京都・大原三千院とは
歴史の古い寺院
三千院は、京都市左京区大原にある天台宗の寺院です。建立したのは天台宗の開祖でもある最澄。青蓮院・妙法院と並び天台宗の三門跡寺院の一つに数えられています。その三門跡寺院のなかでも三千院の歴史は最も古く、皇子皇族や念仏修行者などが隠棲する場としても利用されていた場所です。(当記事は2020年2月9日時点の情報をもとに作成しています。)
国宝と多数の文化財
客殿、宸殿を出た後、往生極楽院に入りました。この中にある阿弥陀三尊像が綺麗すぎて、15分ほど見惚れていました。私も数々の仏像を見てきましたが、この仏像は本当に凄いと思います。
— 桃のメモ帳 (@TG6eJy1R2VjTLJM) August 3, 2020
また、三千院の秘仏である金色不動明王も見に行きたいと思いました。 pic.twitter.com/SqRr6WbcXM
三千院には阿弥陀三尊像という国宝が安置されています。あぐらで座る阿弥陀如来の両脇に、正座の菩薩が一体ずつ鎮座しているのが特徴です。そのほかにも木造不動明王立像や帝王系図などの多数の重要文化財、さらに三千院内にある二か所の庭園(有清園庭園および聚碧園庭園)も市の指定文化財に指定されています。
基本情報
拝観料は大人700円、中学・高校生は400円、小学生は150円です。
三千院
- 住所〒601-1242
京都府京都市左京区大原来迎院町540 - 公式サイトURLhttp://www.sanzenin.or.jp/
- 営業時間9:00~17:00 (11月 8:30~17:00、12月~2月 9:00~16:30)
- 定休日無休
三千院の紅葉の見頃はいつ?
紅葉の色付き始めは11月上旬から
三千院の紅葉の種類はカエデで、色付き始めは11月の上旬頃になります。山間部の立地であることから市街地よりも比較的紅葉の始まりが早いのが特徴です。少しでも早く紅葉を楽しみたいという方には特におすすめのスポットといえるでしょう。
一番の見頃は11月中旬から下旬
一番の見頃は11月の中旬から上旬ごろになります。赤や黄色に鮮やかに色付いた紅葉を楽しみたいという方はその時期を狙っていくとちょうどいいです。三千院周辺は見頃の時期になると紅葉が綺麗なスポットが多いので、さまざまな箇所で紅葉狩りができます。
三千院の紅葉の見どころ①:もみじまつり
目と舌で楽しむ
洛北・大原の三千院では紅葉が見頃を迎えてきています🍁
— 京阪電車おでかけ情報【公式】 (@okeihan_net) November 14, 2019
11/28(木)まではもみじまつりとして客殿にお茶席も設けられます。
段々寒くなってきたので、暖かくしておでかけください。https://t.co/CEJKKL73cj#紅葉 #紅葉とる人おけいはん #三千院
(2019.11/12撮影) pic.twitter.com/kfpvhT6YEF
三千院の紅葉時期の見どころの一つが、もみじまつりです。毎年10月28日から11月28日まで開催されるこのもみじまつりでは、期間中は客殿にてお茶席(有料)が設けられ、縁側に座りながら紅葉とお茶を同時に楽しめます。ゆったりと紅葉狩りしたい方におすすめのスポットです。
客殿の内装とともに紅葉を写真に収めるのも雰囲気が出て素敵です。
写経体験について
例年であれば写経場というところで写経の体験もできるのですが、2020年は11月中、写経場が閉鎖されるとのことで利用できません。お守りなどの販売に関しては従来通り行われますのでご注意ください。
不動明王のご開帳
京都府京都市左京区・大原三千院
— あつこ (@LeftAtsu) November 16, 2018
お庭が広ーい!
