リード125 ウインドシールド HC DAYTONA
キタコ ショックアブソーバー リード125
Tokutoyo リード125 リアショック
リード125のスペック:はじめに
ホンダは125ccのスクーターを豊富にラインアップしています。もっとも価格が安いディオ110、価格の割に装備が豪華なリード125、一番人気のPCXが代表的です。リード125はこの3車種の中でもっとも大人しい印象なものの、PCXと二分するほど人気があります。ここでは最新型リード125のスペックを検証し、モデルチェンジや価格についても確認しながら、人気の秘密を探ります。
リード125とPCXの違いを比較する
ここではスペックシートの数値からPCXとの違いを洗い出し、リード125を徹底検証します。リード125にPCXを上回る魅力があるからこそ、人気を二分しているはずです。
では本題!リード125のスペックをPCXとの違いを比較して検証します。なお、この記事は2020年4月1日現在の情報をもとに作成しておりますことをご了承ください。
リード125のスペック:デザイン
最新型リード125は派手過ぎず地味過ぎないデザインが特徴です。通勤や通学で乗っても違和感のないデザインですが、ツーリングでは少し地味に映ります。しかし、リード125の質実剛健なデザインはツーリングでも威力を発揮!タンデムシートとリヤキャリアの上面が揃っているので、ツーリングでは荷物の積載がしやすいですね。
PCXとデザインを比較
落ち着いたデザインのリード125と違い、PCXのデザインは若々しく派手な印象です。疾走感のあるデザインは街乗りでも映え、ツーリング先で出会う絶景にも負けない存在感があります。しかし、ツーリングでの実用性ではリード125が一歩リード!実用性を求めるならリード125を選択して間違いないですね。
リード125のスペック:車体サイズ
最新型リード125の車体サイズは、125ccスクーターとしては標準的な大きさです。厳密にいえば少しコンパクト。「ユーザーは1台のバイクをいろんなシーンで使う」そんなホンダイズムをリード125に感じますね。ちなみに、全長×全幅×全高の数値で、もっとも平均値に近い125ccスクーターはヤマハのアクシスZです。
【リード125とPCXのスペックを比較:車体サイズ】
リード125 | PCX | |
全長 | 1840mm | 1925mm |
全幅 | 680mm | 745mm |
全高 | 1130mm | 1105mm |
PCXと車体サイズを比較
リード125の車体サイズをPCXと比較すると、リード125が一回りコンパクトです。50ccの原付スクーターほどではありませんが、リード125なら駐車スペースで困ることは少ないといえます。スーパーの駐輪場にも停めやすい車体サイズですので、キャンプツーリングでの買い出しで取り回しに苦労しません。
リード125のスペック:エンジン
最新型リード125のエンジンにはパワフルなエンジンが搭載されています。PCXやヤマハのNMAXに近いスペックだといっていいですね。125ccスクーターは限られたエンジンパワーで車体を動かしますので、比較的にコンパクトなリード125は力強い加速に期待できます。
【リード125とPCXのスペックを比較:エンジン】
リード125 | PCX | |
e/g型式 | JF45E | JF81E |
e/g種類 | 水冷SOHC | 水冷SOHC |
内径×行程 | 52.4×57.9 | 52.4×57.9 |
最高出力 | 11ps/8500rpm | 12ps/8500rpm |
最大トルク | 1.1kgf・m/5000rpm | 1.2kgf・m/5000pm |
PCXとエンジンを比較
リード125のエンジンをPCXと比較すると、リード125がややアンダーパワーな印象を受けます。しかし、それはスペック上の比較。ユーザーの評価を確認すると「PCXよりパワフルかも」というコメントもチラホラ。内径×行程(ボア×ストローク)は同じなものの、リード125とPCXでは吸排気系や駆動系の味付けに違いがあります。
トルクもパワーもしっかり出ていますし回り方もジェントル。まるで多気筒エンジンのような振動の少なさ、さすがエンジン屋のホンダ製です。
普段はmt09に乗ってます。125ccスクーターは初めてですが、実用域まですぐに加速するし問題ありません。
リード125のスペック:最高速度
最新型リード125の理論上の最高速度を計算すると、125ccスクーターとしては十分な速度が確保されています。一般道の法定速度である60km/hに合わせて最大トルクを発生させる設定で、最高出力を発生させるエンジン回転数までの余裕も大きいですね。エンジンのパワフルな領域を常用するエンジンだといえます。
【リード125とPCXのスペックを比較:最高速度】
リード125 | PCX | |
