テラコッタ| 植木鉢 シンプル 25cm
【6個入】イタリア製テラコッタ鉢|バッサム φ25cm
坂源|ハンドクリエーション 古流タイプ ブルー F-170
鉢底ネット|(20×30cm)
イノセント|何度も使える鉢底の石 ネット入り 0.5L×10袋
DAIM |サポート支柱 1500mm
Y-SK11|シュロ縄 黒 平巻 3mmX50m
プランターでベランダをガーデニングするメリット
ベランダ菜園について考える前に、ベランダを緑で飾る、ガーデニングするメリットについて考えてみたいと思います。ベランダはとても特殊な空間と言えます。人間が過ごしやすいインテリア空間の延長であり、雨水があたりにくい空間でありながら、外気や採光がある空間です。
実はガーデニングを楽しむのにおすすめの空間ともいえるのです。インテリア空間である屋内の場合、植物は耐陰性に適用したものに限られます。全くの屋外の場合は、植物の適用範囲は広くなりますが、人間が過ごしやすい条件を満たす時間が短くなります。ベランダ空間はこれら両方のメリットをもち、インテリア空間なのに、屋外に適用した植物を楽しめる空間なのです。
またベランダをガーデニング作りすることは、見た目の美しさだけでなく、人間の健康生活のすばらしい効果が期待できます。有害汚染物質の除去による空気浄化、パソコン等による眼精疲労軽減が期待できます。
なぜ野菜とプランターを使用したベランダ菜園をお勧めするのか?
ベランダ菜園と聞いて、どういうイメージをお持ちですか?
緑で彩られたベランダから自分の育てた新鮮なリーフ野菜を摘み、朝食に添える。天気の良い休日はベランダに椅子とテーブルを用意して、収穫した有機トマトの前菜、そして摘みためたバジルで作ったジェノベーゼのパスタを冷えた白ワインと共にゆっくりと頂く…。 それは本当に素敵で、そして贅沢な時間の過ごし方かもしれません。
野菜とプランターを使用したベランダ菜園のメリット
ベランダをガーデニングするメリットに加え、ベランダ菜園は“収穫”というもう一つのメリットが加わります。自分で育てた野菜を食べたい時に食べる喜びが加わります。収穫という感動は特別なもので、菜園だけを趣味で始めてしまう人もいるほどです。
ベランダ菜園のメリットを整理すると下記のようになります。 ・プランターの植え込みだけで始められる(コンテナガーデン) ・最小限の土壌で始められる(畑作業とは異なります) ・最も安全な有機野菜が食べられる(育てたのは自分です)
野菜とプランターを使用したベランダ菜園のデメリット
デメリットも次の通りです。 ・植物に害虫が寄って来る。 ・ほぼ毎日水やりが必要。 ・ベランダの排水口が詰まりやすくなる。 植物に害虫が寄って来ることが、新たな不快要素だと思います。ただし対応準備さえしておけば、軽減できることです(後述参照)。
野菜とプランター、どんなベランダ菜園作りにするかを考えよう!
ベランダの菜園作りやガーデニングを始めた方が、途中でやめてしまったり、長続きしない大きな理由の一つが「計画」なく始めてしまうことなのです。
テレビやインターネットで見て、“素敵!ガーデニングだ!”とホームセンターに直行し、何となく材料を購入。また新しい情報を見ては植物やプランターを追加していく。でも何かばらばら、しっくりこない。何か見て来たものと違う…。そして1つ2つと枯れていく。世話をしなくなる。最終的にベランダを“納戸化・物置化”させてしまうことになるかもしれません。
その理由は、理想よりも“綺麗じゃないから”です。ベランダはインテリア空間です。植物やプランターもお部屋の家具の同じなのです。だからどんなベランダ菜園にするかを考えてみて下さい。ほとんどの人は最初から植物の愛好家でありません。目指すのは「農園」ではなく「お庭」であり、素敵な居住空間なのですから...。
野菜とプランターを使用した菜園計画〜お気に入りのイメージ作り
計画というと難しいことのように想像されるかもしれませんが、そんなことはありません。限りあるスペースを最終的にどうしていきたいかをイメージ作りして下さい。
まず自分が好きな庭や植物の画像をインターネット上で探し集めて下さい。海外のサイトもうまく利用しましょう。日本よりも綺麗な庭の画像がたくさんあります。言葉が分からなくても探すものは、テラスやベランダのガーデンの画像なので難しくはないはずです。そしてお気に入り画像を3枚に絞り込んで下さい。またこの3枚は似ている必要があります。
これであなたのベランダ菜園/ベランダガーデニングの理想型が決まった訳です。あとはお気に入り画像のイメージに沿って、ゆっくり材料を揃えていけばいいでしょう。少しずつ完成型に近づけていけばいいだけです。たぶんこんな条件になっているのではないでしょうか?
