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ネリネ(ダイヤモンドリリー)とは?特徴や花言葉、正しい育て方まで全てがわかる!

ネリネはダイヤモンドリリーとも呼ばれる球根植物。百合と彼岸花の両方の咲き方を合わせたような姿に特徴がある花。その育て方を球根の植え付け時期から日常管理・分球での増やし方と詳しく解説するとともにネリネ(ダイヤモンドリリー)の特徴のある花言葉も紹介します。
2020年9月9日
佐藤3
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はじめに

ネリネの植え付け・増やし方は?気になる花言葉も紹介

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ネリネ(ダイヤモンドリリー)の花は花火が打ち上がった時のような華やかな咲き方が特徴的な姿で人気があります。彼岸花にも似ているので色違いの彼岸花と勘違いされることもあるそうです。美しいこの花を自宅で栽培してみませんか?球根で育てるので初心者でも簡単に花を咲かせることができるでしょう。植え付け時期や株の増やし方と、少しかわいそうなこの花の花言葉の意味と由来を合わせて解説していきます。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)について

まずはネリネ(ダイヤモンドリリー)がどのような花の仲間なのか、どんなところから広まってきているのか基本的な情報から見ていきましょう。栽培する際に参考になることが隠されていますよ。

基本情報

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科・属:ヒガンバナ科ネリネ属
原産地:南アフリカ
英語名/学名:NerineまたはDiamond lily/Nerine

花の時期や花色など

彼岸花と似た形をしていますが花色は豊富で赤・白の他オレンジや紫・ピンクもあります。開花時期は10-12月。咲く時期も重なることから同じ植物だと思われることもありますが、彼岸花ほどポピュラーな花とはならず近年になって注目されるようになりました。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の特徴・彼岸花との違い

ネリネ(ダイヤモンドリリー)は彼岸花とよく混同される植物ですが違っているところもたくさんあり、実は見分けるのはとても簡単です。異なる部分をあげながらネリネ(ダイヤモンドリリー)の特徴をご紹介していきましょう。

彼岸花と違う特徴1.無毒

Photo by Kaydee H

彼岸花といえばその球根に強い毒があることで有名ですが、この花の場合は無毒ですので安心して育てることができます。特に知らずに口にしてしまいがちなペットや小さい子供のいるご家庭では無毒で似たような花が咲くということで事故を防ぐことができるでしょう。

彼岸花と違う特徴2.開花時期が長い

花が咲く時期が3ヶ月ほどととても長いだけでなく、切り花にしたときも花持ちがよいのも彼岸花とは違うネリネ(ダイヤモンドリリー)の特徴です。

彼岸花と違う特徴3.葉も一緒に出る

彼岸花の場合花が咲く時には葉がありません。品種によって葉が先か花が先かは違うのですが一緒に付かないのが特徴。一方この花は花と葉が一緒に存在することから彼岸花と違うとハッキリわかるでしょう。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の育て方1.日当たりと置き場所

ここからは早速この植物の育て方を解説していきます。最初は日当たりからですが、実はこの花は日当たりというよりも置き場所に注意をした方が良い植物。耐寒性があまりない植物なので鉢植えにされる方も多いでしょうが、地植えにする場合は特に気をつけてください。

日当たりや置き場所で気をつけること


Photo byPublicDomainPictures

日当たりのよいところを好む植物ですが、多少日かげになるような半日陰なところでも成長して花を咲かせるでしょう。じめじめしたところが苦手なので、雨水がたまるような所には置かない。梅雨時期にはひさしなど上に屋根がある下に入れると良いでしょう。

日当たりに関する栽培ポイント

この植物に関しては日当たりも大切ですが土の性質と置き場所に注意した方が良いでしょう。雨水が滴り落ちて土がじめじめしないような場所・冬の寒さも苦手ですので霜がおりないような上に庇など屋根がついているところが適しています。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の育て方2.土

植え付けてしまえばその後は手間がかからない楽な花ですが、そのために土には少し手をかけてできるだけネリネ(ダイヤモンドリリー)にぴったりな土を用意してあげてください。やり方は市販の培養土を少し改良するやり方であれば、それほど難しいことはありません。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の土作り

