東福寺は「そうだ京都、行こう。」
京都には紅葉の名所がたくさんありますが、中でも東福寺は「そうだ京都、行こう」の観光ポスターにも掲載されていて有名です。京都駅からも一駅と近くアクセスが良いスポットとなっています。紅葉の見頃の時期には賑わいを見せる名所でインスタ映えもして人気です。
見頃やおすすめのスポット、見どころ、回り方などを詳しくご紹介していきますので、京都の日帰りでの紅葉見学やインスタ映えする写真撮影に出かけてみるのもおすすめです。
「東福寺」ってどんなお寺?
東福寺は、日本最古で最大級の伽藍を誇るお寺です。1236年に建てられ、京都市東山区にある臨済宗東福寺派の大本山となっています。歴史のある禅寺で僧侶が集まって修行する場所の「伽藍」として三門、本堂、方丈、庫裏に加えて25の塔頭寺院があり、広大な敷地が特徴の寺院です。多くのもみじやカエデなどの紅葉する木々が揃っていて、散策をしながら見学するのに見応えがあります。
広い東福寺ですので回り方も工夫しながら、多くの名所も一緒に見てみませんか。
東福寺の紅葉の見頃の時期は?
11月下旬~12月初旬が見頃のピークで混雑
東福寺の紅葉は、立地条件などの条件から色づくのが遅いのが特徴。紅葉の見頃は、11月中旬から始まり、11月下旬もしくは12月初旬が最盛期となっています。東福寺と言えば有名な「通天橋」から見る紅葉ですが、時期的には遅く「秋の京都における最後の紅葉」として有名です。
東福寺には多くの木々が植えられていますので、回り方も工夫することで長く紅葉が楽しめるのが魅力と言えます。
遅くなっても見頃が楽しめる紅葉
紅葉狩りが遅くなってしまった場合も、しっかり楽しめるのが東福寺の紅葉と言えます。また、東福寺の紅葉時期はとても混雑しますので、見頃のピークよりも少しずらしてゆっくり楽しんでみるのもおすすめです。11月下旬~12月初旬の見頃の時期を少しずらして出かけるとゆっくりできます。
東福寺の紅葉の魅力
色のグラデーションも美しい紅葉
東福寺の紅葉の魅力ですが、広大な敷地には「洗玉澗(せんぎょくかん)」の渓谷があり、約2,000本の紅葉が見られます。それぞれに黄色から赤色までグラデーションを見せてくれるのが魅力!渓谷の紅葉を高さのある橋から見られるのは、東福寺ならではの醍醐味です。紅葉は一面に広がり、時期ごとに紅葉の雲海が色を変えながら、私達を魅了してくれます。
葉が3つに分かれた「通天もみじ」の魅力
東福寺には、イロハモミジやモミジ、トウカエデなど、約2000本の紅葉する木があります。特にトウカエデは葉が3つに分かれていて、東福寺にある「通天橋」から「通天もみじ」と言った名前が付けられている特徴的なものです。
トウカエデは、最初の頃は黄色っぽい色ですが、見頃になると朱色になり赤く染まっていく様子が見事!黄色から赤のグラデーションも、東福寺の紅葉の魅力の一つとなっています。
メインは「通天橋」「洗玉澗」「臥雲橋」
広大な敷地の中の「通天橋」と絵になる紅葉
京都でも有名な紅葉スポットとしての「東福寺」の魅力は、やはり広さにあります。広大な敷地の中で、境内を見たり、橋を渡ったりしながら見れる回り方が魅力的です。境内を歩きながら身近に見るモミジやカエデだけでなく、「通天橋」などの高い所から見る壮大な紅葉に迫力があります。まさに、インスタ映えするスポットが多い寺院です。
「洗玉澗」の渓谷は紅葉の雲海
「洗玉澗」の渓谷は、自然そのままの紅葉を見せてくれるのが魅力です。何度行っても、その都度違う紅葉を見せてくれ、多くの木々が重なるように紅葉を見せてくれるのが楽しみとなっています。紅葉の雲海とも言われるほど、美しい色合いが重なり合う様子が見事です。
紅葉のスポットとして最も有名なのは「通天橋」
「そうだ京都、行こう。」の紅葉のポスターでも、最も有名な場所は東福寺の「通天橋」です。東福寺の境内には、「洗玉澗」という渓谷があって、「臥雲橋」「通天橋」「偃月橋」という3つの橋がかかっています。「通天橋」は、本堂から繋がる屋根付きの橋です。真っ赤に燃える紅葉と「通天橋」が美しく映え、ここから見る紅葉の景色が最高と人気です。
見頃の「通天橋」は多くの観光客で混雑
「通天橋」は、本堂から普門院、開山堂を結んでいて、約27mの長さがある屋根付きの木造廊橋です。約10.5mの高さがあり、東福寺では展望がいい場所となっています。趣のある木造廊橋から見る紅葉は素敵です。「通天橋」からの眺めは、橋の上から眼下の紅葉の雲海が楽しめて圧巻の景色となります。
ここから見る紅葉を見に多くの人が詰めかけますので、ピーク時は大混雑です。混雑時は橋の右側などに寄って見ることが大切になりますよ。
インスタ映えする場所のポイント!
