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【DIY】エアコンを自分で取り付ける!方法や手順、失敗しないための注意点を解説!

エアコンをDIYで取り付けるには事前準備と方法・手順を知ることが第一です。室内機・室外機を設置するだけでなく、配管の接続から電気工事まで自分で行わなければなりません。注意点やデメリットを理解した上でエアコンDIY取り付けに挑戦してみましょう!
2020年10月24日
さくらドッグ
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エアコンの取り付けを自分でやってみよう!

取り付け工事の相場や注意点を紹介!

フリー写真素材ぱくたそ

「エアコンをDIYで取り付けたい!」や「自分でクーラーを取り付けたり交換したりすると安上がりでは?」と思う方へ事前に取り付け工事を自分でした場合の費用と業者に依頼した金額の違いと自分で取り付けた際の注意点を解説します。注意点を理解した上でエアコンの取り付けに挑戦してみてください。

設置工事をするのに必要なもの

エアコンを設置するにはドライバーやレンチなど一般的な道具だけでなくフレアカッターや真空ポンプなど一般人が使い慣れない道具まで準備しなければなりません。また、必要資材も揃える必要があります。必要なもの全てが揃っていなければ室外機と配管をうまく接続できず、失敗してしまいます。道具の役割や使い方と必要資材を紹介しますので、しっかり押さえておきましょう。

取り付け工事の方法と手順を解説!

エアコンの取り付け方はひとつひとつを見ればシンプルな作業の積み重ねです。しかし、室内機の取り付けだけを見ても適切に設置しなければ配管から水が逆流したり、中から音がしたりと失敗してしまいます。参考になる動画もアップしていますので手順と併せて取り付け方の理解を深めましょう。DIYの方法と手順をしっかり押さえてDIYを成功させましょう!当記事は2020年10月20日時点の情報を元に作成しております。

家庭用エアコン取り付け工事の相場

自分でやったら安上がり?

Photo by Japanexperterna.se

自分でできることをDIYすると安上がりになると考えたくなりますが、エアコンの設置に関しては初期投資が大きく、1台の取り付け工事に道具類を全て買いそろえると業者に依頼した方が安くなります。滅多に使わない道具をレンタルで賄ったとしても2万円程度の費用が必要です。

業者に依頼した場合の相場

業者に依頼した場合のエアコン取り付け1台あたりの相場は1万5千円から2万円の間となります。DIYとの大きな違いは工事に対して保証がついていることが多く、工事が原因で不具合があった場合に保証を受けられます。

自分で設置工事したときに得する目安

エアコンをDIY施工したときに特になる人は限られています。目安となる例をいくつか挙げると「すでに自分で必要な道具類・資材を持っているか、格安で借りられる」「2台以上設置する」「電化製品のDIYに慣れていて保証がなくても自信がある」と言う場合は得しやすくなります。単純に値段だけでなく、アフターフォローまで考えてDIYに挑戦してください。

エアコンをDIYで取り付ける注意点!

自分で設置するときの注意点を解説!

Photo bywiredsmartio

もともとDIYが得意な人は「自分で取り付けるのは節約だけでなく、楽しみにもなる」という方へ自分で設置するときの注意点を解説します。他の家電のように設置して電源をつなげば終わるものではありませんので、注意点を知っておきましょう。

注意点1:工事保証なし

自分で取り付けから配管の接続までを行うので当然、自分の責任で工事を行います。業者からの工事保証だけでなく、メーカー保証が受けられなくなる可能性があることにも注意しましょう。「無理だ」と判断したときには素直に白旗を上げる柔軟さが大切です。

注意点2:エアコンサイズの失敗

そもそもエアコンが適したサイズでなければ取り付けに成功しても部屋が涼しく・温かくならないという事態に見舞われます。これはエアコンを購入するときにしっかりと確認して選択するようにしてください。

注意点3:ガス漏れ

配管接続の最終手順で真空引きという手順があります。使い慣れない道具と作業ですが、エアコンを正常に動かすための大切な作業です。失敗すると配管や室外機に水が残ったり、最悪の場合故障につながったりとリスクが高い作業となります。DIYできるかよく考えて取り付けを自分でするか判断してください。

少しでも迷ったらプロに相談を!

