マラソンランナー大久保絵里のプロフィール
初めまして、マラソンランナーの大久保絵里と申します。18歳から36歳まで陸上競技の長距離・マラソンのプロアスリートとして活動しおりました。2019年の4月に第一線を退きましたが、新たな形でマラソン競技と向き合っていきたいと2020年10月より再スタートを切りました。第一線で選手として活動をしていた頃は競技一本に集中をしていましたが、マラソンやランニング、ジョギングの魅力を多くの方に伝えたいと思うようになりました。この場でマラソンやランニングの情報、私の日々のトレーニングやマラソンランナーとしての生活を読者の皆様に楽しんでいただけるように発信していきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
経歴
1999年‐2002年八王子高等学校卒業、2002年‐2006年豊田自動織機、2006年‐2009年アミノバイタルAC、2010年‐2013年セカンドウィンドAC、2013年‐2016年ミキハウス、2016年‐2019年ファイバーゲート
マラソンランナー戦歴
2010年 名古屋国際女子マラソン 14位 2:35:34
2010年 パリマラソン 11位 2:38:52
2010年 北上マラソン 2:46:19
2010年 ホノルルマラソン 6位 2:47:14
2011年 ロサンゼルスマラソン 9位 2:42:48
2011年 ストックホルムマラソン 2位 2:38:58
2011年 ベルリンマラソン 9位 2:28:49
2012年 ホノルルマラソン 6位 2:34:10
2012年 東京マラソン 4位 2:26:08
2013年 ゴールドコーストマラソン 5位 2:39:14
2013年 横浜国際女子マラソン 9位 2:40:02
2015年 長野マラソン 2位 2:37:30
2017年 デュッセルドルフマラソン 2:58:29
マラソンランナーとしての生き方
小さな頃から走ることが大好きでした。出身が東京都の八王子市なので野山や自然の中を自然と駆け回ったり両親や兄とジョギングをしたりと幼い頃から走ることがいつも隣りにあったように思います。両親がマラソンや駅伝が好きでテレビ中継をよく観ていたこともありマラソンランナーに憧れや魅力を持ち将来はマラソンで日本を代表するような選手になることが夢であり、いつしか目標となりました。
中学・高校時代のランナーとして
中学生の頃は陸上部が強い部活ではなかったので一人で練習することが多くありましたが、とにかく強くなりたい、将来マラソンランナーになりたいと目標を持っていたので主体性を持ちながら練習をして記録も順調に伸ばすことができ、高校は東京都では強豪校の八王子高校に入学しました。高校でも部活の顧問の先生に恵まれて生徒達の主体性を重視してもらえたことが後のマラソンランナーとしての生き方に良い影響を与えてくれました。
走りたいという思いの大切さ
保育園、小学校、中学校、高校と一貫して自分の心の中にあったことは『走りたい』と自分の中から湧き上がる思いでした。読者の皆さんの中にはランナーの方やマラソンに挑戦している方、健康のためにジョギングを行っている方も多くいらっしゃると思います。走ることは慣れていないと苦しいイメージを持たれることも少なくありませんが、少しずつトレーニングを重ねていくと風を切って走る気持ち良さや食事がいつもよりおいしく感じたり目標に一歩ずつ近ずく楽しさ嬉しさは人を豊かに幸せに導いてくれると、私はそんな思いを小さなころから持っています。主体性を持って生きることを『走る』ということを通して学んでいたように思います。
社会人としてのマラソンランナーの道
高校を卒業をしてすぐに陸上部を有する企業へ入社しました。日本の長距離の陸上選手は多くの場合が企業の持つ陸上部、実業団へ進みます。実業団では思うように結果に繋がらず4年半で退社しました。目標を高く持っていたのでなんとかマラソンランナーのプロとして競技を続ける道を探しながらトレーニングを続けていました。実業団を辞めてから、ランニング専門のスポーツジムで仕事をしながらトレーニングやマラソンのレースへ出場するようになり、その仕事を通して今まで気が付かなかったマラソンやランニングの魅力に気が付くことができました。
ランニングの素晴らしさ
実業団を退社してから、ハイテクタウンというランニングに特化したスポーツジムで三年間仕事をしながら競技生活も同時にに行っていました。実業団までは競技生活が中心なので当然『競うこと』がメインになるのでランニングを『楽しむこと』や『好き』という気持ちは徐々に忘れていました。ハイテクタウンに通うジムの会員さんは皆さんランニングやマラソンを楽しんでいる姿に驚きました。
