ツーリング先での渋滞:はじめに
渋滞がひどい奈良の観光地
私は奈良市の東部山間地域に住んでいましたが、結婚してから奈良市の市街地に移り住みました。のんびりした田舎と違い、奈良市の市街地は通勤時間帯や週末の渋滞がひどく、バイクに乗って出かけるよりも徒歩のほうが快適です。まれに鹿の横断で渋滞が派生することもあります。奈良にバイクツーリングでお越しの際は渋滞を回避できるよう情報収集してくださいね。どうも!暮らし~のでライターをしておりますhosokawa_takaです。
奈良は渋滞を回避できる道路が少ない
奈良市の道路が通勤時間帯や週末に渋滞するのは道路事情が悪いためです。片側3車線の道路は数えるほどしかなく、他の都道府県と比較すると県道や市町村道の整備も進んでいません。「またなんか出たんやろぉ」お化けじゃないですよ。遺跡です。道路工事で遺跡が出ると発掘調査が始まり、道路工事が予定通り進まないこともあります。そういえば…奈良市二条大路南の商業施設「ミナーラ」(旧そごう/ヨーカ堂)の建設でも遺跡が出て営業開始が遅れました。
ツーリング先での渋滞をどうするか問題!
奈良の道路事情が悪いのは有名ですが、ツーリング先で渋滞するとその原因がわからずやきもきすることも多いですね。私のようにソロツーリングしかしないバイク乗りなら自分だけの問題で済みますが、渋滞はマスツーリングの世話役さんにとって懸念材料ではないでしょうか。では本題!ここではツーリング先での渋滞について語ります。なお、この記事は2020年11月11日の私の心境をもとに作成しますことをご了承ください。
ツーリング先での渋滞で不便なXR250
足つき性の悪いXR250は渋滞で体力を奪う
私は渋滞が嫌いです。足つき性の悪いXR250が容赦なく私の体力を奪うからです。いや、XR250の足つき性が悪いのではありません。私は身長が160センチ強しかないばかりか、お尻をずらせても片足ツンツンの低重心タイプ(短足)なのです。バイクの停止時は左足をつくのが基本。しかし、左足をつこうとお尻をずらすと、右足でリアブレーキをコントロールするのが難しくなります。しかも…道路の左側は排水のために少し下がっているのです。
暑さに弱いXR250
XR250(05年式MD30)に搭載されているエンジンは放熱性に難のあるMD17E。フレームの一部がエンジンオイルのサブタンクになっているドライサンプ式ですので、かつて乗っていたウェットサンプ式のXLR250R(94年式MD22)よりはマシですが、渋滞に遭うと熱ダレを起こします。渋滞中にアイドリング状態でエンストが多発するようになったら熱ダレを起こしているサイン。アイドリング時のエンジン回転数も不安定になります。
熱ダレするとクラッチの具合がいつもと違う
エンジン回転数が不安定になると、クラッチの操作が普段と変わってきます。いつも通りクラッチをつなぐとエンストしてしまうので、クラッチがつながる感触を確かめながらレバーを操作する必要があります。XR250のクラッチは軽いですし、クラッチワイヤーへの給油も頻繁にしていますので、レバーの操作を億劫に思ったことはありません。しかし、渋滞に遭うとクラッチ操作不要のATスクーターに憧れます。ギヤを入れるために足をつきなおす必要がありませんものね。
余談:渋滞での熱ダレを回避するための工夫
XR250は夏の渋滞で熱ダレしやすいので、私は熱に強いエンジンオイルを入れています。メーカ指定は10W-30なのですが(ホンダ車は全部この粘度)、私のXR250に入っているエンジンオイルは化学合成油の10W-40です。AZのエンジンオイルはコスパ最強!イチオシでおすすめです。クラッチやシフトペダルの感触も滑らかになります。
ツーリング先で渋滞したら…
渋滞に遭ったら休憩しよう
ツーリング先で渋滞に遭うと休憩するのが一番!熱ダレを起こしたエンジンを冷ませますし、私も気分をリフレッシュできます。コンビニや道の駅で休憩することが多いのですが、スーパーやホームセンターなどの駐車場が広い施設で休憩することも多いですね。私はツーリング先でスーパーやホームセンターに立ち寄るのが大好き!品揃えに地域色が感じられるからです。しかしです。のんびりと休憩していては時間が経つばかり…一時しのぎに過ぎません。
渋滞しやすい道路は回避ルートが少ないのが特徴
事前に情報収集し、渋滞しやすい道路を回避してルート作成するのもありです。渋滞しやすい道路の多くは回避ルートがないために渋滞していることが大半。渋滞が発生しやすい土地に限って、県道や市町村道が幹線道路になりえていません。支流が一級河川に合流し、交通の流れが澱んでしまうのです。道路状況をグーグルマップで確認すれば、事前に渋滞情報を得られます…いやいや、そんなに都合よく情報通りに回避できませんが。
