はじめに
自作なら工賃不要で車のシートカバーも安くできる
車のシートカバーは市販品で車種専用のものを買うと普通車・大型車・軽自動車用に関わらず結構お高い買い物になってしまいますね。
清潔なシートに座りたい、車をおしゃれに飾るのが好き等いろいろな理由でシートカバーが欲しい方はハンドメイドで自作するとコスパよく手に入るでしょう。自分で作る車のシートカバーの作り方やその材料・余った布で作るカー小物の作り方まで詳しく解説していきます。
車用の手作りシートカバーの材料・素材は
シートカバーを作る材料・素材はどのようなものが良いのでしょうか。いろいろ欲しい性能はあるでしょうが、手作りする場合は家庭で縫える素材であるか?簡単に手に入るものかというのも大切な要素となってきます。
おすすめの布1.厚手の綿
多くの手芸店や生地屋でもいろいろな種類・カラー・柄が揃っていて買い求めやすいのはなんといってもコットンの布地。厚手で丈夫な布であれば帆布(キャンパス地)もおすすめですがあまり厚手だと家庭用ミシンではパワー不足で縫えないことも。
あまり厚手すぎないツイルなどの中厚でのコットンが扱いやすく洗濯しやすくてシートカバー向きといえるでしょう。
おすすめの布2.丈夫な化繊
化繊の布地は綿と比較して洗濯して乾きやすい、薄手でも丈夫というメリットがありますが摩擦に弱い・薄手なのでクッション性に欠けるという面もあり一長一短。綿と化繊の混紡など、両方の良さを併せ持った布地がシートカバー作りにはおすすめ。
おすすめの布3.温かい・涼しい季節素材
夏ならタオル地やクール感がある素材・冬場はボアやフリースなど座席が温かい季節素材もあります。季節ごとにシートカバーを交換するという方ならば、このような季節素材をチョイスするのもありでしょう。
あると良いフィットさせるパーツ材料
どの布を使用する場合でもあると良いのがゴムベルトとフック類。これで型紙がないような汎用性のシートベルトもピッタリと座席にフィットしてずれにくくなるパーツとしておすすめ。車のシートの見えない裏側には金属のバーが多く使われています。
そこにフックをひっかけるようにしたりゴムを通して前後左右の布を見えないところで引っ張り合うように作るのに使います。
工賃要らず!自作の車用手作りシートカバー1.タオルで簡単型紙不要
タオルをかぶせて不要な部分を折りたたみ糸ではずれないよう簡単に縫うだけという簡易的なシートカバーの作り方から見ていきましょう。これならお裁縫は小学生の時以来という方でもすぐに作ることができますよ。
家にある使わないタオルで型紙不要のシートカバー
元々ついているシートの汚れ防止や夏場の汗を吸わせて座っていてもさわやかで、汚れたら洗濯できるという点でちょっとしたシートカバーが欲しいならこの方法が簡単で良いでしょう。材料も家にあって使わないもらいもののタオルなどを流用すれば、非常に安くただ同然で作れるレシピ・作り方です。
型紙・材料と作り方
材料はタオルとバスタオル。折りたたんで簡単に縫い止めるので針と糸も使用します。型紙はなく車に合わせてたたむ感じとなるので、軽自動車・普通自動車などどんな車種でも対応可能。
外れるタイプのヘッドレストでも上からタオルを座席部分まですっぽりかぶせてしまうので、上下させることはできなくなるため注意が必要です。
工賃要らず!自作の車用手作りシートカバー2.型紙不要後部座席用
後部座席はブランケットがシンデレラフィット
おしゃれなシートカバーは欲しいけれど純正品は高いという方は、気に入った柄やカラーのブランケットや毛布などを購入して少しアレンジして使ってみてはいかがでしょうか。こちらもかぶせるだけなので型紙は不要。シートベルトの位置だけは車に合わせて穴をあける必要があるので、実際にかぶせてみて位置を確認しましょう。
型紙・材料と作り方
材料は動画ではコットンブランケットを使用しています。最初にかぶせてみて、シートベルトが表に出てこないので位置を確認、チャコペンなどで穴を開ける場所の印を付けておくと良いでしょう。
穴をあけるところに四角くミシンを掛けて中央に切り込みを入れるだけ。ジグザグミシン縫いができるものであれば、直線縫いよりもジグザグ縫いをした方が良いですね。背もたれと座席の堺部分に少し布を押し込み気味にすることでよりフィット感が得られるでしょう。
工賃要らず!自作の車用手作りシートカバー3.型紙から作る方法
ただ四角い布をかぶせるだけでなく、パーツごとにフィットするものが作りたいのであれば、自分で車から直接型紙を作るのが簡単です。
車から直接新聞紙で型紙を作る方法
軽自動車のトラックなどシートの後ろが壁になっており取り外したりシート全体をくるむことができない車種はゴムを使ってフィットさせるようにするのが良いでしょう。