「プランターはテラコッタ、50%を野菜づくり、花は白で統一」 「プランターは木製白ペイント、花は使わず、すべてハーブと野菜で」
このイメージづくりをすることで、材料選びの迷いがなくなります。選んだ画像のイメージの範囲のもので一番の気に入ったもの、綺麗なものを選べばいいのです。
このプロセスであなたのベランダ菜園の完成型に統一感が生まれます。統一感とはコンセプトであり、視覚的な安心感であり、美しさです。この美しさはガーデニングを続ける上でとても大切な部分なのです。ガーデニングは完成して終わりのあるものではなく、日々育てることや季節の管理が必須です。この労力継続が苦しみになるか、楽しみになるかは、この美しさが鍵を握っているのです。
野菜とプランターを使用したベランダ菜園の環境認識
・日当たり 1日4時間以上であれば、多くに野菜の栽培が可能です。 北向きの場合は野菜選びに留意が必要です。
・耐荷重 建物には積載荷重制限があります。 構造の違い(木造・鉄筋・軽量鉄骨)によって異なります。 重いプランターを持ち込む際はこの耐荷重に確認して下さい。
「初心者限定」〜まず2つの野菜、プランター栽培から始めてみよう!
ベランダ菜園作りでの計画の重要性を説明しましたが、植物を育成したことのない初心者にとってはあまり意味のないことかもしれません。何故ならあまりにも経験がない上に、知識から入っても巧くいきませんよね。まず少しでも好きになる経験が必要です。
春からテラコッタプランターで2つのコンテナガーデンを育てて見る事をおすすめします。とりあえず触れて育ててみて下さい。そこで楽しいか、好きか、面倒臭いなど、自分がどう感じるか試してみて下さい。おそらくほとんどの方が喜びが理解できるようになると思います。その後、本格的にベランダ菜園の計画に改めて着手しても遅くないでしょう。
「初心者限定」〜料理がテーマの野菜のコンテナガーデン(テラコッタプランター使用)
そこで成功体験のおすすめです。具体的なストーリー設定して育ててみましょう。一つの料理を目標にしてコンテナガーデンで野菜作りをする方法です。
目標とする料理はカプレーゼ(モッツァレラチーズとトマトとバジルのサラダ)。カットしたモッツァレラチーズ・トマト・スィートバジルにエクストラバージンオイルをかけただけのシンプルなイタリア料理です。
この料理のトマトとスィートバジル作って行きましょう。
「初心者限定」〜おすすめのプランター
すべてイタリアンテラコッタプランターです。ややコンパクトな完成を想定して25〜30cm径を選抜しています。 ※プランターに関しては後述も参考にして下さい。
テラコッタ| 植木鉢 シンプル 25cm
シンプルなおすすめ。
【6個入】イタリア製テラコッタ鉢|バッサム φ25cm
「初心者限定」〜ミニトマトのコンテナガーデン作り
植え込む季節は春(4月中旬~6月)です。苗ものが出回っていますので、茎が太く枝分かれしているもの(徒長していない)を育てて下さい。
・植え込み:プランターに1株植えて下さい。30cm位の棒を利用して、仮支えをして倒れないようにして下さい。日当りの良い場所に設置して下さい。
そのあと支柱を4本四角錐状にプランターに差して固定して下さい。
・育成:茎が伸びるごとに支柱に螺旋状に留めて下さい。週に一度、枝分かれした間から出る「わき芽」を指で摘みとって下さい。そしてメインの太い枝を1本だけ伸ばすようにします。これは実を大きくするための作業で、余分な葉に栄養が分散するのを防止します。
主茎が支柱の高さを越えてきたら、主茎の先端を切り落して下さい。これで主茎の成長を止めます。実が真っ赤に結実したらどんどん収穫して下さい。
「初心者限定」〜バジルのコンテナガーデン作り
植え込む季節は春(4月〜梅雨前)が適しています。苗ものが出回っていますので、茎が太く濃い緑色の苗を買って下さい。
植え込み:通常の植え込み方法で育てて下さい(後述)。日当りと通気の良い場所に設置して下さい。
育成:バジルの育成のポイントは、剪定の繰り返して株自体を大きく育てることです。繰り返すことで秋まで楽しむことが可能になります。横に大きく枝分かれさせることを意識しながら剪定を繰り返して下さい。まず葉が10枚以上になったら先端をカット、次に二股三股に枝分かれしたところをカットして下さい(もちろん食べられます)。成長するとつぼみが出て来ますので、これもカットして下さい。バジルは蒸れに弱いので、葉が混み合ってきたらカットして間引いて下さい。
初心者にもわかるプランター選び / インテリアとして考えよう!
