ラッキークラフトとは?
ラッキークラフトは元々は、ブラックバス用のルアーを開発し販売していたルアーメーカーです。1990年代の日本は、ブラックバスバブルと言ってもいいほどのブラックバス釣りブームでした。
当時のアングラーで、ラッキークラフトの名前を知らない人はいなかったでしょう。それほどに数々の名作ルアーを開発し、世に送り出してきました。日本のみならず世界中のアングラーに愛されているルアーメーカーなのです。
バスルアーのパイオニア
1990年代、ラッキークラフトは間違いなくバス釣りブームの中心にいました。ラッキークラフトの商品は、当時のバスアングラーにとっては、どれがおすすめかと聞かれれば、全てがおすすめと答えるほど人気ルアーばかりだったのです。
実績も凄まじく、何種類ものルアーが大会のウイニングルアーとなるほどでした。いつしかバス釣りブームは終わりを告げますが、1998年に発売されたバス用ルアーのシンキングペンシルが、大化けし大ヒットすることになるのです。
シンキングペンシルのパイオニア
ラッキークラフトから1998年に発売されたルアーは、当時としては馴染みの薄いシンキングペンシルでした。シンキングペンシルはルアー操作感覚が、いまいち手元に伝わらないという特徴があり、発売当初は評判はよくなかったのです。
しかし、ブラックバスではなくシーバス釣りに使ってみたところ、面白いように釣れることがわかりました。シンキングペンシルはシーバスと相性抜群!との評判が広まり、瞬く間に売り切れてしまい入手困難になっていったのです。
ラッキークラフトワンダー80とは?
1998年に発売され、瞬く間に売り切れ続出となったルアーこそワンダー80だったのです。今では当たり前のように売られているシンキングペンシルですが、ワンダー80の成功がなければ今ほどの盛り上がりはなかったでしょう。
ワンダー80の活躍後、様々なメーカーがラッキークラフトに負けじと、シンキングペンシルを開発しだしました。ラッキークラフト自身も新たなカラーや種類を開発し、発売から20年以上経った今でも進化し続けているルアーなのです。
ラッキークラフトワンダー80のスペック
ラッキークラフトワンダー80は、全長80ミリで重さは11,5グラムです。決して大きく比重のあるルアーではないですが、シンキングペンシルだけあって圧倒的な飛距離を誇ります。そして一番の魅力はアクションです。
ワンダー80のアクションは、弱ったベイトフィッシュかと思わせるワンダリングフォールという特徴的な動きで、フィッシュイーターを魅了します。さすがは警戒心の強いブラックバスに、口を使わせるために開発されたルアーです。
ラッキークラフトワンダー80のカラー
ワンダー80のカラーは、今では50種類以上存在します。これだけ多いとどれがおすすめのカラーかわからない方も多いはずです。というのも、ワンダー80を有名にしたシーバスは、とても警戒心が強い魚になります。
その時の状況で違うカラーと攻め方をしないといけません。ですので、ルアーとカラーのローテーションはとても大事です。まずはワンダー80の定番カラーである、レッドヘッドで様子を見てローテーションしていきましょう。
ラッキークラフトワンダー80の使い方
ワンダー80は小型の割にかなりの飛距離を稼ぐことができ、広範囲にわたって魚を探ることができます。しかし、飛ぶだけでは魚は口を使ってくれません。基本的なアクションを行ってこそ釣果に結びつくのです。
ワンダー80の使い方は基本そのものになります。特別な操作は一切必要なく基本通りの操作をしさえすれば、いい釣果に結びつくルアーなのです。ワンダー80を使用する上での基本操作を紹介していきます。
使い方1:スローリトリーブ
スローリトリーブとは簡単に言えばただ巻きで、ゆっくりと引いてくる釣り方になります。頭は動かずに、尻尾がふりふりと左右に揺れながら進むのが特徴です。同じただ巻きでもミノーとは全く違う動きをします。
ミノーはリップの影響で、ある程度ウォブリングしてくれますが、シンキングペンシルの動きはスラロームです。スラロームはアピールの少なめな動きなので、すれた魚や魚の活性が低い時には特に有効です。
使い方2:リフトアンドフォール
ジグやワームでよく使う動きであるリフトアンドフォールも、ワンダー80を使う上で大事な動きです。着底させるとある程度シャクった後に、もう一度着底させます。これを繰り返すのがリフトアンドフォールです。
ワンダリングフォールと呼ばれる特徴的なフォールをするワンダー80は、特にフォール時にバイトが集中します。ゆらゆらと揺れながら落ちていく姿は、フィッシュイーターが大好きな弱ったベイトフィッシュに見えてしまうのです。
使い方3:トゥイッチ
ワンダー80にトゥイッチなどの特徴的な動きはいらないという方もいます。なぜならただ巻きでも充分釣れてしまうからです。しかし、その時の海の状況や魚の状況で誘い方も変えていくのが釣果を上げるコツになります。
魚はいきなり違う動きをした時に、思わず口を使う生き物です。スローリトリーブからの早巻きなどもそうですが、単調な動きに変化をつける時にトゥイッチはとても効果的です。スローリトリーブで中々釣れない時におすすめな使い方になります。
使い方4:ドリフト
ドリフトは少し難しい技術です。しかしシーバスを狙いたいアングラーには、是非身につけていただきたいおすすめな技術になります。ドリフトとは、上流にルアーを投げてラインを緩めたままの状態でルアーを流すのです。
そうすることでルアーが流れに身を任せる状態になり、よりナチュラルな動きをしてくれます。このナチュラル動きがすれたシーバスに効果的なのです。元々が自然に近い動きをするワンダー80は、ドリフトアクションとの相性が抜群にいいルアーになります。
