検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

【2020】福島「五色沼」の紅葉ガイド!気になる見頃や見どころを一挙ご紹介

「五色沼」は福島県にある裏磐梯にある五色沼湖沼群の略称です。五色沼の由来は、それぞれの沼がさまざまな色に見えるという意味で名付けられました。紅葉時期の五色沼は観光客で混雑しますが、その状況での紅葉の見頃や見どころ、駐車場の状況など詳しく解説していきます。
2021年1月26日
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

目次

五色沼とは

Photo by nobihaya

五色沼とは、福島県の磐梯山の北側にある五色沼湖沼群のことで、神秘の湖沼といわれ人気の観光スポットです。磐梯山の噴火でできたといわれる湖の数は大小30余り。湖沼群はそれぞれ、水質や藻などにより、いろいろな色を見せることが名前の由来となっています。

五色沼の一帯は国立公園に指定されていて、散策に最適なハイキングコースも完備。ベンチや展望台などもあり、散策で疲れた足を休めてのんびり景色を楽しめます。

特別保護地区

五色沼周辺は特別保護地区に指定されています。景観を厳重に保護しているという意味で、動植物の採集は一切禁止です。ハイキングコースから外れないように注意しましょう。

五色沼の観光情報はこちらから

五色沼湖沼群

  • 住所
    福島県耶麻郡北塩原村桧原湯平山
  • 電話番号
    0241-32-2349
  • アクセス
    磐越自動車道「猪苗代磐梯高原IC」より25分

五色沼の沼の種類

フリー写真素材ぱくたそ

五色沼を散策する前に、動植物や水質状況も覗いてみましょう。この知識があれば五色沼をまた違った観点から楽しめること請け合いです!

五色沼は大きく4つに分類できます。銅沼系が第1グループのみ。他は五色沼系と呼ばれ、第2~4に分けられます。水質や生物によって分かれているのですが、それによって五色沼の水の色の違いにも大きく関係してくるところが興味深い点です。

銅沼系:第1グループ・五色沼系:第2グループ

第1のグループは、るり沼・青沼・弁天沼。このグループは銅沼系で、湖底にコケのマットが作られています。透明度が高く、青色の美しさは一見の価値ありです。火山性の酸性沼として、間近で湖底植物の発達が観察できる沼として学術的にも大変貴重となっています。

次は五色沼系に移り、第2グルーブの赤沼。第1のグループに近い水質ですが、生物はほとんど見られません。これは赤沼だけにみられる特徴となります。

五色沼系:第3グループ・第4グループ

Photo by nimame

第3が、毘沙門沼・竜沼・みどろ沼。沼の色は青ですが、湖底のコケはなく水草が生育しているという状況である点が異なります。そして第4が弥六沼・父沼・母沼・柳沼。このグループは平地にある沼と水質や動植物も大差なくなります。ハイキングコースでは柳沼が一番大きく有名です。

五色沼の紅葉:基本情報

紅葉が見頃な状況はいつ?

五色沼は福島県でも人気の紅葉スポットで、見頃は例年10月中旬から11月上旬。毎年、この時期の天気のいい休日は混雑します。混雑状況によっては、紅葉の写真を撮るのが大変なほどになることも。それでも、見るたび色を変える不思議な沼と、色づいたカエデやウルシとのコントラストは一度は訪れたい、福島県の見どころの一つです。

ハイキングコースとは?


五色沼にはハイキングコースとして、自然探勝路(しぜんたんしょうろ)が整備されています。片道約3.6キロで所要時間は1時間10分~30分ほど。アップダウンは少ないですが舗装されていないので、歩きやすい靴がおすすめです。天気によっては長靴などの方がいいかもしれません。

探勝路の古代の森のような雰囲気は日常を忘れさせてくれます。運が良ければ沼から磐梯山や吾妻山を望むことも可能です。

五色沼自然探勝路の入口について

自然探勝路の入口は2種類。それぞれ無料の専用駐車場とバス停があります。バス停の名前は「五色沼入り口」と「裏磐梯高原駅」。駐車場は、五色沼入り口側が約100台、裏磐梯高原駅が約70台利用可能です。ただ紅葉が見頃の時期は混雑しますのでご注意ください。

