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ベジバッグ ショッピングバッグ コットンキャンバス
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svec(シュベック) スニーカー
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帆布半幅帯 オレンジ系
コットンキャンバスキャンプピラミッドテント
キャンバスタープ タープ 軍幕 アーミー ミリタリー
トラック 荷台シート 3.6m×2.4m 1t 1.5t
キャンバス生地とは
ファッションアイテムを調べたり手芸用の生地を見たりすると、キャンバス生地というよく目にします。キャンバス生地とは、どのような生地なのでしょうか。
名前の由来は油絵から
キャンバス生地と聞いて、美術が好きな人は絵を描くときに使うキャンバスを思い出すでしょう。キャンバスという名前の由来はまさにその通りで、油絵を描くときに使うキャンバスに適した生地を総称してキャンバス生地と呼ぶようになりました。
日本では船の帆に使っていた
キャンバス生地は世界各地で作られていて、日本では長く船の帆として使われていました。今でも帆布と書いて「はんぷ」と読み、各地で作られています。
江戸時代にキャンバス生地!?
日本でのキャンバス生地、帆布の成り立ちは兵庫県神戸市あたりで18世紀の江戸時代と伝えられています。神戸で海運業をしていた工楽松右衛門(くらくまつえもん)が、現在のキャンバス生地とそん色ない生地の開発に成功して船の帆に使用したことから、その船の帆を見た各地の人が全国にキャンバス生地を広めていきました。
キャンバス生地の素材
キャンバス生地は世界中で作られていることから、その土地ごとに多種多様の素材で作られています。今回は日本で作られるものや世界的な平均のキャンバス生地の素材について見ていきましょう。
昔から使われている綿
キャンバス生地は古くから使われていることから、現代でも素材としては綿、コットンであることが多いでしょう。世界中で生産されている、素材として安価であるといった理由からコットンが重宝されています。
麻を使ったキャンバス生地も
キャンバス生地には綿(コットン)と並んで布の素材としてよく使われる、麻で作られてたものもあります。厚さや風合いの荒さから、ファッションアイテムよりも油絵を描くキャンバスや日用品、雑貨に使われることが多いため、日常生活ではあまり目にしないかも知れませんね。
強くて軽いポリエステル
キャンバス生地の素材は、綿(コットン)や麻のような天然素材でなくてはいけないという決まりはないため、科学素材のポリエステルを使っている場合があります。綿とポリエステルを混ぜて綿ポリと呼ばれる混合生地や、ポリエステル100%のキャンバス生地も少なくありません。
キャンバス生地の特徴
今ではキャンバス生地の多くは船の帆や油絵を描くのに使われるだけではなく、ファッションアイテムとしても良く使われるのには、キャンバス生地の特徴が密接に関係しています。その特徴を見ていきましょう。
糸をより合わせているのが特徴
キャンバス生地を作る糸はつむいだだけの普通の糸を使わず、強くより合わせた糸を使っているのが特徴です。糸をより合わせることで糸の1本1本に厚さが出て、張りを持つようになります。
丈夫な織り方が特徴
キャンバス生地は強い糸を使っているだけでなく、平織りという織り方でさらに強く作られています。平織りは縦横の糸を交互に強い力をかけて織ることで厚さが出て、摩擦に強く丈夫な生地に仕上がるのです。
水濡れに強いのが特徴
平織りで強く織られたキャンバス生地は、織り目が詰まっているために水が染み込みづらい特徴も持っています。水が染み込みづらい点で、船の帆や油絵のキャンバスに重宝されているですね。
キャンバス生地の使用例① バッグ
[ヘリーハンセン] トートバッグ ロゴトートMサイズ
キャンバス生地で多く目にするアイテムの代表は、なんといってもバッグではないでしょうか。丈夫で厚い、耐久性の高い布は大容量バックによく使われます。
おしゃれで耐水に優れたキャンバスバッグ
ベジバッグ ショッピングバッグ コットンキャンバス