最高速度1 | 94.5km/h | 97.2km/h |
最高速度2 | 55.6km/h | 57.2km/h |
60km/h | 5398rpm (108.0%) |
5244rpm (104.9%) |
※最高速度1:最高出力を発生させるエンジン回転数での理論上の速度(トップギヤ)
※最高速度2:最大トルクを発生させるエンジン回転数での理論上の速度(トップギヤ)
※60km/h:60km/hでの理論上のエンジン回転数(トップギヤ)
※()内は最大トルクを発生させるエンジン回転数比
PCXと最高速度を比較
リード125の最高速度をPCXと比較すると違いはわずかです。ライダーの体重や荷物の積載量で優劣が入れ替わるレベル。ではなぜリード125がパワフルに感じられるのか?それはリード125のエンジンは低中速域を重視した設定になっており、車体もPCXと比較して軽量なのが要因です。PCXは中高速域での巡航が得意だといえます。
リード125のスペック:足回り
最新型リード125の足回りは125ccスクーターの中級車種としては標準的です。一般道の法定速度に見合った足回りで、フロント12インチ、リヤ10インチのタイヤサイズが安定感を高めています。残念なのはリヤサスペンションのプリロード調整ができないところ。足回りはスズキのアドレス125に近いですね。
【リード125とPCXのスペックを比較:最高速度】
リード125 | PCX | ||
フレーム | アンダーボーン | ダブルクレードル | |
フロ ント |
サス | テレスコピック | |
タイヤ | 90/90-12 | 100/80-14 | |
リヤ | サス | 一本サス | 二本サス |
タイヤ | 100/90-10 | 120/70-14M |
PCXと足回りを比較
リード125の足回りをPCXと比較すると、その違いは多いですね。リード125はステップボードをフラットにするためアンダーボーンフレームになっています。リヤサスペンションは1本サスですし、ホイール径も小径です。リード125はPCXよりも気軽に扱える足回りですが、車体の剛性感や安定感はPCXに軍配が上がります。
リード125のスペック:街乗り
最新型リード125の街乗りに関するスペックを確認すると、車両重量を最大トルクで割ったトルクウエイトレシオの優秀さが目立ちます。トルクウエイトレシオがもっとも優秀なアクシスZに次いで2位。加減速を繰り返す街乗りでストレスを感じにくい125ccスクーターだといえます。サイズ的な街乗り性は標準的です。
【リード125とPCXのスペックを比較:街乗りスペック】
リード125 | PCX | |
シート高 | 760mm | 764mm |
車両重量 | 114kg | 130kg |
軸間距離 | 1275mm | 1315mm |
最小回転半径 | 2.0m | 1.9m |
TWR | 103.64 | 108.33 |
※TWR:車両重量を最大トルクで割った数値(トルクウエイトレシオ)
PCXと街乗り性を比較
リード125の街乗りスペックをPCXと比較すると、リード125がPCXに迫られている印象を受けます。最小回転半径ではPCXがリード125を上回っていますね。シート高もほとんど差がありません。この辺りがリード125とPCXが人気を二分している原因だと考えられますが、リード125の手強さを感じさせないボリューム感は街乗りでメリットになります。
リード125のスペック:ツーリング
最新型リード125は積載性の高さに人気があります。シート下トランクの容量が大きく、リヤキャリアも標準装備しているからです。また、シートを跳ね上げなくてもガソリンを給油できますので、リヤシートへの荷物の積載が可能。アクシスZはリヤキャリアを標準装備していませんし、アドレス125はシートを跳ね上げないとガソリンを補給できません。
【リード125とPCXのスペックを比較:ツーリング】
リード125 | PCX | |
シート下トランク | 37L | 28L |
リヤキャリア | 標準 | オプション設定なし |
実燃費 | 43.42km/L | 43.78km/L |
燃料タンク容量 | 6.0L | 8.0L |
航続距離 | 260.52km | 350.24km |
※実燃費はみんカラのユーザー投稿参照(リード125、PCX)
PCXとツーリング性を比較
リード125のツーリングに関するスペックをPCXと比較すると、航続距離が大幅に違います。燃費性能はどちらも優秀なのですが、PCXの燃料タンク容量が大きいためです。PCXの航続距離なら無給油での日帰りツーリングも可能だといえます。また、PCXには平均燃費計がありますが、リード125にはないのも違いです。
リード125のスペック:乗り心地
