はじめに
マーガレットコスモスの特徴を紹介
マーガレットコスモスは生命力が強い植物です。黄色い可憐な花は長期間庭やガーデニングを彩ってくれる存在となります。そんなマーガレットコスモスの特徴を解説します。初心者でも育てやすいので育て方を覚えてガーデニングに取り入れてみましょう
似ている花との違いや花言葉
マーガレットコスモスは黄色い花を咲かせると言う特徴の似たユリオプスデージーなど近縁種との違いや花言葉も併せて解説しますので違いや見分け方を覚えておきましょう。耐寒性が異なるため寒さが厳しい地方で長期間栽培する場合は近縁種であるユリオプスデージーを選択してみてください。
手入れや剪定など育て方も
マーガレットコスモスの育て方や栽培時期・日常の手入れ方法を紹介します。またマーガレットコスモスを複数年に渡って培を楽しむための植え替え方法・切り戻し剪定のやり方を併せて解説しますので、ポイントを押さえておきましょう!
マーガレットコスモスとは
キク科常緑低木
マーガレットコスモスはキク科常緑低木として分類されている植物です。生命力が強く、街中の花壇に植えられていることもあり、比較的よく見かける植物となります。栽培を始めて数年経つと茎の部分が木化し、樹皮のように固く変化します。
原産地
原産地は南アフリカとされており、森林や渓谷などに幅広く野生種が分布しています。マーガレットコスモスは他の草が生茂る場所によく分布しているため、マーガレットコスモスを英語呼ぶ場合はアフリカンブッシュ・デイジー(African bush daisy)となります。直訳するとアフリカの茂みに生えたデイジーの意味です。
寄せ植えや切り花にも
マーガレットコスモスは土質を選ばないのであらゆる植物との寄せ植えにも、開花した花を茎から切り取って切り花にも最適です。マーガレットコスモスの黄色い花はいろいろな植物・花との相性もいいので寄せ植えにおすすめします。また黄色い花は風水の意味としては「金運UP」の意味がありますので、切り花として室内の西か北に生けてみましょう!
マーガレットコスモスの特徴
マーガレットコスモスの特徴を知ろう!
マーガレットコスモスは”マーガレット”と”コスモス”2種類の花の名前を組み合わせて呼ばれているため混乱してしまいがちです。マーガレットコスモスは花の色や葉の見た目に特徴がありますので、マーガレットコスモスの特徴を覚えて見分け方に役立ててください。
特徴1:花の色
マーガレットコスモスの花の色は黄色1色となります。マーガレットのように白い花やコスモスのように桃色や白色の花を咲かせることはありません。黄色い花の場合はマーガレットコスモスか近縁種のユリオプスデージーである場合が多くなります。
特徴2:木化する
マーガレットコスモスは最初は緑色の茎を伸ばして花を咲かせます。しかし、多年草のため栽培期間が長期間になると次第に茎が木化してくるので常緑低木に分類されます。これはマーガレットと共通しますが、コスモスは一年生植物となり異なる特徴です。
特徴3:開花時期が長い
マーガレットコスモスは5月頃から寒さが厳しくなる前の11月まで長期間花を咲かせ続けます。マーガレットは3月から7月、コスモスが6月頃から花を咲かせて秋にピークを迎えることと比べると開花時期が長いと言う特徴があります。
マーガレットコスモスの花言葉
マーガレットコスモスの花言葉は”マーガレット”の花言葉である「秘密の恋」や”コスモス”の花言葉である「野生の美しさ」や「乙女の純潔」に近い「真実の愛」・「心に秘めた愛」が花言葉となります。ガーデニングだけでなく花言葉の意味を添えて大切な人に贈るのにふさわしい植物です。
咲き姿から連想される花言葉
自生しているマーガレットコスモスはよく茂みの中で力強く、そしてそっと主張し過ぎずに咲いていることから連想される花言葉が付けられています。その花言葉は「謙譲」です。マーガレットコスモスと同じように主張し過ぎない花を咲かせるアベリアやサザンカなどと共通した花言葉となります。
マーガレットコスモスと似た花の違い
違いを知ろう!
