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スウィッシュの評価まとめ!シグナスと比較しながらツーリング性を検証!

スウィッシュはスタイリッシュなデザインが高く評価されている125ccスクーターです。空冷エンジンや小径ホイールに最上級モデルの車格を感じられない人も多いのでは?ユーザーレビューの評価も確認しながら、スウィッシュのツーリング性を検証します。
更新: 2021年3月13日
hosokawa_taka
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スウィッシュのスペックと評価:はじめに

スズキのスタイリッシュな125ccスクーター

スズキのスウィッシュはスタイリッシュでコンパクトな125ccスクーターです。走行風を可視化したようなサイドビューもかっこいいですね。スズキの125ccスクーターではもっとも上級モデルで、価格は少しお高めなものの、ライバル車のリード125やシグナスXよりは若干お買い得。

豪華装備のスウィッシュリミテッドも見逃せません。ここではスウィッシュのスペックをシグナスXと比較し、ユーザーレビューを確認します。

スズキ車の特徴

スズキはホンダやヤマハといった大資本メーカーとは違った発想でバイクの開発をするメーカーです。バイクに乗る目的をとことん追求し、必要な装備はてんこ盛り、不必要な装備は思い切りよく省略する、そんなストイックさに人気があります。

ツーリングの目的に合ったスズキ車を所有すると使い勝手のよさに手放せなくなるものの、目的に合わないスズキ車を所有すると残念な気持ちになってしまう、そんな個性の強いバイクが多いですね。

ライバル車はヤマハのシグナスX

スウィッシュのライバル車はヤマハのシグナスXです。スウィッシュはシグナスXの対抗馬ということもあって、ネット上ではスウィッシュをスズキのシグナスXと揶揄するコメントも見かけます。

では本題!スウィッシュはシグナスXに似せた125ccスクーターなのでしょうか?スペックやレビューを確認しながら検証しますね。なお、この記事は2020年10月10日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。

スウィッシュのスペックと評価:車体サイズ

コンパクトな車体サイズ

出典: https://www.goobike.com/catalog/SUZUKI/SWISH/index.html

スズキ スウィッシュ

スウィッシュのスペック:車体サイズ
  スウィッシュ 125ccスクーター
平均値
全長
mm
1830 1874.3
全幅
mm
690
(740)
713.3
全高
mm
1095 1111.3
※()内はスウィッシュリミテッドのスペック

スズキのスウィッシュの車体サイズを確認すると、125ccスクーターとしてはコンパクトです。全長は27インチのシティサイクルと同等ですので、集合住宅やスーパーの駐輪場にも入ります。

スウィッシュはスズキの125ccスクーターで最上級モデルなのですが、もっとも大きいのはアドレス125、もっとも小さいのはアドレス110。大きいから最上級車種という考えを持っていないところにスズキ車らしさを感じます。

車体サイズをシグナスXと比較

シグナスXと比較:車体サイズ
  シグナスX スウィッシュ
全長
mm
1890 -60
全幅
mm
690 0
(+50)
全高
mm
1120 -25
※()内はスウィッシュリミテッドのスペック

ヤマハのシグナスXと比較するとスウィッシュはコンパクトです。車体サイズの印象は全幅で決まりますので、60mmの差は大きいといえます。全幅はSTDで同じですが、ナックルバイザーを標準装備しているリミテッドは広いですね。

全高の違いは体感できるほどありません。全長の違いはホイール径が原因で生じた差。スウィッシュのホイール径は前後10インチですが、シグナスXは前後12インチです。

車体サイズに関するユーザーレビューの評価

スウィッシュの車体サイズに関するレビューを確認すると、コンパクトな車体サイズが高く評価されています。スウィッシュより車体サイズがコンパクトなアドレスV125から買い替えるユーザーも多いですね。

実際の印象もシグナスXよりコンパクトに感じると評価されています。アドレスV125より55mm(リミテッドで105mm)広い全幅はすぐに慣れるとのこと。デザインに関する評価も高く、形成や塗装の仕上げに満足するユーザーは多いですね。

現行アドレス125よりも小さい。シグナスXよりも勿論小さい。50ccスクーターからの買い換えで、駐車場に収まらん!というトラブルはないでしょう。

他の車両も候補にありましたが、自宅の駐車スペースの関係でスウィッシュのサイズがギリギリでしたので、価格・装備・積載性を考慮してスウィッシュリミテッドに決定となりました。