「通天橋」を撮るか「通天橋」から撮影
東福寺でインスタ映えする最も人気の場所と言うと「通天橋」にまつわる写真です。東福寺では「洗玉澗」越しの「通天橋」を撮るか「通天橋」から撮影するのが、東福寺らしい写真の撮り方と言えます。混雑していない時期ならば、「通天橋」では「そうだ京都、行こう。」のポスターの通天橋の張り出し舞台からも写真を撮ってみたいでしょう。
高さのある写真撮影が美しい
「通天橋」を入れながら紅葉と一緒に撮影するのも素敵です。高さのある「通天橋」と紅葉を一緒に画面に入れてみませんか。「通天橋」全体を入れて撮るには離れた「臥雲橋」から撮る方法がおすすめで、人気の写真となっています。
「通天橋」などから紅葉スポット7選
広大に見渡せる紅葉スポット
ここからは、具体的に紅葉スポットを全部で15選ご紹介します。まずは、人気の「通天橋」や「洗玉澗」の渓谷、「臥雲橋」などを中心としたスポットから7選ご紹介しますので、それぞれの素敵なスポットを探して写真撮影をしてみませんか。通天橋」や「洗玉澗」の渓谷、「臥雲橋」などは見晴らしのいい紅葉スポットです。インスタ映えする写真を参考にして、大好きな一枚を撮ってみるといいでしょう。
①「臥雲橋」から「通天橋」を望む
「臥雲橋」は、「洗玉澗」の渓谷の下流にあり、「通天橋」とは離れています。「臥雲橋」から撮影すると、多くの木々の紅葉の中にたたずむ「通天橋」が撮影可能です。遠くに「通天橋」を望む写真がきれいに撮れますよ。黄色から赤まで様々な色に彩られた紅葉の中に見える「通天橋」が美しくて人気です。
10時位までの早い時間ならば、「臥雲橋」から撮影ができますが、混雑してくると撮影禁止になりますので、早めに行って撮影してみませんか。
②「洗玉澗」の川沿いから「通天橋」を望む
「洗玉澗」の川沿いから「通天橋」を間近に望むスポットもおすすめ撮影ポイントです。川沿いの両側を彩る紅葉は、風情がありますので、一緒に「通天橋」を入れて撮影すると素敵な一枚になります。
③「通天橋」の張り出し舞台からが見どころ
「そうだ京都、行こう。」のポスターとなった「通天橋」の張り出し舞台からの景色は、やはり東福寺の紅葉ではぜひ写真におさめたいでしょう。ただし、11月上旬の紅葉の時期から「通天橋」などは多くの人で混雑します。「通天橋」での写真撮影が禁止されますので、橋の上から撮影をしたい場合は、混雑しない早朝などを選ぶと写真が撮ることができるでしょう。
④「通天橋」から見る「洗玉澗」が最高!
