【連載】豪華な花のように見える葉が魅力的な葉牡丹の花言葉を解説!

【連載】豪華な花のように見える葉が魅力的な葉牡丹の花言葉を解説!

花より葉が魅力的な葉牡丹(ハボタン)は見た目通り、実はキャベツの仲間です。しかし食用ではなく観賞用の植物です。寂しくなりがちな冬の庭を華やかな葉色で彩ってくれます。月曜連載、花と花言葉。今週はお正月の飾りにもよく使われる葉牡丹の花言葉を解説します。

記事の目次

  1. 1.葉牡丹(ハボタン)の特徴
  2. 2.葉牡丹という名前の由来
  3. 3.葉牡丹の花言葉1:「祝福」「利益」
  4. 4.葉牡丹の花言葉2:「慈愛」「愛を包む」
  5. 5.おめでたい花言葉を持つ葉牡丹の育て方
  6. 6.葉牡丹の楽しみ方
  7. 7.花言葉を知って葉牡丹を観賞しよう!

葉牡丹(ハボタン)の特徴

Photo by jam343

冬から春にかけて綺麗な葉を観賞する葉牡丹(ハボタン)は、野菜のキャベツと同じアブラナ科の植物です。アブラナ科アブラナ属の植物で、学名はBrassica oleracea var. acephala f. tricolorと表記します。開花時期は11月~翌年の3月頃まで。豪華な葉が特徴で、寄せ植えにするなど冬の庭を飾ってくれます。お正月飾りにもよく使われるので日本固有の植物のように思われがちですが、葉牡丹の原産国はヨーロッパで、17世紀にオランダから当初は食用として渡来してきました。その後、観賞用として改良され、現在はキャベツの仲間ですが、食用ではなく観賞用の植物として楽しまれています。

葉牡丹はケールが改良された植物

Photo bynatureconcept

葉牡丹(ハボタン)の学名の「Brassica oleracea(ブラシカ オレラセア)」とは、ブロッコリーやカリフラワー、ケールやキャベツなどと同じ名前です。それもそのはず、なんと葉牡丹はケールから改良された植物なのです。葉牡丹は食べることはできませんが、これらの野菜と同じ仲間の、観賞するために改良された植物です。夏に種まきし、寒くなると緑色の葉がだんだんと色づく、葉を楽しむ観賞用の植物です。ちなみに英名は「decorative kale(装飾用のキャベツ)」などと呼ばれています。

葉牡丹という名前の由来

Photo by Dakiny

日本では葉牡丹(ハボタン)のことを別名で「ハナキャベツ」とか「ボタンナ」などと呼びます。「葉牡丹(ハボタン)」という名前は、見た目の特徴が、幾重にも重なる花びらの堂々たる花姿が美しい牡丹(ボタン)の花に似ているので、葉の特徴を牡丹の花に見立てて名付けられた名前です。昔は日本ではお正月に牡丹の花を飾っていたのですが、葉っぱが牡丹の花のように見える特徴や、牡丹よりも丈夫なこと、そして安価であったことで、葉牡丹の人気が高まり、今は葉牡丹がよくお正月の花に用いられるようになりました。

本当の花は春に咲く!

Photo by 阿橋花譜 KHQ Flower Guide

牡丹の花に葉っぱの姿が似ているから「葉牡丹」と名付けられた葉牡丹ですが、本当の花は春に咲きます。見どころの葉をそのまま栽培しておくと茎が伸びてゆき、春に、茎の先に菜の花やキャベツの花のような黄色い花が咲きます。「牡丹」という言葉が名前に使われているので、いかにも牡丹の花が強調されていますが、葉牡丹が牡丹の花にように見える部分は葉の部分。ですから牡丹に葉を付けて「葉牡丹」という名が付いているだけで、植物学上では、樹木の牡丹と葉牡丹は何のつながりもありません。

葉牡丹の花言葉1:「祝福」「利益」

Photo by Tobyotter

葉牡丹が持つ代表的な花言葉は「祝福」「利益」です。葉牡丹の花は黄色ですが、葉の色は、白や紫、ピンク、緑色などの色を持ち合わせています。紅白の葉牡丹を並べると縁起が良いと言われるのは、こんな花言葉を持ち合わせているからだという説もあります。祝い事にぴったりの花言葉を持っていることも加わり、千両や万両、シンビジウムなどとともに、お正月の玄関の花材として、門松と一緒に飾られたり、室内に正月の飾りの花に用いられます。

「利益」の由来は食料として栽培していたこと!