苔の緑が✨葉っぱの緑が赤が黄が✨空の青が✨キラキラでした✨
お天気良くて最高でした😆😆
御朱印は、薬師如来と阿弥陀三尊。
そして秘仏御開扉ver.の金色不動明王(書き置き)をいただきました。
(11/10三千院①)#大原三千院#御朱印 pic.twitter.com/NMntgNwXIh
もみじまつりの見どころとして、開催期間の初日である10月28日には普段はお目にかかることのできない秘仏・金色不動明王像がご開扉されます。それに併せて期間中は紺地金泥金色不動明王朱印の受け取りが可能です。
また、2020年11月1日から30日にかけてのみ期間限定の御朱印になるので、ぜひ訪れた際の思い出として、その目で確かめてみてください。
大原女祭り
2020年は残念ながら中止となってしまった大原女まつりですが、毎年11月1日から15日にかけて、大原女装束という大原で働く女性たちの伝統衣装の着付けが1000円引きで体験できます。その衣装を着れば観光客の方でも地元の方たちと一緒に大原女時代行列に参加可能です。
来年以降、開催された際には体験してみてはいかがでしょうか。
三千院の紅葉の見どころ②:2つの庭園
三千院の庭園は苔が美しい
三千院の庭園は特に苔が素晴らしいことでも有名です。普段あまりこだわって見ることの少ない苔ですが、紅葉時期に訪れて、その美しい緑を見頃の紅葉の赤や黄色とともに写真に収めてみると、色のコントラストが非常に綺麗に見えます。
紅葉を見ているとどうしても上にばかり目が行きがちになるので、ときどき下を見て苔とセットで眺めてみるのもよいのではないでしょうか。
有清園庭園
市の指定文化財でもある有清園。紅葉の時期は特に写真を撮るのに絶好なスポットです。苔の生育にも適した環境である有清園は、青々とした一面の苔と立派な杉木立が庭園の雰囲気をより引き立てています。ここへさらに紅葉の色が重なるさまは写真映え間違いなし。
見頃の真っ只中に訪れるのもよいですが、紅葉の散る頃も見どころです。苔の緑の上に紅葉の色が散りばめられているその景色も非常に美しいものとなります。
聚碧園庭園
聚碧園も写真映えスポットとしておすすめです。聚碧園は池泉鑑賞式庭園であり、庭園内にある縁側に立てば紅葉と池、周辺の木々とが合わさった壮観な景色が見られます。上手く撮影すれば池の水面に映る紅葉、なんていう構図を撮ることも可能です。
三千院の紅葉の見どころ③:わらべ地蔵
かわいいわらべ地蔵と一緒に
三千院の往生極楽院の南側、弁天池の脇に小さなかわいらしいお地蔵さまが何体も鎮座しています。地面に生えている苔と少し一体化しているのがまた味わい深いこのお地蔵さまたちは「わらべ地蔵」と呼ばれ、いわばマスコット的存在です。
とても愛くるしいその姿は単体で撮っても絵になりますが、紅葉と共に写真に映すとさらにフォトジェニックになります。
いろんな種類がある!
このわらべ地蔵は1種類のみではなく、周辺を探してみると表情や姿が異なるものが何体も見つかります。シンプルにお地蔵さまらしく両手を合わせているものや、寝そべって頬杖をつきリラックスした様子のもの、2体が寄り添うようになっているものなど見どころいっぱい。
訪れた際にはぜひ、すべてのわらべ地蔵と紅葉を合わせて写真を撮って、コンプリートを目指してみてください。
三千院の紅葉のライトアップ情報
ライトアップイベント「秋の夜灯り」
三千院にある宝泉院と勝林院の合同開催で行われるライトアップイベント「秋の夜灯り」。美しい赤や黄色の紅葉を雰囲気あるライトアップで楽しめます。例年、期間中の2日間ほど特別演奏会も開かれ、心静まる音色とともに紅葉狩りができるのも特徴です。
こちらでは桜の時期になると「春の夜灯り」という同様のライトアップイベントが行われます。
2020年のライトアップ情報はなし
例年であれば11月上旬よりライトアップイベントが行われますが、2020年は残念ながら開催が中止される見込みなのでご注意ください。昼間の紅葉を存分に楽しみ、ライトアップについては来年以降に期待しましょう。
三千院の紅葉時期の混雑状況
紅葉シーズンはかなりの混雑
大原の三千院まで、紅葉を見に出かけてきました。😇
— 狸☆庵 (@mmtanuki) November 23, 2019
やっぱり快晴の祝日だけに、午前中でもかなりの人でした💦
三千院の境内よりも、途中の道のほうが写真が撮りやすかったかもw
ポンタも混雑の中、何度もバッグから出入りさせてゴメンねw😅 pic.twitter.com/U9o6LBu7I5
三千院自体は山間部に位置するため普段はそこまで人の出入りは活発ではありませんが、紅葉シーズンとなるとツアーなどでも多くの団体客が訪れるため、混雑は必至です。特に土日などの休日には人手が集中し、10時から15時頃に混雑のピークを迎えます。
混雑に遭遇しない時間帯は?
