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ボタンクサギとは?特徴・花言葉・育て方まとめ!植え付けから増やし方まで解説!

ボタンクサギは臭いとも言われますが庭や鉢植えにして観賞用にも愛されている植物。臭いだけでなく見た目にも特徴がある花で、素敵な花言葉も付いています。植え付け・植え替えから剪定といった育て方や挿し木・株分けでの増やし方までボタンクサギの栽培方法を紹介します。
2020年9月22日
佐藤3
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はじめに

ボタンクサギは臭い?特徴から育て方・花言葉も紹介!

出典: https://unsplash.com/photos/yCPOqir_ThE

ボタンクサギは育て方も簡単な庭木のひとつで、花だけでなく品種名にダイヤモンドと付けられるほど美しい斑入りの葉を持つ種類もあります。植え替えや増やし方も簡単で初心者にもおすすめの花木。植え付けから日常管理・季節の剪定なども交えてこの植物の育て方を特徴や花言葉とともにご覧頂きましょう。

ボタンクサギについて

基本情報

出典: https://image.rakuten.co.jp/ogis/cabinet/tree/880p-5-3.jpg

引用:https://item.rakuten.co.jp/ogis/880p/

科・属:シソ科クサギ属
原産地:中国・インド
英語名/学名:Clerodendrum bungei/Clerodendrum bungei

この花の旬は?

ボタンクサギは夏の花。開花時期は7-9月で長く美しい花を付け続ける庭木として園芸栽培され愛されています。花の姿も似ていますが樹高もあじさいと似ているところが多く、地域によってはあじさいとボタンクサギの花の共演が見られるところもあるでしょう。

花の後は紅葉も楽しめる

ボタンクサギは花だけでなく葉を楽しむために植え付けているという方も少なくありません。斑入りの葉に人気が集まっていますが、花後の紅葉もこの花木の楽しみのひとつ。

ボタンクサギの特徴

特徴1.臭い

出典: https://unsplash.com/photos/1YfAus5y1NU

ボタンクサギという名前は漢字で書くと牡丹臭木。牡丹のような丸い大きな花を付ける臭い木という意味があります。特徴をご紹介するならこの臭いに関しては外せません。実際にこの植物の茎や葉には臭い臭いを出す成分が含まれていますが、刺激を与えないかぎり近づいてもにおうことはないでしょう。切ったり手で揉んだりすることによって臭い臭いを発すると覚えておくと良いですね。

特徴2.咲き方

小さな花が集まって咲くという特徴的な咲き方をする花の代表的な種類にあじさいは有名です。このボタンクサギも同様にたくさんの花が集まって球体の花の集合となりひと目を引く美しい姿を形作りますが、その花の季節はあじさいよりもずっと長期に渡っていて長く人を楽しませてくれるでしょう。

特徴3.木の特徴

この植物が庭木として重宝されるのには低木花木であることも大きな理由となります。これも栽培する上での特徴として忘れてはいけません。具体的には子供の背よりも少し低いくらいの樹高で剪定を上手におこなうことのより枝をたくさん伸ばし、花つきもよいことから1本だけでもとても見栄えがよく仕立てることができるでしょう。また特徴1で紹介した臭いの他に触れなければよい香りを感じる樹木であるため臭いどころか好ましい香りという印象を受ける方も多いでしょう。

ボタンクサギの育て方1.日当たり

好む日当たり

Photo byLarisa-K

日光が当たる場所に野生でも自生している植物です。日当たりがよいところに植え付けるのが良いのですが、株元に直接光が当たるのは嫌がります。まだ小さな株のうちは午前中は日なたで午後からは半日陰のような環境が適しているでしょう。

冬の日当たり・置き場所や耐寒性

マイナス5度まで耐えて野生でも増えていける植物なので地植えにしても十分冬越しさせることができます。しかし最低気温がそれ以下の数値が続くような地域であれば、鉢植えにして冬場は室内に入れるのは無理でも霜があたらない軒下に移動させるなどした方が良いでしょう。

ボタンクサギの育て方2.土

ボタンクサギに向く土づくり

Photo byFree-Photos

あじさいと違って土は一般的な園芸用土でOK。新しく土を配合する場合は赤玉土7に腐葉土3程度の割合で混ぜ合わせてください。新しい土を使用する場合はpH調整は不要。地植えにする場合はあらかじめ土の酸性度を調整しておきましょう。

鉢植えの場合は大きな鉢で土のスペースを多めに

よく肥えた土が好みであること、地下茎で株を増やしていくという性質上地植えならば問題ないですが鉢植えでも鉢が株でいっぱいにならないよう大きめなもので土と株のバランスは余裕をもった形で植え付けるのがおすすめ。株が大きくなりすぎた場合は、増やし方の株分けや植え替えの章を参考にしてよい環境になるよう手を加えていきましょう。

初心者におすすめの土は花用培養土

花木ですが草花用培養土でも十分育ちます。鉢植えなどで土を購入する場合・初心者ではじめてのガーデニングであれば清潔で元肥も入っているこれらの土が簡単で衛生的でおすすめ!

