ロードバイクの基本的な乗り方を徹底解説
ロードバイクはスポーツサイクルの中でも速度が速い種類になるため、長距離のサイクリングや自転車レースなどでも使用されています。そんな魅力的なロードバイクですが、乗り方が軽快車とは根本から異なります。
この記事ではそんなロードバイクの正しい乗り方から降り方までのやり方を解説します。ロードバイクに興味がある人やロードバイク初心者の人はぜひ参考にしてください。
ロードバイクに乗る前に確認すること
ロードバイクに乗る前に確認しておかなければならないことを紹介します。ロードバイクに乗る際にはあらかじめ把握しなければならないことが多いので、初心者の人はまず乗る前に確認してから乗るようにしましょう。
交通ルールを理解しよう
ロードバイクは軽快車よりもスピードが速い自転車です。そのため、安全のためにも自転車の交通ルールを正確に把握していなければなりません。ここではロードバイクに乗る際に最低限把握していなければならない自転車安全利用五則について紹介します。
自転車は車道が原則歩道は例外
自転車は軽車両に分類されます。法律的には車両に当たるのです。そのため、基本は車道を走行しなければなりません。歩道は例外的に認められてはいますが、ロードバイクで歩道を走行するのは危険なため、押して歩くことをおすすめします。
車道は左側を通行
基本的に自転車は車道の左側を走行しなければなりません。右側へ寄るように表示や標識がある場合や、やむを得ず右側を通行しなければならない場合を除き、基本的に左側を走行しましょう。
歩道は歩行者優先で車道寄りを徐行
歩道を走行する際は基本的に車道よりを徐行しなければなりません。徐行で走行しなければならないため、ロードバイクを利用する際は押した方が無難です。ちなみにママチャリのようにハンドルを持って押すと、背中が猫背になってしまい、押しにくくなるため、ロードバイクを押す際はサドルの後方を持って押すことをおすすめします。
曲がるときは自転車を倒せば倒した方向に曲がるので、歩道で押しながら移動する際は活用してみてください。
交通ルールを守る
当然のことですが、飲酒運転やライトの点灯など車の運転で禁止されていることは自転車でも行ってはいけません。場合によっては自動車を運転する際よりも重い罰則がある違反もあるので、必ず交通ルールを守りましょう。
子供はヘルメットを着用
子供はヘルメットを着用しなければならない、というルールがあります。しかし、ロードバイクを使用する際には子供でなくても安全のためにヘルメットを着用するようにしましょう。
サドルの高さを合わせる
スポーツサイクルは基本的にサドルの高さが高く設計されています。そんな高さの中から自分に合った正しい高さを見つける必要があります。初心者の人はサドルにまたがった際につま先が少し地面に着くくらいの高さから練習しましょう。
パンク修理の方法について
ロードバイクのタイヤは自転車の中でも細く、空気圧が高いため、非常に走りやすい、という特徴がある代わりに、パンクしやすいというデメリットもあります。そのため、正しいパンク修理の知識は最低限必要となるのです。
最初はてこずることもあるかと思いますが、やり方のシミュレーション練習などを行い、正しいパンク修理の方法は必ず把握しておきましょう。
ロードバイクとセットで必要な道具
ロードバイクを購入した際にはセットで一緒に購入しておかなければならない道具があります。そんな道具を紹介します。ロードバイクを購入した際には一緒に購入しましょう。
空気入れ
空気入れはスポーツサイクル専用の空気入れが無ければタイヤに空気を入れることができません。そのため、スポーツサイクル専用の空気入れを一緒に購入する必要があります。また、タイヤへの空気の正しい入れ方もあらかじめ把握しておきましょう。
鍵
ロードバイクは自転車の中でも高価な種類です。そのため、盗難には細心の注意を払わなければなりません。そこで必要となる道具が鍵です。少し自転車を離れることになる場合にはこの鍵が非常に重要となるのです。ロードバイクを購入する際には一緒に購入しておきましょう。
ライト
ロードバイクにはライトが付いていないため、購入する際には一緒に購入する必要があります。明るい時間帯しかサイクリングを行わない、という人でも少し遅くなったり、暗くなってしまう可能性があります。そのため、ライトは必ず装備しておきましょう。
ロードバイクに乗る際の服装について
ロードバイク初心者の人の中には、サイクリングの際の服装で悩む人も多いかと思います。ここからはそんなロードバイクを使用する際の服装について解説します。ロードバイク初心者の人はぜひ参考にしてください。
