はじめに
秋の行楽シーズンには欠かせない紅葉狩り。今年の秋はどこで楽しみますか?新潟県には人気の紅葉狩りスポットが多数あり、秋の時期は日夜の寒暖差も大きいため色鮮やかな紅葉を期待出来ます。この記事では、新潟市内中心部から1時間ほどで行ける弥彦公園もみじ谷の紅葉について、観賞スポットや見頃の時期、ライトアップ情報などをご紹介していきます。また弥彦エリア自体が人気観光地なので、弥彦公園周辺の見所についても併せてお伝えしていきます。(この記事は2020年9月現在の情報をもとに作成しています)
弥彦公園とは
紅葉狩りの名所である公園
弥彦公園は新潟県下越地方の弥彦温泉郷にある公園で、新潟県内でも有数の紅葉狩りの名所です。約16万平方メートルの敷地内には滝や渓流や橋などが設けられ、春には桜と、夏にはホタルと、秋には紅葉と、というように、四季折々の自然とのコラボレーションを楽しむことが出来ます。その中でも、弥彦公園内のもみじ谷が真っ赤に染まる秋の紅葉は言葉を失うほどの美しさで、この時期は感動を求めてより多くの人々が訪れます。
周辺の見所も満載の公園
弥彦公園の周辺には他にも見所が満載です。中でも、新潟県で最も格式が高くパワースポットとしても知られる「弥彦神社」と弥彦山山麓と山頂を結ぶ「弥彦山ロープウェイ」は、弥彦公園での紅葉狩りの際には併せて訪れたい名所です。また、弥彦公園と弥彦神社の間にある神社通りや外苑坂通りを中心にお土産店や温泉旅館が軒を連ね、散策や宿泊にも最適です。さらに、日帰り入浴施設や無料で足湯を楽しめる場所も数カ所あるので、宿泊でも日帰りでも温泉浴を満喫することが出来ます。
基本情報
弥彦公園
- 住所〒9590323
新潟県西蒲原郡弥彦村大字弥彦 - アクセス【電車】JR弥彦駅より徒歩で約1分 【車】北陸自動車道「三条燕IC」より車で約30分
- 駐車場あり
近隣の駐車場と臨時の仮設駐車場も合わせると約2000台収容可能 - 電話番号0256-94-3154 (弥彦観光協会)
弥彦公園もみじ谷の紅葉【観賞スポット】
メインは観月橋周辺
弥彦公園もみじ谷での紅葉狩り、メインであり一番人気のスポットは観月橋周辺です。朱色に塗られたこの観月橋は昔の木橋を再現したもので、紅葉の景色に風情を添えてくれます。橋の上から眺めたり橋の下から見上げたりと様々な角度から美しい紅葉を眺めるとともに、紅葉と観月橋の共演も楽しんでみてください。どこか懐かしさを感じさせる風景に出会えるのはもちろん、写真映えするスポットもきっと見つかるはずです。
トンネルや展望広場もおすすめ
弥彦公園もみじ谷の紅葉を観月橋周辺の中心部で楽しんだ後は少し離れて眺めてみましょう。まずおすすめするのは公園内のトンネルの出口手前から見る紅葉です。トンネル内の薄暗さと紅葉の明るさのコントラストが絶妙で、紅葉がより鮮やかに感じられます。また、トンネルのアーチが額縁の役割を果たし、一枚の絵画のようにも見えることでしょう。その後は展望広場に登ってみましょう。眼下にはもみじ谷の紅葉の全景が一面に広がります。
弥彦公園もみじ谷の紅葉【見頃の時期】
見頃は11月前半
弥彦公園もみじ谷の紅葉のピークは概ね11月の前半です。もちろんその年の気候にもよりますが、ここ数年の傾向では10月半ば頃から徐々に色づきはじめ、11月の1週目から2週目に一番の見頃の時期を迎えます。11月後半には色褪せや落葉が進み、11月中にシーズンを終えます。因みに、もみじより遅めに見頃を迎える銀杏は11月後半に入っても鮮やかな黄色の紅葉を楽しむことが出来ます。
