検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

【クリスマスローズ連載】クリスマス頃から咲く花期の長いクリスマスローズの花言葉を解説!

早春に咲く数少ない花の1つとして、近年ブームとなっているクリスマスローズ。シックな花色や変化にとんだ形や、うつむきかげんに咲く花姿が魅力です。月曜連載、花と花言葉。今週はクリスマスフラワーではないけれどクリスマスと名が付くクリスマスローズの花言葉を解説します。
2020年12月28日
ティンカー・ベル
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

目次

クリスマスローズの特徴

冬の季節に咲く耐寒性のある花

Photo byHans

クリスマスフラワーとして人気なわけではありませんが、クリスマスの季節にバラに似た花が咲きだすクリスマスローズは、キンポウゲ科クリスマスローズ(ヘレボルス)属の植物です。学名はHelleborusと表記します。開花の季節は12月下旬から4月頃。常緑の多年草で耐寒性があり、冬の季節に咲く数少ない花として近年ブームを呼んでいます。

花色も種類もたくさん!

Photo by coloredby

クリスマスローズの原産地はヨーロッパ、地中海沿岸地方です。別名ではカンシャクヤク(寒芍薬)とか、ユキオコシ(雪起こし)と呼ばれます。冬の季節に咲く芍薬、雪の中から花咲くということでこのような別名が付けられています。クリスマスローズの花の色は、春や夏に咲く花のような鮮やかな雰囲気ではなく、とてもシックな色をしています。品種によって白、ピンク、紫、茶、黄色、黄緑などの色をした花の種類があり、花びらの形もそれぞれ違った形をしています。原種には花に香りがあり、品種改良されたものの中にも花に香りがあるものもあります。この香りがクリスマスローズの花言葉の1つの由来にもなっています。

大きく分けると種類は2種類

さまざまな色や品種のあるクリスマスローズですが、大きく分けると12月のクリスマス頃に咲く冬咲きの種類と、真冬の季節である2月から春先の4月にかけて咲く春咲きの種類の2系統に分類されます。冬咲きの品種は「ヘレボルス・ニゲル」という名の品種で、クリスマス頃に純白で清楚な花を咲かせます。一方春咲きのものは「レンテンローズ」といい、ピンクや赤紫、白、クリーム色など多彩な花色のある品種です。ヨーロッパではこの2系統を区別していますが、日本ではどちらも「クリスマスローズ」という名前で呼ぶのが一般的です。

「ガーデンハイブリット」はとても育てやすい!

ガーデニング初心者には「レンテンローズ」を改良した、晩冬から春に花咲く「ガーデンハイブリット」という品種を目にすることがあれば、クリスマスローズの中でもとても育てやすいのでそちらがおすすめです。花びらに模様が入っているものと、入っていないものがあります。模様の柄は斑点やネット(網目)模様の種類があります。また近年では花びらが八重咲の品種も登場し、観賞者の目を楽しませてくれています。

クリスマスローズの花言葉


「私の不安をやわらげて」「慰め」

Photo byRitaE

古代ヨーロッパでは、クリスマスローズの原種の香りがうつ病を治すとされていました。またヨーロッパでは古くから、クリスマスローズは病人の悪霊を取り除くともいわれていました。そんな話が由来となり、クリスマスローズは「私の不安をやわらげて」や「癒し」という花言葉で印象付けられています。

「暗示」「魔除け」の花とされていた

Photo byNietjuh

ヨーロッパに伝わる昔話では、クリスマスローズは「暗示」の花とされていました。花が咲いているときに贈るとよいことが起こる兆しの現れ、そして蕾のまま贈るとよくないことを表す「暗示」と伝えられています。また悪霊や魔女を追い出す魔除けの花で、部屋に飾り、クリスマスローズの香りを満たし、賛美歌を歌うと、家が清められる魔除けの役目を果たしてくれるという言い伝えのある花です。

クリスマスローズの花言葉にまつわる誕生説

貧しい羊飼いの少女がキリストに捧げた花

Photo byMishelved

クリスマスローズの花言葉にまつわる誕生説とは、こんな話です。イエス・キリストが誕生した時に、1人の貧しい羊飼いの少女が「自分には捧げるものが何もない」と泣いていたところ、天使が少女の前に現れて雪の大地にふれると、そこから1輪の花が咲いたのだと。少女はその花を摘んでキリストに捧げました。雪の上に咲いたその花は首をかしげ、まるで少女のささやく声をキリストに伝えるかのように可憐な姿をしていました。その時の花がクリスマスローズだと伝えられています。

