名古屋ってどんなところ?
名古屋は、御存知のように愛知県の県庁所在地で、人口は東京、横浜市、大阪市に次いで、4位の約230万人です。また、中部地方の経済や流通の中心となっています。
歴史的には、平安時代に、後に鎌倉幕府を開く「源頼朝」が今の熱田区で誕生し、戦国時代には、織田信長が愛西市で生れ、その後「那古野城」の城主となりました。また、豊臣秀吉や加藤清正も今の中村区で誕生しています。
徳川尾張藩として栄えた!
江戸時代になると、徳川家康が名古屋城を築城し、徳川御三家の「尾張藩」を立て、その後この藩は代々、江戸末期まで続きます。
このように、名古屋は日本の歴史を動かした多くの人が出生、また本拠とした土地でもあります。そして現在の市章は、尾張徳川家の印「㊇」となっています。
名古屋には行ってみたい桜の名所が目白押し!
名古屋市には、「名城公園」や「徳川園」をはじめとして、30を超す大きな公園があり、その他にも緑地や小さな公園もたくさん整備されています。特に市内を流れる川や支流に沿って公園や緑地がたくさん造られているのが特徴です。
そして、元からあった自然を生かして造園が行われ、庭園や花畑が造られ、四季を通して美しい草花が見られます。
多くの公園が桜の名所として有名!
またこれらの公園は、春には桜の名所となっていて、桜のシーズンには満開の桜を見に大勢の花見客が訪れます。
今回は、名古屋でおすすめの桜の名所を11箇所、厳選してその特徴や魅力をご紹介していきますので、春の花見の参考としてください。
名古屋でおすすめの桜の名所11選をご紹介!
ここからは、名古屋の桜の名所を11選、ご紹介していきます。
有名なお花見スポット①:名古屋城
天守閣に輝く金の鯱鉾で有名な「名古屋城」は、別名「金鯱城(きんしゃちじょう)」や「名城」とも呼ばれ、「大阪城」や「熊本城」と並び、「日本三名城」に数えられています。
また「日本100名城」に選らばれ、国の「特別史跡」にも指定されている、文字通り「名城」です。
江戸時代末まで尾張藩の居城!
この城は徳川家康が諸大名に普請を命じた「天下普請」によって築城され、江戸時代末まで徳川御三家の一つ「尾張徳川家」の十七代に及ぶ居城でした。本丸御殿は当代きっての「武家風書院造」と評価されています。
しかし、1945年の名古屋大空襲により大部分を焼失し、戦後になって天守閣などが現在の形に見事に復元され、城跡は「名城公園」となりました。
散歩やドライブにおすすめの桜の名所や穴場!
この「名城公園」は桜の名所としても有名で、ソメイヨシノや枝垂れ桜、八重桜、緑色の花を咲かせる御衣黄桜(ギョイコウ)など十種類、約1000本の桜が植えられています。
3月下旬から4月上旬の見頃の時期には、まずソメイヨシノが城内一帯に咲き、天守を背景に見事な花を咲かせます。
さくら祭りの期間はライトアップも!
また石垣の上からお堀にせり出すように、折り重なって咲く桜も見応えがあります。さらに「桜まつり」の期間は、ライトアップも行われ、幻想的な夜桜が楽しめます。
名古屋の夜桜やライトアップの観光情報(住所、開花時期など)
名古屋城
開花時期:3月下旬~4月中旬
- 住所〒460-0031
愛知県名古屋市中区本丸1-1 - アクセス名城線「市役所駅」7番出口より徒歩 5分
有名なお花見スポット②:鶴舞公園(つるまこうえん)
「鶴舞公園」は、明治42年に名古屋市の最初の公園として誕生し、園内には近代フランス式の洋風庭園や回遊式の日本庭園などがある静かで美しい公園です。正面の広場にはクラシカルな噴水塔であり、公園のシンボルにもなっています。
またイタリアルネサンス風の「奏楽堂」は、細部にアールヌーボーのデザインが施された美しい建物です。その他にも大正末期の茶室「百華庵」や野外劇場の「普選記念壇」などがあり、見どころもたくさんあります。
散歩やドライブにおすすめの桜の名所や穴場!
