【連載】ドライブで楽しむおすすめの旅 ～群馬県で絶景と秘湯を満喫～

ドライブで群馬の魅力を再発見！

いい旅してますか？今週は群馬県で絶景と秘湯を満喫する観光コースをご紹介します。ドライブで訪れるのは群馬県北西部に位置する中之条町です。中之条町にアクセスするには関越自動車道の「渋川伊香保IC」を利用します。少々インターから距離がある町ですが、一度は訪れてみたくなる素敵な観光スポットがたくさん集まっています。そんな中之条町の観光スポットを巡るドライブコースを今回はお届けします。

ドライブ旅の行程をご紹介

ドライブ旅の行程をご紹介しましょう。まず穴場のフラワーガーデンで秋の花を観賞します。その後神秘的な色の湖を見学し、湖に注ぐ川の上流部に移動して天然記念物を観賞します。道の駅で少し早めのランチを食べてからラムサール条約に登録されている珍しいスポットに移動します。最後は山奥の秘湯でワイルドな温泉を堪能するという盛りだくさんな観光コースです。考えただけでもワクワクしてきますね。

群馬の穴場スポットでお花見

中之条ガーデンズ

まず最初に訪れる観光スポットは綺麗な花が楽しめるガーデンです。群馬県内でもまだまだ知られていない穴場のお花見スポットで、12万平方mという広大な敷地の中にたくさんの花々が植えられています。広い園内にはところどころにベンチなどが設置された散策路が設けられ、観光客はそこを歩きながら季節の花々を楽しめるようになっています。花のガーデンのほかにも食堂や直売所、山野草の販売所や体験施設などいろいろな施設が整備されています。

秋はバラを楽しもう！

秋の季節は中之条ガーデンズ自慢の「ローズガーデン」でバラの花を楽しみましょう。10月から11月はちょうど秋の季節の見頃となっており、ガーデンを囲む山の紅葉をバックに綺麗なバラの花が観賞できます。ローズガーデンは植栽の仕方をいろいろ工夫しており、バラのアーチの下を歩ける場所もあって写真撮影にはもってこいですね。また、テーブルとイスが置かれたローズカフェも設けられていて、咲き乱れる花を眺めながら休憩が楽しめます。花木の販売もあるのでお土産にどうぞ。

中之条ガーデンズの詳細情報

絶景の湖に感動

四万湖

綺麗な花を楽しんだ後は絶景を堪能してみましょう。中之条ガーデンズから10分ほどドライブすると珍しいブルーの色の湖に到着します。四万湖は群馬県が管理するダム湖の一つで湖の周囲は5kmほどあります。湖の水が綺麗なコバルトブルーの色をしていて大変神秘的です。この珍しいコバルトブルーのことを「四万ブルー」などと呼ぶ人もおり、その綺麗な景色を一目見ようと県内外から大勢の観光客が訪れます。光の加減によって色が微妙に変化するのが特徴ですね。

角度を変えて眺めよう！

湖畔には駐車場が整備されていて、そこに車を置いて歩いてダムサイドにアクセスできます。ダムの排水口の上を歩くと真下にコバルトブルーの湖が見えて感動しますね。そのまま進むとダムの湖畔に降りて行けるのでそこからも景色を眺めてみましょう。紅葉の季節には湖周辺の山々が美しく色付き、それがコバルトブルーの水に映り込んで素晴らしい絶景をつくりだします。道路沿いから見る湖の景色も綺麗なので、ぜひいろいろな角度から絶景を堪能してみてください。

四万湖の詳細情報

群馬の天然記念物

四万の甌穴郡

神秘的な絶景をたっぷりと満喫した後は、自然の秘めたパワーを感じさせるスポットへと向かいましょう。四万湖に注ぐ四万川沿いの国道を10分ほどドライブした場所にある「四万の甌穴群」です。このスポットは四万川の流れが長い時間をかけてつくりだした自然の彫刻作品で、川底の岩盤に大小いくつもの穴が開いています。川の流れが渦巻き状になった場所にできる穴で、流れによって石や砂が同じ場所を何度も転がるため、徐々に浸食されて穴が出来上がっていきます。不思議ですね。

