ベランダを防水するには
ベランダの防水が剥がれてきてしまったから改めて防水を施工したい。そう考えている人は、業者に頼むことを第一に考えるのかもしれません。ですが、業者に頼むとお金がかかってしまう…。でも、そんな時はなんでもDIYしてしまえば安く済ませることができます。ベランダの防水も、自分でDIYすることはできるので、安く済ませたい方はDIYに挑戦してみませんか。
自宅のベランダの防水について
自宅のベランダを防水しないと雨漏りしてしまう
そもそも、ベランダの防水なんてしなくてもいいんじゃないかと思う方もいるかもしれません。ですが、ベランダやバルコニーに防水機能を持たせているのには理由があるんです。屋根は斜めになっているので雨の水は屋根にたまることはありません。ですがベランダやバルコニーは勾配がそれほどないため、屋根よりも水が溜まってしまいやすくなります。防水していなければその水が床にしみ込み、雨漏りしてしまうことにつながるんです。
自宅のバルコニーは業者に頼むなら屋根塗装と一緒に
ベランダの防水は、どれくらいの頻度で必要になってくるのでしょうか。材料の耐久性や劣化度にもよりますが、屋根の塗装と同じく大体10年ほどです。自宅の屋根の塗りなおし時期と同じなので、業者に頼む方は屋根のメンテナンス時などに一緒にベランダの施工をするといいのではないでしょうか。もちろん、賃貸に住んでいる方やベランダ防水は機能しなくなってからでいいという方は、屋根のメンテナンスとは別に考えていくといいでしょう。
自宅のベランダの防水をやってみよう
ベランダやバルコニーのDIY防水は自分でも十分施工することは可能です。材料によっても施工方法は異なるので作業量も難しさも材料により異なります。ですが、この後ご紹介するどの方法を使っても、自分で施工することはできます。もちろん、自分でやるという点で劣化がしやすかったり、自分で作業しなければいけなかったりという点はありますが、それでも安くできるというのは最大のメリットなのではないでしょうか。
ベランダ防水には種類がある
ウレタン防水
ベランダやバルコニーを防水する方法には主に三つの種類があります。一つ目の種類はウレタン防水。よく見る色は灰色で、ペンキようなウレタンをベランダやバルコニーに塗り広げていくことで防水加工していきます。価格は三つの材料の中で中間くらいの価格でしょうか。ペンキのように塗っていけるので、狭いところ、変わった形のところでも問題なく施工することができます。ただ劣化しやすいので、定期的に塗りなおす必要があります。
FRP防水
FRPもウレタン防水と同じくペンキのような塗料なので、ローラーなどで塗り広げていきます。変わった形状の施工も可能。価格は高いのですが耐久性が高いというのがメリットになります。ただ、FRP防水は材料に発火の恐れがあるものがあり、FRP防水施工技能検定資格を持っている者でないとお金をもらって施工できないことになっています。自分でできることは確かなのですが、危険性もあるためDIYで行いたい方はウレタン防水がおすすめです。
シート防水
最後にご紹介する種類がこの灰色のシートを使ったシート防水です。価格が一番安価ですし、ウレタンやFRPのように塗りむらが出ることもなく丈夫なのでその点がメリットになります。しかし、シート状の材料なので、複雑な形の場所に防水するのは大変ですし、狭い場所は施工が難しくなります。広いバルコニーやベランダなどに施工する場合は、シート防水の方がやりやすいのではないでしょうか。
ベランダを防水する場合の価格
業者に頼んだ場合
では、ベランダの防水を業者に頼んだ場合の費用について見ていきましょう。ベランダ防水を業者に頼んだ場合、工事にかかる人件費などもかかってくるので当然DIYよりは高くなってしまいます。ベランダの防水をお願いした場合は、防水の種類にもよりますが、最低でも8万円から、最大で15万円ほど。さらにベランダのコンクリート部分の破損があった場合、そこも補修しなければならないので場合によっては50万ほどかかる場合もあるようです。
DIYで行った場合
DIYで行う場合、防水の種類によって価格が変わってきますが、一般的なベランダの広さであれば3万円~10万円ほどで施工ができます。ただ、自分で行う際は道具を購入する必要もあるので、その分も考えておかなければなりません。できるだけ安くしたい方は道具によっては購入するのではなく、レンタルできるところを利用したり、100均で購入できるものは100均で買うなど、道具にかかる値段を下げることも考えるといいですね。
ベランダをDIY防水する方法をご紹介!