Photo by Danielle Scott

葉牡丹の花言葉の「利益」という言葉は、三国時代に軍師が戦いに赴く中国の戦場の先々で、食料として栽培して兵士に食べさせ、戦いに役立たせていたことが由来するという1説があります。現在の葉牡丹は観賞用の植物ですが、ルーツをたどるとキャベツの仲間であるケールから改良された植物だという話に由来する花言葉でもあります。

葉牡丹の花言葉2:「慈愛」「愛を包む」

Photo by jam343

葉牡丹は「慈愛」「愛を包む」という花言葉も持ち合わせています。これらの言葉の由来も、葉牡丹がキャベツの仲間であることから由来する話です。キャベツの巻いた葉を1枚ずつはがしていくと、その中に幼い芽や花があります。その特徴から「赤ちゃんはキャベツから生まれてくる」と昔の人は考えていたという昔話に由来し、「慈愛」「愛を包む」という言葉でイメージされています。

種類はたくさんあるだけど花言葉は同じ!

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1362115?title=%E8%91%89%E3%83%9C%E3%82%BF%E3%83%B3&searchId=147683518

オランダから渡来してきた当時は食用の植物でしたが、その後観賞用の植物となった葉牡丹は、江戸時代後半には、お正月の飾りの一部としてよく使われるようになりました。その後さまざまな葉の色を持つ種類が誕生しました。一般的な葉牡丹は、外側の葉が濃い緑色、そして気温が低くなると内側から徐々に白やピンクや、濃いピンク色となっていきます。近年は濃い紫色だけの種類や、白と緑だけの種類など、色の種類も豊富になりました。葉の形も、丸葉系の葉牡丹、ちりめん系、切れ葉系の品種の他、切り花用の高性種や鉢植えで楽しむミニ葉牡丹系などがあり、冬の庭を華やかに飾る植物として人気です。種類はさまざまですが、花言葉はどの種類も同じです。

おめでたい花言葉を持つ葉牡丹の育て方

種まきは夏!

おめでたい花言葉を持つ葉牡丹は、どの種類も育て方が簡単で、ガーデニング初心者でも種から簡単に育てることができます。育て方の基本は風通しがよく水はけのよい場所で管理することです。ポットに種まきして苗を育ててから植え付けることも簡単ですが、そのまま植木鉢や地植えからでも育てられます。いずれにせよ種まきは夏のお盆を過ぎた頃が種まきの時期です。耐寒性のある植物で、秋になり気温が下がり始めると、葉は発色し始め、さらに気温の下がる冬になると、葉の色はますます鮮やかさを増していきます。鉢植えのもので室内で管理する場合は、温度変化がなく、葉がきれいに色づかないことがあります。

日ごろの育て方の注意点

Photo by sorarium

種まきの直後は水が切れないように、たっぷりと水を施しますが、生長したあとの日ごろの育て方では、水は用土や土壌が乾いたらたっぷりと水やりするので構いません。冬の植物なので、外で管理している鉢植えや庭に植えたものは、午前中、お日様が出ている時間帯に水やりしましょう。肥料は与えすぎると葉が綺麗に色づかない場合もあるので、肥料の必要はほとんどありませんが、生長が悪い場合は市販の花草用の液肥を施します。

花が咲いたら役目は終わり!

