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ビラーゴ250のスペックと評価は?年式の見分け方から最高速まで検証!

ヤマハのXV250ビラーゴはコンパクトな車体に凝縮された美しさと加速重視のスペックが魅力の250ccアメリカンバイクです。アメリカンバイクは大きいほうがかっこいい?いえいえ、ライダー込みのシルエットが大切です。XV250ビラーゴのスペックと評価を検証します。
更新: 2022年3月29日
hosokawa_taka
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ビラーゴ250のスペックと評価:はじめに

美しさを極めた250ccアメリカンの名車

ヤマハのXV250ビラーゴは1988年の1月に販売が開始され、1996年モデルまで生産された250ccのアメリカンバイクです。本格的で美しいデザインをコンパクトな250ccサイズにまとめられているのが大きな特徴。扱いやすい車体はツーリングでも活躍しますし、ドラッグスター250よりライトな雰囲気は街の景色に溶け込みます。現行モデルの250ccアメリカンバイクはホンダのレブル250一択、そんないまこそ、XV250ビラーゴの存在を再確認すべきではないでしょうか。

中古車なら年式の見分け方もマスターすべし!

XV250ビラーゴは人気車種でしたので中古車市場での在庫数が多く、中古車価格も安いですね。古いバイクですのでコンディションやマシントラブルが気になるところ。年式によっては電装系のトラブルが発生しやすいといわれていますので、後半では年式の見分け方や対策方法も記します。では本題!XV250ビラーゴのスペックとレビューを徹底検証します。なお、この記事は2020年10月30日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。

ビラーゴ250のスペックと評価:車体サイズ

アメリカンとしてはコンパクトな車体サイズ

出典: https://www.goobike.com/catalog/YAMAHA/XV250_VIRAGO/index.html

ヤマハXV250ビラーゴ

車体サイズのスペック
  XV250ビラーゴ
1996年式
250ccMT車
現行モデル平均値
全長
mm
2215 2092.4
全幅
mm
715
(780)
804.8
全高
mm
1060
(1140)
1161.9
シート高
mm
695 800.9
※()内はプルバックハンドル仕様のスペック

ヤマハのXV250ビラーゴのスペックを確認すると、車体の比率にはアメリカンバイクらしさを感じますが、全体的にはコンパクトです。現行モデルの250ccMT車の平均値と比較すると全長が長く、シート高が圧倒的に低いですね。ホンダのレブル250に近い車体サイズですが、全幅はXV250ビラーゴが105mm狭い数値です。足つき性は良好ですし車両重量は150kgしかありませんので街乗りバイクにもおすすめです。

車体サイズの評価

XV250ビラーゴの車体サイズに関する評価を確認すると、取り回しの良さが高く評価されています。ライディングポジションが良好で、ロングツーリングで疲労を蓄積しにくいというコメントは多いですね。大きい車体サイズがアメリカンバイクらしさを生むという意見もありますが、ツーリングや普段使いを考えるとXV250ビラーゴのコンパクトな車体サイズは正解。また、XV250ビラーゴのデザインはカスタムの自由度が高いので、体格に合わせてカスタムしやすいですね。

車重が軽くて小回りが利く。中低速が得意。長距離乗ってもお尻が痛くならない。

長所・満足している点:車格がコンパクトなこと※自転車の駐輪場に停めてもギリ怒られない(これ重要)。取り回しが楽なこと。

ビラーゴ250のスペックと評価:エンジン

低中回転域が粘り強いエンジン

出典: https://www.goobike.com/catalog/YAMAHA/XV250_VIRAGO_S/index.html

ヤマハXV250ビラーゴS

車体サイズのスペック
  XV250ビラーゴ
1996年式
250ccMT車
現行モデル平均値
最高出力
ps/rpm
23/8000 28.6/10022
最大トルク
kgf・m/rpm
2.2/6000 2.19/8248
トルクウエイトレシオ
kg/kgf・m
68.182 75.068


ヤマハのXV250ビラーゴのエンジンに関するスペックを確認すると、一般道でのトルクフルな加速が楽しいといえます。空冷SOHC2バルブのV型2気筒エンジンは最高出力こそ控えめなものの、最大トルクは現行モデルの平均値と同等です。トルクウエイトレシオはCRF250ラリーとほぼ同じで、CBR250RRに迫るほど。XV250ビラーゴにはボア49mm×ストローク66mmのロングストロークエンジンが搭載されていますので、アメリカンバイクらしい中低回転域のトルク感や鼓動感に期待できます。

