はじめに
ミシンでも手縫いでも!簡単に作れるネックウォーマー
ネックウォーマーは気軽に使える防寒具。マフラーよりも小型で効率よく首まわりから体温が下がるのを防いでくれるため、もこもこと着ぶくれることを嫌う子供や男性の冬の外出時のワードローブとしておすすめ!また最近はマスク代わりに薄手のニットなどで作ったもので口元まで覆う付け方をしている方も多く見かけるようになりましたね。
今回はこのネックウォーマーを大人用・子供用と分けていろいろな種類の作り方や型紙をご紹介していきます。ミシンがなくても手縫いでも作れるので、お裁縫初心者の方も是非作ってみてはいかがでしょうか。
簡単手作りネックウォーマーの作り方【大人用】1.1枚で作る型紙
ネックウォーマーの基本の形はドーナツ型で首周りをふわっと覆うようにできています。たくさん裁断しなくてすむ布地1枚をコの字型に縫っていく簡単な方法からご覧頂きましょう。
1枚の布で作る大人用型紙
こちらの作り方の型紙は縦35x横60cmの長方形。伸縮性のあるふわふわの生地で作っていますので、フリースやニット生地などで作るのに適したサイズとなっています。ある程度ゆったりとしたゆるみを持っていますが伸びない生地で作る時は横幅サイズを使用する方の頭サイズに4センチプラスした型紙に修正してお使いください。
材料と簡単な作り方
動画で仕様している材料はふわふわのニット生地。ニット生地は高い・手に入りにくいという場合は冬場になるとどこの手芸店でも取り扱いのあるフリースで作ると良いでしょう。このような生地をミシンで縫う場合は上糸をレジロン・下糸をウーリー糸を使うのがおすすめ。
ウーリー糸はロックミシン用の糸ですが伸びる素材を縫うのに適しています。作り方は生地を中表に合わせ返し口を7cm程残して縫い合わせます。ひっくり返して手縫いでコの字とじで返し口を縫ってできあがり!
簡単手作りネックウォーマーの作り方【大人用】2.スナップ留め型紙
スヌードのような首のまわりをふわっと包み込むような付け方の他、ショートマフラーのようにもっと首にフィットした付け方がお好みの方もいらっしゃるでしょう。そんな場合はスナップやボタン留めスタイルがおすすめです。
スナップやボタンで留めるタイプの作り方
こちらはドーナツ型に端を縫い合わせず重ねてボタンやスナップで留める形。そのために型紙も横幅を広くとり、14x76cmの長方形の角を丸くしたものを用意します。150cmの広幅のボア生地なので半分にカットするとちょうど横幅程度の長さになるのでそれを利用して作ると良いですね。型紙に合わせてカットした生地を2枚用意します。
材料と簡単な作り方
材料はボア生地と糸・接着芯(1枚のみアイロン接着)・スナップボタンは14mmを1セット使用しています。ボタンホールを開けてボタン留めにしても。ボアの生地は縫い合わせる部分の毛をはさみでカットすると縫いやすくきれいに仕上がりるのでお試しください。
中表に合わせてミシンで周りをぐるりと返し口を残して縫い、表に返してコの字とじ。スナップボタンを手縫いで縫い付けて完成です。
簡単手作りネックウォーマーの作り方【大人用】3.ブローチ付き
着物を仕立てた時、細身の方や身長が小さめな方の場合高価な反物が余りはぎれになることも。またリサイクル着物をばらして洋裁に使った残りの反物でネックウォーマーを作ってもとても素敵な作品ができますよ。共布で作る素敵なバラのブローチの作り方と共にご紹介しましょう。
着物地リメイクのネックウォーマー
冬用のネックウォーマーはフリースやボア・あたたかニット生地などが多いですが、秋口にも付けたい方やおしゃれとして用いる場合はこのような生地にこだわる必要はありません。
男性用や大人の女性用にするなら着物のはぎれや古着リサイクル生地を使ってもとてもモダンなものができあがるでしょう。このとき表裏布の他に別布としてすべりのよい裏地用生地(キュプラやベンベルグなど)を一番中の部分として3枚縫い合わせて作っています。
材料と簡単な作り方
動画では表地が総しぼり・裏布が模様入りの大島つむぎととても豪華な生地を使用して作られています。着物生地は幅が決められているため、ネックウォーマー用には長さ70cmで半幅(17cm程度)という型紙を作ってください。
表と裏の布を中表に合わせて長い辺を一旦返し口を残して縫い合わせてから表に返さずそのまま別布を同型紙で片側を輪にして1枚にカット。同じ位置に返し口を作り同様に縫い合わせたら返し口側から手を入れ短い辺同士を中表にして輪に縫いましょう。返し口から表に返して手縫いでとじつけてできあがりです。
共布のブローチの作り方
まだきもの生地のはぎれが残っている場合は共布でおそろいの花のブローチを作るとおしゃれにきもの地のネックウォーマーが楽しめるでしょう。