サイクルウェア・サイクルジャージ
ロードバイクでサイクリングを楽しむ人のほとんどがサイクルウェアやサイクルジャージを着用しています。空気抵抗を軽減する効果があるため、スピードが速くても空気抵抗の影響をほとんど受けずにサイクリングを楽しむことができます。
初心者の人は最初からこれらの服装をそろえる必要はありませんが、サイクリングをより楽しみたい、という人は一緒に購入することをおすすめします。
サイクルパンツ
ロードバイクでのサイクリングで役立つサイクルパンツですが、実はその種類は非常に豊富です。ショーツタイプやロングタイプ、ビブショーツなど様々な種類があります。それぞれにメリットがありますが、初心者におすすめのタイプはスパッツ型のサイクルパンツです。
中でも腰のあたりにパッドが入っているタイプのパンツは腰が痛くなりにくいため、初心者には特におすすめです。
インナー
サイクルウェアの下にはインナーを着用する必要があるのですが、このインナーが非常に重要です。暑い季節のサイクリングの際は特に汗をかきます。そんな汗を吸収する吸汗性と吸収した汗を乾かす速乾性に優れたインナーを着用しましょう。
また、日差しが強い日のサイクリングの際にはアームカバーなどの着用もおすすめです。
シューズ
ロードバイクのペダルに固定するビンディングシューズと呼ばれる専用のシューズがあります。このシューズを着用すると、ペダリングの効率が上がり、疲労が蓄積しにくくなるため、長距離のサイクリングも楽に行えるようになります。
とはいえ、停車の際など着脱にコツが必要なため、初心者の人は必ず必要というわけではありません。
初心者におすすめの服装とは
初心者の人は最初からすべてそろえようとすると、経済的に非常に負担が大きくなります。そのため、ある程度ロードバイクでのサイクリングに慣れるまでは、ウェアは動きやすい服装なら何でもよいといえるでしょう。
また、基本的に移動用として使わない、という人ならば、本格的にウェアをそろえる必要はありません。
ロードバイクの基本的な乗り方とコツ
ここからはロードバイクの乗り方の基本とコツについて解説します。ロードバイク初心者の人はぜひ参考にしてください。
ロードバイクの乗り方①ハンドルの持ち方
ロードバイクはドロップハンドルと呼ばれる特殊な形状のハンドルを採用しています。そのため、ハンドルの持ち方にコツがあるのです。基本的に親指と人差し指の付け根にはさむようにして持ちます。
この時しっかりとブレーキレバーに指が届いている必要があります。また、指に力を過剰に入れてしまうと、腕や肩への負担が大きくなってしまいます。
ロードバイクの乗り方②走り始めからサドルへの座り方
ロードバイクに乗る際には走り初めやサドルへの座り方にコツが必要です。ロードバイクなどのスポーツサイクルは基本的にサドルが高いため、軽快車と同じようには乗れません。
そのため、ここからはそんな走り初めやサドルへの座り方について解説します。
サドルの前のフレームにまたがる
走り始める際には最初からサドルに座るのではなく、サドルの前のフレームにまたがります。いきなりサドルにまたがると、脚が地面に着かずに転倒する危険性があります。そのため、まずはサドルではなくサドルの前のフレームにまたがりましょう。
サドルへの座り方について
サドルへの座り方を解説します。フレームにまたがったら、漕ぎ出したのと同時に両足をペダルに乗せます。このように乗ると、スムーズに漕ぎ出すことができます。自転車が惰性で進んだらサドルに腰を乗せます。
その後はペダルを漕ぐだけで比較的楽に走り出すことができます。この座り方がロードバイクのサドルに乗る基本的な座り方です。
ロードバイクの乗り方③基本姿勢
乗車姿勢について解説します。初心者の人は余計な力が入って疲れが溜まってしまいがちですが、慣れれば長距離でも楽に走ることができるようになります。そんな乗車姿勢について解説するのでぜひ参考にしてください。
上半身のバランスは体幹で支える
初心者の人にありがちなことは上半身のバランスを保つために肩に力が入ってしまう、ということです。肩に力が入ってしまうと、肩こりの原因になります。
また、肩に力が入ってしまうと、必然的に体重が腕や手に集中することになるため、ハンドルを持つ手のひらにも痛みが生じることがあります。そのため、走行中の上半身のバランスは腹筋や背筋などの体幹で支えることが非常に重要になるのです。
背中はやや丸まる程度
背筋はやや丸まる姿勢が理想の姿勢といえます。反りすぎても丸まりすぎても適切な乗車姿勢とはいえません。適切な姿勢でなければ長距離を走ることはできません。走行中の自分の背筋がどのようになっているのか、あらかじめ確認しておきましょう。