エアコンの説明書や取り付け手順書を熟読してから作業内容や注意点をしっかりと把握してから取り付け工事に臨みましょう。家庭用のエアコン配線をいじらずに取り付けるだけなら特別な資格はいりませんが、高難易度の作業が多いため勢いで設置すると適切に動作しなかったり、故障したりといいことがありません。少しでも迷ったらプロに相談してください。


エアコンをDIYで取り付け1:必要な道具

自分で設置・配管工事するのに必要な道具

Photo bySid74

ここでは設置工事に必要な道具を紹介します。日常的に自宅で使うものもありますので、持っている道具は転用しましょう。道具を使う手順や役割を解説します。

日常的に使う道具類

レンチ 「配管フレアナット」の締め付けに使用します。他にも各ナット部分の締め付けに必要です。
六角レンチ 「室外機からフロンガスを開放するとき」と「二方弁・三方弁の締め付け」に使います。
ドライバー 「据付板を固定することや、電動ドライバーではネジを締めにくい工程」で使用します。
カッターナイフ 「梱包資材の開封など」に使います。
脚立 「エアコン室内機の取り付け、室外機を高いところに設置する場合」に使います。
その他 養生用マットや段ボールなどが必要です。

エアコン設置に必要!普段使い慣れない道具

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ここからはエアコンを取り付けるには必需品ですが、普段使い慣れない道具となります。多くの道具はレンタル可能なので、購入するのではなく、レンタル会社を比較してみることがおすすめです。こちらも道具を使う手順や役割を解説します。

使い慣れない道具類

パイプカッター 「室内機・室外機に接続する配管パイプや銅管を切断する」のに使用します。
水準器 「エアコンの据付板が水平を保っているか測定する」のに使います。
真空ポンプ 「冷媒配管を真空にする真空引きの工程」に使います。
フレアカッター 「配線を接続しやすくするために広げる加工をする」のに使用します。

エアコンをDIYで取り付け2:必要資材

エアコン設置に必要な資材を紹介!

Photo by tantan_haikyo

エアコンを取り付けるのに必要なものは道具ばかりではありません。室外機を固定したり、室内機を取り付ける穴を壁を保護したりと多岐に渡ります。ここでは必要資材の役割を解説しますので事前に購入しておきましょう。

必要資材類

据置台 「室外機を設置する」ために使用します。大きさや形が複数あるので室外機のサイズに応じたものを選びましょう。
ボードアンカー 「室内機を取り付ける据付板を壁に固定するため」に使用します。取り付け場所の壁質に合ったものを揃えてください。
配管パイ 「室外機にある冷媒の配管」に使用します。
ドレンホース 「エアコン使用時に排出される水を流す」のに必要です。
粧カバー 「配管が済んだあとに見栄えが悪くならない、配管を保護する」のに使います。
貫通スリーブ 「配管を通す壁穴を保護するため」に使います。
エアコン配管用パテ 「壁に開けた穴から雨風が入り込まないため」に使用します。
渡り配線用電線 「室内機・室外機それぞれの端子台に接続する」のに使用します。
アース類 「漏電や感電予防のアース工事」に使用します。

エアコンをDIYで取り付け3:手順と方法

自分で取り付ける手順と方法を解説!

Photo byAlexas_Fotos

必要な道具と資材を一通り揃えたら取り付け工事に掛かりましょう。ここではすでにエアコン配管用の穴が開いていることと、エアコン用コンセントがあることを前提に作業方法と手順を解説します。配線工事が必要な場合は電気工事士の資格が必要ですので注意しましょう。

まずは動画で一連の流れをチェック!

まずは参考になるYouTube動画を確認しましょう。言葉だけでエアコンの取り付けを理解するのは難しいため、動画で一連の流れを押さえてから詳細な手順を追いかけてみてください。手順や方法を読み終わってから再度動画を確認するとより理解が深まりますので、反復しながらそれぞれのポイントを押さえて取り付け作業に取り組んでみましょう!

手順1:養生と場所の確認

まずはエアコンを取り付ける位置の確認をしましょう。エアコン本体を購入する前に標準配管の長さで足りるか、延長配管は必要ないかを調べておくとスムースに作業が進みます。取り付け位置の確認ができたら作業する場所に段ボールや養生マットを敷いて床面の保護をしておきましょう。

方法

基本的な確認内容をまとめておくと「コンセント・配管穴の場所が問題ないか」・「室内機から室外機までの距離がどれくらいか」・「電圧は適性か」をよく調べておきましょう。いずれも確認を誤ると配管・電線を買い足しに出掛けなければ作業できません。電圧が適正でなければ自分の手に負えなくなる可能性が高まりますので注意が必要です。


