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ウツボクサの育て方講座!その特徴に合わせた初心者にもできる栽培方法をご紹介!

ウツボグサは特徴豊かな山野草です。初心者でも栽培できる強い植物となります。植え付けに適した場所や夏・冬の手入れ方法と植え替え方法や増やし方までウツボグサの育て方を解説します。ウツボグサの育て方を覚えて庭の一角に植え付けてみましょう!
2020年9月3日
さくらドッグ
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はじめに

初心者でも育てやすい!

Photo byTheOtherKev

ウツボグサは山野草として日本国内いろいろな場所に生息しています。そのため生命力が強く、初心者でも庭植え・鉢植えともに育てやすい植物です。自宅に植え付ける場合の夏・冬を上手に越せる場所や育て方を解説します。

特徴や植え替え・増やし方を知ろう!

ウツボグサの水やりや肥料の与え方などの手入れ方法とウツボグサの特徴や植え替え方法・増やし方を解説します。また基本的にウツボグサは病気・害虫に強い草花となりますが、栽培する上での注意点と対処法も併せて解説しますので併せてチェックしておきましょう。上手な育て方と日常の手入れの仕方を覚えてウツボグサをガーデニングに加えてみませんか?

ハーブティーの作り方も紹介!

丈夫で育てやすいウツボグサは初心者にもおすすめです。自分で育てたウツボグサを使ったハーブティーの作り方と注意点も紹介します。庭の彩りだけでなく食でも楽しんでみてください。

ウツボグサとは?

シソ科の多年草

https://pixabay.com/images/id-855517/

ウツボグサはシソ科ウツボグサ属に分類される多年草です。日本国内の至るところに自生している山野草となります。ウツボソウの由来は弓矢を入れる靭に姿形が似ていることから名付けられた植物です。また夏の花後には枯れてしまうことから夏枯草(カゴソウ)とも呼ばれています。

薬として利用される

夏の花後に枯れかけている花を摘んで天日干しにしたものを利尿作用や消炎作用のある生薬や漢方薬として利用されています。ウコンやベニバナなどと並んで薬草として古くから民間療法の手段として取り入れられてきた特徴的な草花です。

ハーブティーとしても

自家栽培したウツボグサはお湯で煮出すことでハーブティーとして利用がきます。他にも山菜のように出てきたばかりの新芽や夏に咲いたばかりの花びらを天ぷらや和えものとして食用することも可能です。

花言葉

ウツボグサの花言葉は「優しく癒す」や「協調性」となります。古くから体を癒すために使われていることに由来している花言葉です。

ウツボグサの栽培品種

栽培品種をチェック!

Photo by anro0002

ウツボグサには花の色や生態の特徴が違う栽培品種が複数あります。初心者が育てやすいウツボグサの栽培品種を3つ紹介します。気に入った品種を栽培してみましょう。ウツボグサはの苗はネットであまり流通していませんので、植え付け時期が近づいたら園芸店やホームセンターで探してみることをおすすめします。

栽培品種1:ウツボグサ

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ウツボグサは代表的な栽培品種で苗がネット通販でも取引されています。ランナーを出して栽培数を増やす特徴があります。風通しと日当たりのよい場所で乾燥させ気味に管理しましょう。ウツボグサの薬効を目的とした場合はこちらの品種を育ててください。

栽培品種2:タテヤマウツボグサ

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

タテヤマウツボグサは本州の高山地帯に自生している品種です。タテヤマウツボグサはウツボグサの特徴であるランナーを出さない品種となり、日当たりのよい場所に置いておくことで良型の花姿に育ってくれる傾向にあります。

栽培品種3:ミヤマウツボグサ


ミヤマウツボグサは日本の中部より北に分布しており、千島列島からアラスカ南部にまで生息しています。冷涼な温度を好むので暖地での栽培はあまり向きません。ミヤマウツボグサもランナーを出さないウツボグサの変種となります。草丈が大きく育ちませんのでコンパクトに育てたい人におすすめの品種です。

栽培品種4:セイヨウウツボグサ

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セイヨウウツボグサの特徴は小さな花とランナーを伸ばして数を増やすことです。ウツボグサと同じく薬効を期待して育てる場合にはこちらの品種を植え付けましょう。

ウツボグサの育て方1:栽培環境

栽培温度

Photo by 柏翰 / ポーハン / POHAN

ウツボグサ栽培温度は年間を通して涼しく風通しのよい場所を選びましょう。夏場は遮光して直射日光が当たらないような工夫が必要です。基本的には夏の暑さにも冬の寒さにも強い耐性を持っていますので放任栽培しても元気に育ちます。