スウィッシュのスペックと評価:エンジン

平均的なスペックのエンジン

出典: https://www.goobike.com/catalog/SUZUKI/SWISH/index.html

スズキ スウィッシュ リミテッド

スウィッシュのスペック:加速
  スウィッシュ 125ccスクーター
平均値
最高出力
ps/rpm
9.4/7000 9.73/7383
最大トルク
kgf・m/rpm
1.0/6000 1.02/5817
トルクウエイトレシオ
kg/kgf・m
114.000
(115.000)
114.893
※()内はスウィッシュリミテッドのスペック

スズキのスウィッシュには空冷SOHC2バルブの単気筒エンジンが搭載されています。ボア×ストロークは52.5×57.4mmのロングストロークエンジンです。エンジンスペックは125ccスクーターの平均値に近いですね。

最高出力や最大トルクはは若干低め、最高出力を発生させるエンジン回転数は低めで、最大トルクを発生させるエンジン回転数は高めです。加速の指標となるトルクウエイトレシオも平均値に近いですね。

エンジンをシグナスXと比較

シグナスXと比較:加速
  シグナスX スウィッシュ
最高出力
ps/rpm
9.8/7500 -0.4/-500
最大トルク
kgf・m/rpm
1.0/6000 0/0
トルクウエイトレシオ 119.000 -5
(-4)
※()内はスウィッシュリミテッドのスペック

ヤマハのシグナスXと加速を比較すると、スウィッシュは互角だといっていいですね。エンジンスペックは極めて似ていますが、違いが認められるのはトルクウエイトレシオ。トルクウエイトレシオは車両重量を最大トルクで割った数値で、低いほど加速に有利です。

数値の差は僅かなものの、スウィッシュは軽量化することで加速性を高め、走行時の扱いやすさを追求しているといえます。バイクにとって軽さは正義です。


エンジンに関するユーザーレビューの評価

スウィッシュの加速に関するレビューを確認すると紳士的だと評価されています。アドレスV125のような力強さは感じられないものの、スルスルと加速して気付けば法定速度に達しているというコメントが多いですね。

加速したときの静粛性も高く評価されていますので通勤や通学にも適しています。シグナスXのエンジンはスポーティでパワフルだと評価されていますので、エンジンのキャラクターは真逆だと捉えていいでしょう。

加速性能はアドレスV125Gが体感的にガツンという感じで体が後ろに引っ張られる感じなのに対して、スウィッシュは気が付いたらスピードがのってるという感じです。

癖のないエンジンで時速70kmくらいまで普通に加速します。変速の谷間らしきものはほぼありません。(中略)アドレスのようなガーッという加速ではなく少しマイルド系の加速ですね。

スウィッシュのスペックと評価:最高速

平均的な最高速

スウィッシュのスペック:最高速度
  スウィッシュ 125ccスクーター
平均値
最高速度
km/h
83.6 86.87
60km/hでの
エンジン回転数
rpm
5025
(83.7%)
5129
(89.9%)
40km/hでの
エンジン回転数
3350
(55.8%)
3419
(59.9%)
※()内は最大トルクを発生させるエンジン回転数との割合

スズキのスウィッシュの理論上の最高速度を計算すると、125ccスクーターの平均値に近いですね。一般道を走行するうえでは十分なスペックを備えていることがわかります。

ツーリングを想定したPCXやNMAXと比較すると13~14キロ低い最高速度ですが、スズキはスウィッシュに不必要な最高速度よりも低中速での扱いやすさを与えたのだと考えられます。

時速60km/hでのエンジン回転数は最大トルクを発生させるエンジン回転数を超えていません。

最高速をシグナスXと比較

シグナスXと比較:最高速度
  シグナスX スウィッシュ
最高速度
km/h
83.6 0
60km/hでの
エンジン回転数
rpm
5380
(89.7%)
-355
(-6.0)
40km/hでの
エンジン回転数
rpm
3587
(59.8%)
-237
(-4.0)
※()内は最大トルクを発生させるエンジン回転数との割合

ヤマハのシグナスXと理論上の最高速度を比較するとスウィッシュは互角です。ややシグナスXが速いものの、体感できるほどの違いはないといえます。60km/hや40km/hでのエンジン回転数はややシグナスXが高いものの、ほぼ変わりがないといっていいですね。