まずプランターを選びましょう。そして統一したスタイルにして下さい。間違っても植物から選ばないで下さい。植物は毎年変えることもできますが、プランターは毎年変えられません(捨てられません)。
プランターの世界は、ガーデニング先進国である欧米のメーカーにデザインが優れたものが多い状況です(オーストラリア産も含む)。樹脂製に関しては、残念ながら日本のメーカーの製品はおすすめできません。ベランダ菜園を考えるなら、欧米のメーカーのものをおすすめします。価格もあまり差がありません。
◎テラコッタ:最もお勧め。通気性がよく、適度な重量も機能的に適しています。また新品も古くなってもそれぞれにデザイン性を楽しめます。古くなってからペイントも楽しめます。
○ファイバーグラス:40cm径以上の大型のものやベランダの耐過重が気になる場合に使いましょう。ほとんどの製品がテラコッタやセラミック、木製品を模したデザインです。なるべく本物に近い(見える)ものを選んで下さい。
野菜を中心に使う場合は、根を土深く張ること可能な深さのあるものを選んで下さい(深さ25~40cm)。 ハーブ用は野菜ほどの深さに制限がないので、デザイン性を重視して下さい。 ※植物を買った時に付いている白いプラスチック鉢をそのまま使うことはおすすめしません。
初心者にもわかる植物選び / どんな野菜を作りますか?
まず育てやすいものから。同じ種類を2〜3鉢ずつ揃えましょう。種からでも可能ですが、最初は苗もので栽培して下さい。成長が早く、特別なメンテナンスも不要で、早く収穫できる野菜を選んで下さい。薬味系の野菜はお得感が高く料理に重宝するのでおすすめです。 逆にベランダ菜園に適していない種類は、大根やゴボウなどの長い根菜です。
ハーブ系は使用する用途が限られてきますが、多年草が多く、観葉度(見て楽しむ)が高く、見た目に美しいことが魅力です。50%程度をハーブ系して、実用度が高い野菜と混ぜてレイアウトすることで、ベランダ菜園全体の美しさ作りが可能です。
・育てやすい野菜 □実がなる野菜:オクラ・キュウリ・ミニトマト・ナス・ピーマン・トウガラシ・シシトウ・ニガウリ □葉野菜/サラダ系:ホウレンソウ・リーフレタス・ルッコラ・クレソン・ベビーリーフ □葉野菜/和食系:コマツナ・シュンギク □葉野菜/薬味系:大葉・パセリ・ミツバ・万能ネギ・アサツキ・ミズナ □葉野菜/ハーブ系:バジル・ローズマリー・セージ・レモンバーム・ローリエ・オリーブ
・日当たりによる分類 □直射日光OK:オクラ・キュウリ・ミニトマト・ナス・ピーマン・トウガラシ・シシトウ・ニガウリ □直射日光+半日陰:ホウレンソウ・ミツバ・シュンギク・大葉 □半日陰:クレソン・パセリ・ミツバ
初心者にもわかる、おすすめ野菜7種(栽培難易度、お得感で選抜)
生育が早く、約1ヶ月で収穫できます。植付時期年2回。季節は春植え(4月)→収穫5月。秋植え(9月後半~10月初め)→収穫10月中旬~11月中旬。
支柱仕立で植え込み。約2ヶ月で収穫できます。植付の季節は春(4月上旬~6月下旬)、収穫時期は6月中旬~9月下旬。
植付時期年2回。季節は春植え(3月下旬~7月上旬)→収穫5月中旬~8月下旬。
生育が早く、約1ヶ月で収穫できます。植付の季節は春(4月~5月)、収穫時期は5月~11月。
初心者にもわかる、土壌選び / 有機野菜でいこう!
