はじめに
エクステリアDIY!自分で敷石踏み石を敷く方法は
庭の雑草対策や花壇などガーデニングの一貫として敷石や踏み石を敷きたいとお考えの方は多いようです。ただ業者に依頼するとお金がかかってなかなか踏ん切れないという声も。庭の敷石はコツやポイントをおさえることで初心者でも出来る簡単なDIYです。エクステリアを敷石によって洋風・和風に改造したい。庭をもっと綺麗に整えたいという方のお役に立つDIYのやり方や注意点をご紹介しましょう。
敷石DIYで簡単ガーデニング!敷き方手順1.材料
敷石や踏み石はデザインに合わせお好みで
洋風にするか和風にするかで使用する材料も変わってきます。今の庭の状態をあまり崩さずに雑草対策や歩くところの踏み石部分だけを整えたいという方は、敷く石の色合いや雰囲気をあまり突飛なものに変更しないようにするのが良いですね。人気が高く扱いやすいのはジョイントタイルといって決まった大きさの中にランダムにレンガや石が組み合わされているもの。並べるだけで綺麗に等間隔に石を敷くことができます。
下地用の砂利も大量に必要になる
ベランダなどではそのままジョイントタイルを並べる方法で良いのですが、庭となると現在作ってある花壇などガーデニングの具合と合わせて高さを調節しないと雨水がたまる場所もできてきます。高さ調節に使うのが砂利。土よりも時間経過によって沈む率が低いため土ではなく砂利を使う方法が取られることが多いです。これも必要数用意しておきましょう。目安として1平米あたり60kg前後と言われていますが、厚めに敷くか薄く敷くかでまた数字は変わってくるでしょう。
踏み石目地を固めてしっかり仕上げるには砂を使う
土をならし砂利を敷いて敷石・飛び石などを置いたあと、ほとんどのものがぴっちりと隙間なく並べず目地という部分を作っているかと思います。その間に敷きたいのが砂です。これは目地をしっかりと固定する役割と下地に敷いた砂利の間に砂を入れて沈み込むのを防ぐ役割の2つの意味があります。この量ばかりはどのくらい目地の広さを取るのか、踏み石と踏み石の隙間にもよりますので無駄に余らせない程度に購入し、不足したら買い足しができるような定番商品の中から選ぶといよいでしょう。
敷石DIYで簡単ガーデニング!敷き方手順2.道具
さておおまかな材料を見てきたところで、次は洋風・和風の庭の敷石作りに必要な道具・あったら良い道具をご紹介します。よほど広大な庭すべてに敷石DIYしようとするでもない限り、絶対にこれがなければいけないというものはありません。しかしあれば作業が楽になるのでお財布と相談してレンタルなども考慮してみると良いでしょう。
シャベル・コテと水準器
現状、花壇や玄関まわりのエクステリアと敷石を敷きたい土部分の高さはある程度同じになっているでしょう。ここを敷石分掘り下げる作業をしなくてはいけないので、シャベルなど掘る道具は必須です。シャベルとスコップは関東関西で呼び名が真逆だそうですがとにかく大型の掘る道具を用意してください。その他細かい修正用に小型のコテ・平らにするために水準器もあると良いでしょう。
初心者でもできれば欲しい転圧タンパー
初心者が庭に石を敷こうとして失敗したと感じるのが、雨が降ると一部にばかり雨水が溜まってしまうという庭のデコボコ問題だそうです。これをできるだけ改善するために土の転圧というものをしていきましょう。デコボコが出来るのは掘った土の隙間が原因。この隙間をはじめからなくすために行うのが地面を固める転圧作業です。プロの方は電動のタンパーという道具を使いますが足や手でガンガン地面に打ち付けてこの転圧をする道具なら個人でも買い求めやすいでしょう。
材料によってはホースも用意する
踏み石やレンガなどを敷いた後、しっかり固定するために砂をまくというお話を材料のところでしましたね。これもただ砂をまけば良いのではなく、その後に散水することで砂が沈みより早くしっかりと定着します。そのためにもしガーデニング用などに長いホースをお持ちでないなら別途用意しておくと作業がスムーズに進むでしょう。