手触りのいいコットンキャンバスで作られたバッグは、アウトドアが増える夏の装いにぴったりです。アウトドアでは突然の雨で濡れることもありますが、耐水性の高いキャンバス生地はしっかりと中身を守ってくれるので良く使われるのも納得でしょう。
軽くて丈夫なポリエステルキャンバス
[レガートラルゴ] LT-F1901 保冷バッグ
食品や日用品は毎日こまめに買っていても、重くなってしまいがちです。丈夫で水に強いキャンバス生地の特徴を持ちながら、軽くて使い勝手のいいポリエステルを使ったキャンバス生地はお買い物の強い味方になってくれます。こちらは保冷バッグも付いているのでとても便利です。
昔は氷運びに使っていた
今はすっかり数が少なくなった氷屋さんも、電気冷蔵庫が普及するまでは氷をキャンバス生地のバッグに入れて配達をしていました。当時のアメリカでは「アイスキャリア」といえば、キャンバス生地で作られたトート型のバッグを指すほどでした。
キャンバス生地の使用例② スニーカー
svec(シュベック) スニーカー
バッグの次にキャンバス生地がよく使われているのが、キャンバス生地のスニーカーです。普段使いのものやバスケシューズ、トレッキングシューズで見かけることがあるでしょう。
水に強いから使われる
密に織り込まれたキャンバス生地は厚さがなくても水の染み込みが少ないため、スポーツや活動的なときに使うスニーカーにぴったりです。キャンバススニーカーの原型は船で使うデッキシューズと言われていることから、やはり耐水性の高さが受け入れられたのでしょう。
スニーカーは忍び寄る靴?
スニーカーの語源である「Sneak」は忍び寄るという意味があり、スニーカーが作られた初期は「革靴のように音の出ない静かな靴」として宣伝されました。やわらかいけれどもしっかりとしたキャンバス生地とゴムで作られたスニーカーの特徴がよく伝わるネーミングですね。
アメリカで好まれた合理性
見た目に特化するよりも機能性やコストパフォーマンスに重点を置く傾向のアメリカ文化の中で、キャンバス生地のスニーカーはとても好かれています。革靴に比べて厚さがなく軽い、丈夫なことさることながら、汚れても水につけてジャブジャブ洗ってすぐ使える手軽さを気に入ったのでしょう。
キャンバス生地の使用例③ エプロン
[エプロン キャンバス 前掛け JES&MEDIS
日常で目にすることの多いエプロンも、実はキャンバス生地が使われていることがあるのです。特徴をうまく使ったエプロンを見ていきましょう。
耐久性と耐水性が抜群!
近年のキャンバス生地は厚さは減っても丈夫さは保たれている高品質なものが増え、エプロンにも多く使われてるようになりました。とりわけ目が詰まっていて耐水性も上がったために、水仕事の場面で使います。
多くの仕事で使われるキャンバス生地
飲食店や花屋の店員さんがつけているエプロンや酒屋さんの前掛けとして、キャンバス生地のエプロンはよく見かけますね。その時の仕事の内容によっては、塗装の職人や画家の人もキャンバス生地(帆布)のエプロンを使って塗料から身を守るそうです。
コックさんもキャンバス生地
キャンバス生地は表面に加工をして耐火性を持たせることもでき、今では調理用エプロンやコックコートに使われることもあります。長い時間、火の前で調理をするコックさんにはぴったりの生地ですね。
キャンバス生地の使用例④ 着物やまわし
近年入ってきたように感じるキャンバス生地ですが、帆布の名前で江戸時代から日常のあちらこちらに使われています。実はキャンバス生地が使われている意外で特徴的なアイテムのご紹介です。
着物や帯の中にキャンバス生地
和服にキャンバス生地が使われていると聞くとビックリしてしまいますが、硬く作られた襦袢の襟の中や帯の芯材にも使われていると聞けば納得していただけるのではないでしょうか。表面はやわらかいコットンやシルクが使われますが、それだけではフニャフニャになってしまうために、中にコットンで作ったキャンバス生地を入れて張りを出しています。
キャンバス生地の帯も
帆布半幅帯 オレンジ系
キャンバス生地の帯と聞くと、洋服の生地を使ったファッショナブルでおしゃれな帯を想像しますが、実は古くから居合いをする人たちに帆布、キャンバス生地の帯が愛用されています。腰に差した刀を何度も抜き差しして動かすことから、普通の帯よりも厚さがあり張りがあるキャンバス生地が好まれるのでしょう。