インドアグリーンや観葉系のガーデニングの場合、管理のしやすさや軽量なことから、無機土壌(または水耕栽培)を使うケースが多くなっています。しかし都会生活者のベランダ菜園作りは数少ない自然とふれあう機会です。有機土壌で有機野菜作りに拘ってはいかがでしょうか。
最初からいろいろな種類の土壌(赤玉土・腐葉土・バーミキュライト・バーク等)や肥料となる成分(元肥)がブレンドされた培養土がお勧めです。プランターで野菜を栽培する場合、保肥力や保水力がありながら、余分な水分を速やかに排水する土壌が求められています。お店に行けば、ハーブ用・野菜用・果樹用・トマト用などもっと細かく用途にあわせた培養土も売られています。神経質にならずに、植え込む植物の種類の量と配分、そして残った時の用途も考えて購入して下さい。
初心者にもわかる、道具選び / まずは最小限に…
・植え込みツール 必要なものは、ジョウロ(水やり)・ハサミ(剪定)・シャベル(移植)・移植ごて(土入れ)・養生シートですが、必須なものはハサミ・シャベルのみ。あとは他のものでも代用可能です。水やりは大きなペットボトル、土入れは使わなくなったコップ、養生シートは新聞紙でも代用できます。浮いた費用をより良いプランターや植物のために使うことをお勧めします。
坂源|ハンドクリエーション 古流タイプ ブルー F-170
剪定はさみ
・植え込み材料 必要なものは、鉢底ネット・鉢底石・支柱・黒紐。支柱・黒紐はトマト等の栽培の必須アイテムになります。支柱は、1cm程度の太さの木材・割竹でも代用可能です。
鉢底ネット|(20×30cm)
イノセント|何度も使える鉢底の石 ネット入り 0.5L×10袋
鉢底石
DAIM |サポート支柱 1500mm
支柱
Y-SK11|シュロ縄 黒 平巻 3mmX50m
黒紐
・追肥用肥料他(最初の肥料を元肥、後から追加する肥料を追肥といいます) 追肥(追加肥料)は植え込み後、約1ヶ月後に必要になります。鉢上におき、必要な分だけゆっくりと吸収される緩効性化成肥料がお勧めです。 ※有機栽培をお勧めしていますが、追肥を鶏糞などの臭いの強い有機肥料はお勧めしません(ゴキブリ発生率が高まります)。ベランダ菜園/ベランダガーデンの目的は素敵な快適空間づくりであり、“畑づくり”ではないからです。
アイリスオーヤマ 肥料 有機入り 化成肥料 500g KH-05
木酢液:植物を元気にし、野菜の美味しさを向上させ、病害虫予防に役立つ育成活性剤です(肥料ではありません)。炭製造過程における副産物で、製造時にでる水蒸気を冷却し液体にしたものです。スモークの香りがあります。1本あると植物全てに使用できます。
初心者にもわかる、野菜の植え込み・プランターのレイアウト
植え込み(共通)
1.プランターの内側の鉢底穴部分が隠れる程度にカットした鉢底ネットを敷く 2.その上に鉢底石を2~3cm敷き詰めます。 3.苗ものがプランターの上部の高さにくるよう調節しながら、培養土を敷き詰めて下さい。 箸のようなもので差し込みながら、培養土を入れていくと隙間なく充填することが可能です。
レイアウト
植物の日当り適性を考慮しつつ、当初の計画で収集した画像をイメージ・参考にしながら、レイアウトして下さい。難しく考える必要はありません。プランターなので、季節の変わり目などに、どんどん置き場所を変更して、最良を探してみて下さい。このプロセスが最初に訪れる充実の時間です。少し綺麗になったベランダを眺めながら、次の構想を楽しんで下さい。
メンテナンス(水やり・肥料など)〜初心者にも必要です。
水やり
水やりの基本はやり過ぎをしないことです。適度な水やりで根の部分が常時湿った状態を作らないことが、病気や根腐れの予防となります。水やりは土の部分が乾いてから、プランターの底から出るくらい、たっぷりとあげて下さい。甘やかせず、早めよりも遅れ気味が水やりのコツです。また朝から午前中の時間帯が水やりのベストタイミングです。水やり回数は季節に応じて調節して下さい。
追肥
野菜の場合は植え込み後、1ヶ月後位に緩効性化成肥料をプランター側の土壌部分に散布して下さい。
散水(木酢液の噴霧)
水やりとは別に、週に1回、霧吹きや噴霧器を使って、葉面から滴り落ちる程度散水して下さい。
害虫対策
木酢液を使用しても虫が発生した場合、牛乳を薄めた水(白く濁る程度)を虫のいる所に霧吹きで塗布して下さい。
収穫物の洗浄
農薬を使用していないので、水洗いで食べられますが、幹線道路に近い場合や木酢液を使ったばかりの時などは食用の重曹(ベーキングソーダ)での洗浄をおすすめ致します。1リットルの水に重曹小さじ1を入れて、野菜を1分程つけたあと水洗いして下さい。
まとめ
今回は初心者でも始められるベランダ菜園づくりのポイントをご紹介してきました。 →ベランダは部屋の一つ。ベランダ菜園を一つの住空間(インテリア)として考えよう。 →自分のお気に入りのイメージを明確にしよう。 →初心者指定の2つのコンテナガーデン(野菜+プランター) →プランター選びは慎重に。 →野菜やハーブは、育て易い+好きな種類から始める。
ベランダ菜園はプランターを利用して野菜栽培を気軽に始められます。 そして少し視点を変えて取り組むことで、もっと素敵な空間と時間を手に入れることも難しくはないのです。緑溢れる美しいベランダに癒され、そして自分で作った野菜の収穫する喜びを味わう。初心者はもちろん是非多くの方に、この素敵なライフスタイルの体感をおすすめします。
バルサミコ酢がプラスされています。