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【連載】キャンプツーリングへ行ってきた!行程表なんて作らない!

ソロキャンプツーリングへ行ってきた顛末を報告します。久々のキャンプツーリングでしたので、私にしては丁寧に行程を組みました。しかし、アクセスルートの選択ミスで思わぬ失敗をしてしまったのです。行程を丁寧に組んでもこのありさま。教訓!柔軟さに勝る行程表はない!
更新: 2020年10月12日
hosokawa_taka
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キャンプツーリングの行程:はじめに

失敗の原因を探る

「期待するほどよくもなく、悲観するほど悪くない…世の中そんなものなのだ」これは学生時代に所属していたクラブの友人が、私の狭いアパートでコンビニのお弁当を食べながらいった言葉です。気持ちが高ぶっているときには平静さを取り戻させてくれ、困難に直面した時には心を軽くしてくれます。今回のソロキャンプツーリングでも思い出して助けられました。どうも!暮らし~のでライターをしておりますhosokawa_takaです。

兵庫県の山間部で山籠もりツーリング

前回の連載記事ではソロキャンプツーリングへいく計画を立てました。1日の走行距離250キロ、1泊2日で合計500キロの計算で、目的のエリアを3つ候補に挙げましたが、出発する前日に兵庫県の山間部で山籠もりするツーリングを選択しました。目が回るほど狭路を散策し、ハチ高原あたりでキャンプ場を探します。大まかな計画は立てますが、私は行程表を作成しません。行程表に縛られ、黙々と目的地を目指すのが苦手だからです。

行程表は必要?

私が住んでいる奈良市から兵庫県の山間部へアクセスするには大阪や京都の市街地を走行しなければなりません。田舎育ちの私にとって市街地走行は最大の難関。ルートを確認するのにバイクを停めにくいですし、間違った車線を走って右左折できないこともしばしばです。では本題!ここではソロキャンプツーリングでの行程について語ります。なお、この記事は2020年10月7日現在の私の心境をもとに作成しますことをご了承ください。

キャンプツーリングの行程:渋滞

アクセスルートをスムーズに通過したい

XR250のタンク上に取り付けているマップケース

奈良市から兵庫県の山間部へアクセスするには①最短ルートの京都を経由する②遠回りだが走りやすい神戸や明石を経由する③大都市圏を避けて衛星都市をつなぐ、この3つのルートがあります。京都経由は正攻法なのですが、私は未だ京都市内のローカルルールに馴染めません。神戸や明石は景観がいいものの遠回りです。では、今まで通ったことがない衛星都市をつなぐルートにしよう!この決定が後の行程に大きく響きました。

兵庫県に入ると大渋滞

時間刻みの行程表は作成しませんでしたが、姫路と鳥取をつなぐ国道29号までのルートをメモ帳に書き出して出発!大阪市内を取り囲むように通っている府道2号線(通称中央環状)から国道176号線へ接続するまではよかったのですが、兵庫県に入るや否や渋滞に巻き込まれたのです。地図アプリが衛星都市をつなぐルートを提案しないのはこのためだったのか…。道幅は広くありませんし、交通の流れも悪かったのです。

渋滞は体力を奪われて疲れる


渋滞は私の体力を少しずつ奪っていきます。少し進んでは止まり、何度もお尻をずらせて路面に足をつく、これの繰り返しです。私はすり抜け走行をしませんので、後続の自動車から無理な追い越しもされました。バイクは渋滞の列に並ぶと邪魔扱いされるのに、すり抜けすれば危ないといわれますよね。どちらにしてもバイクは渋滞で自動車から嫌われるのです。であれば、法令順守で渋滞の列に並ぶのが得策。トラブルになったときは法律が守ってくれます。