冬が過ぎて春になると、葉牡丹は中央から花茎が伸びて、黄色い菜の花によく似た花を咲かせます。これまで色鮮やかな葉が見どころであった姿ではなくなり、その姿は大きく変わります。葉の観賞が本来の楽しみである葉牡丹は、花が咲くと1年草としての役目に終わりを告げます。花が咲いたら花を切り花として飾って楽しんだり、そのままにしておくと茎がうねうねと伸び、茎の先に葉がのっている姿の踊り葉牡丹が観賞できますが、その頃は本来の美しい葉の姿はもう観賞できません。花をそのままにしておくとサヤができ種が取れますので、種を取り翌年また種まきしてふやせます。丈夫な植物なので、こぼれダネから新芽が出ることもあります。

葉牡丹の楽しみ方

葉牡丹だけの鉢植えを作る

葉牡丹の楽しみ方は庭に植えたり、植木鉢に植えて楽しんだり、切り花にして飾っても楽しめます。小さな葉牡丹だけを1つの鉢に鉢植えするのも綺麗に飾れますが、葉牡丹の大きさは種類によって様々なのでは、幾重にも葉が大きくなる種類は1株だけを鉢に植えて飾っても、見ごたえがあります。

冬の花と寄せ植えを作る

寒さに強い葉牡丹は、花が少なくなる冬の庭を明るく飾ってくれます。寒さに強いビオラなどと一緒に寄せ植えにして楽しむのも人気です。寄せ植えに使う場合は、ミニサイズの葉牡丹がおすすめです。丸葉系の牡丹はまるでバラの花のように飾れると人気です。

リースにする

近年人気の小花や細かい葉を使った花のリース。葉牡丹でも楽しめます。クリスマス用の飾り花としても人気ですし、洋風の家のお正月の飾りにも最適です。バスケットの中に入れるリース作りには、ミニ葉牡丹がおすすめです。間にアリッサムやワイヤープランツ、プラチーナなどが相性の良い組み合わせです。バスケットに苗を植え終えたら、土の見えている部分に、たっぷり水を含ませてそして絞った水ゴケをのせると、乾燥防止の他、リースを立てた時の土留めにもなります。

切り花として飾る

お正月の飾りに用いられる葉牡丹は、切り花としても楽しめます。切り花用の葉牡丹は茎の長い高性種で、葉は小さい物から大きな種類やスプレータイプのものもあります。ミニ葉牡丹だけを活けるとまるでバラの花のようにも飾れます。小さめの葉牡丹とビオラ、フォルムの綺麗なケールの葉のアレンジなどは相性の良い組み合わせです。

花言葉を知って葉牡丹を観賞しよう!

Photo by "KIUKO"

葉牡丹は観賞用のキャベツの仲間です。「祝福」「利益」などおめでたい花言葉を持ち合わせているので、お正月に飾る花にも最適です。楽しみ方も花壇に植えたり、鉢植えや寄せ植え、リース作り、切り花でアレンジメントにするなど、いろいろと楽しめます。寒さに強い植物なので、花の少なくなる冬の季節を美しい鮮やかな葉が癒しとなってくれます。「慈愛」や「愛を包む」などという優しい花言葉も持つ葉牡丹。葉牡丹の花言葉を知って、モノトーンになる季節、葉牡丹の美しさをとっぷりとご観賞ください。

花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェック!

当サイト「暮らしーの」では、花言葉について他にもまとめています。贈り物に花を選ぶときや、プライベートの記念日に特別感を出すために花を贈る場面で、言葉に出せない気持ちを伝える手助けをしてくれる花言葉。当サイトでは特に月曜日は連載して、季節の花を追いながらその花の花言葉を解説してます。花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。

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ティンカー・ベル
ライター

ティンカー・ベル

小さな種から生長する植物の力強さは感動の一言。趣味が高じ、花や野菜育てに励むこと数十年。失敗や喜びを体験し、植物の育て方や楽しみ方の情報のほか、非日常的なお出かけスポットの記事を得意としています。


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