三つの防水の種類が分かったところで、さっそく防水のDIY方法を見ていくことにしましょう!屋根から落ちてくる雨水をしっかり防水し、雨漏りをさせないためにも施工はきっちり行っていくことが大切です。先ほどお伝えしたウレタン防水、FRP防水、シート防水すべての方法があります。動画で紹介しているものばかりを集めてきましたので、しっかりと動画を見ながら工程を理解し、実際に施工に挑戦してみてください。
ベランダをDIY防水する方法①ウレタン
ウレタン防水の方法は
初めにご紹介する種類は、ウレタン防水です。灰色のウレタン材料をベランダに塗る。これだけ聞くと簡単なように思えますが、もちろん施工には手順があり、塗り方にも方法があります。まずここではざっと簡単に手順を見ていくことにします。素人の方が行っている方法なのですが、全部で3万円程度で施工できたそう。業者に頼むと倍以上はかかってしまうので、格安で施工できています。材料だけでなく、道具に使っているものも参考にしてください。
ウレタン防水のやり方
ウレタン防水のやり方ですが、まずは塗る作業の前に入念な掃除が必要になってきます。今は動画にもあるように、洗浄機をレンタルしてくれているところもあるので、早く楽に済ませたい方は機材のレンタルを利用した方がいいでしょう。ベランダが乾いたらアセトンで油分を落とし、プライマーを塗っていきます。プライマーが乾いたらウレタン樹脂を塗っていきます。使う刷毛やローラーは、動画にもあるように毛をしっかり落としてから作業してください。
最後に塗るトップコートもある
動画の方はプライマーとウレタン樹脂のみを塗っていましたが、このあとにトップコートをプラスしておくことで、紫外線による劣化を防いでくれます。トップコートもウレタンと同じく刷毛やローラーで塗っていきます。ウレタンもそうですがトップコートも、色は灰色が多くみられますが、他にも色には種類があり、緑色や青色もあるのでベランダやバルコニー、屋根の色などに合わせて色を選ぶのもいいかもしれません。
ベランダをDIY防水する方法②ウレタンプロ
プロの塗り方を見ておこう!
先ほどの動画は素人の方の施工なので手順や塗り方も分かりましたが、それだと少し不安だという方もいるかもしれません。灰色のウレタン塗料は硬く、塗りにくいです。垂れたまま固まると見た目も良くないのできれいに塗りたいもの。動画ではウレタン材料の塗り方、塗り方のコツなども紹介しているので、一つ目の動画と一緒にこちらも見ておくといいですね。
プロの塗り方
プロの方の塗り方では、立ち上がりの塗り方のコツも紹介しています。塗る予定のところを大体決めてから中盤あたりに刷毛を入れ、塗り広げていきます。ウレタン塗料は一度塗りではなく、乾いてから二度、三度と塗り重ねることも。地面の砂が見えないほど厚めに塗って、最後はトップコートを塗って完了です。
ベランダをDIY防水する方法③FRP
FRP防水に挑戦
ウレタン防水より価格は高いものの、耐久性もいいので、せっかく業者に頼まないと決意したのだから耐久性のいいFRPを使おうと思っている方はこちらの動画を参考にしてください。ただ材料の説明にもあったようにFRPで使う材料の中には発火性のあるものもあるので、万が一FRPでDIYを行うという場合はしっかり調べて施工するようにしてください。また、材料の破棄時に発火することもあるので、処分についても注意するようにしましょう。
FRP防水の方法
FRP塗料を塗る方法でも、初めは掃除を行ってから。ここではサンディングという工程も入っています。サンディングが終わったらウレタン防水の方法と同じくアセトンを塗ります。その後プライマーを塗り、ガラスマットを塗っていきます。動画にもありますが、ガラスマットは発火の恐れがあるため使う分だけ混合するようにしてください。そして、樹脂に着色して塗布して乾いたらサンディングを行い、トップコートを塗って完成です。
ベランダをDIY防水する方法④シート
防水シートの施工方法
最後の種類は防水シートを使った施工方法です。防水シートはシートを切って敷いていくだけだろうと思っている方もいるかもしれませんが、実は下地の接着剤を塗ったり、シーリングをしたりといった作業が必要になってきます。DIYする場合は価格面もそうですが、作業工程もしっかり確認してどれなら自分でできそうかなどもしっかり検討したうえで材料を選ぶといいでしょう。では、実際の作り方を見ていきます。
防水シートのやり方