こちらは車に合わせて新聞紙を置きアバウトではありますが型紙を作って制作しているため、既製品とまではいかなくてもかなりシートにピッタリとしたものができのがポイント。
型紙・材料と作り方
材料はカバー用の布地とゴムベルト・ゴムベルトに取り付けるフックやバックルを使っています。新聞紙などの大きな紙を直接シートに当てて型紙を取ります。丸みを出すために平らな紙で余った部分はつまんでダーツなどを縫うことでよりフィットするでしょう。
全面くるむのではなく表側だけカバーで裏はゴムでひっかかる感じですので使用する布も少なくてすみます。
布の縁を縫いながらゴムベルトを縫い留め、その先にバッグなどに使うバックルを付ければ片側だけのカバーも外れにくく布がひっぱられることでシワもなく仕上がるでしょう。
工賃要らず!自作の車用手作りシートカバー4.座席から型紙を取る
元々付いているシートから型紙を取ればピッタリフィット
くるむタイプで型紙を自作するにはシートを取り外してそのシートから型紙をとるのがおすすめ。使い込んでシートまるごと交換を考えている方もこの方法で修理ができれば工賃をかけずに座り心地を復活させることも可能。
これなら立体的に仕上げるのに頭を使うことなくただ写して使うだけなので、シートを取り外すのが面倒でない方ならこちらの方法が見栄えも出来もよく実は簡単な方法です。
シートの取り外し方
シートの取り外しは工賃を支払ってプロにやってもらわなければ出来ないと思っていた方は目からウロコでしょう。こちらはハイエースの後部座席シートを取り外していますが、いくつかのネジを外すだけで意外と簡単に取り外すことができるのがおわかりいただけます。
取り外したシートのカバーを外し、平らなところに広げてそこからハトロン紙や新聞紙など大きな紙を使って型紙を取ると良いですね。
型紙・材料と作り方
元々ついているシートから型紙を取るので普通車・軽自動車どちらでも使える方法です。材料は動画のように合皮でも良いですが合皮を家庭用ミシンで縫うのは大変。
布地を選ぶときはお店の方にどんなミシンを持っているか伝えて生地選びを手伝っていただくと良いでしょう。また長いファスナーを付けるのが大変という方はカバーであればスナップボタン留めで代用しても。
シートカバーで余った布で小物づくり
軽自動車など買い物など普段使いの車であれば、可愛い小物もシートカバーと同じ布で作ってみてはいかがでしょうか。最後におまけとして車の小物づくりのおすすめレシピをご紹介します。
余り布で作るおすすめ小物1.シートベルトカバー
簡単に作れる車の小物づくりと言えばシートベルトカバーがあります。大きさも小さいですしほぼ直線で縫えるので、余った布で作るのに向いています。小さな子供がシートベルトをする場合に、背丈が合わずベルトが顔にあたって痛いなどというシーンにもカバーがあると摩擦が減り痛み軽減にもなるでしょう。
余り布で作るおすすめ小物2.ティッシュケース
車にティッシュを箱のまま置いているという方も意外と多いようです。またそのまま置いておくと急カーブなどでシートの下に転げ落ちたりと少し面倒ですね。
簡単に作れるティッシュカバーでヘッドレストの足部分などに吊り下げられるようにすれば、そんなお悩みは解決です。入れ口は少し重ねて縫うだけなのでお裁縫が初めてという方でもすぐに作ることができるでしょう。
余り布で作るおすすめ小物3.サンバイザーカバー
サンバイザーはあまり使うものではありませんが、気づくと手垢や日焼けで摩耗や色あせ・劣化が気になる部分です。自作でカバーを作ればサンバイザーを下ろしたときに汚れていて恥ずかしいということを避けられます。
こちらは外してから型紙をとっていますが付けたままでも型紙作り・装着は可能。こちらも市販のスナップボタンを使う・布地はラミネート生地で布はし始末が不要なものを使用することで簡単にきちんとフィットする形に仕上げることができるでしょう。
まとめ
手作りシートカバーで座席を守ろう!自作なら小物もおそろいに出来る
軽自動車だけでなく普通車・ライトバンなどの後部座席シートといろいろな座席に付けるシートカバーの簡単な作り方を紹介してきましたがいかがでしたか?手持ちの生地やタオルなども活用すればコスパよく仕上がるでしょう。
気に入った柄・カラーのブランケットをそのまま掛けるのではなく少しアレンジするだけで使いやすさや見栄えも格段にアップします。本格的に作りたい方はシートを外して型紙を作る方法もお役に立つでしょう。
自分の裁縫スキルやニーズに合った作り方で、シートカバー作りをしてみてくださいね。
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