Photo byPexels

土は一般的な草花用の用土に川砂を混ぜて水はけをさらに良くしたものが向いています。腐葉土の代わりに川砂を混ぜ込んでもいいですね。市販の培養土を使うならそのままで使わずに川砂も購入して混ぜてあげるといった感じです。

土に関する栽培ポイント

水はけをよくするために腐葉土は混ぜずに小粒の赤玉土だけを用土にする方法もあります。もちろん鉢植えにする場合は鉢底石を敷いて徹底的に水はけにはこだわった土づくりをしていくと健康な株に育って失敗しづらくなるでしょう。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の育て方3.球根の植え付け

置き場所も決め土も用意したら早速植え付けていきましょう。苗も売られていますがここでは球根での植え付け方法を主にご紹介。苗の場合も時期などは変わりませんのでこの方法を参考にしてみてくださいね。

球根の植え付け時期は

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球根の植え付けは涼しくなってから。9月ころが適期です。10月くらいまで植え付けることができますが遅くなればなるほど開花時期が遅れ年内には咲かないことも。お正月に間に合わせたいならば涼しくなったらすぐに植え付けるのがおすすめ。

鉢植えの鉢選び

根は表面近くに伸びてあまり深くは発達しません。そのためあまり深い鉢は必要なく、浅鉢の3号が1本植え付けるのに程よい大きさです。とはいえ盆栽用のもののようなごくごく浅い鉢ではなくしっかりと鉢底石を入れるスペースのあるものを選んでください。

球根の植え付け方法

Photo byFree-Photos

球根は浅植えにします。尖った方が芽が出てくるので上にして丸みがある方から発根するため下方向へ向けて先端が土から少しでる程度に植え付けてください。たっぷりと水を与えて植え付けは完了です。

球根の植え付けに関する栽培ポイント

球根を植え付ける時は球の向きは重要です。ネリネ(ダイヤモンドリリー)は先端が表面に出ているのでわかりやすいですが、土に埋めてしまうものですと逆向きだと気づかずそのまま芽が地表に出られないまま腐ってしまうものも。球根の向き特に上下には気をつけてください。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の育て方4.日常管理


ネリネ(ダイヤモンドリリー)も他の花同様水や肥料を与えるポイントは成長期にはしっかりとで問題ありません。しかしこの時期がいつであるのか勘違いしてしまうと栽培の失敗になることも。わかりやすい成長期の見分け方とともに解説します。

水やり

Photo by sorarium

一般的な草花の育て方で多いのが春-夏が成長期で寒くなると休眠期に入る物ですが、ネリネ(ダイヤモンドリリー)は夏にお休みするので栽培方法も時期に気をつけましょう。全体的に乾燥させぎみに育てるのが向いている花なのですが、特に夏の休眠期には水も控えめにしてください。

肥料

開花時期が長いのでその間は肥料は必要になります。固形肥料を月に1度程度株元に与えるか、水溶性肥料を月2-3回水やりと一緒にあげると良いでしょう。水やりと同様夏場は肥料は必要ありません。葉や蕾が出てきてそれが育つ時期に肥料やりをすると失敗しないですよ。

日常管理に関する栽培ポイント

休眠期が少し変わっているので水やりや肥料の時期を勘違いしないようにするのがポイントでしょう。基本的に花が咲く時期は水も肥料も必要としますし消費も激しいので欠かさないようにしてください。ネリネ(ダイヤモンドリリー)の場合は秋から冬が活発に成長する時期にあたります。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の育て方5.植え替え

植え替えは毎年おこなうことではありませんが、いざやろうとするといつやったらいいのかと迷うことも多いもの。成熟した球根を買ってきて植え付け開花するまでは早いですが、それ以降のこの花のお世話はのんびりとした気持ちで長い目で先を見ておこなうことがポイント。お世話の方が後手にまわっても何とかなってしまうことも多いので気楽にいきましょう。

植え替えの時期

Photo bysuju

植え替えの目安は分球が進み同じ場所から何株も出て来て混み合っている様子を見えたら、または花付きが悪くなってきたと感じたときとなるでしょう。具体的には4-5年に1度程度となります。

