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250ccバイクの年間維持費っていくらかかる?必要な税金や保険も解説!

250ccのバイクは維持費が安いといわれています。確かに絶対的な維持費は250ccのバイクが安いですね。しかし、維持費の高い安いは相対的に比較すべきです。250ccを超えるオートバイ維持費を比較すると、思いもよらぬ結果が!最後まで読み進めてくださいね。
2020年10月2日
hosokawa_taka
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250ccバイクの維持費はいくら?はじめに

軽二輪は本当に安いのか?

250ccのオートバイは車検を受けなくてもいいので維持費が安いといわれています。原付バイクほどではないものの、車両価格が安い車種が多いですし、納めなければならない税金の額も安いですね。しかし、250ccといってもオートバイはオートバイ。250ccのオートバイは手強さを感じさせない車体サイズやエンジンパワーに人気があり、初めてのオートバイに選ばれることも多いものの、維持費がまったくかからないわけではありません。ここでは250ccのオートバイの維持費について解説します。

250ccのバイクは二輪の軽自動車

250ccのオートバイの維持費が安いといわれる原因は、道路交通法と道路運送車両法の位置づけにズレがあるためです。道路交通法では普通二輪(かつての中型)と位置付けられ、250ccを超えるオートバイと同じ扱いを受けますが、道路運送車両法では「二輪の軽自動車」と位置付けられ、250ccを超えるオートバイと違った扱いを受けます。使い方は同じでも税金や点検などの管理方法が違うので、維持費の安さが注目されるのです。

250ccのバイクの特徴

非力なエンジンを操る楽しさ!

250ccのオートバイには車種によって得手不得手があります。高速道路での余裕が少ない車種は一般道で扱いやすく、一般道で神経質な一面をのぞかせる車種は高速道路を長距離巡行しても快適です。そんな得手不得手を感じさせるのが250ccのオートバイの楽しいところ。中には街乗りから高速道路までそつなくこなすオールラウンダーも。性能の違いは僅かですし、ラインアップは豊富ですので、デザイン重視で選ぶのもありです。

250ccを超えるバイクと比較する

では本題!250ccのオートバイに必要な維持費を解説します。税金、保険、点検などの費用を中心にまとめ、車種による差が大きいガソリン代などの消耗費については省略しました。後半では総額を計算し、250ccを超えるオートバイと1年間の維持費を比較します。なお、この記事は2020年9月29日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。

250ccの維持費:重量税

税金はバイクに乗らなくても必要な費用

陸運局にて

重量税は250ccのオートバイを新車で購入するときに納める税金です。新車登録の際に必要な税金で、金額は4900円です。諸費用に含めて請求され、ショップが陸運局へ納めてくれます。普通自動車の重量税は車両重量によって税金の額が変わりますが、オートバイは車両重量に関わらず一律。また、中古車の250ccのオートバイは重量税を納める必要がありません。自動車のようにエコカー減税適応がないのは残念です。

軽二輪バイクの重量税は安い?

250ccのオートバイの維持費が安いといわれている大きな原因は重量税です。250ccのオートバイの重量税は新車登録時にのみ納める税金で、継続して納付する必要がありません。新車を1年間乗れば4900円、5年間乗れば980円、10年間乗れば490円と、重量税は乗り続けるほど安いと感じられます。なお、250ccのオートバイを中古で購入した際は「軽自動車届出済証返納証明書」が重量税を納めた証明となります。

軽二輪と二輪小型自動車で重量税を比較


一方、250ccを超えるオートバイは継続して重量税を納めなければなりません。金額は新車購入時に5700円、継続車検で3800円、年間に換算すると1900円です。納めた額を積み重ねていくと5年間で9500円、10年間で19000円になりますので、維持費は250ccのオートバイより高い印象を受けます。また250ccを超えるオートバイは新車登録されて13年経過すると年間2300円、18年経過すると年間2500円に増額されます。

250ccの維持費:軽自動車税

税金はバイクに乗らなくても必要な費用

納税通知書兼領収書

250ccのオートバイに課せられる軽自動車税は該当市町村へ納める税金で、金額は年間3600円です。毎年5月ごろに納税通知書が届きますので必ず納めましょう。期限内に納めないと、コンビニから納められなくなったり延滞金が発生したりします。催告状を無視し続けると財産の差し押さえを受けることも。まれに、売却したオートバイの納税通知書が届くケースがあります。そんなときは、手続きが完了しているかを売却先に問い合わせましょう。

