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【連載】ツーリングにパンク修理キットは必要?そのまま走れる?

ツーリングにパンク修理キットは必要?ツーリング先でパンク修理をした経験はあるものの、26年のキャンプツーリング歴でパンクしたのはたったの1回だけ。タイヤの銘柄にもよりけりですが、パンク修理キットを携行しない方法を模索するのもありです。備えよ常に?装備より知恵?
2020年10月23日
hosokawa_taka
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ツーリング先でのパンク:はじめに

修理キットの必要性やパンクしてもそのまま走る方法は?

JAF滋賀支部さんが募集していた「琵琶湖の外来魚を吊り上げよう」に応募しました。私が住む奈良市から海まで行くには距離があるため、気軽に行ける琵琶湖での釣りを体験したかったからです。ルアーフィッシングに詳しい暮らし~ののNディレクターに話すと「エサ釣りなら初心者でも釣れますので楽しいかもですよ」と励まされて楽しみにしていました。どうも!暮らし~のでライターをしておりますhosokawa_takaです。

ロードサービスだけじゃない!JAF会員のメリット

残念ながら応募者多数で抽選で外れましたが「JAFで同じようなイベントがあれば参加したいねぇ」と妻。毎月届くJAFの会報を楽しみにしています。JAFの会報に掲載されているドライブエリアの紹介も毎月の楽しみ。家族ドライブだけでなく、ツーリングのネタも豊富です。保険会社のロードサービスは車両にかかるのですが、JAFのロードサービスは加入者にかかるので、バイクと自動車の両方を使う私には安心感が高いのです。

ツーリング先でのパンクについて考える

バイクのロードサービスが開始されたのがきっかけで私はJAFの会員になりました。原付バイクから大型バイクまで対応していますので、妻の原付ビーノでツーリングをしてもロードサービスを受けられます。JAFのロードサービスの出動理由でパンクは2位。では本題!ここではツーリング先でのパンクについて語ります。修理キットやそのまま走る方法なども考えますね。なおこの記事は2020年10月21日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。

ツーリング先でのパンク:修理キットは必要か?

パンクした経験が少ない私

パンクの修理キットは必要か?私の答えは「あると安心」その程度です。初心者時代はパンク修理キットを携行していましたが、現在は携行していません。というのは、私はツーリング先でパンクを経験したことがほとんどないからです。26年間キャンプツーリングをしてきたなかでパンクを経験したのはたったの1回だけ。その確率ではチューブタイヤ用のパンク修理キットを携行する必要性よりも荷物の軽量化を重視してしまうのです。

ツーリング先でのパンクが多い人もいる


ツーリング初心者時代の北海道でのこと、キャンプ場の駐車場で赤いXLR250Rのパンクを修理する人を見かけました。センタースタンドがないバイクは横倒しにしてホイールを外せばいいのか…と思いながら「パンクしたのですか?私はパンクしたことがないのです」と話しかけると「運がいいですねぇ、私は度々パンクするのです」とのこと。パンクしない人としやすい人はいるようです。パンクをしない人と度々パンクをする人とでは何が違うのか?それは分かりません。

私が携行していたパンク修理キット

以前の私はパンクの修理キットを携行していました。チューブタイヤ用のパンク修理キットは①タイヤレバー(3本)②石鹸(ビードクリームの代用品)③パッチ④ボンド⑤紙やすり⑥エアポンプ⑦エアゲージの7点。石鹸なら手を洗うのにも使えて無駄になりません。タイヤレバーは重いものの、雨の日にテントのフライシートから落ちる雨を流す溝を掘るのに重宝します。チューブレスタイヤなら①市販のチューブレス用パンク修理キット②エアポンプ③エアゲージだけでOKです。

ツーリング先でのパンク:予行演習

バイクのタイヤは自分で交換できる

私はタイヤの交換を自分でしています。「パンクの修理キットを携行していても、いざパンクというときに使えないのでは無意味」そう思ったのがきっかけです。チューブタイヤの交換はコツさえつかめば難しくありません。ただし、ショップのタイヤチェンジャーのように短時間でタイヤをリムに組むのは難しいですし、なかなかの重労働。時間、労力、確実性を重視するなら、ショップでのタイヤ交換をおすすめします。

タイヤ交換でパンク修理の予行演習をするはずが…

初めてのタイヤ交換で使ったタイヤはミシュランのT63です。力ずくでリムへビードを押し込めばチューブを傷つけてしまい、チューブの破損を恐れて慎重にするとビードがリムに入りません。また、空気をパンパンに入れてもビードがリムにはまらないのです。初めてのタイヤ交換で「こんなに大変ならツーリング先でのパンク修理はもっと大変だろう」そう思いました。後で調べると、T63はビード(タイヤの耳)が硬いので有名なタイヤだったのです。

グニャリとした違和感に要注意!