植え替えの方法

植え替えは球根を掘り上げて、元となる球根と小さな子球に分けてそれぞれ植え付けましょう。小さなものはその年は花が咲かないことも多いですが、大きく球が育ってくるうちに花が咲くような株に成長します。植え方は植え付けの方法をご参照ください。

植え替えに関する栽培ポイント

球根によっては毎年掘り上げて保管しなければいけないものもありますが、ネリネ(ダイヤモンドリリー)は植えっぱなしでOK!植え替えや増やし方が必要なけれけば何年も植え続けたままで適したお世話をしてあげれば世話がかからない簡単な花です。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の育て方6.増やし方

増やし方は植え替えと繰り返しになってしまうのですが、球根を分けておこなうことになります。具体的に何月ころが適期であるのかと、初心者の方にはあまりおすすめできませんが実生苗についても開花までどのくらいかかるのかなど軽く触れておきましょう。

増やし方は球根で

増やし方は植え替えでご紹介した分球という掘り上げた球根の子を分けて再び植え直す方法がおすすめです。大株になるまで数年かかりますので、なかなか毎年増やせるというものではありませんのでご注意ください。

分球の時期と手がかからないネリネのお世話

分球での増やし方に適した時期は植え付けと同様9月ころ。ほとんどの作業が秋から冬に集中するためネリネ(ダイヤモンドリリー)は春から夏はあまりすることがない植物で、とても手がかからない花と言えるでしょう。


増やし方に関する栽培ポイント

ネリネ(ダイヤモンドリリー)は種から増やす実生苗という方法もありますが、こちらは花が咲くまでほぼ10年くらいは栽培を続けて少しずつ大きく育てていく必要があるため初心者の方にはあまりおすすめはできません。効率よい増やし方は球根を分けて株数を増加させることでしょう。慣れてきたら種をとってチャレンジしてみても良いですね。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の花言葉は「忍耐」

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の代表的な花言葉は美しさゆえの苦労などが垣間見えるギリシア神話の不遇な美女のお話をなぞらえて付けられています。

花言葉の由来は

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の忍耐という花言葉の由来となったのはギリシア神話の水の妖精のストーリー。海の神の娘である彼女たちはその美しさから親から溺愛され金の椅子に座らされた状態にされ軟禁状態で育ちます。いくら金でできた椅子とはいえ、外で楽しむこともできず暮らした毎日はまさにこの花言葉そのものです。同じような由来で付けられた花言葉には箱入り娘があります。

その他の花言葉

この花にはそんな水の妖精の退屈な毎日だけでなく、美しさをたたえた花言葉も付けられています。華やか・輝き・また会う日を楽しみになどがその一例。ネリネ(ダイヤモンドリリー)はとても花言葉が多い花といえるでしょう。

その他の花言葉の由来は

海の神の娘で水の妖精たちの中には有名なポセイドンの妻となった者もいます。その美しさは神々の中でも1、2位を争うもので神話の中でも多く語られていることでも有名。それに由来するのが華やかであったり、キラキラと光る花弁であり妖精たちの美しさを意味する輝きです。

まとめ

彼岸花に似た美しいネリネ(ダイヤモンドリリー)を育てよう

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3017080?title=%E3%83%8D%E3%83%AA%E3%83%8D

いかがでしたでしょうか。ネリネ(ダイヤモンドリリー)の特徴やその育て方・栽培方法のコツなどをご紹介してきました。増やし方はポピュラーな分球がおすすめですが、やりがいのある実生苗にもじっくり腰を据えて挑戦してみたいと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。この花の花言葉には美しすぎて不自由な生活を強いられた美女に由来するものが付けられていますが、輝きなど前向きなものもありますのでお使いものにすることもできるでしょう。あまり手間がかからずきれいな花を毎年咲かせてくれるネリネ(ダイヤモンドリリー)の花をぜひご自分で育ててくださいね。

彼岸花や百合栽培が気になる方はこちらもチェック

ネリネ(ダイヤモンドリリー)によく似た彼岸花や百合の花の特徴や花言葉・育て方・植え替えや増やし方もたくさん解説記事をご用意しています。他の似ている花たちのことも気になる方は是非こちらも見てみてはいかがでしょう。