弥彦菊まつりとセットがおすすめ
弥彦公園もみじ谷が紅葉の見頃を迎える頃、弥彦エリアではもう一つの見所イベントが開催されます。それは「弥彦菊まつり」。約4000株の作品が集結する日本最大規模の菊のお祭りです。開催期間は毎年11月1日から24日で、開催場所は弥彦神社の境内。毎年テーマを変えて作られる「大風景花壇」をはじめ、趣向を凝らした見事な菊の展示の数々、是非紅葉とセットで鑑賞してください。この時期は飲食物やハンドメイド雑貨の屋台なども出店され、弥彦エリア全体が賑わいを見せます。
弥彦公園もみじ谷の紅葉【ライトアップ】
ライトアップされる時期
弥彦公園もみじ谷の紅葉、ライトアップも大変人気です。ライトアップの時期は毎年10月下旬から11月中旬頃(紅葉終了まで)で、時間は17時から21時30分。この時期の日没は16時30分から16時45分頃なので、ライトアップの始まる17時頃から観賞を始め、夕闇から夜闇にかけて紅葉が徐々にぼやけてその後幻想的に浮かび上がってくる様子を鑑賞するのがおすすめです。
おすすめの服装や持ち物
紅葉が見頃を迎える11月初旬、弥彦公園もみじ谷周辺の最低気温は10度を下回る日が多くなります。たとえ日中が暖かくても決して油断せず、ライトアップされた夜間の紅葉を鑑賞する際は防寒対策万全で出かけましょう。冬用のコートやブーツなど、万全過ぎるかな?と感じるほどの服装がおすすめです。手袋やホッカイロなどの防寒グッズもあると良いですね。また、ライトアップされているとはいえ足元まで光が届いていない場所もあるので懐中電灯もあると便利でしょう。
弥彦公園もみじ谷の紅葉【アクセス】
電車で行く場合
弥彦公園はJR弥彦駅のすぐ前にあるので電車によるアクセスが可能です。特に、11月の菊まつり期間中の週末に運行される快速「弥彦浪漫号」や各駅停車「弥彦菊花秋絵巻号」といった臨時列車の利用は大変便利です。また、JR弥彦駅の駅舎は弥彦神社の本殿を模した造りで柱や梁などは朱色に塗られていて、「ふるさとの駅100選」にも選ばれています。駅舎自体も見所というわけです。但し、都心部のように運行本数は多くないので、事前に時刻表をチェックするのをお忘れなく。
車で行く場合
弥彦公園に車で行く場合、JR弥彦駅前の駐車場と外苑坂通り沿いに臨時で設けられる仮設駐車場(観光案内所の並び)が最寄りの駐車場となります。ただ、見頃のピーク時や週末はすぐに駐車場が満車となる場合もあるため、そういう時は少し離れますが弥彦神社脇や商工会脇の駐車場、そして弥彦競輪場の駐車場を利用することになります。なお、11月の菊まつり期間は駐車場が有料となったり周辺の道路に一方通行などの交通規制が入ったりしますので、こちらも事前にご確認ください。
弥彦公園周辺の見所①【弥彦神社】
新潟県で最も格式が高い神社
いにしえの時より「おやひこさま」として親しまれてきた弥彦神社、弥彦観光では絶対に外せない見所です。創建から2,400年の歴史があり新潟県内で最も格式が高い神社とされ、年間約140万人の参拝客が訪れます。一の鳥居から境内に入ると参道が続き、本殿までの間は木々に囲まれ厳かな雰囲気が漂います(11月の菊まつり期間はこの参道沿いに菊の展示が行われます)。なお、弥彦神社での参拝の作法は「2礼4拍手1礼」です。
新潟県隋一のパワースポット