たった1回しかないツーリング先でのパンク修理の経験をさせてくれたのもT63です。14年前ほどのこと、岐阜方面へ行こうとキャンプ道具をバイクに積載して名阪国道を走行していると、リヤタイヤにグニャリとした違和感が!非常駐車帯に停めてリヤタイヤを確認すると、見事にペシャンコです。自分でタイヤ交換をしたときにチューブを傷つけてしまい、そのときに修理したパンク跡から空気が漏れていたのでした。あぁ、パンク修理キットを持っていてよかった…。

ツーリング先でのパンク:ビードストッパー

ビードストッパーの効果


名阪国道は大阪と名古屋を結ぶ高速道路で、奈良の天理と三重県の亀山市までは無料区間になっています。制限速度は60~70km/h。チューブタイヤの場合、パンクに気づかず60~70km/hで何kmか走行すると、タイヤの中のチューブがエアバルブ付近でちぎれます。ここで助けられたのはビードストッパー。ビードストッパーのおかげでパンクしてもそのまましばらく走行でき、チューブの破損を最小限に食い止められたのです。

タイヤ交換で「ついで装着」

ビードストッパーはタイヤのビードとリムがズレないように挟み込んで固定するパーツです。XR250のホイールリムにはビードストッパーを組み込める穴がありますので、T63へ交換するついでに組み込みました。「ビードストッパーをつけていたら空気圧を落としてもパンクしにくくなるよ~」とツーリング先で教えてもらったことがありましたので、前々から装着を検討していたのです。

パンクしてもそのまましばらく走れる

ビードストッパーをつけていれば、パンクしてもしばらくはそのまま走行できます。バイクを垂直に立てたままでないとタイヤが腰砕けになって転倒しますが、走行できるのとできないのとでは差が大きいですね。山深い林道の途中でパンクしても、ビードストッパーを装着していれば低速走行で人里まで降りられます。パンクに気づいた場所で修理ができるとは限りませんので、パンクしてもしばらくはそのまま走行できるメリットは大きいのです。

ツーリング先でのパンク:タイヤの銘柄

XR250指定タイヤ:ダンロップ

T63が寿命を迎えて次に装着したのはXR250指定タイヤのダンロップD605です。T63の苦い経験から、ショップでタイヤ交換をしてもらいました。D605は柔らかく、アスファルトからダートまで卒なくこなす優秀なタイヤ。ブロックパターンはオフ寄りなのですが、断面形状がオン寄りです。ところが、タイヤ交換の工賃が高かったのです。工賃込みで約2万5千円。ビードストパーを装着していると、1個につき500円ほど高くなります。

楽天ショップ最安値タイヤ:デューロ

結婚して高いタイヤに交換するのは負担が大きい…そんなにハードな走り方もしないし…D605が寿命を迎えて交換したのはデューロのHF339(フロント)と HF904(リヤ)。楽天ショップで前後セット約1万円という最安値オフロードタイヤです。リヤは重みを感じる安定感、フロントは直進安定性に欠けるものの軽快。キャンプツーリングの途中でダートを走行するには十分なタイヤです。コンパウンドが柔らかく、ダートでは空気圧を落とさなくてもグリップ感を得られます。

ダートで空気圧を調整しないのならビードストッパーは…


HF339&904にもビードストッパーを装着しました。パンクしてもそのまま走れるのはビードストッパーの強みです。しかし、ビードストッパーの本来の役割は空気圧を落としてもビードとリムがズレないようにすること。HF339&904はダートで空気圧を下げなくてもいいので、本来の役割を果たしていないのです。であれば、ビードストッパーを外してしまうのもありではなかろうか…。

ツーリング先でのパンク:まとめ

パンク修理キットに頼らない方法を考える:ダート

仮に林道の途中でパンクしたとしても、チューブを外して着替えやタオルをタイヤに詰め込んで、低速走行で人里まで降りる方法もあります。デューロのリムは柔らかいので、分解したプライヤーでビードを上げられそうです。しかも、指定空気圧でもグリップ感を得られますので、パンクする確率は極めて低いですね。とりあえず、携帯電話の電波が届く県道や市町村道まで降りられれば、JAFのロードサービスを呼べます。

パンク修理キットに頼らない方法を考える:人里

街中や人里では迷わずJAFのロードサービスを呼べますし、チューブタイヤのパンクなら自転車屋さんの協力も得られるかもです。そう考えると、修理キットを携行するよりも救援を得られる方法を探すほうが私には合っているような気がします。道具は手持ちのものしか使えませんが、知恵は無限なのです。とはいっても、現在私のXR250に装着されているタイヤは手組み。ショップでのタイヤ交換よりパンクする可能性は高いといえます。うーん、悩ましい。

ツーリングが気になる人はこちらをチェック!

ツーリングについて私の心境を語ったこれまでの連載記事もチェックしてください。過去3回はきんもくせい香る季節に兵庫県の山間部を訪れたキャンプツーリングについて記しました。キャンプツーリングの計画をウキウキ気分で立てたこと、思うように距離を稼げなかったのにも関わらず柔軟な行程変更ができなかったこと。失敗から学ぶことがあるからこそ、ツーリングの度に自分の伸び代を大きくできるのかもです。