マラソンランナーとして楽しむとは
マラソンといえば42.195㎞もの距離を走るわけですから、それなりに体に負荷をかける苦しいトレーニングも必要になります。ですが、会員さんは皆さん楽しそう。自分自身の目標をしっかり見据えて自らマラソンの記録への挑戦を楽しんだり、健康維持のためにランニングやジョギングを行ったりそこで仲間を見つけて楽しんでいる姿を三年間見ていたら、自然とマラソンや走ることを純粋に好きと思えるようになりました。
好きという気持ちを大切に
マラソン競技を仕事にするということは自分の夢でありましたが、プロに進む中で段々と『強くなりたい』が『強くならなければいけない』『結果を出さなければいけない』に変わりました。仕事なので当然のことですが、知らず知らずのうちに自分自身にプレッシャーを掛け過ぎて怪我をしたりコンディションがうまく整わなかったりと結果から遠ざかっていた時に競技者とは別軸の市民ランナーの方や健康のためにランニングを行っている純粋に『楽しむこと』『好きということ』を大切にしている姿は忘れていたことを思い出させてくれました。
プロのマラソンランナーとして再出発
自ら強くなりたい、好き、楽しいという気持ちを大切にするようになり、アスリートとしてマラソン競技に専念できる環境に移る決意をしてセカンドウィンドACという実業団とは違う形式のクラブチームへ入団しました。セカンドウィンドACはマラソントップクラスの選手から一般の市民ランナーの方まで所属することができ、会員さんの会費やスポンサーからの支援で選手達は活動していました。
継続は力なり
セカンドウィンドACでは市民ランナーの方を指導する仕事もしていましたが、メインはマラソンで活躍すること競技生活が中心ですから、国内で合宿を行ったり海外で高地トレーニングを頻繁に行っていました。当時の監督の川越学監督はとても理論的でトレーニング、食事、休養など指導やマネジメントをしっかり行ってくださっていたので、怪我をせずにトレーニングを継続していった結果少しずつ結果につなげることができました。
モチベーションの保ち方
マラソンのトレーニングは苦しくて辛い厳しいというイメージを持たれる方が多いと思います。実際に長距離を走り込んだりインターバルトレーニングといって短めの距離を自分の全力の8割くらいのスピードで追い込むトレーニングを日々行うのでモチベーションの維持は重要になります。モチベーションの維持で大切なことは目標設定になります。
目標設定
目標設定は長期の目標、中期の目標、目の前の目標に分けます。長期的な目標はオリンピックや政界で活躍する選手になることと高い目標。中期の目標は長期目標を達成するための段階のレースでの記録や順位の目標。目の前の目標は中期目標を達成するための今日の目標。モチベーション維持で一番大切な要素は目の前の目標設定を確実に飛越えることができる高さに設定することです。
等身大の自分を積み重ねること
長期目標を高く設定するこは向上心が高く良いことですが、目の前の目標設定をあまりにも高く設定してしまうと自分に負荷を掛けて自分の力以上を出そうとしてしまいます。そうすると体に負荷がかかりすぎてオーバートレーニングで怪我をしたり疲労が抜けずコンディションの維持がうまくいかなくなります。目の前の目標が高すぎて達成することができない日々が続けば自信は喪失していきます。逆に確実に達成できる目標を設定することで自信が生まれていきます。それは、自分を甘やかすということとは違い、等身大の自分を少しずつ積み重ねることこそが高いモチベーションを維持する秘訣だと私は思っています。
マラソンランナーとしての目標達成の喜び
プロのマラソンランナーとしての私の一つの目標は世界のトップランナーが集まるマラソンレースで勝負をして賞金を獲得することです。自分の体全身を使い目標にしている最高の舞台で勝負に勝ち日々のトレーニングや全てを掛けてきたことを賞金という形で評価をしてもらえることは最高の喜びであり至福なのです。
日本と海外のマラソン選手の違い
日本の陸上競技を続けるシステムは実業団という企業に所属して毎月給与が支払われながら競技を行えるシステムで活動する選手達がほとんどです。日本の選手はとても恵まれています。陸上競技での実業団というシステムは日本独自のもので海外の選手のほとんどはレースの賞金やアペアランスといって競技成績次第で招待料を貰えるのでそのお金で生活や競技生活を成り立たせています。ですから、また日本の選手とは違ったモチベーションで競技生活を送っています。