栽培場所

庭に地植えにしたり花壇を作る場合は畝を高く上げて水捌けがよくなるようにすればどこに植えても元気に育ってくれます。日陰・日なたの場所も問いませんが、日なたに置いてあげると花の形がよく育ってくれますので水捌けに注意して置く場所や植え付ける場所を選んであげましょう。初心者は鉢植えにして季節ごとに栽培場所を変えられるようにしておくことをおすすめします。

ロックガーデン

ウツボグサを植える一角をロックガーデンのようにすれば適した水捌けと自然のようなテーストを演出できます。ロックガーデンは地温の影響を受けにくいため、ウツボグサの栽培環境を一年中整えられます。

ウツボグサの育て方2:種まき

種まき時期

Photo byNo-longer-here

ウツボグサの種まき時期は2月から3月上旬となります。直まきにしてもよく育ちますが、ポットに草花用の培養土を入れて間引きながら芽出しをしてから苗づくりして植え付ける方が元気な株を育てられます。

土づくり

ウツボグサは痩せた土でも育ちますが、草花用の培養土を使うか、腐葉土と鹿沼土を3:7の割合で混ぜた水捌けのよい土をつくると元気に育ちます。コンパクトに育てたいときは鉢植えにして剪定で大きさをコントロールするようにすると病害虫に強い株を育てられます。

種まき方法:ポットまき

ポットに培養土を入れて1つのポットにつき4・5個の種を浅い穴を開けて種まきをし、薄く土を被せます。発芽してくるまで水切れしないように土の水分管理を行いましょう。発芽したら曲がっているものや弱々しい芽を抜いて1本立ちにします。10センチの草丈になるまでポットで管理してください。

種まき方法:直まき

直接庭にまく場合は1箇所にポットまきと同じように4・5個の種をまきます。株間を広く取る必要があるので複数植える場合は株間30センチになるように間隔を開けて種まきしましょう。

ウツボグサの育て方3:植え付け

地植えの植え付け

Photo bysumma

地面に植え付ける場合は水捌けがよい場所を選びましょう。肥料のあまりない痩せた土でも育ちますが、植え付け前にゴロ石や粗めの土を混ぜ込んでから肥料を適度に混ぜ込んでおくと綺麗な姿に育ってくれます。

鉢植えの植え付け

鉢植えにする場合は苗よりもひとまわりおおきな鉢を準備し、鉢底に軽石を必ず敷き詰めて水捌けがよくなるようにしてください。草花用培養土を入れて根の深さ分だけ植え付け穴を開けてウツボグサを入れます。覆土してたっぷりと水やりをして植え付けの手順は完了です。

元肥の効きすぎに注意

初心者が失敗しがちなのは元気に育てたいからと言って肥料を入れすぎてしまうことです。肥料が効きすぎるとウツボグサの姿が乱れる原因となります。

ウツボグサの育て方4:手入れ


手入れ1:水やり

Photo by sorarium

ウツボグサを定植したあとの手入れは基本的に水やりをしておけば育ってくれます。乾燥気味に管理していきたいので鉢植えの場合は土の表面が乾燥したら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをしてください、地植えにしている場合の水やりは基本的に雨任せにしておいて大丈夫です。夏場で日照りが続いたときは涼しい時間帯に水やりしましょう。

手入れ2:肥料

ウツボグサは無肥料でも育ちますが、開花する夏前と花後の秋から冬に掛けてチッ素・リン酸・カリがバランスよく配合された肥料を少なめに施しましょう。与えすぎは株を弱める原因となります。

手入れ3:剪定

ウツボグサは手間を掛ける必要はあまりありませんが、混み過ぎは加湿の原因となります。剪定を兼ねて生え際から茎を切り取りましょう。増やし方で紹介する挿し芽の挿し穂としても使えます。

手入れ4:花がら摘み

ウツボグサの花は咲いて数日で枯れてしまいます。種取りを目的とする場合以外は早めに花がらを摘み取ってしまいましょう。種を充実させるために株が力を使い、消耗する原因となります。

ウツボグサの育て方5:開花時期

ウツボグサの開花時期

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ウツボグサの開花時期は5月から7月の間となります。1つの花穂が長期間咲くのではなく2〜3日花を咲かせたら順番に枯れて行きます。花がらは落ちることなく茎の先端に残り続けます。

花が咲き終わったら

花が咲き終わって夏を迎えると花がらの中で種が熟してきます。花がらを切り取って乾燥させてから紙袋の中に入れて振ると種だけがこぼれますので、種だけ集めて冷蔵庫に保存しておくと翌年の種まきでの増やし方に使用できます。