ボタンクサギの育て方3.日常管理

水やり注意点

Photo bypics_kartub

地植えの場合は植え付けて2週間くらいはジョウロなどでの水やりをしてください。その後はよほど雨が降らない限り水やりの必要はありません。鉢植えは乾いたら十分に。鉢底からきれいな水が出てくるくらいあげます。冬場は株が休眠期に入りますので水やりは控えめに。目安として春-秋ならあげていたタイミングから2日待って与えましょう。

肥料の時期と与え方

基本的に肥料は元肥以外は必要ないでしょう。鉢植えの場合は様子をみながら春か秋に1度長く効くタイプの固形肥料を株元に置いてあげても良いです。冬には絶対に与えないでください。

日常管理の栽培ポイント

人のお世話がなくても野生では毎年きれいな花を咲かせる植物です。日当たりなどがあっており、よほど雨が降らない年でなければ何もお世話をしなくても花を咲かせてくれよく増えます。地植えにした場合は、水やりなど日常管理についてはほとんど何もする必要がないといっても良いですね。

ボタンクサギの育て方4.剪定

水やりや肥料は手を貸す必要がなくても、剪定はすることをおすすめします。風通しをよくして病気や害虫に負けない強い株にすることや花が付く枝を育てることにより数も多く・大きな花が咲くようになるためです。剪定のやり方も複数ありますので時期と用途に合わせておこないましょう。

ボタンクサギの剪定時期

Photo byMabelAmber

剪定時期は秋と冬におこないます。秋は株の大きさをセーブするための切り戻し。冬場は株の更新や大々的な仕立直しという意味で枝を根元からバッサリという感じでするのが一般的なやり方です。丈夫な木なので少し花が咲く枝を切ってしまったとしても翌年にはしっかりとたくさんの花を咲かせる枝が育つので、初心者の方でもあまり気にせずできるでしょう。

剪定のやり方

花後におこなう剪定は株全体の形を整えるためのもの。古い枝先などを中心として混み合っている所にもハサミを入れておくと良いですね。冬場(春直前くらいの時期)におこなう剪定は古い枝を根元からバッサリと剪定し新しい枝が生えてくるのを促進します。また斑入りの葉の種類でも地下茎で増えた枝からは斑入りでない葉が出てくることも。気になる方はこの枝にも印を付けておきこの剪定時に切ってしまうと見栄えよく仕立てられます。

剪定の栽培ポイント

非常に根付きがよい植物なので剪定して落ちた枝を放置しておくだけでも根が出てきてそこに新しい株として成長しはじめることも。切った枝はすぐにまとめて乾燥させ燃やしたり、地域のルールに合ったゴミとして出したりと早急に処分してしまいましょう。

ボタンクサギの育て方5.植え付け・植え替え

ボタンクサギは成長していくにつれ地下茎から新しい芽が出てきて株を大きくしていきます。大株が欲しい方はそのままでも良いですが、あまり大きくなりすぎると風通しもよくありません。剪定だけでなく様子を見て植え替えをおすすめします。

植え付け植え替え時期

出典: https://image.rakuten.co.jp/ogis/cabinet/tree/880p-nae.jpg

出典:https://item.rakuten.co.jp/ogis/880p/

ポット苗を購入した場合、その地域で売られている時期が植え付け時期です。不明な場合は花が咲く前の時期。目安として3-4月寒い地域であっても遅くとも5月くらいまでには植え付け・植え替えを終わらせておいてください。

植え付け植え替えのやり方

地植えの場合は場所を変えたい・株を小さくしたいという場合を除き植え替えは不要です。しかし鉢植えにした場合は毎年植え替えをするのが理想。根鉢は1/3程度残して落とし新しい土に植え付けていきましょう。このとき元肥もしっかりと。