練習用のまわしはコットン製
相撲で使われるまわしも、テレビで見るようなプロの試合のとき以外はコットンのまわしが使われています。学生相撲では試合のときもコットンのまわしが使われているため、全員白色ないし生成り色が殆どです。コットン製であることや色がついていない理由としては、練習中の怪我の防止や体の保護を目的としていると言われています。
キャンバス生地の使用例⑤ テント
コットンキャンバスキャンプピラミッドテント
アウトドア用品や屋外で使うアイテムに多いキャンバス生地は、多くのところで使われています。「こんなところにも!?」というものをご紹介します。
キャンプのテントやタープにキャンバス生地
キャンバスタープ タープ 軍幕 アーミー ミリタリー
山のアウトドアの代表、キャンプでお馴染みのテントやタープの生地も、中には防水加工がされたキャンバス生地で作られたものもあります。器用でこだわり派なキャンパーの人は、自ら防水キャンバス生地を買ってきてテント・タープ・ハンモックまで手作りすることもあるそうです。
学校のあのテントはキャンバス製
学校や自治体が主催で行われる運動会で先生たちや役員がいるテントの布の部分は、ポリエステル製のキャンバス生地が多く使われています。表面がツルツルしていますが、あれは雨漏りをしないようにとビニールで耐水加工してあるためです。
トラックのほろもキャンバス製
トラック 荷台シート 3.6m×2.4m 1t 1.5t
最近はあまり見なくなりましたが、たまにトラックの荷台に布製の緑色や灰色のほろが付けられているトラックを見かけますね。布のほろの多くは綿やポリエステルで作られたキャンバス生地で、丈夫な厚さや水に強い特徴からトラックにほろが付き始めたころからキャンバス生地が好まれたようです。
キャンバス生地の名産地
日本では18世紀から帆布の名前で工業生産と流通が始まったキャンバス生地は、今でも全国各地で生産されています。中でも有名な産地の一部とブランドの特徴ご紹介します。
岡山県・倉敷
MOUNTAIN DA CHERRY 倉敷帆布 4号
昔から綿花の生産が盛んだったことと材料から加工までをひと地域でできる環境から、今では国内生産の70%を占めているのが岡山県の倉敷地方です。
倉敷帆布の名前で生地の販売からバッグなどの既製品が作られている岡山県のキャンバス生地。無地で生成りやベージュのイメージが強いキャンバス生地ですが、鮮やかな色の染められている生地が多いのが特徴的です。
滋賀県・高島
[バギーポート] ミニハンドバッグ ミニトート
琵琶湖の北西に位置する高島市周辺は、戦国時代以前からの海路の要所として発展していたため、自然とキャンバス生地の生産をするようになったのは必然ではないでしょうか。高島ではキャンバス生地だけでなく、綿ちりめんの生産でも有名です。
キャンバス生地らしいシンプルなコットンカラーのバッグは、地元高島の縫製工場によるものです。昔ながらの丈夫で厚さのある布の良さが引き出されたバッグは、百貨店の店頭に置かれることもあります。
兵庫県・豊岡
[豊岡鞄 直帆布] ショルダーバッグ NEH-006
日本で本格的なキャンバス生地の生産が始まったといわれる兵庫県にも、伝統を受け継ぐキャンバス生地が作られています。また、昔から行李(こうり)を作っていたことから、さまざまな素材でバッグを作る「豊岡鞄」が有名ですね。
江戸時代に船の帆布として生産を始めた工楽松右衛門が興したといわれる「松右衛門帆」は、21世紀になった今でもキャンバス生地を生産しています。2本づつの糸を使った織り方に特徴があり、他の生地よりも厚さのあるゴツゴツした織り目が絶妙な風合いです。
IRIE (アイリー) ミニトートバッグ
まとめ
生地の特徴や使用例から、キャンバス生地はバッグにとても合っている生地ということがわかりました。しかしバッグに留まらず、日常の色々なものに使われているキャンバス生地をお店や家の中で探すのも楽しそうですね。
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