腰が痛くなる理由について
ロードバイク初心者の人がサイクリング中に腰が痛くなることは、よくあるトラブルの1つです。ここからはそんな腰が痛くなる原因について解説します。
痛みを克服するためには練習も必要
ロードバイクに慣れていない人は、腰の衝撃に慣れていない人も少なくありません。そのため、練習を重ねることで、痛みを克服できることもあるのです。また、乗っている最中にサドルの高さや前後の位置が適切ではないことに気が付くこともあります。
そのため、ロードバイクで長距離のサイクリングを行うためにはある程度の練習も必要なのです。
ハンドルの高さが適切ではない
走行中に腰が痛くなるのは初心者にはよくあることです。ロードバイクのサドルは基本的に細く硬めにできています。そのため慣れない人が乗ると腰が痛くなることがあるのです。
痛みが生じる原因は様々ですが、1つにハンドルの高さが高い、ということがあります。ハンドルが高いと体重がお尻に集中してしまい、痛みが生じるのです。どうしても痛みが治らない、という人は一度ハンドルの高さを見直してみましょう。
サドルのサイズが合っていない
お尻の大きさや骨盤の幅等は人それぞれ違います。そのため、サドルのサイズも使用する人によってそれぞれ異なるのです。サイクリングを行うごとに腰が痛くなる、という人はサドルのサイズを見直してみましょう。
ロードバイクの乗り方④ペダリング
ここからはペダリングのコツについて解説していきます。ロードバイクのペダリングはサイクリングを行う上で非常に重要なので初心者の人は必ず意識する必要があります。
ペダリングが上手になると、長距離でも楽に走行できるだけでなく体への負担も小さくなります。初心者の人は必ず把握しておきましょう。
力を入れるタイミング
ペダルを踏みこむタイミングはペダルが最も上である0時(上死点)から3時までとされています。このタイミングでペダルを踏みこむことで、重力が補助することになり、より少ない力でペダリングができるのです。3時を超えてからはほとんど力を入れなくても自然とペダルが回ります。
引き脚について
ペダルが6時の位置まで来た際、脚を後ろに引くようにしてペダルを動かすことを引き脚と呼びますが、これは逆の脚が適切にペダリングできていれば、特に行わなくても問題ありません。
逆にこの引き脚を意識しすぎてしまうと、ふくらはぎに余計な負担がかかってしまいます。初心者の人はペダルを踏みこむことを意識するようにしましょう。
ロードバイクの乗り方⑤降り方
ここからはロードバイクの降り方について解説します。ロードバイクを降りる際には走り始める際と同様にコツが必要です。そんな停車方法と降り方のコツについて解説するので、初心者の人はぜひ参考にしてください。
停車する地点の前から減速する
自転車だけでなく乗り物の基本ですが、停車する地点の前からあらかじめ減速しておく必要があります。乗り物は急には止まらないので、必ず減速して止まりやすい速度をキープしておきましょう。
左右のブレーキを同時にかけて減速し停車する
ブレーキをかける際は、左右同時にかけて減速しましょう。片方だけかけてしまうとバランスを崩してしまい、転倒してしまう危険性もあります。そのため、信号待ちなどで停車する際は、左右同時にかけましょう。
ロードバイクからの降り方
ロードバイクからの降り方について解説します。まず、停車する直前でサドルから腰を浮かせてサドルの前のフレームにまたがっておきましょう。こうすることで停車後にすぐに足を地面に着くことができます。
この時速度が速すぎたり、ハンドルを持つ手に余計な力が入ったりしまうと、止まる際に前のめりになってしまい、非常に危険なので注意しましょう。
ロードバイクは基本を覚えれば誰でも乗れる
ロードバイクは乗り方が難しいのではないか、と思っている初心者の人もいるかと思います。しかし、ロードバイクは練習を重ねて乗り方のコツさえつかんでしまえば、誰でも簡単に乗ることができるスポーツサイクルなのです。
ロードバイクでのサイクリングに興味がある人はぜひ購入してみてください。爽快で快適なサイクリングが楽しめますよ。
初心者におすすめのロードバイクやグッズが知りたい人はこちらもチェック
一言でロードバイクといってもその種類は非常に豊富なため、初心者の人は選び方が分からない、という人もいるかと思います。そんな人はこちらの記事もチェックしてみてください。
初心者におすすめのロードバイクの情報やロードバイクの付属品のおすすめの情報が詳細に掲載されていますよ。ぜひ参考にしてみてください。
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