敷石DIYで簡単ガーデニング!敷き方手順3.下地
洋風でも和風でも、庭の敷石づくりには絶対必要なのが下地を作る作業です。これが出来上がりの見た目や使っていくうちに不具合が出ないようにする大切なポイント。石の並べ方などデザインも重要ですが、すぐにガタガタになってしまわないようしっかりと土台部分を作っていきましょう。
DIYでの下地堀りの目安は
下地はまずどこにどのくらいの範囲で敷石や飛び石を敷くのか考え、その範囲の石を購入しレンガや石などの厚みと砂利2-30mmを敷くこと考慮してその深さ分掘り下げていきましょう。
下地を作る手順とやり方
目標の深さまで掘れたらまずは土をしっかり押し固め、水平でなくてかまいませんのでできるだけ平らにするのが基本。その上に砂利を2-30mm敷いていき、全体に均等に敷き終わったらそのあとしっかり道具を使って転圧しましょう。この時は水準器を使ってまで水平にする必要はありません。レンガや敷石を置いていく過程でどうしても高さにバラつきができ細かい修正が必要となるからです。ただ排水を流したい方向がある場合は下地作りの段階から傾斜を付けて地ならししておくと良いですね。
初心者が気をつける下地作りのコツ
下地づくりは浅すぎるよりは深いくらいで良いです。深すぎたら掘り出した土を戻せば良いですが浅くて全部もう少し掘り直しだとかなりの手間がかかるためです。ほんの少しであれば転圧を念入りにして無理やり下げるというやり方もありますが、掘り直しを避ける方が時間の制限もあるDIYにはおすすめ。
敷石DIYで簡単ガーデニング!敷き方手順4.仮置き
敷石や踏み石を置く範囲の下地づくりができたら、レンガや石を仮置きしてみしまょう。これは和風か洋風かでかなり並べ方にも違いが出てきますが、やり方の流れは同じとなります。
仮置きで並べ方やデザインを考える
踏み石の並べ方やデザイン例を参考にして、自分のイメージでまずは購入した石やレンガを並べてみてください。簡単なのはぴったりと同じ大きさの敷石を並べてある程度まっすぐな道や庭の敷石エリアを作ることなのですが、洋風なガーデニングだと植物の間を縫うように石で道を作ったりすることもあるでしょう。そんな敷石を敷いた後の庭のイメージをこの次点で具体的な形に落とし込んでいくのが大切なポイントです。
仮置きしたら写真を取って石を戻す
踏み石やレンガ・ジョイントタイルなどをひととおり自分の好みの並べ方にしたら、そこで写真撮影をしておくことをおすすめします。後から本番の並べ方をするときに写真があると大変作業が早く進めやすいためです。広い範囲など一枚では収まらない場合は、玄関から外へ向けてなど順にずらして複数枚の写真に収めるとこの写真はどこだったかと混乱せずに良いですよ。
初心者が気をつける敷き方のコツ
仮置きはあくまでも仮です。それまで頭の中でこんな感じにすると考え材料を揃えていても並べてみるとここをこうしたいという新しいアイデアも浮かんでくるでしょう。洋風和風に限らず、一度石を並べた庭を崩すのは大変ですので仮置きのこの時点で納得のいくデザインにいくらでも変更していってください。そしてここで最終的な形が決まったらあとは変更しないように。そこがポイントです。
敷石DIYで簡単ガーデニング!敷き方手順5.並べ方
和風・洋風な敷石の並べ方ヒント
ここで具体的な手順とは少しズレますが、洋風・和風の庭の敷石デザイン例を素敵な画像を見ながらご紹介します。材料を揃える時や仮置き段階のデザインイメージを固めるときのヒントにもなるでしょう。
和風な敷石デザイン例1
綺麗にカットされた長方形の石を庭の緑との境に並べ、家に近い部分に砂利の中に点々と踏み石がある並べ方です。お寺などの美しい庭を思い出させる和風なデザインですね。
和風な敷石デザイン例2
さきほどのものが人工に作られた美しい自然であればこちらは少し無骨ながらもより自然に近い形で和風の住宅にマッチする並べ方。なべて和風なものは形がバラバラな天然石をそのまま使用することがおおく、洋風な敷石とはことなる部分が多いので和風にするやり方に迷ったら参考にしてみてはいかがでしょうか。