乗り心地はツーリングで重要なポイントです。乗り心地はスペックで推し量れないので、最新型リード125ユーザーのレビューを確認しました。すると、やや硬めの乗り心地で長距離ツーリングではお尻が痛くなりやすいとのこと。普段使いでは十分な乗り心地ですが、長距離ツーリングでは尻痛対策が必要です。
【リード125の乗り心地】一時間くらいでお尻が痛くなります。私は硬いと言うよりはシート形状とアンコの薄さから来てるのかな?と思いました。
【リード125の乗り心地】初めて乗ったときは、シートが固い印象でしたが、すぐに慣れました。30~40分連続で乗ることがありますが、尻が痛くなることはありません。
乗り心地をPCXと比較
PCXの乗り心地に関するユーザーレビューでも、乗り心地は硬めというコメントは多いですね。リード125と比較すると、PCXはシートよりもサスペンションの硬さが乗り心地に影響を与えています。また、馴染むと乗り心地が気にならなくなるというコメントが多いのはリード125と同じです。
【PCXの乗り心地】乗って半年以上経過してからは馴染んだのか、そこそこの長時間乗っても気にならなくなった。
【PCXの乗り心地】ちょうど1000km乗りましたが、少し硬めですかね。通勤時は往復70kmほど乗りますが、お尻が少し痛くなります。ただ、足回りが馴染んできたのか、最初の頃より心地よくなりました。
リード125をツーリング仕様にカスタム①
リード125 ウインドシールド HC DAYTONA
最新型リード125とPCXの違いは他にもあります。PCXは小ぶりなバイザーを装備していますし、ホンダの純正オプションにボディマウントシールドがあります。しかし、リード125にはハンドルマウントのウインドシールドしかありません。ウインドスクリーンを追加するカスタムはツーリング派の定番ですが、ハンドルマウントのウインドシールドは操舵に影響を与える可能性があります。
リード125のカスタムパーツは少ない
リード125のシートは普段使いの距離内を想定したシートになっているのもPCXとの違いです。また、PCXには社外品のカスタムシートがありますが、リード125ではワンオフでカスタムシートを制作するしかありません。PCXはカスタムパーツが多いので、自分好みのツーリング仕様にカスタムしやすいのですが、リード125はカスタムパーツが少ないですね。
リード125をツーリング仕様にカスタム②
最新型リード125の硬めのサスペンションはキャンプツーリングやタンデムツーリングにも応えてくれます。しかし、空荷での日帰りツーリングでは路面のギャップを感じやすいので、ライダーの体重や荷物の積載量に合わせられるカスタムサスペンションを検討しましょう。PCXと違い、カスタムサスペンションの流通量も少なめです。
キタコ/ショックアブソーバー(リード125用)
キタコ ショックアブソーバー リード125
キタコのリード125用リヤショックアブソーバーは無段のプリリード調整が可能なカスタムサスペンションです。細かく調整できるのがメリットなものの、簡易的な調整ができません。しかし、リード125のカスタムサスペンションはノーマル長の330mmのものが少ないので貴重です。
Tokutoyo/リアショック
Tokutoyo リード125 リアショック
こちらのリアショックは4000円程度で購入できます。一人での日帰りツーリングだけでなく、キャンプツーリングやタンデムツーリングも楽しみたいライダーにおすすめです。
リード125のスペック:モデルチェンジ①
最新型リード125は2103年の7月に販売が開始され、2015年の6月と2017年の12月にマイナーモデルチェンジが施されています。リード125の中古車を求める際に参考となるよう、マイナーモデルチェンジでの違いを確認します。
リード125/EBJ-JF45前期(2013年以降モデル)
リード125EBJ-JF45前期モデルは現行モデルのリード125と基本的な構造が同じです。しかし、アイドリングストップをONにするとバッテリーを消耗しやすいのが難点。アイドリングストップを使わないなら検討の価値がありますね。中古車価格帯は約13~25万円です。
リード125/EBJ-JF45後期(2015年以降モデル)
リード125のEBJ-JF45後期モデルとEBJ-JF45前期モデルとの違いは、アイドリングストップでのバッテリー対策にあります。EBJ-JF45後期モデルはバッテリーの電圧が低下すると、アイドリングストップシステムが稼働しなくなりますし、バッテリーも大型化されました。中古車価格帯は約15~25万円です。現行モデルにこだわらないなら検討の価値があります。
リード125/2BJ-JF45(2020年現行モデル)
リード125 2BJ-JF45(2020年現行モデル)は外観デザインが一新され、足つき性が良くなっています。また、LEDヘッドライトや電子デバイスの充電ができるアクセサリーソケットが装備しました。デザインは変更されていますが、シルエットイメージの違いは少ないですね。現行モデルですので中古車価格帯はやや高く、約20~29万円となっています。