トイレはどちらにも設置されています。タイミングによっては混雑することもありますが、自然探勝路の途中にトイレはないため、先に済ませておいた方が安心です。

五色沼の紅葉:沼別見どころ

五色沼の紅葉時期散策コース①毘沙門沼

五色沼最大の沼で探勝路の3分の1を占めるほどの大きさです。ここでは手漕ぎボートを楽しむこともできるので、混雑状況を気にせず写真を撮られるのもうれしいですね。運が良ければ磐梯山も見られるかもしれません。

もう一つの見どころが沼にいる伝説の鯉を見つけることです。沼で最も大きく、ハートの模様があることからハート鯉と呼ばれています。この鯉は幸せを招き、恋愛だけでなく様々な縁を結ぶとか。ぜひ探してみてください。

五色沼の紅葉時期散策コース②赤沼

次に見えてくるのが赤沼です。噴火口に近い銅沼に近い水質で、湖水の色は赤色要素が強くなっています。そのためなのか、沼の周りに生育するヨシの根元も鉄さび色。ただ近年は水質が変化しているため、だんだん色が薄くなって緑色に近くなっているのだそうです。
 

五色沼の紅葉時期散策コース③みどろ沼・竜沼

次に見えてくるのが、みどろ沼と竜沼。毘沙門沼と同じく、みどろ沼は湖水からの湧水があるため、西側の水は青緑色で、東側は澄んでいるという、2つの色合いを同時に生み出す不思議な沼です。

五色沼の紅葉時期散策コース④弁天沼

毘沙門沼に次ぐ大きさの沼で、展望台が設置されています。展望台からは吾妻山と沼を同時に写真に収めることもできるため大人気のスポット。この時期はハイカー達で混雑することもあります。

弁天沼のような銅沼系では、ヨシの群落が沼の中に向かっている様子が見て取れるのですが、これは湖沼の陸化の過程をあらわしているもの。ここまで間近で観察できるのは大変珍しいことなのです。

五色沼の紅葉時期散策コース⑤青沼・るり沼

青沼・るり沼ではこの世のものとは思えないような青色が広がり、幻想的な景色を楽しむことができます。特にるり沼には、湖底に大きいもので直径10メートル、高さ5メートルにも及ぶコケのマットが広がっているです。

これは阿寒湖のマリモに匹敵するほどの非常に珍しいもの。ぜひとも覗いてみたいですが、動植物の採集は一切禁止されているので、コースから外れないように我慢してください。

五色沼の紅葉時期散策コース⑥柳沼

コースのラストは柳沼です。水の色は不透明な緑色をしています。木々がきれいにせり出して並んでいるため、運が良ければ、鏡のように映し出された湖面と、地上の見頃の紅葉との、水面鏡の絶妙のコラボレーションを切り取ることも可能です。


五色沼の紅葉:観光ルート

目的別見どころハイキングコース:全部見たい

せっかく来たのですべての沼を見て回りたい人も多いことでしょう。全部の沼を見て回りたい人は、比較的空いている裏磐梯高原駅側から入るのがおすすめです。こちらから入る方が下りが多いため歩きやすく、五色沼入り口の方がメジャーなため混雑状況を避けることができます。

 

車で来ている人は?

車で来ている人は駐車場まで戻る必要があります。ハイキングコースを往復すれば、往路と復路で違った景色を楽しむことができるでしょう。ただし混雑などを考えるとかなり時間がかかるのが難点。別の手段としては、バスを利用して戻るか、最初にバスに乗って反対の入口から入る、もしくはバスが通る国道を歩くことも可能です。

目的別見どころハイキングコース:ある程度見たい

景色を重視

裏磐梯高原駅の駐車場に車を止めて、入り口から青沼、るり沼、弁天沼まで見て戻るルートがお勧めです。この3つは比較的近くに集まっているうえに、五色沼の青色のすばらしさを十分に堪能できます。往復50分ほどの散策路です。

観光を重視

観光や散策を楽しみたい人は、栄えている五色沼入り口の駐車場に止める方がおすすめです。入ってすぐ最大の毘沙門沼があり、ボートに乗ったり、伝説の鯉探しなど観光スポットも十分。また散策のルートも一本道ではないため、赤沼ぐらいまで行って戻って別の道を通るのもいいでしょう。探勝路途中にある小川や草花にも心を癒されます。赤沼までの往復で1時間ほどです。
 