河原に下りて見学しよう！

「ポットホール」などとも呼ばれるこの珍しい穴を見学するなら、整備された階段を使って河原に下りてみましょう。土産店やトイレなどがある観光客用の駐車場があるので、そちらに車を置いて歩いてアクセスできます。綺麗な水が流れる川の底には全部で8つの穴が開いていて、大きめの穴はすぐに見つけることができます。ダムができる前は子供たちの遊び場だったというから驚きですね。県の天然記念物にも指定されている珍しいスポットですのでぜひじっくりと見学しましょう。

ドライブ旅のランチは群馬グルメ

道の駅 六合

午前の部はここで終わりにしてちょっと早めのランチをいただきましょう。ランチスポットまでは40分ほどと少々距離がありますが、道中では山や渓谷の紅葉を眺めたり、山深い山村の風景を眺めたりしながらドライブが楽しめます。ランチスポットとして選んだのは旧六合村にある道の駅で、お店の少ないこのエリアで貴重な存在となっています。観光物産センターを中心に、温泉宿や食事処、観光案内所などが整備されていて、ランチは食事処の「六合の郷 しらすな」でいただきます。

名物ソフトクリームは必食！

旧六合村はマイタケが特産品となっており、物産センターの軒先でも大きなマイタケが販売されています。せっかく六合を訪れたならぜひこのマイタケを使ったメニューをチョイスしてみましょう。おすすめは「きのこつけ汁そば」で、濃いめのつゆにシャキシャキのマイタケが入っていて絶品です。もう一つ食べておきたいのが同じく特産品の花いんげん豆を使ったソフトクリームで、豆の風味たっぷりの濃厚な味わいが後を引く美味しさです。食後のデザートにぜひおすすめですね。
 

道の駅 六合の詳細情報

天然記念物の苔を見学

チャツボミゴケ公園

午後の部の最初のスポットは道の駅から20分ほどドライブした場所にある「チャツボミゴケ公園」です。チャツボミゴケは強酸性の水が流れる場所に自生する苔の一種で、公園内の群生地にはこの苔がたくさん自生しています。強酸性の温泉があちらこちらから湧き出しているため、苔が自生する環境が整っているのがその理由です。これほど広い範囲に苔が自生する場所は珍しいため、国の天然記念物に指定されるとともに2015年にはラムサール条約にも登録されています。

秋には紅葉とのコラボレーションも！

この公園の開園期間は毎年5月下旬から11月いっぱいまでとなっています。特に秋には公園全体が美しい紅葉に包まれ、赤や黄色の鮮やかな紅葉と苔のグリーンのコントラストが大変見事です。苔の群生地までは1.5kmほどの距離があり、徒歩でアクセスする方法とシャトルバスを利用する方法があります。体力が許せば紅葉を楽しみながら歩いてみるのもいいのではないでしょうか。入園料が600円かかりますが、エメラルドグリーンの珍しい苔は一見の価値があるでしょう。

チャツボミゴケ公園の詳細情報

ワイルドな秘湯で満足度100%

尻焼温泉 川の湯

ドライブ旅の最後は珍しい温泉で締めましょう。チャツボミゴケ公園から20分ほどドライブした場所にある尻焼温泉に向かいます。尻焼温泉は中之条町の山深い地域にある秘湯で、川底から湧き出している温泉で温められた石の上に座って痔の病を治したことから尻焼温泉の名が付けられています。数件の温泉宿がありますが、自然の川で入浴する野天風呂が有名です。岩盤の割れ目から熱い温泉が湧き出していて、冷たい川の水と混ざり合って入浴可能な湯加減になっています。

ワイルドな温泉で紅葉を満喫！

川の湯には脱衣所がないため車の中で水着に着替える必要があります。観光用に整備された広い駐車場があるのでそちらで着替えをするといいでしょう。野天風呂は川底に石がたくさんあるのでサンダルなどを持参するのがおすすめですね。季節によって湯加減が異なるため、場所を変えてちょうどいい湯加減のところを見つけるといいでしょう。周辺は「白砂渓谷ライン」と呼ばれる紅葉の名所になっているので、温泉に浸かりながら群馬の秋を満喫してみてはいかがでしょうか。

尻焼温泉 川の湯の詳細情報

群馬県でドライブ旅を満喫しよう！

今週は群馬県で絶景と秘湯を満喫するドライブ旅をご紹介しました。絶景の湖や珍しい自然の芸術作品など、群馬県には一度は訪れてみたくなる素敵な観光スポットがいっぱいです。ぜひ本記事を参考にして群馬県でドライブ旅を楽しんでみてください。