誕生説にまつわる花言葉は「純真」「優しい心」

Photo byCouleur

クリスマスローズの誕生説にまつわる花言葉は「純真」「優しい心」です。誕生説の話を知ると自ずと知れる言葉です。貧しい少女の純真で無垢な心を象徴するクリスマスローズの花言葉。キリスト教では天国の庭園で最初に花を咲かせた花で、天使たちは「愛のバラ」と呼んでいたと言われています。

「神の約束」と「慈悲」のシンボル


Photo byjggrz

アダムとイブがエデンの園から追い出されたのも雪の降る季節。天国の庭園に咲く花を1輪も手にすることができなかったので、天使が二人を憐れに思い、天国で最も無垢なこの花を地上に持っていけるように、全能の神に願い出て、「神の約束」と「慈悲」のシンボルとして地上にこの花が咲くことができたという伝説もあります。

クリスマスローズを鉢植えや地植えで楽しむ

管理の仕方

常緑の多年草で耐寒性のあるクリスマスローズは、冬の花の少ない時期に咲く貴重な花。クリスマスの頃に開花が始めり見ごろは真冬から春先まで続きます。寒い地方では貴重な冬のグランドカバーとして地植えしたり、鉢植えで屋外でも咲く冬の花です。地植えのものは冷たい土から茎を伸ばしひっそりとさく姿に清楚な感じを受けます。管理の仕方ですが、地植えのものは、庭木の下など半日陰の場所に植え、鉢植えのものも半日陰で管理します。長くきれいに咲かせるコツは、半日陰で管理し、込み合った古い葉は切り取ること。そして花がらはこまめに摘みましょう。

古い葉の除去と花がら摘みは大切!

秋に新芽が伸びたら、混みあっている古い大きな葉を根元から切り取ります。そうすることで根元にでてきた新芽に日を当ててあげることができ、花も茎が伸びて目立つように咲いてくれます。また咲き終わった花は、こまめに摘み取ります。こうすることで株を丈夫にすることができるのです。古い葉と咲き終わった花、こまめに処理することは、綺麗に花を咲かせ、株を丈夫に育てる大切なポイントです。

地植えのものと鉢植えのものの管理の違い

Photo by coloredby

おさらいになりますが、地植えのクリスマスローズは冬は明るく、夏は木陰になる落葉樹の下を好みます。そのような場所を選んで植え付けしましょう。また鉢植えの場合、クリスマスローズは他の草花とは性格が違うので、鉢植えはクリスマスローズのみの単種植えの方が管理が楽でおすすめです。大きめのコンテナで大株に育てるのも見ごたえがあります。

水やりは特に必要なし!

Photo bymanfredrichter

鉢植えのものにしても、地植えのものにしても、水やりは乾燥が続かない限り、こまめに水やりする必要はありません。地植えのものは自然の降雨に任せ、乾燥する日が続くようなら、その時たっぷりと水を与えてください。鉢植えのものは用土が乾いたら、たっぷり水を与えます。肥料は花が咲き終わった後、また9月頃に緩効性の固形肥料を追肥するとよいでしょう。寒さには強いですが、夏の暑さには弱いので西日に当たらないように気を付けましょう。地植えのもので西日が当たるようならよしずなどで覆うとよいでしょう。


鉢植えの植え替え時期

鉢植えのものは、できれば毎年植え替えをした方が花付きがよくなります。植え替えの時期は、株が夏の休眠期から目覚め、根や新芽が伸び始める直前の秋に植え替えするのがベストタイミングです。植え替えの鉢は、それまで植わっていた鉢より、ふた回りくらい大きな、そして深めの鉢に植え替えします。植え替えするときは、新芽や元株に病害虫がいないかよく確認してください。葉っぱにタールのような黒点を発見したらそれは黒死病という、クリスマスローズがかかりやすい病気です。発病している株は植えても育たないので残念ですが処分してください。

花言葉を知ってクリスマスローズを楽しもう

Photo bySonja-Kalee

庭が寒しくなりがちな冬の季節から春の初めにかけて、屋外でも、うつむきかげんの清楚で可愛い花を咲かせるクリスマスローズ。ヨーロッパではクリスマス頃に咲き始める種類と、真冬から春に花咲く種類を分けて名前が付いていますが、日本ではどちらも「クリスマスリーズ」と呼んでいます。昔から伝承される香りの効果や魔除けの効果からクリスマスローズを代表する花言葉は「わたしの不安をやわらげて」や「癒し」です。誕生説からはイメージされる「純真」や「優しい心」という花言葉にも癒されますね。花言葉を知ってあなたのお庭でクリスマスローズを育てて観賞してみてください。

クリスマスローズの情報をもっと知りたい方はこちらもチェック!

当サイト「暮らしーの」ではクリスマスローズの情報について他にもまとめています。クリスマスローズの種類や育て方、また植え替えの仕方など、クリスマスローズについての情報をもっと知りたい方は、こちらもチェックしてみてください。