ビール党の最終目標!
手作りビールに挑戦!
あなたが好きなビールはスッキリ喉越し?下で味わう豊潤さ?人それぞれビールの味にはこだわりがあるのではないでしょうか?ビール党の最終目標である手作りビールの作り方を解説します。ビールを自作する原理としてはとても簡単ですが、自分が好きな味に近づけるためにはどんな砂糖を使うかなどで味が変化します。自分好みの味に近づけるためのレシピを紹介します。
自家製醸造の注意点を押さえてから
日本では酒税法の規定に沿ってビールを作らなければ例え自分で消費する目的で自家製ビールを作っても違法行為となり罰せられます。ビールを自作する前に押さえておくべき度数などのポイントや作り方と注意点を解説します。必ずチェックしてから自分だけのクラフトビール自作に挑戦してください。
おすすめ手作りキットも紹介!
ビールを自作するには醸造させるためのタンクやビールの元となる麦芽を準備しなければなりません。自作ビール醸造が初めてでも挑戦しやすいおすすめの手作りキットも紹介しますので、自作時の参考にしてみてください。また自分で作ったビールをより美味しく飲むためにおすすめビアカクテルのレシピも解説します。
手作りビールに挑戦する前に
アルコール度数に注意!
日本でアルコール類を醸造するには酒造免許が必要です。酒造免許未取得でアルコール飲料を作ると違法行為となり、罰金と醸造に使った道具類を没収されてしまいます。酒税法のアルコール飲料の定義はアルコール度数1%未満のものと定義されていますので、自作する際には1%以上の度数にならないように調整してください。
酒税法の動向をチェック
酒税法をはじめとする法律は日々変化しています2020年現在では前述した度数1%未満を遵守すれば問題ありませんが、酒税法改定によってアルコール飲料度数の定義が変わる可能性もあります。「知らなかった」では済まないので、自作ビールを醸造する場合は酒税法の定義を常に確認するようにしましょう。
手作りビールに掛かるコスト
手作りで自作ビール、略して自ビールを作ると市販品よりもコストを下げられるのかを解説します。自作ビールキットは5000円程度から手に入ります。1度の仕込みで20リットル作れますので、500ミリのロング缶40本分に相当します。実際には少し目減りしますが、単純計算で40本で5000円の初期コストを割ると1本あたり125円となります。
手作りビールは安い?
125円でビールが飲めると考えるととても安く感じますが、仕込みをしたり殺菌に気を使ったりと見た目にわかる金銭的なコストよりも醸造に掛かる時間的コストが非常に大きくなります。トータルコストを考えると安さを求めて自ビールを作るのが本当に安いのかは人によって変わりますので、よく検討してから取り掛かるようにしてください。
手作りビールに必要なもの
必要なもの:材料
ビールが何でできているか知っているでしょうか?具体的には4つの材料があれば時間は必要ですが、自宅でもビール醸造はできます。必要な材料のそれぞれの目安や違いを解説しますのでチェックしておきましょう!