目的別見どころハイキングコース:少し見たい

五色沼入り口の駐車場を利用しましょう。ここから入ってすぐの毘沙門沼まではバリヤフリーとなっているため、あまり歩けない人や小さなお子様連れにも最適です。

展望台付近にはベンチもありますが、紅葉が見頃な時期は混雑します。早朝であれば人も少なく、運が良ければ朝もやがかかる沼を見ることも可能です。

五色沼近くの観光スポット

周辺施設紹介:裏磐梯ビジターセンター

五色沼入り口近くにあり、裏磐梯の自然にまつわる展示もおこなっている施設。無料の駐車場やトイレがあり、長靴・双眼鏡などのレンタルもできます。また、季節や状況によってわくわく散歩などのイベントを開催しているときがありますよ。訪れる前に調べてみましょう。

裏磐梯ビジターセンターの観光情報はこちらから

裏磐梯ビジターセンター

  • 公式サイトURL
    http://www.urabandai-vc.jp/
  • 電話番号
    0241-32-2850
  • アクセス
    磐越自動車道 猪苗代・磐梯高原IC→国道115号線→国道459号線→裏磐梯方面へ(所要時間約25分)
  • 定休日
    火曜日(火曜日が祝日の場合は開館し、翌日が振替休館)
    年末年始(基本は12月29日~1月3日)
    ※ただし、ゴールデンウィーク、夏休み期間(海の日~8月31日)は無休
  • 住所
    〒969-2701
    福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字剣ヶ峰1093

周辺施設紹介:裏磐梯物産館


裏磐梯物産館は、ビジターセンターと反対側の入口、裏磐梯高原駅側にある施設です。駐車場やトイレの他、お土産屋・軽食スペースも併設されていて、約70名ほど収納可能!

売店では、ラーメン・そばなどの食事や、ソフトクリームなども人気となります。疲れた足を休めるために立ち寄ってみてください。

裏磐梯物産館の観光情報はこちらから

裏磐梯物産館

  • 住所
    福島県耶麻郡北塩原村桧原湯平山1171-9
  • 電話番号
    0241-32-3751
  • アクセス
    磐越自動車道「猪苗代磐梯高原IC」より25分

周辺観光場所:諸橋近代美術館

アジアの中では最大のサルヴァドール・ダリの美術館です。ダリは、スペインが生んだ20世紀を代表する画家で、絵画のみならず彫刻や衣装のデザイン、映画製作すらつとめたという実に多彩な人物となります。

ほかにもピカソ・ゴッホ・ルノワールなど、西洋や日本の絵画や彫刻などを鑑賞可能です。磐梯山を眺めながらミュージアムカフェで一息いれることで、景色と芸術で心をリフレッシュするのもおすすめですよ。

諸橋近代美術館の観光情報はこちらから

諸橋近代美術館

  • 住所
    〒969-2701
    福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字剣ヶ峯1093番23
  • 電話番号
    0241-37-1088
  • アクセス
    JR猪苗代駅から車で20分
  • 公式サイトURL
    https://dali.jp/

周辺観光場所:桧原湖(ひばらこ)

五色沼湖沼群と同じく噴火でできた湖沼で、最大の大きさを誇るのが桧原湖です。湖岸周約31kmで車で一周するだけでも見頃の紅葉を堪能できます。五色沼に立ち寄った後に、裏磐梯物産館の正面から遊覧船乗り場に向かうのも一案です。

五色沼の楽しみ方

ここまで五色沼の紅葉時期の見どころを紹介しました。ハイキングコースで見られる沼は観光目線からの見どころと、専門家目線からの水質などにも注目しています。訪れたらぜひその辺りにも目を向けてみてください。

いろいろ紹介しましたが、どこか1つでも気になる場所が見つかって福島へ足を延ばす人が増えてくれたらうれしいです。他ではなかなか見ることができない景色が広がります。一度訪れてみてはいかがでしょうか。

福島県の観光が気になる方はこちらをチェック!

下記リンクでは、福島県のキャンプや、他の紅葉スポットを紹介しています。五色沼の紅葉情報と合わせてご覧ください。