世界のハングリーなマラソン選手
海外の選手はサラリーマンではなく報酬制度なのでマラソンのレースに出場しなければ競技生活どころか生活も成り立ちません。企業に所属しているわけではないのでその後の人生を保証されている訳でもありません。そういった意味では生きていくために走っているので何としても世界で活躍をするという強い覚悟の元レースへ出場しているのでハングリーさが半端ではありません。
勝負をして勝つ喜び
目の前の目標をクリアしてそれを毎日継続してクリアしていった先に世界で活躍する選手達と肩を並べて勝負をして勝つという目標を達成することができました。私は最初からエリートの選手だったわけではなくフルマラソンも始めは2時間50分前後でしか走ることができませんでしたが、2時間26分まで自己記録を伸ばすことができました。そして、ハングリーな世界で活躍する選手に勝ち賞金で評価されたいという目標も達成することができました。
目標を見失わないこと
決してエリートだった訳ではありませんが、高い目標を見失わず目の前のやるべきことを楽しみながら超えていくこと。楽しむということは自分の体の変化、小さな目標を達成する喜び、こういったことを日々感じながらトレーニングを行うことで走ることが好きになり苦しいトレーニングも楽しみに変化していきます。それは、プロのマラソンランナーだけではなく、一般市民ランナーの方や健康やダイエットのためにマラソンやジョギングを行っている方々も同じではないでしょうか。
マラソンやランニング・ジョギングの魅力
私は自分の競技生活の他に沢山の一般ランナーの方に出会い時にはコーチとして指導もさせていただきました。一般ランナーの方とプロのランナーの違いは報酬を得ているかの違いで、後はトレーニングの方法やモチベーションの保ち方などはそこまで変わりはありません。ランニングやジョギングは自分の体とランニングシューズとランニングウェアさえあれば気軽に始めることができる魅力的なスポーツです。ランニング初心者の方や健康やダイエットでジョギングを始めたいという方でもしっかり段階を踏めば必ず継続して走ることができるようになるのが魅力の一つです。
気軽に継続
マラソンを完走したい、健康やダイエットのためにランニング・ジョギングを始めたいという気持ちで始めは勢いよく高いモチベーションで始める方が多いと思います。場所や多くの道具を揃える必要がないので気軽に始めることができますが、走り方がわからず膝腰を痛めてしまったり、いきなり気持ちを高めすぎてトレーニングが途中で嫌になってしむ人も少なくありません。ランニングは日々継続していくことで少しずつ体の変化を実感できるスポーツです。まずは、10分続けて走れた、次は20分継続して走ろう、といった具合に気軽に始めてみることでランニングやジョギングの魅力が分かるようになってきます。
ランニング・ジョギングのメリット
ランニングやジョギングのメリットは目標を持つことで人生をもっと豊かにすることができる、日々の生活に張りが出る、自分の年齢より若く見える、健康になる、食事を美味しく食べることができる、いつまでもカッコ良い美しい体型を維持できるなどたくさんの魅力があります。ランニングやジョギングはトレーニングや走り方のコツや少しの理論を理解することでたくさんのメリットを得ることができます。
ランニング・ジョギングで若さを保つ
ランニング・ジョギングを行っている人は自分の年齢よりも若く見えるという方が多いのが事実です。その秘訣は毎日継続したランニングやジョギングで新陳代謝が良くなり健康的で美しい肌を保てることや、食事もおいしく感じることができるので自然と多くの食材を口にすることが日課になり栄養状態が良くなるため健康的でいられることや気持ちの面でポジティブになれるため表情が豊かになり表情筋も鍛えられるといった相乗効果が生まれます。こうした魅力がランニングやジョギングにはたくさん詰まっています。
ランニング仲間を見つけて楽しくジョギング
ランニングやジョギングは一人で行うことが多いスポーツですが、地域のランニングチームやオンラインでのランニングクラブも増えています。東京都内だけでも多くのランニングチームが存在しており、マラソン経験者や実業団で選手だった方がコーチとなり一般ランナー向けのランニングチームを立ち上げているのでランニングを学びながらトレーニングすることができるのもまた、魅力的です。そんなランニングチームでは多くのランナーと仲間になることができて、仕事以外での交流の場ができることで日々を活き活きと生活する糧になります。