マーガレットコスモスには黄色い花を咲かせる近縁種のユリオプスデージーやゴールデンクラッカーなどの園芸品種がたくさんあります。いずれもキク科植物となりパッと見では見分けがつかないほどです。マーガレットコスモスと近縁種の違いや見分け方を解説します。
近縁種1:ユリオプスデージー
近縁種1つ目はユリオプスデージーです。ユリオプスデージーも南アフリカを中心に分布しており、育て方や栽培時期、花の色はマーガレットコスモスとほぼ同じです。見分け方としてはユリオプスデージーは葉に白い細毛がびっしりと覆われていることとなります。花言葉は「夫婦円満」や「明るい愛」です。
近縁種2:ユリオプスデージー・ボビー
近縁種2つ目はユリオプスデージー・ボビーです。ユリオプスデージー・ボビーは改良品種となり、人手で掛け合わされた園芸用品種です。ユリオプスデージーの葉の形のまま細毛が生えない品種となります。花言葉はユリオプスデージーと同じく「夫婦円満」や「明るい愛」です。
近縁種3:ゴールデンクラッカー
近縁種3つ目はゴールデンクラッカーです。ゴールデンクラッカーはマーガレットコスモス・ユリオプスデージーと同じキク科植物・黄色い花を咲かせますが、花の咲き方が特徴的で小さな花を茎先にたくさん付けます。ゴールデンクラッカーの花言葉は「明るい愛」・「美しい日々」・「心躍る」などです。
マーガレットコスモスの育て方1:植え付け
植え付けと栽培環境
マーガレットコスモスは生命力が強く、初心者でも育てやすい植物となります。そんなマーガレットコスモスをより元気に長く育てるための環境や植え付けの時期と方法をここでは解説します。栽培環境を整えて長期間マーガレットコスモスを育ててみましょう!
栽培に適した環境
マーガレットコスモスは土質をあまり問いません。水捌けがよい土に植え付けてあげましょう。ホームセンターで販売されている草花用培養土であれば何の問題もありません。日当たりを好みますので地植えの場合は日当たりのよい場所を確保し、鉢植えの場合は置き場所を工夫してあげてください。
植え付け時期
マーガレットコスモスの植え付け時期は3月から4月頃となります。苗が出回る時期も植え付け時期が始まる春先からですので、ホームセンターや園芸店で苗を見かけたら植え付けの時期だと覚えておきましょう。
植え付け方法
植え付け方法は先にも解説したように水捌けのよい土壌を準備するところから始まります。培養土の場合は元肥を入れる必要はありませんが、自分で土をつくる場合は腐葉土と堆肥や化成肥料を庭土に混ぜ込んでください。植え付け穴を開けてからポットから軽く根を崩してから植え、覆土して水やりをしましょう。水捌けが悪い場所では高畝にするとよいでしょう。
マーガレットコスモスの育て方2:手入れ
初心者にもおすすめ!簡単手入れ
マーガレットコスモスは夏の暑さにも強く、寒冷地でなければ地植えのまま冬越しもできる強い生命力があります。簡単な手入れで元気なマーガレットコスモスを栽培可能です。ここではマーガレットコスモスの日常的な手入れを解説します。
手入れ1:水やり
マーガレットコスモス手入れ1つ目は水やりです。水やりは地植えの場合は極端に乾燥している場合を除き、雨任せの水やりとしましょう。鉢植えの場合は土の表面が乾燥しているのを確認してから鉢底から水が出るくらいたっぷりと水やりをしてください。多湿に弱いので水やりのし過ぎには注意が必要です。
手入れ2:肥料
マーガレットコスモスの手入れ2つ目は肥料です。地植えにしている場合は肥料をたくさん与える必要はありません。マーガレットコスモスの勢いが弱くなったときに少量の化成肥料をばら撒く程度にしてください。鉢植えの場合は土の量が限られているため、生育時期にあたる4月から11月の間は2週間に1回水やり代わりに液肥を規定量に薄めて施すか、遅効性の肥料を置き肥として月に1回を目安に与えましょう。
マーガレットコスモスの育て方3:剪定
元気に育てるためには剪定が必要
マーガレットコスモスは気温が安定する4月頃からどんどん新しい芽を伸ばしてくれます。そのままにしていると混み合ってしまい、風通しが悪くなりますので、病気や害虫・生育不良につながる可能性が高まります。ここではマーガレットコスモスの剪定時期と方法を解説します。
剪定時期
マーガレットコスモスの剪定時期は梅雨から夏の間に掛けてが適しています。特に梅雨は雨の日が続くので混み合っている枝から剪定して行くようにしてください。また大きくなり過ぎたり、株を整える剪定を行う場合は暑さが落ち着く秋頃に切り戻し剪定をしましょう。
剪定方法