公園内にはソメイヨシノをはじめとして、桃か紅梅のような濃紅色の花をつける「寒緋桜(カンヒザクラ)」など約750本の桜があり、「日本のさくら名所100選」にも選ばれています。
桜が見頃の時期には園内の「噴水塔」の近くや「胡蝶ヶ池」、「竜ヶ池」の周りには、美しい花々が咲きほこり大勢の花見客が訪れます。また、夜にはライトアップも行われ、ライトに照らされた夜桜も神秘的で見事です。
名古屋の夜桜やライトアップの観光情報(住所、開花時期など)
鶴舞公園
開花時期:3月中旬~4月中旬
- 住所〒466-0064
愛知県名古屋市昭和区鶴舞1丁目1 - アクセスJR中央線「鶴舞駅」から徒歩5分。
名古屋市営地下鉄鶴舞線「鶴舞駅」から徒歩5分。
有名なお花見スポット③:徳川園
「徳川園」は、江戸時代の初期に、尾張藩徳川家により築造された「池泉廻遊式」の大名庭園です。園内には木曽山脈に見立てた小高い丘や「大曽根の瀧」、渓流、龍仙湖、牡丹園などが配置されています。
これらは名古屋周辺の伊勢湾や濃尾平野、河川など、自然の景観を凝縮していて、尾張の国の、土地や自然の豊かさを表現しています。
散歩やドライブにおすすめの桜の名所や穴場!
また園内は、四季折々の花々が美しく、春にはさまざまな桜が咲きほこります。桜の種類としてはお馴染みの「ソメイヨシノ」や樹の上部が箒のように広がっているのが特徴の「トウカイザクラ」などがあります。
また花弁が八重咲きで濃い紅色の「八重紅枝垂れ桜」などの桜の競演が見られます。さらに桜の他にも色々なツツジやシャクナゲ、藤の花、ヤマブキなども見られ、春のピクニックに最適な花の名所です。
名古屋の夜桜やライトアップの観光情報(住所、開花時期など)
徳川園
開花時期:3月中旬~4月中旬
- 住所〒461-0023
愛知県名古屋市東区徳川町1001 - アクセスJR中央本線「大曽根駅」から徒歩10分。
地下鉄・東山線「大曽根」駅下車3番出口より徒歩15分。
有名なお花見スポット④:東山(ひがしやま)動植物園
「東山動植物園」は、1937年に開園した歴史の古い市営の動植物園です。広大な園内には、動物園と植物園があり、その他に「東山スカイタワー」や「遊園地」も併設されています。
動物園には、屋外を活発に走り回る「シンリンオオカミ」の姿やカンガルーをすぐ近く見られる広場、迫力あるライオンをガラス越しに見られる「ワ〜オチューブ」などがあり、人気となっています。
日本最古の温室は見もの!
植物園には、日本で最古の温室があり、当時「東洋一の水晶宮」と呼ばれ、現在は「重要文化財」に指定されています。園内には7000種類近い植物が植栽されていて見応えがあります。
また自然を活かした桜の園や梅園、椿園、花畑などが造られ、その間を散策コースが通っていて、週末にはピクニックに訪れる家族連れなども多いです。
散歩やドライブにおすすめの桜の名所や穴場!
植物園にある「桜の回廊」では、日本の全国から約百種の1000本近い桜を集め、懐かしい山里に咲く桜の風景を再現しています。ここでは早咲きの河津桜や寒緋桜に始まり、糸桜のトンネル、八重桜に続きます。
そして4月中旬には黄緑色の「御衣黄(ギョイコウ」、濃紅色の「寒山(カンザン)」、4月下旬には100枚以上の細い花が球状に咲き菊のような「兼六園菊桜」などが咲き、長い間、色々な種類の桜が楽しめます。
名古屋の夜桜やライトアップの観光情報(住所、開花時期など)
東山動植物園
開花時期:3月中旬~4月下旬
- 住所〒464-0804
愛知県名古屋市千種区東山元町3丁目70 - アクセス地下鉄東山線「東山公園駅」3番出口より徒歩3分。
地下鉄東山線「星ヶ丘駅」6番出口より徒歩7分。(植物園は「星ヶ丘駅」が便利です)東名高速道「名古屋インター」より県道60号線を西へ約15分。
有名なお花見スポット⑤:東谷山(とうごくさん)フルーツパーク
「東谷山フルーツパーク」は、名古屋市内で一番高い「東谷山」の麓にあり、果物好きに絶対的な人気となっているフルーツの楽園です。
園内にある2つのドームは「世界の熱帯果樹温室」で、パパイアやココヤシ、グァバなど南国の100種類以上の熱帯フルーツが植えられ、その珍しい姿が見られます。
色々なフルーツが楽しめる!
また果樹園もあり、梨や柿、リンゴ、桃、ぶどうなどお馴染みの果物に加え、アンズやブルーベリー、キーウィなど、200品種近い果物が栽培されています。
そして「フルーツパークテラス」では獲りたてのフルーツを味わうことができ、果物や野菜をお土産として買うこともできます。
散歩やドライブにおすすめの桜の名所や穴場!
