイセンなどと一緒に飾ると、爽やかな春の香りをより楽しめます。枝が直線的でかっこいい印象なので、そのまま花瓶に生けておいても素敵。水揚げはウメと同じようにします。

7:ストック

春らしい華やかさの花

Photo by 阿橋花譜 KHQ Flower Guide

1本にたくさんお花がついて、華やかなストック。原産地のヨーロッパでは多年草ですが日本では1年草で、よく長持ちして春の花壇の定番です。古代ギリシャやローマでは薬草として栽培されていたそう。今は食用花としても栽培されています。

切り花は12月頃から4月頃まで出回ります。花色は白、クリーム、ピンク、紫のほか、アプリコットなどのニュアンスカラーも豊富です。一重咲きと八重咲き、スプレー咲きもあります。

どんな香り?

ストックの香りは、カーネーションの香りに似ているといわれます。スパイシーな香りにほんのり甘さのある香りで、香りはやや強め。よく香りますが、甘ったるい香りではありません。切り花では1本の茎にお花がついているスタンダードタイプのほうが香りが強いそう。

こんな飾り方がおすすめ

ストックはお花がもりもりについていて、春らしい華やかさのある花。比較的長持ちして、よく楽しめます。下の方から枯れてきた花を取り除き、切り戻しながら生ければ上のつぼみも咲きます。ストックはほかのお花に合わせやすいのもおすすめのポイント。チューリップなどともよく合います。

8:チューリップ

だれもが知っている春の花

出典: https://unsplash.com/photos/GpDoS0dh43o

誰もが知っている春の花の代名詞、チューリップ。日本では富山県や新潟県などの産地が有名です。種類が非常に豊富で、咲き方、色などさまざま。赤、白、黄色、紫、ピンク、オレンジ、黒などもあります。早咲きや遅咲きがあり、3月頃から5月頃まで楽しめます。

切り花では12月頃から3月頃まで出回ります。切り花もさまざまな咲き方や色の品種があります。価格帯もいろいろですが、100〜300円くらいが相場です。

どんな香り?

チューリップには、チューリップ特有の香りがあるといわれます。青っぽい香り・フローラル・フルーティーに加え、ワックスのような香りがするのが特徴。品種によってはよりジューシーな香りや、スパイシーな香りがするものも。日中の暖かくなる時間帯によく香り、八重咲きの品種が香りが強いそう。

こんな飾り方がおすすめ

チューリップはお花が開いたり閉じたりするのが特徴。また、切り花になっても茎が伸びていきます。にょろにょろと伸びていくので、思いがけない形に生けられるのもおもしろいところ。チューリップのみで生けるほうがまとめやすくておすすめです。比較的長持ちしますが、花瓶の水が減りやすいので要注意。

さいごに

春の花は香りの宝庫

出典: https://unsplash.com/photos/IKBQlEZwM2I

こんなに香り高いお花が揃うのはこの時期ならでは。春の花、実際どんな香りがするのか気になった方はぜひお花屋さんをのぞいてみてください。同じ花でも品種によっても香りの種類や強さが違って、また人によっては感じられる香りと感じられない香りもあるかも。お気に入りを探してみてくださいね。

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しまうま花屋
ライター

しまうま花屋

花屋・園芸店勤務で培った知識を生かしてガーデニングやお花に関する記事をメインに書いています。日曜連載では、花屋やお花の楽しみ方・買い方・飾り方のコツなどを毎週お届け。実際にその時期に花屋や園芸店で買えるお花たちを中心に、実用的で使える記事を目指してます。

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