材料1:水
「美味い水があるところは酒も美味い」というように水質の違いがビールの味を左右します。しかし最初はこだわりの水と言ってもわかりません。まずはミネラルウォーターや自宅に浄水器がある方は濾過水を、どちらの用意がなくても水道水を煮沸消毒したものであれば醸造できます。まずは手に入れやすい水から挑戦してみましょう。
材料2:砂糖
砂糖はビールの仕上がりを左右します。主に販売している砂糖としてはグラニュー糖・上白糖・三温糖の3種類ですが、仕上がりの特徴としてはあっさりしたビールが好みならグラニュー糖、ドライな喉越しを求めるなら上白糖、カラメルの風味を加えたい場合は三温糖を選んでみてください。初めて挑戦する場合は上白糖をおすすめします。
プライミングシュガー
最初の工程で使う砂糖とは別にプライミングシュガーと呼ばれる砂糖を準備します。プライミングシュガーは一次発酵が終わったビールに炭酸ガスを溶け込ませるために使用します。キットに付属していることが多いのですが、単糖類(ブドウ糖など)が選ばれます。
材料3:麦芽
ここでいう麦芽とはモルトエキスのことを指します。モルトエキスは麦芽を糖化→減圧濃縮したものとなり、市販品やキットには缶に詰めたりポリ容器に入れられたりしています。普段目にすることはありませんが、食パンなどの原材料としても使われています。麦芽によってビールの味が変化するので自分好みのものを探してみましょう。
材料4:イースト菌
イースト菌といえばパンを思い浮かべますが、ビールの発酵や炭酸ガスを生み出すためにはイースト菌に働いてもらわなければなりません。キットに付属している場合が多いのでまずはキット品から作ってみましょう。
必要なもの:道具
材料がわかったらあとは必要なものを揃えれば醸造開始できます。自宅にあるものとキットで揃えられるものとなりますので、漏れがないようにチェックしてから自作を始めてください。
道具1:鍋
鍋はお湯を沸かしてから麦芽(モルトエキス)と砂糖を溶かすのに使います。自ビールを仕込む量によって必要になる大きさが異なりますが、できるだけ大きな鍋を用意してください。大きさの目安としては20リットル仕込む場合には2リットルの水+モルトエキス1.7キロ+砂糖0.8キロの合計4.5リットル以上を余裕を持って入れられる鍋がおすすめです。
道具2:殺菌剤
ビールの仕込みは殺菌・消毒が命です。アルコールスプレーやキッチンハイターに漬け込み消毒しましょう。おすすめなのは食器洗剤で使用する道具全て洗ってから乾燥させ、アルコールスプレーを振りかけてからキッチンペーパーで吹き上げる方法が手軽です。殺菌を疎かにしては自ビールが完成しません。自分にとってやりやすい殺菌剤を準備してください。
道具3:発酵容器
発酵容器は安価なポリ製から金属製まで幅広くあります。ただのポリバケツとの違いは発酵状態を見分けるためにエアーロックを差し込める機構が備わっています。エアーロックの状態で一次発酵を確認するため、必要です。
道具4:温度計
ビールを作る酵母菌は温度に敏感です。暑過ぎても寒過ぎても死滅してしまいます。常に適温を保てているか把握するために温度計が必要となりますので準備を忘れないようにしましょう。
道具5:瓶・ペットボトル
発酵容器で一次発酵を終えたビールを詰め替えるのに必要です。瓶は本格的なイメージがありますが、王冠や打栓機が必要なため飲み終えて消毒した炭酸用のペットボトルがおすすめです。醸造量に必要なペットボトルを用意してください。
心配な人はアルコール測定器も
ビールキットの解説どおり作ると酒税法に触れない度数のビールを作れます。しかし、万が一超えていたらどうしよう?と不安な方はアルコール測定器を購入しておきましょう。「想定しているよりも度数が高かった」と言っても聞き入れてもらえません。万が一がないように備えておくと安心です。
手作りビールの作り方
ビールができる原理は簡単!