またパーク内には、1000本近くのシダレザクラが植えられていて、桜のシーズンになると一斉に開花して「桜のトンネル」を作り、その下を多くの花見客が通り、春の訪れを実感しています。
さらに「ヤエベニシダレ」もあり、鮮やかなピンク色の花を咲かせて、見る人を魅了しています。果樹園では、梅の花に始まり、アンズや桃、スモモ、桜へと花が順次咲いていく姿も見られます。
名古屋の夜桜やライトアップの観光情報(住所、開花時期など)
東谷山フルーツパーク
開花時期:3月下旬~4月
- 住所〒463-0001
愛知県名古屋市守山区上志段味東谷2110 - アクセスJR中央本線/愛知環状鉄道「高蔵寺駅」から南へ徒歩21分。東名高速道路「守山スマートIC」から、県道15号線経由、約10分。
有名なお花見スポット⑥:荒子川公園(あらこがわこうえん)
「荒子川公園」は、市内を流れる荒子川が名古屋港に流れ込む少し手前の両岸に広がる総合公園で、昭和54年にオープンしました。園内には、ラベンダー園や噴水、水場、日本庭園、多目的広場などがあります。
また花畑や生垣、街路樹、公園樹などの見本園も造られていて、中でもラベンダー園は、愛知県内でも有数の規模を誇り、花が咲くシーズンの初夏には園内を紫一色に染めて、訪れた多くの人のため息を誘っています。
散歩やドライブにおすすめの桜の名所や穴場!
春は桜の名所として有名で、園内には、ソメイヨシノをはじめとして1000本近くの桜があり、川沿いの道に約2.5km続く桜並木となって、満開のシーズンには見事な桜のトンネルをつくります。
また桜まつりも開催され、期間中はイベントや夜間ライトアップも行われ、昼とは違った雰囲気の夜桜が楽しめます。
名古屋の夜桜やライトアップの観光情報(住所、開花時期など)
荒子川公園
開花時期:3月下旬~4月上旬
- 住所〒455-0055
愛知県名古屋市港区品川町2-1-1 - アクセス電車:名古屋臨海高速鉄道あおなみ線「荒子川公園駅」から徒歩3分
車:名古屋高速4号東海線「港明IC」から約3km。無料駐車場あり(208台)
有名なお花見スポット⑦:平和公園
「平和公園」は千種区にあり、園内には「くらしの森」と呼ばれる自然林などがある広々とした公園です。市内を流れる山崎川の水源の一つになっている「猫ヶ洞池」という大きな池もあり、部分的に釣り人に解放されており、週末には多くの釣り天狗で賑わいます。
近くのメタセコイア広場や広い芝生広場は、ピクニックに最適なスポットになっていて、「一万歩コース」では、豊かな自然のオゾンを吸いながらウォーキングが楽しめます。
散歩やドライブにおすすめの桜の名所や穴場!
当園は市内でも有数の桜の名所として知られ、園内には2300本近くのソメイヨシノや枝垂れ桜などが植えられていて、特に公園の中心近くにある「桜の園」は、文字通りたくさんの桜が咲き誇る場所として、満開の時期には花見のメッカとなっています。
また公園の北側には地上40mのアクアタワーがあり、トップの展望室は週末に開放されていて、ここから眼下に園内の桜や名古屋市街地の絶景が眺められます。
名古屋の夜桜やライトアップの観光情報(住所、開花時期など)
平和公園
開花時期:3月下旬~4月上旬
- 住所〒464-0022
愛知県名古屋市千種区平和公園1-3 - 電話番号052-782-2111
- 公式サイトURLhttps://www.city.nagoya.jp/chikusa/page/0000000819.html
有名なお花見スポット⑧:山崎川四季の道
市内を流れる山崎川は、平和公園の猫ケ洞池を水源とし、そこから約14km流れて名古屋港に注いでいます。川に沿って公園や緑地、陸上競技場や野球場、サッカ―場などが整備され、「ふるさとの川モデル河川」や市の「まちなみデザイン20選」にも選ばれています。
散歩やドライブにおすすめの桜の名所や穴場!
「山崎川四季の道」は、この川に沿って造られている道で、約2.8kmにわたって約600本のソメイヨシノが植えられています。春の満開の時期には、桜が川岸にせり出すようにして一斉に美しく咲きほこり「日本のさくら名所100選」にも選ばれています。
またこの時期には、花見がてら散策をする人も多く、特に「かなえ橋」と「かなえ小橋」の間では、桜が見頃の夜には、ライトアップも行われ、幻想的な夜桜を堪能できます。
名古屋の夜桜やライトアップの観光情報(住所、開花時期など)
山崎川四季の道
開花時期:3月下旬~4月上旬
- 住所〒467-0007
愛知県名古屋市大殿町4-1 - アクセス電車:名古屋市営地下鉄桜通線「瑞穂区役所駅」から徒歩約15分。
車:名古屋高速道路3号大高線「堀田出口」下車、約10分。
有名なお花見スポット⑨:蛇池公園(じゃいけこうえん)
「蛇池公園」は、西区を流れる庄内川の川辺にあり、公園の真ん中には「蛇池」という大きな池があります。そしてこの池には次のような言い伝えが残っています。
ある日、この池のほとりで大蛇が目撃され、その話を聞いた若き日の織田信長が、池の水を全て汲み出して大蛇を探そうとしました。しかし、池の水は湧き水で幾ら汲んでも無くならず、信長が自ら池に潜って大蛇を探しましたが見つからず諦めたとのことです。信長の徹底ぶりがうかがえる話として今も残っているそうです。
散歩やドライブにおすすめの桜の名所や穴場!