弥彦神社は近年はパワースポットとしても人気を博しています。本殿やご神体である弥彦山はもちろん、境内には他にもパワースポットがあります。一の鳥居をくぐってすぐ左手に見える「玉の橋」は神様が渡る橋とされ、下を流れる御手洗川のせせらぎと相まって凛とした空気に包まれています。また、参道の途中にある火の玉石(重軽の石)は願い事を心の中で唱えながら持ち上げてみて、軽く感じれば願いは成就、重く感じれば成就しないと言われています。是非ともお見逃しなく。
弥彦公園周辺の見所②【ロープウェイ】
越後平野と紅葉の絶景
弥彦観光ではロープウェイもおすすめです。ロープウェイ車内から見える広大な越後平野の絶景が人気ですが、秋には山肌を赤や黄色やオレンジ色に染める見事な紅葉を楽しむことも出来ます。弥彦神社からロープウェイ山麓駅までは「万葉の道」を歩いて約15分(無料シャトルバスの運行もあります)。山麓駅から山頂駅までは約5分の空中散歩です。山頂駅から一歩外に出れば日本海や佐渡島を臨むことが出来ます。因みに、弥彦山山頂へは「弥彦山スカイライン」というドライブルートも通っているので、ドライブを楽しみながら山頂へ向かうことも可能です。
山頂での過ごし方はいろいろ
ロープウェイに乗ってたどり着いた山頂では様々な楽しみ方が待っています。まず、展望レストランでは絶景とともにお食事やスイーツを堪能しましょう。おすすめは、ハヤシライスと越後もち豚カレーを盛り合わせた「両手に花」と海老煎餅を夕日に見立てた「日本海夕日らーめん」、そして上掲写真の「ツリーパフェ」です。また、360度自動回転しながら100Mの高さを昇降するパノラマタワーは特にお子様に人気ですし、山頂駅から徒歩約15分ほどで行ける弥彦神社の御神廟(奥宮)も弥彦神社をお参りしたからには行っておきたい場所です。
弥彦公園周辺の見所③【温泉】
弥彦温泉卿での宿泊がおすすめ
弥彦公園をはじめ弥彦神社や弥彦山ロープウェイなど、時間を気にせず弥彦観光をめいっぱい楽しむには弥彦温泉郷に宿泊するのがおすすめです。弥彦には湯神社温泉の源泉を引いた温泉宿が9軒あり、泉質はアルカリ性単純温泉。含有成分の量がそれほど多くないため刺激が少なく、お肌に優しい温泉です。また、アルカリ性のお湯のため角質を除去してくれる美肌効果もあります。宿泊すれば駐車場の心配も不要ですし、電車で行く場合はお宿とJR弥彦駅間の送迎にも対応してくれます。
足湯や日帰り入浴も可能
宿泊しない方も日帰り入浴や足湯などで温泉浴を楽しむことが出来ますよ。該当の施設は7カ所あり、足湯は無料、日帰り入浴は600円から1,000円で利用可能です。前述の湯神社温泉の源泉を引いた施設が殆どですが、実はこの地区では桜井卿温泉という源泉も湧いています。成分はナトリウム-カルシウム-塩化物泉で、硫黄成分が含まれるため湯冷めがしにくいお湯で日帰りには最適です。この桜井卿温泉で入浴したい方は日帰り温泉「さくらの湯」をご利用ください。
まとめ
弥彦公園もみじ谷の紅葉情報及び周辺の見所についてご紹介してきましたが、参考になりましたか。記事内でも触れましたが、訪れる時期は11月前半、菊まつりとセットでの鑑賞がおすすめです。その際は、弥彦温泉郷に泊まって弥彦神社や弥彦山ロープウェイなどの見所もたっぷり楽しんでください。また、ここでは紹介しきれませんでしたが、弥彦エリアから少し足を延ばせば魚の市場通り「寺泊」や新潟県有数のワイナリー「カーブドッチ」などの見所もあります。今年の紅葉狩りは弥彦で決まりですね!
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