洋風な敷石デザイン例1
先程例としてもあげた和風は形が不揃いの物が多く、洋風にするにはレンガなど形がある程度決まったものをきれいに敷いていくという並べ方の見本です。また特徴として土を焼いてつくったレンガを庭の石として使用することが多いので赤や黄色系の色づかいにすると洋風に見えるというのもポイントとして覚えておくと役立つでしょう。
洋風な敷石デザイン例2
こちらは洋風と和風を組みあわせたハイブリッドな感じの踏み石の並べ方。小さなガーデニングエリアができていて、この後どんな花を植えていこうかと計画を立てるのが楽しくなってくることでしょう。洋風な敷石の敷き方では、あまり砂利というものを使わない(小さな石をたくさん埋め込むことはあります)のですが、それだけにデザインを考えられた方の個性がとても出ておりかわいらしいイメージとなっていますね。
敷石DIYで簡単ガーデニング!敷き方手順6.カーブ
ここまでの作業でひととおり石を並べるところまで来ました。石の敷き方でカーブや階段はどうしたらいいのだろう?と初心者の方は悩まれるかも知れません。こちらと次の章では最後のまとめとしてそれらの石の敷き方を解説していきます。
曲がった道を敷石で作るには
曲がった道の石の敷き方はこちらの動画が参考になるでしょう。まずまっすぐな部分だけを先に敷いてしまい、残ったところをバランスよく石やレンガで埋めていくという敷き方。これも最初に仮置きしているので難しくなく感じるでしょうが、はじめから思いつきで並べているとこうはスムーズにできないので仮置きの大切さも感じられますね。
初心者が気をつけるカーブの並べ方のコツ
こちらの動画が非常に参考になるのは、作りながら仮置きの状態ではわからなかった不都合な部分をその場で修正していく作業です。レンガや石の並べ方として列で半分ずつずらしていくという置き方があります。とても綺麗な置き方ですが、本番で石を並べたとき特にカーブでこの並びがずれることも少なくないでしょう。動画を参考に石を減らしたり列を減らしたりして最終的に綺麗に並べきるようにするのがコツです。
敷石DIYで簡単ガーデニング!敷き方手順7.階段・段差
お宅によっては道と庭・家の高さがかなり違い階段や段差を付ける必要も出てくるでしょう。階段への石の敷き方はどうするのかご紹介します。
段差のある庭に敷石を設置
階段の作り方も下地を作って石を並べてあとは砂などで固定するという基本的なことは変わり有りません。ただなだらかな傾斜を階段状に下地作りをしていく必要がでてきます。手前にレンガなどで高さを付けそのレンガと土の間に直角に近くなるよう砂利を入れ込んで固めてから石を置く。これが階段の作り方テクニックです。
初心者が気をつけるコツ
傾斜部分の土は土質にもよりますが雨などでだんだんと下へと流れてきてしまうことが多いです。通常土留めの役割を果たす板や石などを地面に固定して階段を作ることが多いのですが、この土留めの役がレンガとなります。できるだけレンガはしっかり土に固定できているほうが望ましいでしょう。
まとめ
初心者でも簡単にできる庭の敷石敷き
初心者の方でも簡単に出来る庭の敷石の並べ方をご覧いただいてきましたがいかがでしたか?敷石の並べ方のコツはしっかりとした下地づくりです。それさえクリアしてしまえばあとはデザインなど初心者でも慣れた方でもあまり関係はありません。最近はホームセンターなどでたくさんの敷石素材やタイル・石レンガなどが売られており、自分のイメージに合わせた敷石づくりが簡単にできるようになってきたのも誰でも敷石を自作しやすくなった理由のひとつです。上手に市販の石やレンガを利用し、コツを押さえて素敵な庭づくりを楽しんでくださいね。
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出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/913316?title=%E5%BA%AD%E3%81%AE%E6%95%B7%E7%9F%B3