リード125のスペック:モデルチェンジ②
最新型リード125(JF45)より中古車価格が安いリード(JF19)も紹介しておきましょう。排気量は110ccなのですが、フルモデルチェンジ前のリードですので立ち位置は同じ。中古車のお買い得感は高いですね。シート下トランクの容量は35Lですが、シート高が現行モデルより20mm低い640mmなのがうれしいポイントです。理論上の最高速度は74.0km/hと低いものの、60km/hでのエンジン回転数は6085rpm(97.4%)と余裕があります。
リード/EBJ-JF19(2008年以降モデル)
リード(EBJ-JF19)は2008年の1月に新規モデルとして販売が開始されました。それまで販売されていたリード100は2ストロークエンジンを搭載していますので、フルモデルチェンジではなく、全くの新規モデルです。現行モデルが踏襲したシルエットイメージに中古車にありがちな古さを感じさせないのがメリット。中古車価格は約8~21万円と安いので、非常にお買い得感があります。
リードEX/EBJ-JF19(2010年以降モデル)
リードEX(EBJ-JF19)は2010年の2月に販売が開始されています。リードからリードEXに車種名が変更されてフルモデルチェンジしたかのような印象を受けますが、実質上はマイナーモデルチェンジ。モデルチェンジでのスペック上の変更点は少なく、ブレーキの3ポット化のみです。リード(EBJ-JF19)と同じく、中古車にありがちな古さを感じさせないデザインだといえます。中古車価格帯は約10~20万円です。
リード125のスペック:PCXとの比較を総括
最新型リード125とPCXを比較すると、車体サイズのコンパクトさや低中速域の加速感がリード125のメリットだといえます。また、シート下トランクの容量やリヤキャリアの標準装備など、ツーリングでの積載性も見逃せません。しかし、PCXの大柄な車体サイズはツーリングで安定感を得られ、ツーリング先の風景にも負けない存在感があります。
リード125でのツーリングは?
リード125は手強さを感じさせないボリューム感を活かしたツーリングがおすすめです。ツーリング先での路地裏散策、市街地にあるグルメスポット探しなど、○○巡りより○○探しが似合う125ccスクーターだといえます。実用性の高さではPCXを上回っていますので、普段使いの125ccスクーターで休日のツーリングも楽しむならリード125に軍配が上がります。
PCXでのツーリングは?
PCXは大柄な車体サイズや剛性感の高い足回りを活かしたツーリングがおすすめです。長距離ツーリングを快適にしてくれるのはPCX。カスタムパーツが多いのも魅力です。また、フルモデルチェンジされた2018年モデル以前のモデルは中古車価格が落ち着いており、中古車のお買い得感が高いですね。ツーリングを重視するならPCXを選択して問題ありません。
リード125とスペックが近いライバル車は?
最新型リード125は同じホンダのPCXと比較されがちですが、リード125とPCXでは車格が1ランク違います。リード125と同じ車格の125ccスクーターを比較してみましょう。
スポーティなシグナスX
ヤマハのシグナスXはスポーティなデザインがかっこいい125ccスクーターです。実用性を重視のリード125とは方向性が違うものの、価格帯は同じです。乗り心地は硬めですが、前後12インチタイヤや3段のプリロード調整ができるリヤの2本サスがリード125との違い。実用性を重視するなら、乗り心地がソフトで燃費性能が良好なアクシスZもおすすめです。
スタイリッシュなスウィッシュ
スズキのスウィッシュはスタイリッシュなデザインがかっこいい125ccスクーターです。PCXやNMAXといった上級車種がないスズキにはスウィッシュが125ccスクーターのフラッグシップモデル。前後10インチのホイールや3段のプリロード調整ができる2本サスはリード125との違いです。乗り心地も良好で、ワインディングロードも楽しめます。実用性を求めるなら価格が魅力のアドレス125もおすすめです。
リード125のスペック:まとめ
最新型リード125のスペックを確認し、ツーリングの適合性をPCXと比較しました。また、リード125のモデルチェンジをおさらいし、価格や立ち位置が近いライバル車も紹介しました。リード125は大人しいデザインや硬めの乗り心地が懸念材料となるものの、低中速を重視した力強い加速感や積載性の高さがツーリングで威力を発揮します。他社にはない立ち位置の125ccスクーターで、実用性と快適さを重視したバランスの良さが魅力です。お買い得感を求めるなら、旧モデルのリードやリードEXも検討しましょう。
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