エンジンの評価

XV250ビラーゴのエンジンに関する評価を確認すると、低中回転域の粘り強いトルク感が高く評価されています。ピークパワーでのパワフルさは望めないものの、低いエンジン回転数で一般道を走行すると心地いい蹴り出し感を堪能できるとのこと。また、エンジンの造形や鼓動感も高く評価されています。耐久性の高いエンジンで、メンテナンスするほど機嫌が良くなるというコメントも見かけました。アメリカンバイクというよりもストリートバイクに近いエンジン特性ですね。

トルクがあって非常に乗りやすいです。上はあんまり回らないけど、それなりにスムーズです。

スリムな車体にトルクフルなエンジンで走りやすいです。(中略)燃費も良好です。

ビラーゴ250のスペックと評価:最高速度

速いといえない最高速度

車体サイズのスペック
  XV250ビラーゴ
1996年式
250ccMT車
現行モデル平均値
最高速度1
km/h
128.5 140.89
最高速度2
km/h
96.4 115.79
トップギヤ60km/h
rpm
3735
(62.3%)
4244
(53.71%)
トップギヤ100km/h
rpm
6226
(103.8%)
7074
(89.52%)
※最高速度1:最高出力を発生させるエンジン回転数での理論上の速度
※最高速度2:最大トルクを発生させるエンジン回転数での理論上の速度
※()内は最大トルクを発生させるエンジン回転数との割合

ヤマハのXV250ビラーゴの理論上の最高速度を計算すると、速いといえないのが事実です。高速道路では最大トルクを発生させる回転数まで常にエンジンを回さなければなりません。しかし、ロングストロークエンジンを搭載した2気筒エンジンとしては優秀。スズキのVストローム250やGSX250Rよりは高速道路走行に余裕があります。XV250ビラーゴでのツーリングでは、高速道路は移動区間として割り切ったほうがいいでしょう。

最高速度の評価

XV250ビラーゴの最高速度に関する評価を確認すると、高速道路走行を課題にしているユーザーのコメントを見かけます。スプロケットの丁数変更でエンジン回転数を下げるカスタムをしているユーザーは少なくないですね。ちなみに、リヤスプロケットを45丁から42丁へ変更すると、最高速度は137.7km/hまで伸び、100km/hでのエンジン回転数を5812rpmまで落とせます。あくまでも理論上の数値ですが、ツーリングで高速道路を多用するなら検討の価値があるカスタムです。

加速ポンプ付ダウンドラフトキャブだけあって結構鋭い加速しますし、高速走行も追い越しとかは少々苦戦しますが普通にクルージング出来ますよ。

トコトコ流すにはちょうどいい。高速走行はきつい。110キロ以上は出せません。

ビラーゴ250のスペックと評価:足回り

優秀なハンドリングはヤマハ車ならでは

ヤマハのXV250ビラーゴの足回りに関するスペックを確認すると、軽量化することで乗り心地を確保した仕様だといえます。フロントサスペンションはインナーチューブ径Φ33mmの正立フォーク、リヤサスペンションは5段のプリロード調整ができるツインショックです。フロントタイヤは3.00-18、リヤタイヤは130/90-15。タイヤサイズは後継機種のドラッグスター250とほぼ同等ですが、フロントフォークのインナーチューブ径は2mm細いですね。

足回りの評価


XV250ビラーゴの足回りに関してコメントするユーザーは少なく、乗り心地や旋回性をまとめられるほど評価されていませんでした。ハンドルの交換、ローダウンサスへの換装、フロントフォークの延長など、カスタムされた個体に乗るユーザーが多いためだと考えられます。ノーマル車の乗り心地や旋回性は良好というユーザーは多い印象を受けますが、それを捨ててでもカスタムを施したくなるとのこと。自由な発想でカスタムするユーザーが多いですね。

スポーツ走行するバイクではありませんが、意外にも「ハンドリングのヤマハ」を堪能できます。

ノーマルはまるでネイキッドの様にキビキビ走れる車体だったのが印象的でした。(中略)北海道等長距離ツーリングの場合は絶対ノーマルが良いと断言します。
 

ビラーゴ250の中古車価格

年式相応だが安い中古車価格

XV250ビラーゴの中古車価格
中古車全体 約7~100万円
ノーマル車 約7~36万円
フルカスタム車 約33~100万円
新車 約45~49万円
GOOBIKE参照

ヤマハのXV250ビラーゴの中古車価格はお手頃です。ショップのカスタムビルダーによって仕上げられた個体はそれなりに値が張りますが、ノーマル車の中古車価格には割安感があります。しかし、コンディションは価格相応。より高い価格の個体のほうが安心です。ヤレた安い個体を購入して、自分でレストアするのも楽しいでしょう。傷んだ外装はカスタムパーツで補うのもいいですね。ツーリングコンディションを目指すなら、ノーマルのシルエットを崩さないのがおすすめです。