軽二輪のバイクが安いと思える費用

250ccのオートバイの軽自動車税を月間換算すると300円です。ペットボトル飲料約2本分の金額と考えれば安いといえます。毎年納めなければならない税金ですので、5年間乗れば18000円、10年間乗れば36000円です。重量税と同じく、エコカー減税は適応されません。軽二輪のオートバイには150cc、200cc、250ccといった排気量がありますが、125cc超250cc以下なら金額は同額です。

軽二輪と二輪小型自動車で(軽)自動車税を比較

250ccを超えるオートバイの自動車税は年間6000円で、250ccのオートバイより高いですね。しかし、月間に換算すると500円で、ペットボトル飲料約3.3本分。そう考えると、250ccを超えるオートバイの自動車税も安い印象を受けます。月間差額の200円をどうとらえるべきか?が問題です。ちなみに、貨物用軽自動車の自動車税は年額5000円で、月額約417円。こう考えると、オートバイの自動車税は高い印象を受けます。

250ccの維持費:自賠責保険

自賠責保険は必要な費用

自賠責保険証明書

250ccのオートバイは自賠責保険に加入しなければなりません。事故の被害者を救済するための義務付けられた保険で、加入していないオートバイに乗ると1年以下の懲役または50万円以下の罰金、さらに免許停止の処分を受けます。保険料は1年間加入の場合で8650円です。オートバイを購入したときにショップが加入手続きをしてくれます。加入期間切れが近づくと案内してくれるショップも多いですね。コンビニでの加入手続きもできます。

軽二輪バイクの自賠責保険は安い?

【250ccオートバイの自賠責保険料】

保険期間 保険料 年間 月間
1年 8650円 8650円 約721円
2年 12220円 6110円 約509円
3年 15720円 5240円 約437円
4年 19140円 4785円 約399円
5年 22510円 4502円 約375円

250ccのオートバイの自賠責保険料は1年間加入で月額約721円、3年間加入で月額約437円、5年間加入で月額約375円です。被害者のけがや死亡に対する補償をカバーするだけの保険なのですが、月額に換算すると安いといえます。手持ちのお金に余裕があれば長い保険期間で加入したいですね。自賠責保険は廃車や譲渡で払い戻しされますが、残りが丸々返金されるわけではありません。保健加入期間を売却価格に上乗せしてくれる買い取り業者もあります。

軽二輪と二輪小型自動車で自賠責保険を比較

【250ccを超えるオートバイの自賠責保険料】

  保険料 年間 月間
24か月 11520円 5760円 480円
25か月 11780円 約5654円 約471円
36か月 14690円 約4897円 約408円
37か月 14950円 約4849円 約404円


250ccを超えるオートバイは自賠責保険に加入していないと車検を受けられません。新車を購入すると3年(37か月)加入、中古車を購入すると2年(25か月)加入です。その後、車検を受けるたびに2年(24か月)加入します。自賠責保険の保険料だけを見ると、250ccを超えるオートバイのほうがわずかに安いですね。37か月や25か月という中途半端な加入期間は、前もって自賠責保険に加入してから車検を受けるためです。

250ccの維持費:任意保険

任意保険はなるべく加入したい費用

任意保険契約継続証

自賠責保険の補償は事故をした相手がけがをしたり死亡したりしたときにのみでしか受けられないので、任意保険に加入するバイク乗りは多いですね。自分の過失で事故を起こし、高級マグロを積載したトラックが冷凍機能を失った…そんな場合でも対物賠償無制限なら多額の賠償金を支払わずに済みます。バイクが壊れたときの補償を受ける車両保険はに加入するバイク乗りは少数派。車両保険に加入するバイク乗りの多くは高級外車のオーナーです。

軽二輪バイクの任意保険料は安い?

オートバイの任意保険料はバイク乗りの年齢によって大きく変わります。21歳以上、26歳以上、30歳以上の条件ごとに安くなり、免許証の色による違いも大きいですね。某ネット型自動車保険で見積もりをすると、20歳で免許証の色がブルーなら、最小限の補償でも約19万円、フルカバーなら約21万円。驚くほど高額です。しかし、年齢が21歳になると最小限度の補償で約5.3万円、フルカバーで6.8万円に下がります。

軽二輪と二輪小型自動車で任意保険料を比較

同様に250ccを超えるオートバイを条件に任意保険料を見積もりしてみると、250ccのオートバイとほぼ同じ金額になりました。任意保険料は排気量に影響されにくいといえます。しかし、若者層に対する任意保険料の改善は望みたいところ。若いライダーの運転はスマートですし、周囲への気遣いもできている印象を受けます。若いライダーは運転技術が未熟なものの、安全運転に対する意識が高いですね。

250ccの維持費:車検

250ccのバイクでも点検は必要

250ccオートバイの点検

先述した通り、250ccのオートバイは車検を受ける必要がありません。これも250ccのオートバイの維持費が安いといわれる原因です。しかし、250ccのオートバイは車検を受けなくてもいいものの、12か月点検や24か月点検は法律で義務付けられています。費用は12か月点検で1.3万円、24か月点検で1.8万円が相場。ショップによって金額は違うのは、付随する作業の費用が含まれているかどうかの差です。

軽二輪バイクの点検費用は安い?