植え付け植え替えの栽培ポイント

植え付けは苗を買ってきたら地植えか鉢植えを選びすぐに。自分で増やした苗の場合大きさや時期を見ながらおこなってください。植え替えは鉢植えは必須と考え毎年開花前に必ずおこなうように心がけましょう。水はけをよくするために鉢底石などもしっかりと。地植えと比べて養分不足になるため新しい土と交換してあげるという意味でも必要です。

ボタンクサギの育て方6.増やし方

ボタンクサギは挿し木か株分けでの増やし方を

Photo byphotoAC

育て方解説最後は自家での増やし方についてご説明します。剪定のところでも少し触れましたが、土についていると枝から自然に根が出てしまうくらい挿し木が簡単な植物。その他に地下茎で増えた大株を小さくすることもできる株分けというやり方でもお好みのやり方を選んでおこないましょう。

挿し木での増やし方時期とやり方

挿し木をする場合は適した時期は夏。7-8月頃となるので挿し木にする枝には花が咲かないようにしてあげる必要があります。やり方は簡単で10-15センチほどに切った比較的若くて水分をよく含んだ枝を鹿沼土など清潔な土に刺して発根させます。

株分けでの増やし方時期とやり方

株分けは植え替えの時期と一緒。花が咲く前の3月ころが適期。植え替えと同時におこなっても全く問題はありません。土から掘り出した株を2-3個に分けてそれぞれ植え付けと同様培養土に元肥をして植え付けていきます。地植えの場合もしっかり根付くまでは水やりを続けるのがポイント。

増やし方の栽培ポイント

増やし方は挿し木も株分けも初心者でも失敗が少なく成功できる増やしやすい植物です。それぞれ出来る適した時期が変わってきますので、時期だけは注意してあげてください。挿し木しようとしている枝に花が付いている場合はつぼみは取り除いてください。葉の数もたくさんついていれば1枚残して取り除いてしまった方が土が乾きにくく根が出やすいです。


ボタンクサギの花言葉は「輝く美しさ」

最後になりますが、きれいなボタンクサギの花言葉をご紹介しましょう。贈り物にも栽培しているあなたの幸運を呼び込むワードとしても良い花木です。その意味・由来などとともに御覧ください。

花言葉の意味・由来

出典: https://image.rakuten.co.jp/ogis/cabinet/tree/880p-4-1.jpg

出典:https://item.rakuten.co.jp/ogis/880p/

ボタンクサギはご覧のように小さな花がたくさん集まって丸い形に咲く花です。ひとつひとつは小さな光でも数が増えればそれはひと目を引くまばゆい輝きとなるでしょう。そんなボタンクサギの花が咲く様子を指してこの花言葉が付けられました。

その他の花言葉は

花の咲く様子の見た目から付けられた花言葉が輝く美しさならば、もうひとつの花言葉はこの植物の古くからの使われ方による花言葉もあります。それが運命という言葉。

生薬として用いられる植物

運命について説明するにはその使われ方を説明する必要があります。この植物の枝や葉を煎じて飲めば下痢や高血圧・リウマチに効果のある生薬となるとされてきました。病気という運命に逆らう植物。そういう意味が込められている名前がギリシャ語のこの花の由来となりそこから花言葉が生まれたのです。

その他の花言葉の意味・由来

英語名であるクレロデンドルムはギリシャ語のこの花木の名前から取られたもの。その意味はクレロ(cleros・運命)デンドルム(dendron・木)と、そのまま花言葉の運命という意味に活かされています。

まとめ

葉は少し臭いけれど鉢や庭の花として人気のボタンクサギ

Photo bySonja-Kalee

5つに等間隔に広がった花びらを持つ小さな花が固まって、光輝くひとつの花として人の目を集める存在して開花するボタンクサギの木。臭木とはいえ触れずに花の香りだけを嗅ぐのであれば、やさしい良い香りです。肥料やりもほとんど必要なく増やし方も簡単!初心者が最初に育てる庭木としてもおすすめの品種です。庭に花の咲く木を植えたいと思っているのであればぜひ苗を購入して植え付けてみてはいかがでしょうか。

花言葉や育て方が気になる方はこちらもチェック

暮らし~のではこの他にもたくさんの植物の花言葉や名付けの意味・その育て方を解説しています。自分を勇気づけたり親しい方に贈るために心をこめて花を育てるのに役立てることができるでしょう。素敵な花言葉を持つ他の花も育ててみたいという方は是非参考にしてくださいね。