「通天橋」は高さがありますので橋を渡りながら、「洗玉澗」の渓谷全体が見渡せます。眼下に真っ赤に染まった紅葉が広がった様子を写真撮影するといいでしょう。植えられているモミジやカエデは、自然そのものの雰囲気で息を飲む渓谷美です。渓谷とその上に掛かる木造の屋根付き橋の「通天橋」を渡る際には、紅葉の雲海を見下ろしているようでもありますよ。
⑤「洗玉澗」の渓谷を歩きながら
「通天橋」を見上げながら、歩いて散策する際に写真撮影するのもおすすめです。「洗玉澗」の渓谷の紅葉を間近に見ることができます。広大な敷地の中、庭園の紅葉した木々の間を散策するのは、少し葉が落ちてからでも可能です。地面の落ちた葉も美しく、ゆっくりと長い期間楽しめます。
⑥紅葉に覆われる川沿いの景色が見どころ
東福寺の東西に川が流れていますので、川沿いの紅葉も歩いて写真を撮ると見事です。川面に浮かぶ葉や両岸に落ちている絨毯のように敷き詰められた葉も美しく、インスタ映えします。
⑦11月下旬の「洗玉澗」の紅葉の絨毯
「通天橋」周辺の境内に落ち葉となった紅葉もおすすめです。びっしりと敷き詰められていて見事で、インスタ映えします。紅葉の終わり頃にもこうした写真が撮影できますので、遅くに訪れるのもいいでしょう。この頃には、混雑も少なくなっていますので、ゆっくりと散歩しながら撮影できておすすめです。
夜のライトアップ期間のインスタ映え2選
2020年に行われたライトアップ
夜の紅葉のライトアップもインスタ映えします。2020年はコロナ禍の中でしたが、2020年11月18日~11月30日の2週間あまりの時期にライトアップが行われました。完全予約制で夜間拝観が実施され、一般拝観後に17時から3部に分けて開催。
2020年のライトアップ期間中の夜間拝観料金は、大人子供同額で拝観料3,000円で小学生以下無料で、写真を撮る人がたくさんでした。(当記事は2021年1月25日時点の情報をもとに作成しています。)
⑧「通天橋」から見る燃えるような紅葉
ライトアップは、「通天橋」と「方丈・八相の庭」の2箇所で行われ、一般公開は2020年が初めての実施。ライトアップでは、夜にしか見れない幻想的な紅葉がインスタ映えします。紅葉がライトアップされることによって、燃えるような色合いの写真が撮影可能です。「洗玉澗」の渓谷が広くライトアップされている様子は、圧巻の美しさで記念になりますよ。
⑨「通天橋」を見上げた陰影も素敵
ライトアップでは、下からモミジやカエデの葉が照らされ、光の陰影が映し出されるのも見事です。「洗玉澗」の渓谷が広くライトアップされている様子は、圧巻の美しさと言えます。様々な角度からライトアップされた紅葉を撮影するといいでしょう。
東福寺の名所と紅葉6選
美しい名所となる庭園もたくさん
東福寺には、広い境内に様々な名所があります。それらと一緒に紅葉の写真を撮るのもおすすめです。紅葉の時期でしか撮れない写真を撮るチャンスとなりますので、インスタ映えスポットをご紹介します。心落ち着く庭園が紅葉で彩られて美しさを増しますので、多くの名所も紅葉を楽しみながらまわってみませんか。
⑩見どころの方丈庭園北庭と紅葉
東福寺の方丈には、東西南北で様々な魅力にあふれた庭園が造られています。北庭には、かわいい市松模様に見える庭園があって見どころです。この市松模様の緑と背後の紅葉のコントラストも秋ならではの美しさと言えるでしょう。
⑪西庭の市松模様と紅葉
西庭の大きな市松模様の庭園は特に有名です。眼下に「洗玉澗」の紅葉が見渡せる見どころとなっていて、紅葉が見頃の時期は、緑と赤の紅葉のコントラストが映えます。
⑫枯山水庭園越しの紅葉
東福寺の庭園には、作庭家・重森三玲が造った南庭の枯山水庭園もあって見どころとなっています。枯山水庭園の後ろに紅葉が少し見えるのもコントラストとして美しいでしょう。静かな気持ちの中で見る紅葉も、素敵に感じられますよ。
⑬塔頭寺院「退耕庵」の風情ある紅葉