その後、当地が干ばつに見舞われ、近くの寺の住職が龍神に雨乞いをし、大願満了の日に大雨が降り、村人は龍神に感謝し、御堂を建てたとされ、それが現在の池の畔に建つ「蛇池神社」です。
そして神社や池の周りに約240本の桜の苗木が植えられ、今では見事な桜を咲かせるほどに成長しました。さらに土手に沿った道には桜並木ができ、満開の時期には桜のトンネルをつくり、この下を通る人を魅了しています。
名古屋の夜桜やライトアップの観光情報(住所、開花時期など)
蛇池公園
開花時期:3月下旬~4月上旬
- 住所〒452-0802
愛知県名古屋市西区山田町大字比良2-223 - アクセス東海交通事業城北線「比良駅」から徒歩5分
有名なお花見スポット⑩:御用水跡街園(ごようすいあとがいえん)
「御用水跡街園」は、北区を流れる黒川のほとりにあり、かつては名古屋城のお堀の水源として利用され「御用水」と呼ばれました。そして近年になり、左岸の約1.6kmが公園として整備され「街園」と名付けられました。
また2001年に、黒川の近くで行われた道路拡張工事の際に地下水が湧出し、それが黒川に放流され、水質が急速に改善され、今では大型の鯉や水鳥などを見ることができるようになったとのことです。
散歩やドライブにおすすめの桜の名所や穴場!
川辺には、400本近いソメイヨシノがあり、春には見事な満開の花を咲かせ、今では花見の穴場にもなっています。また夜間にはライトアップも行われ、幻想的な夜桜の下のデートコースとしても人気となっています。
川に沿って遊歩道も整備され、周辺をつなぐ全長約4.5kmの「御用水跡散策コース」もでき、春の一日、満開の桜の花を見ながら、のんびり散策するのに最適です。またペットと一緒に桜の下を散歩する人も多く見かけます。
名古屋の夜桜やライトアップの観光情報(住所、開花時期など)
御用水跡街園
開花時期:3月上旬から4月上旬
- 住所〒462-0861
愛知県名古屋市北区辻本通2丁目 - アクセス市営地下鉄名城線「黒川駅」または上飯田線・名鉄小牧線「上飯田駅」から徒歩約10分
有名なお花見スポット⑪:庄内緑地公園
「庄内緑地公園」は、西区を流れる庄内川の川辺に造られた公園で、1986年に「水と緑と太陽」をテーマに開園されました。
広大な園内には芝生広場やバラ園、ツバキ園、大噴水、ボート池、野鳥の森、BBQエリア、サイクリングコースなどがあり、家族やグループなどでピクニックに訪れるのに格好の公園です。
散歩やドライブにおすすめの桜の名所や穴場!
広い公園には至る所に、桜の木があり、春には、八重桜やソメイヨシが咲きはじめ、続いてやや色の濃い花を咲かせる里桜が続き、園内を桜色に染め上げていきます。そして3月下旬から「春の華まつり」が開催され、コンサートなど色々なイベントが行われます。
また桜が満開の時期には、花見に訪れたグループが、桜の下でBBQを楽しんでいます。さらにサイクリングコースに沿って桜並木のトンネルがつくられ、その中をサイクリストが爽快に走り抜けていきます。
名古屋の夜桜やライトアップの観光情報(住所、開花時期など)
庄内緑地公園
開花時期:3月下旬~4月上旬
- 住所〒452-0818
愛知県名古屋市西区山田町大字上小田井3527 - アクセス名古屋市営地下鉄鶴舞線「庄内緑地公園駅」下車すぐ
名古屋の桜を満喫しよう!
名古屋で桜を見るならココ!おすすめのお花見スポットのご紹介、いかがでしたか?
名古屋には、公園や緑地が多く、春には桜の名所が多いですね。中には、市内の有名な名所から、郊外の川沿いにある穴場的な所まで、その種類や特徴、魅力もさまざまです。今後、名古屋で桜の花見の際に、当記事が参考になれば幸いです。
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