12/24か月点検は自分でしてもOKです。専門的な知識が必要になりますが、250ccのオートバイを安い維持費で所有するならチャレンジする価値があります。専門的な工具も12/24か月点検の総額で揃えられます。また、点検項目が少ない12か月点検を自分で行い、車検代わりに24か月点検をショップに依頼するのもありです。ちなみに、12/24か月点検の項目は各メーカーのホームページやオートバイに付属しているメンテナンスノートに記載されています。

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軽二輪と二輪小型自動車で点検費用を比較

250ccを超えるオートバイの車検には①車検代行手数料②法定費用(重量税・自賠責保険料・印紙代)③車両整備費用が必要で、総額の相場は約5~7万円です。250ccのオートバイと250ccを超えるオートバイの差は、12/24か月点検の点検費用差額、車検代行手数料、印紙代(1750円)、だと捉えてOKです。車検代行手数料はショップによって違いますが、印紙代は定められた金額です。

250ccの維持費:総額比較

維持費の総額を5年間と1年間換算で比較


【維持費比較】

  250cc以下 250cc超
5年間 1年間換算 5年間 1年間換算
重量税 4900円 980円 9500円 1900円
(軽)自動車税 18000円 3600円 30000円 6000円
自賠責保険 22510円 4502円 26470円 5294円
任意保険 265000円 53000円 265000円 53000円
12か月点検 39000円 15000円 57000円 21400円
24か月点検 36000円 50000円
車検代行代 0円 0円 30000円 6000円
印紙代 0円 0円 3500円 700円
合計 385410円 77082円 471470円 94294円

250ccのバイクと250ccを超えるバイクの維持費を新車で購入して5年間所有の条件で総額を比較します。任意保険料は排気量と無関係だといえますので、敢えて新規加入初年度の保険料を5年払う計算をしましたが、実際は無事故なら驚くほど年々安くなります。12/24か月点検は250cc以下のオートバイで13000円×3回+18000円×2回、250ccを超えるオートバイで19000円×3回+25000×2回で計算しました。

絶対的な維持費は軽二輪バイクが安い

【維持費差額】

  250cc以下 250cc超 差額
5年間 385410円 471470円 86060円
1年間換算 77082円 94294円 17212円

オートバイの維持費を250cc以下のオートバイと250ccを超えるオートバイで比較すると、5年間の差額86060円、1年間換算の差額17212円をどうとらえるかがで意見が分かれると考えられます。250ccのバイクを安いと捉えるか?高いと捉えるかは収入によって変わるからです。しかし、月間換算すると差額は約1434円で、ペットボトル飲料約9本分。そう考えると、250ccを超えるオートバイの維持費も安いといえます。

走行性能の違いも考慮して比較すべき

維持費の総額を1年間や1か月間で換算すると、その差は大きくないといっていいですね。絶対的な維持費は250ccのオートバイが安いものの、相対的な維持費は250ccを超えるオートバイと大して変わりありません。エンジンの性能を引き出して楽しい250ccのオートバイがいいか?過不足を感じないトルク感が快適な250ccを超えるオートバイがいいか?維持費で選ぶよりも、バイクの特性を比較した選び方のほうが賢明だともいえます。

250ccバイクの維持費はいくら?まとめ

250ccのオートバイの維持費をまとめ、250ccを超えるオートバイとの比較をしました。250ccのオートバイは250ccを超えるオートバイほどパワーがありません。しかし、実用上では問題ないレベルですし、ツーリングのスタイルに合っていれば頼もしい相棒となります。オートバイはエンジンパワーに合わせて車体の設計がされますので、軽量でコンパクトな車体は街乗りでも優秀!デメリット以上にメリットを感じさせますので、250ccのオートバイは人気がありますね。

250ccが気になる人はこちらをチェック!

250ccのオートバイは車種によって得手不得手があると先述しました。あなたのツーリングスタイルに合っている250ccのオートバイを一覧から探してみましょう。一般道や狭路巡りをメインにしたツーリングではオフロードバイクも楽しいですね。維持費に大きな違いがないと捉えるなら、400ccクラスも検討する価値があります。400ccの現行車種には250ccと車体を共用しているオートバイもあります。オートバイは排気量や維持費だけに注目せず、デザインのかっこよさも重視して選びたいですね。