ビールができる原理は非常に簡単です。作り方としては水と麦芽・砂糖を温めてからイースト菌を入れて一次発酵させ、瓶詰めしてからプライミングシュガーを入れて二次発酵をまてば完成します。それぞれ手作りの手順と注意点を解説しますのでチェックしておきましょう。
手作り手順1:殺菌消毒
繰り返しになりますが、殺菌消毒が自ビール醸造の要です。消毒が甘いと発酵容器全てをダメにしてしまいます。鍋からペットボトル・瓶に至るまできっちりと洗浄殺菌を行ってください。
手作り手順2:麦芽を沸かす
鍋に規定量の水・麦芽・砂糖を入れてから温めます。寒い時期は麦芽は固まっているので、湯煎してから取り出す工夫が必要です。鍋の中が溶けきれば問題ありませんので、状況に応じて水から・火にかけながら・沸かしてからとやり方をかえてください。
手作り手順3:水・イースト菌を混ぜる
麦芽を溶かしたら発酵容器へ移します。規定量になるように水を足しますが、このときに重要なのは温度です。26度になるように調整してください。温度が高過ぎても低過ぎてもイースト菌が働かなくなってしまいますので適温を守ってください。温度が26度に近づいたらイースト菌を入れてからかき混ぜます。
手作り手順4:発酵
発酵容器に蓋をしたら常に24度から28度に保って保存しましょう。エアーロックを差し込みエアーロックから音がしなくなるまで待てば一次発酵は完了です。季節にもよりますが、3日から3週間程度の時間が必要となります。気温が低くなりがちな冬季には段ボールや電気カーペットを利用して適温を保ちましょう。
手作り手順5:瓶詰め
一次発酵が終わると瓶詰めです。瓶詰めする前に発酵容器にプライミングシュガーを入れてから空気が入らないようにコックから静かに注ぎ、蓋を締めます。このときの注意点としては入れ過ぎないことです。ここから二次発酵し、パンパンに膨らむので入れすぎると爆発してしまうおそれがあります。
手作り手順6:熟成
瓶詰めしたら冷暗所におきます。このときも26度前後を保てるように工夫が必要です。できるだけ光に当てないようにしたいので必要であれば覆いとなる布や箱を用意してください。発酵は2週間程度で終わりますが、半年ほど熟成させるとまろやかな口当たりとなります。
季節ごとの注意点
夏に気をつけること
ビールの作り方で気を付けなければならないのは温度管理です。暑くなりすぎるとイースト菌が死滅してしまいます。ビールの温度が35度を超えるような状況にならないようにしてください。留守ガチだという方はエアコンを使用して保管場所を間接的に適温を保ったり、発酵容器ごと水に浸けたりして温まりすぎないように注意してください。
冬に気をつけること
冬は逆に冷え過ぎないようにしましょう。段ボールや銀マットで覆い、温度変化しにくいようにしてください。逆に暖房を効かせすぎて暑くなり過ぎないように発酵容器を置く部屋の環境も考えましょう。
おすすめ手作りキット
おすすめ手作りキットを紹介
材料・作り方がわかれば明日からでも自家製クラフトビール製造に取り掛かれます。初心者は手作りキットを使用して取り掛かりましょう。一度購入すると原材料だけを揃えれば何度でも作れますので、最初にコストは掛かりますが、キットを揃えてみてください。
おすすめ手作りキット1:小型ビールキット
こちらの手作りキットは一度の醸造に必要なものが揃っています。値段も安く、初心者に打ってつけの手作りキットです。購入者の評価も高いためおすすめします。コストパフォーマンスに優れるキットです。
ありがとうございました!最高の品で満足です。!
おすすめ手作りキット2:手作りビールスターターセット
こちらの手作りキットは発酵容器の容量が25リットルとなり、ゆとりを持って醸造できます。本格的な瓶詰めをするための王冠と打栓機まで揃えられています。あとは好みの瓶を揃えれば瓶詰めされた自家製クラフトビールを楽しめます。
手作りビールを美味しく飲むカクテルレシピ
度数が物足りない人へ
手作りしたビールをそのまま楽しんでも「度数が物足りない」というお酒好きな方もいると考えられます。そこで自家製ビールの風味を損なわない簡単な作り方でアレンジできるビアカクテルレシピを紹介します。
ビアカクテルレシピ1:レッドバード
レッドバードはトマトジュースとビール、ウォッカを使用します。トマト+ビールのレッドアイに度数の高いウォッカを入れてパンチの効いたカクテルにします。簡単にできますが、ウォッカの量で度数を調整しましょう。
