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私が使ってきたオフロードタイヤ!激安タイヤはグリップしない?

私が今まで使ってきたバイク用オフロードタイヤについて語ります。オフロードタイヤは使用目的に合わせて選ぶのがおすすめです。性能や寿命はもちろん、相性も考慮しましょう。年々通行できるダート林道は少なくなっていますので、オン寄りのオフロードタイヤに合理性を感じます。
2020年12月3日
hosokawa_taka
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私が使ってきたバイク用オフロードタイヤ:はじめに

オフロードタイヤとツーリングの関係

新型CRF250L&ラリーの全貌が明らかになりましたね。どのタイミングでCRF250L&ラリーのスペックをまとめる記事を書くか思案中です。ダート走行ではサスペンションストロークはもちろん、タイヤも大きな役割を果たします。CRF250L&ラリーの標準装着タイヤはIRCのGP-21/22。オン/オフ向けのオフロードタイヤです。どうも!暮らし~のでライターをしておりますhosokawa_takaです。

私が使ってきたオフロードタイヤは?

オフロードバイク用のタイヤといえばブロックの高さがあって間隔が広くて…そんなイメージです。ブロックが低くて間隔が狭いタイヤはオン寄り、ブロックが高くて間隔が広いタイヤはオフ寄り、見た目のイメージはほぼ間違っていません。では本題!ここでは私が使ってきたオフロードタイヤについて語ります。なお、この記事は2020年12月2日現在の私の心境をもとに作成しますことをご了承ください。

私が使ってきたバイク用オフロードタイヤ:TW18/19

ジェベル200の標準装着タイヤは耐摩耗性がおすすめ

私が初めて使ったオフロードタイヤはブリジストンのTW18/19です。94年式ジェベル200に標準装着されていたオフロードタイヤで、アスファルトではロードノイズが少なく、ダートでは粘り強くグリップしました。私を林道走行や狭路ツーリングへいざなってくれたオフロードタイヤです。耐摩耗性に優れていて、寿命は2万キロ近くだったように覚えています。サイズはフロント70/100-21、リヤ100/90-18でした。

私には十分な性能のオフロードタイヤだった

ジェベル200は私にとって初めてのオフロードバイクでしたので、TW18/19のグリップ感に不満を感じることはありませんでした。バイクやオフロードタイヤの性能に私のテクニックが追いついていなかったからです。当時はモトクロッサーさながらの2ストトレールやエンデューロレースでも活躍する4ストトレールが主流だった時代。「アクセルワイドオープンでコーナーへ突っ込んで…」といった話を聞くと、私には神業にしか思えなかったのです。

下手くそオフローダーでも楽しめる!

しかし私は下手くそでもダート走行を楽しんでいました。転倒するとリヤシートに積載したキャンプ道具を積み直すのが面倒ですし…おっとこれはかっこつけすぎ!ハードなダート走行なんて怖くてできません。リヤタイヤが滑ると冷や汗をかき、フロントタイヤが跳ねるとパニックを起こす私。当時の私はそんなヒヤヒヤ感が楽しかったのです。ブーツはトレッキング用でしたし、プロテクターも装着していませんでしたし。


私が使ってきたバイク用オフロードタイヤ:D605

路面の感触をつかみやすいのでおすすめ!

TW18/19の次にジェベル200へ装着したオフロードタイヤはダンロップのD605です。今もお世話になっているレッドバロン奈良では、当時ダンロップのタイヤに交換すると3割引だったのです。TW18/19はジェベル200専用のレアサイズで、D605でタイヤ交換するなら互換サイズを選択しなければなりませんでした。フロント2.75-21、リヤ4.10-18のインチ表示サイズ。少し外径が大きくなり、幅も太くなりました。

見た目もかっこいいオフロードタイヤ

D605はブロックがオフ寄り、タイヤ断面がオン寄りです。見た目タイヤの存在感が増し、ジェベル200がかっこよくなりました。また、乗り心地が良くなって、路面の感触がつかみやすくなったのです。タイヤをD605に交換したからといって下手くそ具合は変わりません。しかし、体感的な違いを感じられました。ブーツから地下足袋に履き替えたくらいの違いです。タイヤの銘柄を変えるだけでこんなにも印象が変わるのか。

魅力は耐摩耗性の悪さを超える

その代償は耐摩耗性に表れました。D605の寿命は1万キロくらいだったのです。外径サイズが大きくなってスピードメーターやオド/トリップメーターにも影響がありましたが、寿命が半分になったのは驚きでした。それでも次に選んだのはD605。ツーリングではいろんな路面状況の道路を走行しますよね?刻々と変わる路面状況をつかむにはコンパウンドが柔らかいD605がおすすめです。ダートでも極端な挙動を見せません。

私が使ってきたバイク用オフロードタイヤ:D603

上手なオフローダー向け?

いざ2回目の北海道!私は気合を入れてジェベル200にダンロップのD603を装着しました。オフ寄りのオフロードタイヤで北海道のダートをたくさん走ろうと思ったのです。D605に不満があったわけではありません。もっとダートでグリップするタイヤが欲しい!オフ寄りのオフロードタイヤを装着したら安定するかも!下手くそオフローダーなのに、タイヤをオフ寄りに交換したら走破性が高くなると勘違いしたのです。

オフ寄りのタイヤでツーリングをすると…

「北海道ツーリングに向けてD603の皮むきをしよう」皮むきとは走行してタイヤの表面に付着した油分を剥がすこと。ウキウキ気分で淡路島へツーリングに行きました。ところが、淡路島ツーリングの途中…あれ?目に見えて減ってない?D603は寿命が短いタイヤだったのです。耐摩耗性はオン寄りのオフロードタイヤよりオフ寄りのオフロードタイヤのほうが悪い、当時の私はそれを知りませんでした。アスファルト走行で少しクセがありましたし。