冬前に

ウツボグサの花が全て咲き終わって花がらを回収してから冬前には茎元に土を被せて冬越しの準備をしておきましょう。そのままにしておくと枯れてしまうおそれがありあます。

ウツボグサの育て方6:植え替え

植え替え方法

Photo by salchuiwt

植え替え時期

ウツボグサは多年草となり長期間栽培できます。どんどん大きくなってきますので、同じ鉢のままだと根詰まりを起こして生育不良につながってしまいます。株の様子を見ながらできれば毎年植え替えるようにしてください。地植えの場合は植え替えは必要ありません。花後の夏から秋に掛けて植え替えましょう。もう一つの植え替え時期は種まきと同じ2月から3月上旬に掛けてとなります。

植え替え方法

ウツボグサの植え替え方法はひとまわり大きな鉢を用意して植え付けと同じように鉢底石と培養土を入れて準備します。ウツボグサの根を傷つけないように掘り起こし新しい鉢に植え替えます。根付くようにたっぷりと水やりをすれば植え替えの手順は完了です。

大きく育ったら

植え替えを繰り返して大きくなったウツボグサは根元から切り分けて株分けでの増やし方に使うこともできます。株分けのやり方は次の項目で解説します。

ウツボグサの育て方7:増やし方

初心者でも

出典:https://pixabay.com/images/id-848818/

初心者でもコツを掴めば株分けや挿し芽での増やし方で栽培数を増やすことができます。放任栽培でこぼれ種からでも数を増やせますが、ガーデニングの上では栽培管理して行けるように株分けや挿し芽の方法を覚えておきましょう。

増やし方1:株分け


株分けでの増やし方は植え替えのときに行います。茎を付けた根を2つから3つに分割します。分割した数だけ植木鉢を用意し、植え付けます。時期は植え替えと同じく8月から10月と2月から3月上旬に行いましょう。

増やし方2:挿し芽

挿し芽での増やし方は先に解説した剪定した茎から行います。挿し芽用に剪定する場合はカッターナイフで切り取ります。すぐに切り口を水に浸けて30分ほど置いておきます。ポットに土を充して植え付け穴を開けて挿し穂を葉が出ている下まで差し込み乾燥させないように管理します。挿し芽に適した時期は草勢の強い4月頃と冬前の10月から11月に行いましょう。

ウツボグサの育て方8:注意点

注意点1:害虫

出典:https://pixabay.com/images/id-5240541/

ウツボグサは山野草として生命力が強いと言う特徴があります。病気や害虫に遭う確率は低いのですが、手入れの度に虫がついていないか変色している部分がないかをしっかり確認しましょう。ウツボグサを食害しやすい害虫としてはバッタが挙げられます。他にもハダニが葉の裏についていることがありますので注意しましょう。

注意点2:夏と冬

ウツボグサは夏と冬の越し方で長期間栽培できるか分かれます。夏は遮光して暑くなり過ぎないように環境を整えてあげましょう。冬は茎元に土を寄せて寒さ対策をしてあげてください。

ウツボグサでハーブティーを作ってみよう!

自分で育てたウツボグサで

Photo by Kuruman

自分で育てたウツボグサを使って自家製ハーブティーを作って楽しめるのもガーデニングの醍醐味です。ウツボグサでハーブティーを作るときの注意点と作り方を紹介します。ぜひ挑戦してみて下さい!

注意点

ウツボグサでハーブティーを作るときは栽培品種に注意が必要です。ウツボグサを薬効やハーブティー目的で飲むときにはウツボグサかセイヨウウツボグサのいずれかを栽培する前にチェックしてから育ててみてください。

ハーブティーの作り方

ウツボグサでハーブティーを作る場合も使用する場所は花穂です。花穂を摘み取り、天日で乾燥させてからお湯で煮出してハーブティーにします。目安となる分量はウツボグサの花穂10グラムに対して水600ミリとなります。水を沸かしてから花穂を入れて量が少し減るまで煮詰めます。煮詰めたら漉してから飲みましょう。

まとめ

庭や鉢植えでウツボグサを育ててみよう!

出典:https://pixabay.com/images/id-4754215/

ウツボグサは日本全国に生息する多年草です。イチゴのように地を這うランナーを伸ばして数を増やす特徴があります。山野草として生息しているため、生命力が強く初心者でも栽培しやすい植物です。水捌けが悪い場所を避けて植え付けると比較的簡単な手入れで栽培できます。夏・冬と手入れ方法を工夫しましょう。株分けや種取りでの増やし方で栽培数を増やせますので覚えておきましょう。ウツボグサは比較的早く生長するため、定期的な植え替えと併せて株分けでの増やし方で株を作っておくと長く栽培を楽しめます。自宅の庭に加えてみましょう!
 

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