観光地付近の渋滞はスルーして回避
観光地付近も渋滞が発生しますよね?私は観光地を目的地にしていても渋滞していたらスルーして回避します。しかし、SNSの拡散でバズってしまい、静かな場所に観光客が押し寄せることも多々あります。前に訪れたときは静かで趣がある観光地だったのに…そんな観光地も少なくありません。先日のこと、妻と6歳の息子にアニメ「鬼滅の刃」で話題になっている柳生の一刀石へ行こうと誘われましたが、私は観光客がたくさん集まってくる場所が苦手ですので断りました。
ツーリング先での渋滞を楽しんで思い出にする
何とかなるでしょ?で何とかならないのが渋滞
渋滞を回避するには情報を的確に収集する必要があります。ツーリングの計画を立てるときはもちろん、ツーリングルートを走行中もこまめにチェックしなければなりません。しかし、そんなマメなことが私にできるでしょうか?あれこれと情報収集をするのが面倒になり「ええぃ、行っちゃえ!何とかなるでしょ?」となってしまうのです。それで渋滞を回避できずツーリングを行程通りにできなかったのが10月のキャンプツーリングでの失敗。
渋滞回避の休憩で得られること
しかし、渋滞はつらいばかりではありません。かつて青年団のなかまと若狭方面へ下道ツーリングへ行ったときのことです。夏の海水浴シーズンと重なり、海岸沿いはひどく渋滞しました。当時乗っていたのはXR250より渋滞に弱いXLR250R。公私ともに忙しい時期でしたので、エンジンオイルの交換もろくにしておらず、熱ダレに苦しめられました。しかし、途中で立ち寄ったドライブインでなかまと帰宅時間も忘れて楽しく過ごせ、思い出としてはいいものになったのです。
渋滞で苦しめられたツーリングは思い出深くなる
私の場合、快適なツーリングは楽しい思い出として記憶に残らないことが多いですね。渋滞で足がつりそうになるほどゴー&ストップを繰り返したり、予定していたルートを辿れなかったり、帰宅時間が遅くなって黙々と自宅を目指したり…渋滞に苦しめられた分、少しの悦びが増幅され、楽しかった記憶として残ります。どんなに遠くても下道メインでツーリングをする私。下道には渋滞の辛さを和らげてくれる要素が多いですね。
ツーリング先での渋滞は下道のほうがマシ
下道ツーリングで気の向くまま渋滞を回避
私は高速道路で延々と距離を稼ぐよりも下道で渋滞に遭って時間を食われるほうが疲労しにくいと思い込んでいるのです。高速道路ではSAやPA以外での駐停車ができませんが、下道なら気分次第でバイクを停められます。渋滞に遭っての休憩中、あの山から見える景色はどんな感じなのだろう…そう思うと目的地を忘れて山を這う狭路探しをしてしまうのです。高速道路は途中で降りられませんが、下道なら気の向くまま渋滞を回避できます。
渋滞で帰宅時間が遅くなったら無理に帰宅しない
渋滞に遭ったツーリングで課題となるのは帰宅時間です。渋滞を回避してどこかでのんびりしていると、そのしわ寄せが帰路のペースに跳ね返ります。自宅を目指して黙々と距離を稼ぐのも楽しいですが、自分のペースを把握できていない初心者さんにそれはおすすめできません。無理な走行で事故をして迷惑をかけるより、帰宅日がずれ込んで迷惑をかけるほうがマシに決まっています。渋滞で距離を稼げず、体力の消耗を感じたら迷わず宿を探しましょう。
少し先が見えないくらいのツーリングが楽しい
計画通りのツーリングができないことを「情報収集が甘い」と指摘する人もいますが、それに私は疑問を感じてなりません。確かに、計画通りにツーリングルートをたどれたら達成感を得られます。しかし、完璧な計画をたどるツーリングが楽しいかどうか?私の場合、少し先が見えないくらいのツーリングが楽しいのです。ソロツーリングがメインですので無茶はできませんが、絵にかいたようなツーリングよりも、少しみっともないくらいのツーリングのほうが好きです。
ツーリング先での渋滞:まとめ
渋滞を避けて奈良を楽しんで!
奈良は大阪、京都、名古屋方面へのアクセスがよく、日帰りツーリングにピッタリです。少し時間をずらせば渋滞に遭いにくくなります。しかし、渋滞を回避できるルートは少なめです。ここで奈良県こそこそうわさ話!奈良は早朝がもっとも美しいですね。朝の清々しい空気のなかで重厚な歴史的建造物を拝むと、いにしえにタイムスリップしてしまったかのような錯覚に陥ります。ツーリングで利用しやすいゲストハウスやビジネスホテルも増えました。ぜひ奈良にお越しくださいませ。
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