小物の場合はミシンを使っても良いですが細かく縫う部分が多いので手縫いの方が作りやすい場合も。巻きバラの要領で花をつくり、黒っぽい大島紬で葉を作り組み合わせます。裏にブローチピンを接着剤で貼り付けて仕上げています。
簡単手作りネックウォーマーの作り方【子供用】1.子供型紙
大人用の作り方や型紙を3種類見ていただいたところで、次は子供用型紙もご覧いただきましょう。子供用といってもあまりサイズは変わりません。ただし首は大人よりもだいぶ短い場合が多いので、縦幅は短めに。頭囲に合わせて型紙修正するのは大人用も子供用も変わり有りません。
裏ボアで暖か子供用サイズ
子供用のネックウォーマーは頭の小さな女性用としても利用可能です。子供も意外と頭は大きいのであまり小さくしすぎないよう、まずは使用する子供の頭囲を測ってからサイズが合うかご確認ください。
こちらの型紙は縦14x横52cm。伸びる生地で作っていますので50センチくらいの頭囲の子供さんまで着用可能。もっと頭が大きい場合は適宜頭囲+4センチで型紙を修正してください。
材料と簡単な作り方
材料は表地がエゾジカやもみの木が可愛らしいノルディック模様のニット生地。手に入らない場合はフリースでも代用可能。長い方が伸びるようにカットしましょう。裏布のボアも同様に同サイズでカット。
2枚の布を中表にしてミシンや手縫いで縫い合わせ1枚に。それをさらに中表に半分に折り短い方の辺も縫い合わせて筒状にしましょう。平らに置き上側の布は中に折りたたんで下側の布端同士を返し口を残して縫い、少しずつ中から布を出しながらぐるりと一周したら表に返してとじつけて完成!
簡単手作りネックウォーマーの作り方【子供用】2.ベビー型紙
ベビーの型紙も同様で、サイズ的にはあまり違いはありませんが作り方としては材料を厳選することに注意すると良いでしょう。
子供用(ベビー・キッズサイズ)の型紙
小さなベビーやトドラーはフリースなどの石油生地はデリケートな肌に合わずに皮膚が赤くなったり静電気が激しくてチクチクとして嫌がる場合も。できるだけナチュラルなニット素材を使ってネックウォーマーを作ってあげたいですね。型紙サイズは42x54cmで1枚の布を縫い合わせるタイプとなります。
材料と簡単な作り方
材料は少し厚手のしっかりとしたTシャツ程度のニット生地。家庭用ミシンで縫う場合はレジロンとウーリー糸を使って縫うと伸縮性が損なわれずに頭を入れるときにもすんなりと入るでしょう。
布すべりが悪い時はスプレーや押さえの下にトレーシングペーパーなど透けて薄い紙を置くことでミシンが使いやすくなると同時にニットの縫い伸びを防ぎます。縫い方は大人の1枚タイプのネックウォーマーと同様です。
簡単手作りネックウォーマーの作り方【子供用】3.布留め型紙
かぶりのネックウォーマーは元気な子供には取れにくくて良いのですが、暑がりですぐ取りたがる子供用には外しやすい布留めタイプで作るのがおすすめ。
子供用のかぶりでないネックウォーマー
大人用でもご紹介しましたが、平らなマフラーを留めて首に巻くタイプのネックウォーマーの子供用型紙となります。サイズは縦13x横72cm。表布と裏布を縫い合わせるタイプなので2枚同じ型紙で裁断してご用意ください。このほか留め布として8x13cmのサイズでカットしたものも用意しましょう。
材料と簡単な作り方
布地は裏側がボアフリース・表側はチェックのプリント生地を使用しています。留め布は周りを1センチ内側にアイロンで押さえ、さらに半分に折りたたんだものの周りをミシンステッチして作っておきます。
カットしたボア生地の端から5cmの位置に先程作っておいた留め布を縫い止めてからネックウォーマーに仕立てていきましょう。大人用のスナップ留めのものと同じ縫い方です。
まとめ
はじめてのハンドメイドにも!簡単ネックウォーマー
ネックウォーマーの作り方はとても簡単なので、使用する生地にこだわって作るとお気に入りの作品づくりができるでしょう。手軽に手に入るフリースボアややわらかニットなどがおすすめの生地ですが、裏表とリバーシブルにしたりボタンやスナップ留めのタイプなら伸びる素材にこだわらずお好みの柄や色で選んでも。
今回大人用子供用と分けて3種類ずつの作り方を見てきた中でお気に入りのデザインがあったら、その付け方などに気をつけながら自分の好みに合う生地で作ってみてはいかがでしょうか。
生地の選び方が気になる方はこちらもチェック
ネックウォーマーではニットやフリースボアなどのあたたかくて伸びる生地を使った作品が多かったですが、作るものによって向いている生地というものがあります。たとえばしっかりとしたバッグづくりならキャンバス地といった具合。作りたい作品の布地の選び方に困ったらこちらの解説も是非ご一読くださいね。
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