防水シートを使う作業でも、初めはしっかりとした清掃が必要になります。清掃が終わったら絶縁シートを敷き、その上から塩ビシートを敷いていきます。しっかりと空気が入らないように敷いて、接着剤を塗りながら地面に固定していきます。この時、ヒーターを使いながら行うことできれいに接着できます。つなぎ目にシーリングを塗って完成です。また、排水溝などはシートを切って継ぎ合わせて作っていきます。
ベランダをDIY防水を長持ちさせるコツとは
自宅のベランダの防水を長持ちさせるには
ベランダの防水を長持ちさせるコツですが、DIYにおけるコツはやはり、ウレタンやFRPの種類で防水加工をする場合は塗りむらがないことや重ね塗りすることで長持ちさせることができます。また、シート防水の種類でしたら、空気が入らないように施工することや、繋ぎ目部分をしっかり閉じることが大切になってきます。DIYなのでプロとは同等にはできませんが、自分の中でも一番丁寧に作業するくらいの心づもりで行うといいのではないでしょうか。
トップコートのみを定期的に塗る方法も
掃除をしてプライマーを塗って、ウレタン塗料を塗ってトップコートを塗るという工程がありました。ウレタン塗料から塗るとなると大変ですが、長持ちをさせるために耐用年数の半分ほどの期間でトップコートだけを塗るという方法をとる方もいるようです。トップコートには紫外線からの劣化を防いでくれる効果もあるので、ウレタン塗料やFRP塗料が塗られているベランダの方はトップコートを塗るというのもいいのではないでしょうか。
こまめな清掃を心がけよう
また、現状のベランダ防水を長持ちさせるコツは、掃除が重要です。汚れたままにしておくと屋根から落ちた雨水がバルコニーに残ってしまいますし、排水部分にゴミが溜まっていたら水も流れてくれません。そこから植物の種が芽を出してしまうことも。そうなってくるとコンクリート部分にまで根をはり、そこから水が浸透してしまうといった事態にもなりかねません。定期的な掃除やメンテナンスを心がけることでバルコニーの防水は長持ちしてくれます。
ベランダをDIYで防水して
自宅のベランダをDIYで防水してみよう!
🏡DIY第1弾
— aki忍☆ (@aki201811) April 26, 2020
ベランダ防水塗装!
完了!!
仕上がりもバッチリ👌🏻👌🏻
来週は第2弾が・・・
作業2日
面積7㎡
アセトン 1L
中塗り塗料8kg
上塗り塗装3kg
防滑材60g#自粛生活の過ごし方 pic.twitter.com/FHGCNQ566i
ベランダを自分で防水するのは、確かに劣化が早いというデメリットはあるかもしれませんが、一つずつの工程を丁寧に行っていけばできないことではない。というのはここまで読んできて分かっていただけたのではないでしょうか。SNSを探してみても、意外とDIYで自宅のベランダを防水している人が多くいることが分かります。三つの種類がありましたが、その中でも一番多かったのは、やはりウレタン防水でした。
丁寧に作業して快適な自宅環境を
先ほども書いたようにDIYでも一つ一つの工程を丁寧に行っていけば、きれいにDIYすることはできます。そのためにも、実際に自宅のベランダの防水作業を行う前は必要な道具や手順をしっかり動画で確認し、頭の中でイメージして行っていくことが大切です。屋根から落ちてきた雨水をきれいに流して、雨漏りのしない快適なベランダを、DIYで作っていきましょう!そして、長持ちさせるために日ごろからの掃除も忘れずに。
まとめ
今回はベランダやバルコニーの防水方法についてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。ウレタン防水、FRP防水、シート防水とありましたが、今回ご紹介してきた中では、DIYに一番向いているのはウレタン防水だったのではないでしょうか。YouTubeでも一番動画がありましたし、危険もなく作業ができます。ただ、劣化は早いので定期的にメンテナンスは必要です。まずはじっくり動画を見直してからDIYに挑戦してください。
ベランダが気になる方はこちらもチェック!
ベランダでガーデニングが楽しみたい方。バルコニーで野菜を育てたい方もいるのではないでしょうか。暮らし~のでは今回のようなDIY記事はもちろん、キャンプ記事、登山生地、トラベルの記事などが充実しています。気になることがある方は検索機能で探せば出てきますので、ぜひそちらを利用して読みたい記事を探してください。
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