ランニング仲間と前向きになれる
一人でランニングやジョギングを行うよりも仲間と共にトレーニングを行いトレーニングが終わったら食事に行ったり飲み会に行き情報交換や様々な会話をしていくと気持ちがポジティブになっていきます。共に汗を流しその日の目標を達成する喜びや長く速くかっこ良く走れるようになっていくことを共有することは仕事のやりがいとは別の軸で喜びを得ることができ、仕事面でもポジティブな結果をえることができます。ランニングやマラソンのトレーニングは苦しくきつい場面も多々ありますが、それらを越えた先にはメンタルが強化されたり健康的な体を手に入れることができたりと、人生にとっても前向きのサイクルに変化していく魅力があります。
ランニングでストレスを軽減
様々なストレスで体の健康に不調が出ている人は多い思います。ランニングやジョギングは気軽に始めることができるスポーツとして人気ですが、ストレス解消の運動としても最適です。ランニングやジョギングを行うとセロトニンというホルモンでストレスを軽減する効果があります。日々の通勤の満員電車や仕事でのストレスや様々な悩みでストレスを抱える場面が多くありますが、ストレスで日々をイライラしてすごしている人は是非ランニングの魅力を理解してランニングを始めてみることをおすすめします。
規則正しい生活を
ストレスは日常の生活を起こる中で日々変化するできごとが刺激になり対応が難しくなった時に体や心に起きる反応のことをです。様々なできごとにより気分が落ち込んでしまったり少しのことでイライラすると食欲が普段より増減したり疲労困憊になったりと不調のサインが体に症状となり現れます。仕事やプライベートの悩みが長く続けば睡眠不足にもなり心が疲弊していきます。ストレスのサインが出始めたらランニングなど気軽にできる運動で汗を流しリフレッシュをすること、しっかり栄養をとること、十分な睡眠を確保してしっかり休息することが大切になります。
ランニングで美しくカッコ良い体型を手に入れよう
ランニングやジョギングの魅力の一つはダイエットの効果が抜群というところです。ただ痩せるだけではなく、ある程度の筋肉がついたスリムな体型は健康的でカッコ良く美しく見えます。ランニングやジョギングのようにゆっくり長く続けるる運動は有酸素トレーニングといって脂肪や糖質を体内でエネルギーに変換して燃やします。ランニングやジョギングを続けることで脂肪を燃やすので運動していなかった時に蓄積されたお腹の脂肪など体に溜まった余計な体脂肪を落とすのでダイエットに成功してスリムな体型を手に入れることができます。
ランニングと食事でダイエット
ランニングを始めるきっかけはダイエットや健康目的という方も多いと思います。食事したカロリーより一日の消費カロリーが上回れば自然と痩せていきますが、そこがダイエットの難しいところです。ランニングを行うと最初のうちは逆に太ってしまったという人も少なくありません。その理由としてはランニングを行って食事が美味しく感じられたりお腹がすいて消費カロリーより多くのカロリーを摂ってしまうことが挙げられます。ダイエットには糖質を減らしながら野菜や魚、肉などビタミンやたんぱく質を多く取ると体型が少しずつ変化していきます。過度な糖質制限はリバウンドやストレスの原因になるので、夕食のごはんの量を減らすなど少しの積み重ねとランニングでダイエットは成功していきますよ。
マラソンランナーとしての新たな生き方
今回は私の自己紹介とランニングの魅力を少し紹介させていただきました。プロのマラソンランナーとして一区切りをつけましたが、また新たな形でマラソンランナーとして目標を持ち走り続けたいと思う一方でこれまでのマラソンランナーとしての経験や一般のランナーの方へ指導をさせていただいた経験を踏まえながらマラソンやランニングの魅力をお伝えしていきたいと思うようになりこの場で情報を発信させていただけることになりました。2019年より第一線を退いてから一年半の間の走行距離は100㎞にも満たずにいましたが、マラソンやランニングは継続すれば必ず結果に繋がります。私の日々のトレーニングの方法、トレーニング結果、食事など交えながらランニング初心者の方、ランニングで健康になりたい方マラソンで記録を出したい方まで読者の皆様が楽しんでいただけるようにランニングの魅力をお届けしたいと思っています。
皆さま、これからどうぞ宜しくお願いいたします!