レシピ分量
氷‥適量
ウォッカ‥45cc
ビール‥300cc
ビアカクテルレシピ2:ボイラーメーカー
ボイラーメーカーとはビールグラスにショットグラスに入ったバーボンを沈めるワイルドなカクテルです。正式レシピではバーボンですが、せっかくの手作りビールなので日本製のウイスキーを使ってみましょう。ハイボールによく合うサントリー角瓶がおすすめです。混ぜ過ぎないように注意しましょう。
レシピ分量
ウィスキー‥45cc
ビール‥適量
ビアカクテルレシピ3:ディーゼル
ディーゼルはビールとコーラを使うカクテルです。コーラは少なめに、アルコール度数を高めるために味を邪魔しないウォッカを足してアレンジします。
レシピ分量
ビール‥100cc
コーラ‥100cc
ウォッカ‥30cc
レモン‥お好みで
ビアカクテルレシピ4:ビアスプリッツァ
ビアスプリッツァは白ワインとビールを混ぜて作るカクテルです。スッキリとした味わいながらアルコール度数は高めのビアカクテルとなります。赤ワインで作っても美味しく飲めます。
レシピ分量
白ワイン‥150cc
ビール‥150cc
遠くて険しい醸造免許について
ビールの酒税免許を取得するには
酒税法改正の度に製造量のハードルが下がりクラフトビールが流行しては下火を迎えると繰り返してきました。「自分で作るビールが1%未満なのはいやだ!堂々と免許を取って作りたい」という方もいるかもしれません。ビールの定義や製造量の規程を満たす必要があります。簡単に概要を紹介すると麦芽が原料が50%、副原料が麦芽の5%以内であることと、年間最低製造量が6キロリットル以上の条件があります。詳しくはリンク先で確認してください。
自分で消費仕切れない
6キロリットルとは6000リットルです。20リットルの手作りキット300回分となり、醸造も消費も一人では簡単にできませんし、コストも現実的ではありません。やはり1%未満の醸造を個人で楽しむ方がよさそうです。
納める酒税額は
参考までに納める酒税法に定められた納税額は2020年現在、発泡性酒類は1キロリットルあたり20万円となります。60キロリットル醸造できたとしても納税額は1200万円が必要コストとなり、金銭的な面でも現実的ではありません。
ビールを知ろう!
ビールを作ったら
自分でビールを作ったらより一層ビールへの関心も高まったことでしょう。ビールがどのように生まれ、現在の定番になって行ったのかを知ると自家製ビールをより愛しく感じるかもしれません。人類がビールを発見し、醸造を確立するまでの道のりを紹介します。自ビールを片手に思いを馳せてみましょう。
ビールの起源
ビールの起源は人類が歴史を記録するより前に始まります。メソポタミアで放置してあった麦のお粥にたまたま酵母が混ざり発酵したものがビールの元と言われています。生水が飲用に適していない風土もあり、ビールの作り方を古代メソポタミアの人たちは粘土板に残しました。
ビールの製法
ビール製法が具体的に整えられたのは以外にも修道院でした。時代が進み、中世ヨーロッパでは品質の向上や生産量が増えるようになり市井にも広がりました。徐々に製法が洗練され、産業革命の頃には現在でも主流の仮面発酵ビールの作り方が定着しました。
日本初のビール
日本にビールが伝わったのは江戸時代の頃となります。鎖国していた日本はオランダからビールが伝来したとされています。明治時代に入り、現在でも知られているサッポロビールの前身である札幌麦酒醸造所が設立され、日本人による初めてのブルワリーが誕生しました。
自分好みのビールを手作りしよう!
まとめ
ビールが好きな人の最終目標となる手作り方法や酒税法に関する度数の規程を紹介しました。酒税法をはじめとする法律は日々変化しますので注視しましょう。ビールを手作りするのに必要な材料は砂糖・麦芽・水の3つだけです。自分なりの醸造を目指してみませんか?作り方の原理も麦芽と砂糖を混ぜてイースト菌を入れて発酵させると至って簡単なものとなります。コストや手間を考えると決して安いものではありませんが、自分好みのビールを作ることを味わえるのは達成感があります。自作におすすめのキットやより美味しく自作ビールを楽しむためのカクテルレシピも紹介しました。やりがいのあるセルフ地ビール醸造に挑戦してみてください!
お酒に関することが気になる方はこちらもチェック!
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