しかし、125ccスクーターは変速の味付けが車種によって違います。スウィッシュとシグナスXとでは最高速度よりも加速感を重視した選び方をすべきです。

最高速に関するユーザーレビューの評価

スウィッシュの最高速度に関するレビューを確認すると、先述した理論上の最高速度以上に速度が出るコメントを多数見かけます。エンジン回転数に注目してレビューを確認すると、最大トルクを発生させるエンジン回転数を超えたあたりから力強いというコメントが多いですね。

燃費性能を高めるために、敢えて最大トルクを発生させるエンジン回転数以下で法定速度に達するよう設定されています。

6000程度までしか回さずに慣らしと言われてだるいと思っていましたが、6000~6500でも70キロほど出るので、十分です。

アドレス125v規制後と似ていると思います。6000回転~7000回転ぐらいが力強く感じます。

スウィッシュのスペックと評価:足回り

軽快で安定感のあるハンドリング

スズキのスウィッシュの足回りは125ccスクーターで一般的な仕様となっています。しかし、125ccスクーターの中上級モデルには珍しく、前後のホイール径は10インチです。

スウィッシュのほかにホイール径が前後10インチの125ccスクーターはヤマハのアクシスZしかありません。アクシスZは低価格の125ccスクーターで、ライバル車は前後14インチホイールのスズキのアドレス110やホンダのディオ110です。

足回りをシグナスXと比較

ヤマハのシグナスXには前後12インチのホイールが装着されています。ホイール径に違いはあるものの、スウィッシュとシグナスXの足回りのスペックは似ています。

スウィッシュとシグナスXのどちらも、リヤサスペンションのプリロード調整ができるのです(3段)。125ccスクーターにはリヤサスペンションのプリロード調整ができないモデルが多いので、スウィッシュとシグナスXは貴重な存在だといえます。

足回りに関するユーザーレビューの評価

スウィッシュの足回りに関するレビューを確認すると走行安定性が高く評価されています。ハンドリングが軽快であるにも関わらず、安定感に優れており、荒れた路面でも破綻しにくいとのこと。

ちなみに、リヤサスペンションの初期設定はやや硬めに感じるため、最弱の「1」に変更するユーザーが多いですね。タンデムツーリングやキャンプツーリングなら初期設定の「2」が最適だと考えられます。

小径10inchの安定性も問題なし。高車速のフラツキOK、長時間の疲労OK。操安性は車体全体で成立させてるのでサイズだけでネガティブ判断は禁物。

旋回特性がシグナスなどとは違って癖がありますね。バンクさせようとすると、ペタッと寝てくれるので慣れるまでは切れ込むような感覚になります。慣れれば、こっちの方がニュートラルなのかな?

スウィッシュのスペックと評価:街乗り

平均的な街乗り性


スウィッシュのスペック:街乗り性
  スウィッシュ 125ccスクーター
平均値
車両重量
kg
114 116.7
シート高
mm
760
(770)
755.9
最小回転半径
m
2.0 2.0
※()内はスウィッシュリミテッドのスペック

スズキのスウィッシュの街乗りに関するスペックを確認すると、125ccスクーターの平均値に近いといえます。リミテッドはシートヒーターを標準装備しているためにシート高が少し高いのですが、それでもプラス10mmです。

車両重量も1kg重いだけにとどめられています。しかし、スウィッシュはホイールベースが短く(1250mm)、前後10インチのホイールを装着していますので、街乗りでの小回りと低重心による安定感に期待できます。

街乗り性をシグナスXと比較

シグナスXと比較:最高速度
  シグナスX スウィッシュ
車両重量
kg
119 -5
シート高
mm
775 -15
(-5)
最小回転半径
m
2.0 0
※()内はリミテッドのスペック

シグナスXと街乗り性を比較すると最小回転半径は同じですが、スズキのスウィッシュはSTDで車両重量は5kg軽く、シート高は15mm低いスペックです。街乗りではスウィッシュのほうがシグナスXより有利だといえます。

しかし、リミテッドではシグナスXと体感できるほどの違いはないといっていいですね。価格が2万円高いにもかかわらずリミテッドが思いのほか人気なのは、街乗り性がシグナスXと同等だと捉えられているからだと考えられます。