キャンプツーリングの行程:半分も走行できず

止む無くキャンプ場探し

道の駅とうじょうにて

こんなにひどい渋滞に見舞われるなら中国池田ICから西宮東口ICまで高速道路を利用すればよかった…と後悔しても後の祭りです。行程の中間地点にしていた道の駅とうじょうに着くと、自宅から100キロ程度しか走っていないにも関わらず、時刻は15時半を過ぎていました。この日の目的地にしていたハチ北まで約120キロ。こうなると行程を変更しなければなりません。とりあえず、道の駅とうじょう付近でキャンプ場を探しました。

付近にソロキャンプツーリング向きのキャンプ場なし

道の駅とうじょう付近にはツーリングに適したキャンプ場がなかったのです。無料キャンプ場はもちろん、格安キャンプ場も少ないですし、区画サイトのキャンプ場ばかりでフリーサイトのあるキャンプ場はありませんでした。オートキャンプ用の広い区画サイトにソロテントを張るのはいかがなものか…無料がどうこうという前に、道の駅とうじょう付近でのキャンプ場探しはあきらめざるを得ません。付近に気持ちよさそうな温泉があるのに残念です。

現地でしか得られないキャンプ場情報を探して

これはもしやいつものパターン?結局キャンプ場を見つけられずに野宿するしかないかもです。いや、久々のソロキャンプツーリングですのでキャンプ場を利用したいのですが、時刻は現在16時。17時を過ぎると選択肢はイン・アウトフリーの無料キャンプ場しか残されていません。旺文社のツーリングマップルやグーグルマップにも乗っていないキャンプ場が見つかることもありますので、もう少し走って情報収集をします。この決定も後の行程に大きく影響しました。

キャンプツーリングの行程:タイムリミット

後悔の連続

道の駅山田錦発祥のまち・多可にて

こうなると事前に決めた行程はグズグズです。とりあえず、狭路ツーリングを楽しめそうな方向に進みながらキャンプ場を探すしかありません。北上すると西脇市。西脇市には市が管理する無料キャンプ場が3つもあるのですが、事前の申請が必要です。ホームページを確認すると「申請書のプリントアウトや送付ができない場合はご相談ください」とありましたので、電話をすれば利用できたかもです。記載された電話番号へ電話しなかったのも、後に後悔の種になりました。

無料の牧野大池キャンプ場

西脇市を北上すると、多可郡多可町です。道の駅山田錦発祥のまち・多可で情報収集をすると、無料の牧野大池キャンプ場がすぐ近くにありました。また、次の道の駅にはキャンプ場が併設されているのです。おぉ、これは何とかなるかも!期待してスーパーで買い出しをしてから無料キャンプ場の牧野大池キャンプ場へ向かいました。すると…牧野大池キャンプ場は閉鎖され、私有地につき立ち入り禁止の看板が立てられていたのです。


薄暮の中途方に暮れる

日が暮れて薄暗くなってきました。薄暮の群青色を蓄えた牧野大池は、私の落胆した気持ちを映しているかのよう。閉鎖としか書いていなければここで野宿をするのでしょうが、立ち入り禁止とあれば無理です。次の道の駅に併設されたキャンプ場を目指すしかありません。次の道に電話をしましたが、時刻は17時15分、営業時間を過ぎていましたので、応答がありません。野宿のフラグが立ったかもです。

キャンプツーリングの行程:苦肉の策

次の道の駅にて

道の駅併設のキャンプ場にて

次の道の駅に到着したのは18時30分です。あたりはもう真っ暗で、キャンプ場の灯りが見えました。幸いにも利用者は少ないようです。選択肢は3つ。①受付をせずに使用し、料金は朝に支払う②道の駅の駐車スペースにシュラフとマットだけで野宿③海岸まで走って海沿いの無料キャンプ場を利用し、狭路ツーリングを諦める。私は①の受付をせずに料金を明日の朝に支払う選択をしました。

静かでシンプルなキャンプ場

キャンプ場の入り口から一番近いところにテントを設営している人に声をかけ「受付せずに利用しても大丈夫な雰囲気ですか?道の駅の人は優しい感じの人でしたか?」と聞くと「大丈夫でしょう、空いていますし」とのこと。ソロキャンプツーリングでは受付をせずにチェックインし、朝に料金を支払うことはよくあります。何よりも、静かでシンプルなテントサイトが気に入りました。バイクの乗り入れもできますし、利用者のマナーもよさそうです。

もしや穴場のキャンプ場?