東福寺には25の塔頭寺院があり、「霊源院」向かいに紅葉が美しい「退耕庵」があります。寺院と紅葉の美しい写真が撮れ、風情がある紅葉の写真が撮影できる京都らしいスポットです。
⑭塔頭寺院の「龍吟庵」の枯山水庭園と紅葉
塔頭寺院の「龍吟庵」の枯山水庭園も見どころです。龍の庭、不離の庭、無の庭などがあり、紅葉の季節ならではの庭園が見られます。枯山水のわびさびの世界と紅葉との貴重な写真をおさめてみませんか。
⑮塔頭寺院の「勝林寺」の「吉祥紅葉」も
塔頭寺院の「勝林寺」の秋の特別拝観もおすすめです。2020年は11月14日〜12月6日に行われました。「吉祥紅葉」と呼ばれる美しいモミジがあり、縁起が良く、良縁や美しさを求める女性に人気となっています。
東福寺の紅葉の回り方
東福寺の回り方ですが、紅葉時期は混雑しますので注意も必要です。一方通行で回るようにし、おすすめの回り方をご紹介します。「本堂」から庭園に行き、「通天橋」を下から見上げ、「方丈庭園」から境内へ行き、そして「開山堂」に行きます。最後に「通天橋」を渡って出ますが、「臥雲橋」周辺から「通天橋」を見る景色を写真におさめるといいでしょう。
京阪やJR東福寺駅からアクセスする場合には、「臥雲橋」からまず入りますので、早めに行って混雑しないうちに、ここから最初に「通天橋」を望む紅葉を撮影する回り方もおすすめです。
紅葉を見るのにおすすめの時間は
紅葉を見るのにおすすめの時期は11月~12月ですが、この頃の拝観時間は次のようになります。東福寺は拝観受付の終了時間が早くなっていますので注意が必要です。混雑を避けるためにもできるだけ早めに出かけるのがおすすめと言えます。
- 11月~12月第1日曜 拝観時間8:30~16:00(拝観受付終了)16:30に閉門
12月第1日曜日~ 拝観時間9:00~15:30(拝観受付終了)16:00に閉門
早朝の拝観と写真撮影がおすすめ
紅葉時の東福寺では、早朝での写真撮影がおすすめです。混雑してくると写真撮影が禁止になる場所があり注意が必要ですので、早めに行って回り方についても詳しく知っておくといいでしょう。
張り出し舞台での紅葉撮影は早朝に
混雑すると撮影禁止の場所も多い東福寺です。11月~12月第1日曜までは朝は8:30から、12月第1日曜日からは9:00から拝観可能ですので、早朝に拝観して撮影してみるといいでしょう。早朝ですと、ゆっくりと紅葉を独占することもできて、最高の贅沢な時間を過ごせます。
「臥雲橋」は拝観時間前からOK
「臥雲橋」は、門の外にあるために拝観時間以外でも入れ、無料で見ることができます。ここからは、「洗玉澗」の渓谷や「通天橋」を望む人気の景色が見られますので、拝観時間より早めに行って「臥雲橋」からまわる回り方もおすすめです。
東福寺の紅葉は見どころ満載!
京都でも紅葉で人気の東福寺の紅葉です。インスタ映えする場所や見どころをたくさんご紹介してきました。広い敷地で、渓谷や川もあり、「通天橋」や「臥雲橋」などの木造廊橋を渡るのも風情がある東福寺です。様々な楽しみ方、回り方ができるのが東福寺の魅力と言えます。
写真スポットもたくさんあって、それぞれにインスタ映えする写真を撮ることが可能です。できれば混雑する時期や時間を避けて、ゆっくりと紅葉を楽しむ回り方をすると最高の写真も撮れるでしょう。
京都の紅葉を知りたい方はこちらもチェック!
当サイト「暮らしーの」では、京都の紅葉について他のスポットもご紹介しています。京都の紅葉について、もっと知りたい方はこちらもチェックしてみて下さい。京都の紅葉の見頃の時期や見どころ、回り方について参考になりますよ。京都にはたくさんの紅葉の名所がありますので、回り方を工夫することでいろいろな場所をまわって、インスタ映えする写真も撮ってみるといいでしょう。
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