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【ジャクソン】アスリート+(プラス)について開発者の立場から徹底解説

河西幸彦

【ジャクソン】アスリート+(プラス)について開発者の立場から徹底解説

河西幸彦

創業40年を迎えるルアーメーカー、ジャクソンを代表するミノーシリーズ「アスリート」。ルアーフィッシング黎明期から活躍を続け、発売からもうすぐ30年過ぎてもなお残り続ける超ロングセラーミノー「アスリート」にプラスの追加要素を加えたアスリートプラスが登場しました。



アスリートという完成されたミノー。

ジャクソンを代表するミノーシリーズ「アスリート」は、発売からもうすぐ30年という超ロングセラーのシリーズ。アスリートは汎用性も高く、基本をキッチリ作り上げたミノーで、基本設計がしっかりしているので誰にでも扱いやすく、今も愛され続けています。特に北海道では人気が高く、季節によっては入手困難となることも。この基本設計がしっかりとしたアスリートに、様々な尖った要素をプラスしていったものが『アスリートプラスが登場』。そのスタートモデルとして、10.5cmの105FVG(フローティング)と、105SVG(シンキング)が春に発売されたました。

アスリートとアスリートプラスの違い

アスリートプラスは今までのアスリートに比べ体高や体幅のピークをやや後方に持ってきて、大きめのタングステン玉がより後方まで移動出来るようにスペースを確保。側面には平面部を設け、フラッシング効果を高めると共に、スリムに見えるシルエットを維持し、体積容量を増加させております。そして一番の特徴はリップ部に搭載されたボルテックスジェネレーター。この機構はアスリート17cmで初めて搭載された、飛行姿勢の安定化に大きく作用し、平均飛距離を向上させるスグレモノです。ヒゲのような僅かな凸ですが、その効果は想像以上です。アスリートプラスの重さは長さに対してやや重めの設定ですがボルテックスジェネレーターの効果もあって、文字通り「抜群」の飛距離を生み出してくれます。
 

尖った性能と扱いやすい性能

使われた方のほとんどが驚く飛距離性能は、従来のアスリートを明確に上回っていると言えます。しかし、やや重めの設定になっておりますので、体積容量を増やしたとはいえ比重は高く、泳ぎ出しのレスポンスや扱いやすいリトリーブスピードの幅は従来のアスリートの方が広め。ですので、誰もが扱いやすいのは従来のアスリート。尖った性能をもっているのがアスリートプラスという感じになります。

アスリートにプラスされたボルテックスジェネレーターとは?



アスリートプラスの一番の特徴は何と言ってもボルテックスジェネレーターを搭載していること。アスリートプラスにはよく見ないと判らないような小さな凸が、リップの左右各2本ついてます。通常、キャストされたルアーはテール側から飛んでいき、リップ裏面で空気を受けます。裏面で受けた空気は左右に別れ、リップを巻き込むように流れるのですが、このときに左右交互に大きな渦(カルマン渦と言います)が発生。その影響でヘッド部が左右に振られてしまい、飛行姿勢を乱す原因となってしまうのです。

ですが、アスリートプラスにつけられたボルテックスジェネレーターは、小さな突起で意図的に空気の流れを乱し、小さな渦を発生させます。その小さな渦の存在の影響で大きな渦はリップから離れた位置に発生。リップから離れているため左右に振る力は軽減され、飛行姿勢が乱れにくくなるのです。飛行姿勢が安定すれば飛距離は伸びますし、きれいに飛んでいってくれるので、何より投げる気持ちよさは抜群。この投げて気持ちいいというのは重要で、集中力を持続させる上で大切な要因ともなります。もちろん直径の大きなタングステン玉が使えるように、極力広くテール側のスペースを確保しているのでデザイン的にも破綻は無し。タングステン玉の直径の大きさにこだわるのは、同じ重量なら少ない玉数で構成できるので、キャスト時に重心が移動したときにその効果を高めることが出来るからです。

アスリートプラスの使い方



もちろんタダ巻きで使っても良いのですが、アスリートシリーズ共通の得意技はジャーキング。ロッドティップで弾くように操ると、逃げ惑う小魚のような動きをします。アスリートプラスは飛距離を出しやすいので、強めの向かい風など、今までミノーの使用を諦めていたようなコンディションでも使えるので、他のアングラーと差をつける意味でも、ぜひ試してみてください。

アスリートプラスの今後

基本設計が作り込まれたアスリートミノー。超ロングセラーのこのミノーに細かなプラス要素を追加して、更にパワーアップしたアスリートプラス。開発チームでは、すでにサイズバリエーションの拡大に着手しています。作り手である私もテストしていますが、「ミノーって、まだこんなにも攻めることが出来のか」と、新たな可能性をと手ごたえを感じています。2021年アスリートシリーズの更なる進化をお楽しみにお待ち下さい。

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