京都大原三千院
— チロチョン (@Mich19392066) November 22, 2020
紅葉見頃まで後一歩な感じかな?
苔と紅葉のコントラストがイイ!
連休中日だけど少し早めに行ったので
そんなに混雑してませんでした#京都観光 #三千院 #kyoto #sanzenin #紅葉 pic.twitter.com/IZWocapWKI
せっかく綺麗な紅葉を見に来たのに混雑に飲まれてゆっくり楽しめなかった、なんてもったいないですよね。そうならないためには、平日の早朝(10時より前)もしくは夕方の時間帯に訪れるのがおすすめです。駐車場の空きも考えると、車で訪れるなら朝方のほうが狙い目。
三千院へのアクセス方法
駐車場について
三千院には駐車場がありません。車で訪れる場合、一番近いのは徒歩2分ほどにある観光駐車場になりますが、紅葉の時期など混雑している場合は観光バスやタクシーなどが優先的に入庫します。なので、周辺にある志ば久や喫茶IRORIの駐車場を利用するのがおすすめ。お店を利用すると駐車料金が無料になります。
地下鉄でのアクセス方法
三千院にアクセスする方法は、まず地下鉄です。「JR京都駅」より徒歩5分の地下鉄に移動し、そこから地下鉄の「烏丸線」を利用して「国際会館駅」にて下車します。そしてさらに5分ほど歩き「京都バス19系統」に乗車したあとは「大原バス停」にて下車、そのまま10分程度歩くと到着です。
電車でのアクセス方法
阪急電車
電車で三千院にアクセスする方法の一つが阪急電車を利用したものです。阪急電車を利用する場合は途中で地下鉄も利用します。「阪急・烏丸駅」より地下鉄「四条駅」まで向かい、そのあとは地下鉄でのアクセスと同様「国際会館駅」で下車、「京都バス19系統」で「大原バス停」に到着したのち徒歩で10分です。
京阪電車
電車でのアクセス方法のもう一つが京阪電車を利用するものです。「京阪・出町柳駅」から「叡山電鉄・出町柳駅」まで3分ほど歩き、そこから「叡山電鉄本線」を利用し「八瀬比叡山口駅」で下車します。そのあとは「京都バス19系統」に乗り換え、「大原バス停」で下車、三千院まで徒歩です。
バスでのアクセス方法
アクセス方法にはバスを利用するものもあります。方法としては2つあり、ひとつ目は「JR京都駅」より「京都バス17系統」に乗りこみ、およそ1時間かけて「大原バス停」にて下車、10分程度徒歩で向かう方法。
ふたつ目は「京阪・出町柳駅」より「京都バス17系統」に乗りこみ、同様に「大原バス停」にて下車ののち徒歩で向かう方法です。
三千院周辺の観光スポット
大原はしば漬け発祥の地
せっかく大原に訪れたなら、観光も忘れずに。大原はスーパーでもよく見かけるしば漬けの発祥の地です。三千院周辺にある漬物のお店「志ば久」でもこだわりのしば漬けを購入できます。京都は漬物の名産地なので、観光のおみやげにはもってこいですね。
志ば久
- 住所〒601-1241
京都市左京区大原勝林院町58 - 公式サイトURLhttps://www.shibakyu.jp/
- 営業時間8:30〜17:30
- 定休日無休
来迎院で静かな参拝
三千院のさらに奥に入っていくと、来迎院という寺院があります。この来迎院は周辺の喧騒からは隔離されたような静かで穏やかな空間が広がっており、観光に来て紅葉時期の混雑で疲れてしまったという場合におすすめ。こちらも見頃に訪れれば紅葉を楽しめるスポットです。
拝観料は大人400円、中学・高校生は200円。写経をする場合は1000円となります。
来迎院
- 住所〒601-1242
京都市左京区大原来迎院町537 - 営業時間9:00~17:00
- 定休日無休
まとめ
プランはしっかり、楽しい紅葉狩りを
スムーズに紅葉を楽しむために、事前のプランニングはしっかりとおこなっておきましょう。三千院周辺には寺院や紅葉を楽しめるスポットがあり、公共交通機関を使う場合はその道中でも紅葉が綺麗なところもあるので、ぜひ写真をたくさん撮ったりのんびりと紅葉狩りをして素敵な観光の思い出にしてください。
京都内の紅葉が気になる方はこちらをチェック!
秋の京都に訪れた際には、ぜひ観光と共にさまざまな紅葉スポットを散策してみましょう。下記の記事にて京都の紅葉おすすめスポットを紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。
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