ロングツーリング中に交換するはめに


これはやばい!北海道まで自走で行けるかな?D603はそう思うほどの耐摩耗性です。えぇい!このまま北海道へ行っちゃえ!アルバイトをしながらツーリング費用を稼いでいた私にとって、D605へ装着し直すほどの予算はありません。結局、D603の寿命は5000キロ前後、予想以上に早く訪れました。レッドバロン旭川でD605を注文し、新しいD605が届くまで足止めを食らったのです。今から思えばそれもまた楽しい思い出になっていますが。

私が使ってきたバイク用オフロードタイヤ:T63

耐摩耗性のいいオフロードタイヤを求めて

ジェベル200からXLR250Rに乗り換えた後もD605ばかりを装着し続けました。オフロードタイヤで迷ったらこれ!そうおすすめできるのがD605です。しかし私は耐摩耗性にうるさいツーリングライダー。XR250に乗り換えて標準装着のD605が寿命を迎えたときにミシュランのT63へ交換しました。ミシュランのタイヤはゼファー750RS時代にスポーツツーリングラジアルでグリップの確かさを確認済みでしたので、オフロードタイヤにも期待できたのです。

硬いコンパウンドに手組みで悪戦苦闘

T63はブロックの間隔が広いオフロードタイヤです。見た目はオフ寄りですが本性はオン/オフ向け。横一列に並んだブロックは砂漠を走りたくなるほどかっこよく、アドベンチャー気分を高めてくれました。ウキウキ気分でホイールに組もうとすると…硬い!硬いのなんのって!タイヤをはめ込むのに一苦労、ビードを上げるのに一苦労です。今もXR250のホイールには悪戦苦闘した痕跡が傷として残っています。

ブロックの高さを長期間維持できるのでおすすめ!

T63は耐摩耗性に優れたオフロードタイヤでした。寿命はD605と同じくらいで、残り半分あたりから極端に減りが早くなります。しかし、ブロックの高さが残り1/2にまるまでの期間が長いのです。硬いのでしっかりと荷重をかけなければなりませんし、ダートの上りで少し車体が傾くと急にスリップし始める神経質な一面もあります。しかし、性能を長期間維持し続けるのでツーリング用のオフロードタイヤとしておすすめです。

私が使ってきたバイク用オフロードタイヤ:激安HF339/904

少しオン寄りの激安オフロードタイヤ

T63を履きつぶすと一旦D605に戻ったのですが、またまたオフロードタイヤの銘柄を変えたくなりました。ツーリングでダートを走行する距離が大幅に少なくなってきたからです。通行できるダートは減ったし、舗装林道も楽しいし…そう思うとオン寄りのオフロードタイヤが欲しくなりました。候補はダンロップD604、ブリジストンBW201/202、IRCのGP-210。しかし、どうせなら誰もおすすめしないタイヤを使いたくなったのです。

あなどれない!少しオン寄りの激安アジアンタイヤ

迷ったらお値段勝負!私は楽天ショップで激安だったデューロHF339/904に交換しました。ブロックパターンの画像を観察するとオン寄りのオン/オフ向きです。コンパウンドが柔らかいオフロードタイヤでありますようにっと念じながらポチッ。届くとびっくり!激安のアジアンタイヤもなかなかのもの。見た目に荒さを感じるものの、実用上は問題なさそうです。触ってみると弾力を感じます。表面の油分が多めでしたので、ガソリンで軽く拭いました。


激安アジアンタイヤは私にピッタリ

フロントのHF339は軽快な感触で、もう少し落ち着きが欲しいところです。リヤのHF904は少し重い印象で、粘る感じがします。HF339/904はダートで空気圧を落とさなくてもいいのがおすすめポイント。粘り強くグリップしますし、ギャップでも跳ねにくいのです。そういえば、新婚旅行で行ったインドネシアでは荒れた路面をおびただしいい数のバイクが疾走していました。激安アジアンタイヤは過酷な条件をクリアするためにクオリティが磨かれているのです。

私が使ってきたバイク用オフロードタイヤ:まとめ

今の私ならオン寄りがベスト

おや?ちょっと待てよ…TW18/19は耐摩耗性がおすすめ、D605は感触がおすすめ、T63はブロックの高さを長く維持できるのがおすすめ…寿命が短いD603以外はおすすめしている私。ツーリングではアスファルトを走行する距離が圧倒的に長いので、オン寄りのオフロードタイヤでも十分なのかもです。オフロードバイクはオンロードバイクのような神経質さがありませんし、手組みしてもホイールバランスを取りません。

ブロックパターンの見た目も大切

アドベンチャーツアラーにブロックタイヤを装着している人を見かけると「交換サイクルが短くて大変そう」と思ってしまいます。サスペンションストロークが短いのでアクセルをワイドオープンできそうにありませんし、フラットダートならオンロードタイヤでも十分ですし…。しかしです。ジェベル200のタイヤをTW18/19からD605へ交換した時の見た目の変貌を思い出すと理解できます。オフロードタイヤって見た目がかっこいいですものね。

オフロードタイヤの性能よりもツーリングライダーとしての性能を

兵庫県北部のフラットダートを訪れたときのこと、分岐でFTR223さんに林道の入り口を教えてもらいました。FTR223さんは初めてのダート走行だそうで、とても楽しそうでした。タイヤはダンロップのK180だったかなぁ。そう!林道ツーリングなんて安全に走破できれば楽しいのです。オフロードタイヤの性能よりも、バイク乗りとしての性能のほうが大切!私は「楽しむ気持ち」の標準装備をおすすめします。ツーリングについて私の心境を語ったこれまでの連載記事もチェックしてくださいね。