ラッキークラフトワンダー80で狙う魚種
ラッキークラフトワンダー80は、シーバスでの釣果が凄まじいことで有名になったルアーです。しかしシンキングペンシルがメインルアーの1つとして世の中に浸透している昨今は、青物や小型魚のメバルなども狙うことができます。
シンキングペンシルなので、様々なレンジを攻めることが可能です。着底させることもできれば中層や表層と幅広いレンジを攻略することができるワンダー80は、色々な魚に出会うことができるのも魅力の1つになります。
シーバス
63cm さすがワンダー80 すぐ釣れちゃうのね。 pic.twitter.com/fAMwYsic7D
— たまch★シーバスバチ抜け (@turi_tama) July 19, 2019
ワンダー80の一番のターゲットはなんと言ってもシーバスでしょう。ワンダー80とシーバスとの相性が抜群!との口コミが瞬く間に広まり、売り切れる店舗が続出し、入手困難なルアーとなってしまったのです。
シーバスは警戒心が強く、すれやすいため一度釣れたルアーでも別の日には釣れなくなってしまいます。そんな時にナチュラルで緩やかな動きをしてくれて、低活性のシーバスに口を使わせてくれるルアーがワンダー80なのです。
青物
シンキングペンシルは、どのレンジでも狙えるのが特徴の1つになります。時間帯で様々なレンジに潜む青物を狙えるのもワンダー80の魅力です。ワンダー80の遠投性能を利用して、なるべく広範囲を探ってみてください。
朝一は青物の活性が高いので、表層付近を攻めてみて、反応がなければ徐々にレンジを下げていきましょう。青物攻略には、スローリトリーブとリフトアンドフォールのどちらも効果的です。
メバル
ワンダー80で20ちょいのメバル😳 pic.twitter.com/JDFpx7mbWH
— ハチ (@bibittoinfo) February 3, 2021
冬から春にかけて旬を迎えるメバルもワンダー80で狙いたい魚種です。メバルは20〜25センチくらいがメジャーなサイズになります。小型魚なので、メバル釣りというとワームが主流になります。
しかし最近のメバル釣りのルアーは、ミノーやシンキングペンシルやジグなど、おすすめルアーは多種類にわたります。ワンダー80は80ミリでメバル釣りには大きめの印象ですが、実績は充分にありますので、ランカーメバルを狙いましょう!
チヌ
主に河口域によく生息しているチヌも、ワンダー80での釣果が期待できる魚種です。チヌもシーバス同様に、警戒心がかなり強い魚になります。釣り人の姿を見かけただけで、すぐにルアーを見切る事ができるほど賢い魚です。
そんな賢いチヌだからこそ、ワンダー80のナチュラルな動きに騙されてしまいます。チヌを狙うのであれば川の流れに身を任せ、より自然な形でバイトを誘発できるドリフトを試してみてもいいでしょう。
ラッキークラフトワンダー80で釣果が上がる釣り場
ラッキークラフトワンダー80は、基本的には場所を選ばず活躍できるルアーです。しかし場所や狙う魚種によっては、カラーやアクションを考えなければいけません。おすすめの釣り場とそれぞれの場所でのアクションの仕方を紹介します。
おすすめ釣り場1:河口
基本的に河口は色々な魚が集まります。河口から流れ海水と合流する場所は、多くのプランクトンが発生します。そのプランクトンを補食しにフィッシュイーターのエサとなるベイトフィッシュが集まります。
そしてベイトフィッシュを補食しにシーバスや青物といったフィッシュイーターが集まるのです。流れがあるのでドリフト釣法が向いている場所ではありますが、元々活性が上がる場所なので、色々試してみてもいいでしょう。
おすすめ釣り場2:サーフ
ワンダー80は小型ながら遠投性能にすぐれており、広範囲を探ることが可能です。しかし比重が比較的軽いほうなので、あまり深すぎると着底が難しくなる場合があります。ですのでサーフは丁度いい深さなのです。
サーフではリフトアンドフォールを繰り返し、ワンダリングフォールで魚にアピールしましょう。青物やシーバスのみならず、サーフ特有の魚、ヒラメやマゴチといったフラットフィッシュの釣果も期待できます。
おすすめ釣り場2:堤防
堤防もワンダー80を活かせる場所です。底が岩礁帯や藻が多くあればメバルの釣果が期待できます。堤防の特徴として沈み石やブロックが周囲に沈められており、メバルには良好な住処となるのです。
堤防での釣りは基本的にはただ巻きで充分になります。レンジを変えながらスローリトリーブをしてください。メバルは群れで生活する魚ですので、釣れた時は同じレンジを重点的に攻めれば、いい釣果にめぐまれるでしょう!
ラッキークラフトワンダー80を使いこなそう!
ラッキークラフトワンダー80は、釣り業界に革命を起こしたルアーと言っても過言ではないでしょう。爆発的な釣果実績を積み上げ続けたために、発売当時全くの不人気だったシンキングペンシルというルアーを、超メジャーな存在にしました。
発売から20年以上経った今でも、進化を続けアングラーに愛され続けるワンダー80。釣果実績が物語るように、基本的なアクション操作を身につければ様々なシーンで活躍してくれます!ワンダー80を使いこなしていい釣りライフを!
シンキングペンシルが気になる方はこちらをチェック!
シンキングペンシルについてもっと知りたい!という方はこちらもチェックしてみてください。
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