早く到着していたら時間をたっぷり使ってソロキャンプを満喫したくなるようなキャンプ場です。テントサイトのトイレは男女共同で古いものの、道の駅に行けばシャワー付きトイレを利用できます。炊事棟も立派ですし、地面の整備も丁寧に施されていました。林間のキャンプ場ですので、家族との夏キャプにもよさそうです。こんないいキャンプ場が空いているなんて…私は穴場のキャンプ場を見つけたような気分に浸りました。ところが…。

キャンプツーリングの行程:失敗の整理

道の駅の駅長さんからお叱りを受ける

シュラフに入ったままXR250を眺める朝

翌朝に道の駅へお詫びと利用料金の支払いへ行くと「そういうことをされると困るんですよ」と駅長さんからお叱りを受けたのです。駅長さんに取次ぎをしてくれた女性スタッフもあからさまな嫌悪感を表情に表します。何でも時節柄の理由で利用者数の制限をしているとのこと。いいキャンプ場であるにも関わらず空いていたのはそのためだったのか…。帰宅してから口コミ情報を調べると、予約なしでの利用は何年か前からできなくなっているようです。

失敗の連続に猛省

道の駅のスタッフさんに「バイク乗りは無法者」というイメージを与えかねない行動をしてしまったことを反省するばかりです。これなら道の駅の駐車スペースで野宿をしたほうがよかったのかも…と後悔しても後の祭り。渋滞で距離を稼げず、キャンプ場を探しながらも決定に躊躇し、道の駅に迷惑をかけてしてしまった私。初心者なら「いい勉強になりましたね」で済みそうですが、ソロキャンプツーリング歴26年の私がすることではありません。


消化不良となった1日目

いや、下手に長年ソロキャンプツーリングをしてきているため、私は柔軟に行程の変更をできなくなってきたのでしょうか。今回のような局面に初心者時代の私が直面していたら、迷わず海沿いの無料キャンプ場を目指していたはずです。宿泊予約サイトで当日泊まれる宿を探す余地もありました。しかし、今回の私は山間部の狭路巡りとキャンプ場での宿泊にこだわり、タイミングを見失っていたのです。最悪の寝床であっても、こんな消化不良は起こさなかったでしょう。

キャンプツーリングの行程:まとめ

失敗を今後に活かせるか?

初心者時代の私には見るものすべてが美しく見え、失敗も楽しい思い出となりました。初心者さんには大胆なソロキャンプツーリングをして、失敗を糧に経験を積んでほしいですね。しかし、ネット上では初心者の失敗を激しく非難する声を多く見かけます。今の初心者さんは経験のないままパーフェクトを求められるのか…悲しい時代になりましたよね。おや、今回の失敗を次に活かせられるのなら、私もまだ初心者としてチャレンジできそうです。

ソロキャンプツーリングは華やかな世界ではない

思うように距離を稼げず、キャンプ場探しで失敗した私。とりあえず、今回のソロキャンプツーリングの目的地にしていた狭路巡りができるエリアを目指します。「期待するほどよくもなく、悲観するほど悪くない」ソロキャンプツーリングという言葉には華やかさがあるものの、実際はとても内面的で地味な遊びです。失敗をした私がいうにはおこがましいのですが、失敗こそ経験となりますので、初心者さんは臆せずチャレンジしてほしいですね。

ツーリングが気になる人はこちらをチェック!

ツーリングについて私の心境を語ったこれまでの連載記事もチェックしてください。前回は今回のソロキャンプツーリングで目的地の候補を挙げた経緯を記載しています。家族で車中泊旅行をしたときの視点からツーリングを考えると、道の駅で野宿する注意点が見えました。距離と日程は密接な関係にありますので、自分の体力とバイクでどれだけの距離を走れるのかも把握しておきましょう。