夏に行う剪定は密集している部分の風通しをよくするために行うので剪定したい枝の根元から切るように行ってください。秋に行う剪定は株を整えるためにする剪定となりますので、先端から半分程度までの高さに切り戻してあげるようにしてあげましょう。
マーガレットコスモスの育て方4:植え替え
鉢植えの場合は植え替えを
マーガレットコスモスは多年草のため、1年を越すごとに大きくなって行きます。剪定して高さをコントロールしながら育てても根が詰まると成長が止まってしまうので植え替えが必要です。植え替えに適した時期と植え替え方法を解説します。
植え替え時期
マーガレットコスモスの植え替えに適した時期は生長時期前の3月から4月です。これは植え付け時期と同じとなります。植え替えの目安としては2年に1度か、植木鉢の底から根が見えているようであれば根詰まりしていることになりますので、植え替えのサインとしましょう。地植えにしている場合は植え替える必要はありません。
植え替え方法
マーガレットコスモスの植え替え方法は鉢から根を傷めないように土を落としながらひとまわり大きな植木鉢に植え付けと同じ用土を充してから植え付け穴を開けて植え替えます。秋に切り戻し剪定をしていない場合は植え替えと同時に剪定しておきましょう。
マーガレットコスモスの育て方5:増やし方
挿し木での増やし方がおすすめ
マーガレットコスモスは簡単な手入れでどんどん大きくなっていきますが、年を経るごとに樹形が整い辛くなってきます。挿し木で新しい株を作りながら栽培する育て方がおすすめです。ここではマーガレットコスモスの増やし方の挿し木時期とやり方を解説します。
挿し木時期
マーガレットコスモスの挿し木に適した時期は1年に2回あります。暑い夏を避けた生育時期に当たる5月から6月と9月から10月です。風通しをよくする剪定をしながらその中から勢いのある若い芽を挿し木にすると無駄がなく効率的なのでおすすめの方法となります。
挿し木方法
マーガレットコスモスの挿し木方法と手順としてはまず挿し穂を作ります。剪定した枝の中から勢いのある枝を7センチ程度の長さに切り、下についている葉を取ってからすぐに切り口を30分ほど浸水させます。このとき斜めに切って表面積を大きくしておくことがポイントです。苗ポットに無肥料の挿し木用の土を準備し、挿し穂を差し込み水やりをします。乾燥させないことと明るめの日陰になる場所で発根するまで管理し、植え付けることで株を増やせます。
マーガレットコスモスの育て方:注意点
栽培に適した環境を
マーガレットコスモスは基本的には強い生命力があり、病気や害虫に強い植物となります。しかし、手入れや育て方を間違えると自分が病気や害虫、生育不良の原因を作ってしまうことにつながりますので注意点を押さえて栽培してください。ここではマーガレットコスモスの注意点を3つに分けて解説します。
注意点1:病気・害虫
マーガレットコスモスが罹りやすい病気や付きやすい害虫は特にいません。しかし、肥料が多過ぎるとアブラムシが寄ってくる原因にもなりますし、混み合いから多湿が続くとカビが原因の病気に罹りやすくなります。日常の手入れからいち早く普段との違いに気がつけるようにこまめな観察を心掛けましょう。
注意点2:加湿
マーガレットコスモスは夏の暑さ・乾燥には強いのですが加湿に弱いので長雨の時期や水やりのし過ぎには注意が必要です。鉢植えの場合は水やりの頻度や置き場所に気を付けながら育ててくださいい。地植えの場合も適切な剪定を行うことで樹形を整えながら混み合い過ぎることがないように栽培しましょう。
注意点3:耐寒性
マーガレットコスモスの耐寒温度はマイナス3度程度となります。寒冷地でなければ地植えでも冬を越すことが可能です。その年の気候によっては地植えでの冬越しの際には霜除を準備したり、掘り上げて栽培場所を変えるなどの工夫をしましょう。
まとめ
マーガレットコスモスの特徴を覚えよう!
マーガレットコスモスは生命力が強い植物です。黄色い可憐な花は長期間庭やガーデニングを彩ってくれる存在となります。そんなマーガレットコスモスの育て方や栽培時期・日常の手入れ方法を解説しましたのでガーデニングに取り入れてみましょう。季節ごとに植え替えや剪定を繰り返すことで数年栽培を楽しむことができます。また特徴の似たユリオプスデージーとの違いや花言葉も併せて解説しましたので覚えておきましょう。
花の育て方や花言葉が気になる方はこちらもチェック!
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