街乗り性に関するユーザーレビューの評価

スウィッシュの街乗りに関するレビューを確認すると、素性の良さが高く評価されています。極低速で安定感があり、乗り心地も良好とのこと。道路の左側は路面が荒れていることも多いので、安定感のある走行性能は街乗りでメリット。

ブレーキは制動力のコントロールもしやすく、急制動時もしっかり止まると高く評価されています。足つき性がいいというコメントは少ないものの、シートの先端で足が付けば問題ありません。

大きな段差はスクーターにしてはマイルドにいなし、路面のうねりにあまりあおられません。前後ともサスダンパーは割といいものを使ってるんでしょうね。

一番驚いたことは、極低速での安定性です。すり抜け推奨するわけではないのですが、4~5Km/h程度の歩くような速度でもふらつくことがないため、渋滞路などでもすり抜けに不自由を感じません。

スウィッシュのスペックと評価:燃費

優れた燃費性能

スウィッシュのスペック:燃費
  スウィッシュ 125ccスクーター
平均値
WMTCモード値燃費
km/L
50.1 48.2
燃料タンク容量
L
5.5 6.65
航続距離
km
275.55 320.37
※リミテッドの燃費は同スペック

スズキのスウィッシュのWMTCモード値燃費は良好です。125ccスクーターの燃費の平均値を上回っています。燃料タンク容量は若干少ないので、ツーリングでガソリンスタンドが少ない地域を通過する場合ははこまめに給油したほうがいいかもです。

しかし、ホンダのPCXやベンリィ110を除けば、125ccスクーターの燃料タンク容量はどれも同じレベル。一般道を275.6km走るには約9時間かかりますので、先に腹ペコになるのはライダーのほうです。

燃費をシグナスXと比較

シグナスXと比較:燃費
  シグナスX スウィッシュ
WMTCモード値燃費
km/L
37.3 +12.8
燃料タンク容量
L
6.5 +1
航続距離
km
m
242.45 33.10
※リミテッドの燃費は同スペック

シグナスXと燃費を比較すると、スウィッシュのほうが優れているといえます。燃料タンク容量はシグナスXのほうが多いのですが、燃費性能の差が影響し、シグナスXの航続距離はスウィッシュより短いですね。

しかし、シグナスXで一般道を242.45km走行するには約8時間必要ですので、これもまたシグナスXより先にライダーが腹ペコになってしまいます。そう考えれば、航続距離よりも経済性を重視して燃費を考えたほうが得策です。

燃費に関するユーザーレビューの評価

スウィッシュの燃費に関するレビューを確認すると、実燃費は約40~45km/Lというコメントが多いですね。みんカラに集められた実燃費平均値は47.22km/Lですので、125ccスクーターとしては良好です。

燃費を重視してシグナスXではなくスウィッシュを選んだというユーザーもいます。ヤマハには低価格で燃費のいいアクシスZがありますので、シグナスXでは燃費より加速の楽しさが重視されたのだと考えられます。

燃費は平均45位でしょうか?(中略)毎日ガンガン通勤特急として頑張ってくれてる中これだけあれば十分かなと。

ツーリングで燃費は40~45キロ。タンクがアドレスより小さく5.5L。150キロから160キロで給油ランプが点灯するが4Lは入らない。

スウィッシュのスペックと評価:価格

スウィッシュは高い?

スウィッシュの価格
  スウィッシュ 125ccスクーター
平均値
価格
万円
32.45
(34.65)
約30.3
新車実勢価格 約23~32.4
(約27.1~34.7)
-
中古車価格 約19~28.6
(約21.2~30.3)
-
※()内はリミテッドの価格
※税込み(消費税10%)

スズキのスウィッシュの価格を125ccスクーターの平均値と比較するとやや高いですね。これは同社のアドレス110&125、ホンダのディオ110、ヤマハのアクシスZの価格に引っ張られ、125ccスクーターの平均値が低くなったためだと考えられます。

また、前後10インチのホイールと空冷エンジンには安価なイメージがあり、スペックの割に高い印象を受けるためです。しかし、これまで確認してきたスペックではスウィッシュにチープさを感じられません。