XV250ビラーゴを新車で購入する

XV250ビラーゴは新車の購入も可能です。北米仕様のVStar250の新車が国内市場で流通しています。細部に変更はあるものの、ほとんどXV250ビラーゴのまま。US.YAMAHAのホームページでは2020年モデルが新車でラインアップされています。並行輸入車ですので、国内のヤマハのサポートは受けられませんが、新車価格は驚くほど高くありません。250ccのアメリカンバイクを新車で購入できるのは貴重です。国内仕様と違うカラーリングの新車は目立ち度がアップしますね。

ビラーゴ250の年式の見分け方

見分けるのが難しいXV250ビラーゴの年式

XV250ビラーゴのモデルチェンジ
前期型 STD 3DM1~6
S なし
中期型 STD 3DM7~8、3DM9:~058190、3DMA:~069694
S 3DMB:~076730、3DMC:~078990
後期型 STD 3DM9:058191~、3DMA:069695~、3DMF
S 3DMB:076731~、3DMC:078991~、3DMD、3DME

ヤマハのXV250ビラーゴの年式は前期(フロントブレーキがシングルポットで右側取り付け)と後期(フロントブレーキが2ポットで左側取り付け)に分けられます。しかしそれは表向き。電装系のトラブルを起こしやすいレギュレーターの違いで、ユーザーはXV250ビラーゴを前期、中期、後期に分けています。前期モデルでレギュレーターのトラブルが頻発し、マイナーチェンジで対策品へ変更したもののトラブルはやまず、ヤマハが告知なくジェネレーターを再度変更したためだと考えられます。

軽自動車届出済証を確認する

XV250ビラーゴの年式は、前期モデルはフロントブレーキの仕様と取り付け位置で見分けられますが、中期モデルと後期モデルは軽自動車届出済証の車台番号を見ないと難しいですね。前期は1988~1991年式、中期は1992~1994年式、後期は1994年式以降で、1994年式に中期モデルジェネレーターと後期モデルジェネレーターが混在しています。しかし、ジェネレーターのトラブルは後期型でも頻発したのです。

対策品ジェネレーターは?


ジェネレーターのトラブルは後継車種のドラッグスター250にも持病として引き継がれましたので、ヤマハは2002年の5月にリコール情報を発信しています。接続するカプラーを自作しなければなりませんが、XV250ビラーゴ後期モデル用ジェネレーターより、ドラッグスター250用対策品ジェネレーターのほうが信頼性は高いですね。ジェネレーターがトラブルを起こすと電装系をすべて破損させる可能性がありますので、ドラッグスター250用対策品に交換しましょう。

ビラーゴ250のツーリングカスタム

タイヤサイズについて

ヤマハのXV250ビラーゴの指定タイヤサイズはやや細いので、スタイル重視のカスタムでは太いタイヤを装着するカスタムもありです。しかし、ツーリング向けのカスタムなら話は別。タイヤを太くするとバネ下荷重が重くなり、ハンドリングが悪化するからです。前後サスペンションの減衰力調整ができれば問題ありませんが、XV250ビラーゴはリヤのプリロード調整しかできませんので、ツーリング向けのカスタムでタイヤを太くするのはおすすめできません。

個性的なカスタムであなたらしさを演出する!

XV250ビラーゴはノーマルのままでも十分美しく、オリジナルのシルエットを崩したくないというユーザーもいます。しかし、中古のXV250ビラーゴには外装が痛んでいる個体も多いので、思い切ってあなたらしい外装カスタムをするのもありです。XV250ビラーゴのカスタムパーツは豊富にありますので、全体のシルエットや方向性をイメージしたうえでカスタムを施しましょう。シートとタンクをカスタムパーツに換装するだけで雰囲気は一変しますよ。

ビラーゴ250のスペックと評価:まとめ

ライダー込みのシルエットがかっこいいXV250ビラーゴ

ヤマハのXV250ビラーゴはコンパクトで快適な250ccのアメリカンバイクです。ライダーが乗車したシルエットは車体の大きさが目立ってしまう大型アメリカンより上!自由な発想でカスタムできるのもメリットです。バイクを褒められるのが嬉しいですか?それともあなたのセンスを褒められるのが嬉しいですか?ジェネレーターの強化は必須対策ですが、XV250ビラーゴはありきたりなライダーになりたくないバイク乗りにおすすめです。

アメリカンが気になる人はこちらをチェック!

アメリカンバイクはカスタムの手法はもちろん、ウエアのセンスも問われる難しいバイクです。ゆえに、かっこいいウエアを選ぶセンスがあればアメリカンバイクはイチオシでおすすめ!カジュアルウエアの下に装着できるインナープロテクターでおしゃれを楽しみましょう。また、XV250ビラーゴのユーザーは自分で整備する人が多いですね。バイクの整備で必要最小限の工具セットを紹介した記事も要チェックです。