シグナスXと価格を比較


シグナスXと比較:価格
  シグナスX スウィッシュ
価格
万円
33.55 -1.1
(+1.1)
新車実勢価格 約25.1~37.8 -2.1~-5.4
(+2~-3.1)
中古車価格 約23.8~29.9 -4.8~-1.3
(-2.6~+0.4)
※シグナスXの中古車価格は2019年以降のモデル
※()内はリミテッドとの価格差

シグナスXの価格と比較すると、スウィッシュは割安な印象を受けます。新車価格が安いだけでなく、実勢価格では値引きも積極的な印象ですし、中古車価格も安いですね。しかし、リミテッドはシグナスXより高いといえます。

リミテッドの追加装備はナックルバイザー、グリップヒーター、シートヒーターの3点と豪華。シートヒーターを装備した125ccスクーターはスウィッシュ以外にありませんので、シグナスXとの価格差には納得できます。

価格に関するユーザーレビューの評価

スウィッシュの価格に関するレビューを確認すると、少し高いと評価されることは多いものの、豪華な装備やシート下トランクの深さに魅力を感じて納得しているユーザーが多いですね。

エンジンの静粛性や軽快でありながら安定感のあるハンドリングなど、スペックシートの数値に表れないところを高く評価するユーザーもいます。スウィッシュのスペックと車格には他社の125ccスクーターとズレがあるため、立ち位置を判断しかねるユーザーも少なくありません。

【価格】PCXとあまり変わらないのは販売面で苦しいですよね。パッシングやハザードを省いてもう少し安価にした方が良かったんじゃないでしょうか。

高めかと感じますが、シート下収納にフルフェイスが入るのとLEDヘッドライトなど、色々付いているので妥当かと思います。

スウィッシュでのツーリングと選び方

ツーリングは快適か?

静粛性と燃費性能に優れたエンジン、軽快でありながら安定感のあるハンドリング、標準装備された積載性の高いリヤキャリアなど、スウィッシュはツーリングも楽しくさせてくれる要素を含んでいます。

しかし、スペックはヤマハのシグナスXに近く、街乗りに特化した印象です。スズキの125ccスクーターで上級車種であることには間違いないものの、ホンダのPCXやヤマハのNMAXといったツーリングも想定した125ccスクーターとは雰囲気が違います。

バーグマン200の存在

スズキにはひとつ上のクラスにバーグマン200があります。バーグマン200は軽量でコンパクトなビッグスクーター。元気のいいエンジンや快適な高速道路巡行性能がツーリングで高く評価されています。

PCXやNMAXに近い車格の125ccスクーターをリリースさせると、バーグマン200の立ち位置が難しくなりますし、かといって、アドレス110やアドレスV125だけでは人気の125ccスクーターでチャンスを逃してしまいます。

スズキ流に解釈された125ccスクーターのラグジュアリーモデル

スズキはPCXやNMAXの人気を気に留めず、スズキらしい解釈で125ccスクーターに求められる上質さをスウィッシュで具現化したのだと考えられます。

日常の使い勝手を重視しながらも、充実した装備で快適なツーリングを楽しんでもらうために、走行安定性を徹底的に磨いた結果、スウィッシュが誕生したのです。車体サイズ、エンジン、足回りのスペックが車格を決めるのではない、そんなメッセージがスウィッシュに込められているのではないでしょうか。

スウィッシュのスペックと評価:まとめ

スズキ車らしさあふれる125ccスクーター

スズキのスウィッシュは豪華な装備が嬉しい125ccスクーターです。スペックは125ccスクーターの平均値に近いのですが、ユーザーレビューでは目に見えないところが高く評価されています。

PCXやNMAXのようなツーリングモデルでもなければ、リード125やシグナスXのような上級ATコミューターでもありません。もちろん、価格が安いディオ110やアクシスZとも違います。スウィッシュは範疇を超越したスズキ車らしい125ccスクーターだといっていいですね。

125ccスクーターが気になる人はこちらをチェック!

スウィッシュ以外の125ccスクーターにも目を向けてみましょう。125ccスクーターは街乗り性が高いだけでなく、ツーリングで用いても快適で楽しいですね。

スウィッシュと同じステップボードがフラットな125ccスクーターを徹底検証した記事もチェックしましょう。リード125は元気のいい加速、アクシスZは125ccスクーターナンバーワンのトルクウエイトレシオがおすすめポイント。

どちらも燃料給油口がシート下にありませんので、キャンプツーリングも楽しめます。