手順2:据付板取り付け〜室内機取り付け

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エアコンの室内機は直接壁に設置するのではなく、据付板を先に固定してから本体を取り付けます。据付板があることで室内機の落下や運転時の振動を抑える働きがあり、据付板を正しく設置しなければ排水不良や不具合の原因となるので慎重に行いましょう。そのためには水平を確認するための水準器を使用して並行になるように取り付けてください。

据付板の取り付け方法

取り付け位置を決めて据付板が水平になる場所を確認したらネジで締め付けて固定します。多くの家は石膏ボードと考えられますので先に紹介したボードアンカーを打ち込んでからそこへネジを入れて締め付けてください。木材であれば電動ドライバーでネジを5本以上使って負荷を分散し、鉄筋コンクリートの場合は据付板にグリップアンカーを打ち込んでボルトで固定してください。

室内機の取り付け方法

室内機は壁上げ前にケーブルの先端をニッパーで皮を剝いておきます。フロントパネル・端子台のカバーを外した状態の室内機本体にケーブルを取り付けてください。ケーブル取り付けの手順が済んだら室内機を壁に設置して、壁穴から配管を室外に出しておきます。

手順3:配管加工〜冷媒配管取り付け

室外機を設置する場所に置いてから配管パイプを切断してフレア加工をします。フレア加工は配管パイプ内にある銅管を広げて配管パイプを正しく接続するための手順となります。フレアカッターを使用して音が鳴るまでハンドルを回し、綺麗にラッパ状に銅管が広がればフレア加工の手順は完了です。続いて冷媒配管をスパナで締め付けます。冷媒配管の締め付けはきっちりと行う必要があり、締め付けが甘いとガス漏れを起こしてしまいます。

フレア加工の方法

フレア加工の方法はまず室外に出した配管をパイプカッターで真っ直ぐに切断し、ヤスリやリーマーを使用して切断面を滑らかにします。このときに銅粉やチリが配管内に入らないように慎重に作業してください。次にフレアカッターを使用し、フレアナットの取り付けをしてから音が鳴るまでハンドルを回して銅管がラッパ状に開けば完了です。

冷媒配管の取り付け方法

室内機・室外機それぞれの冷媒配管を接続します。フレア加工した場所をスパナ・レンチを使って締め上げていきます。また締め付け時に冷凍機オイルを塗布しておくとスムースに作業が進み、締め上げ不足を防止することにもつながります。締め上げ時に配管内部にゴミや水が入らないように注意してください。

手順4:室外機ドレンホース〜配管接続

冷媒配管が接続できれば排水するためのドレンホースの取り付けと銅管・VVFケーブルを室外機に接続します。室外機の保護カバーを外し、ニッパーを使用してケーブルの皮を少し剝いてください。配線の色と同じ接続部分に配線をつなぎます。

ドレンホースの接続方法

室外機に据置台を付けたらドレンホースを接続します。ホースの先端は排水が出ても問題ない排水溝やベランダシンクまで伸ばします。またドレンパイプはそのままにしておくと異物や虫が入り込む原因となりますので、先端にドレンキャップやメッシュ生地を当てて異物が入り込む予防をしておきましょう。

配管の接続方法

VVFケーブルは同じ色同士を接続して取り付けます。次に冷媒配管を接続しますが、冷媒配管は受け取る・送り出す側にそれぞれ分かれていますので、付け間違えないように注意が必要です。配管の太さが違うのでしっかりと確認してから接続しましょう。

手順5:真空引き〜ガス漏れチェック

真空引きは配管の内部を真空状態にする作業です。配管内部にある水分や不純物を取り除くことで室外機から配管内側の乾燥状態を保つために行います。真空引きが問題なく終えればバルブ締め付けとクーラーガスが漏れていないかの確認を行います。

真空引きの方法

室外機のポートにコントロールバルブ・バキュームホースを取り付け、真空ポンプを作動させると真空引きが始まります。このときにゲージ圧が0.1MPa以下になっていることを確認してから20分程運転します。ゲージ圧が変化しない場合は冷媒配管の締め付けやフレア加工の失敗が疑われますので、作業手順の見直しをしてください。

ガス漏れチェックの方法

真空引きが問題なく済めばガス漏れチェックを行います。バルブを締めて、10分ほどそのままにしておいても真空ゲージの針を確認してゲージ圧の変化がなければ大丈夫です。ゲージ圧が下がる場合は空気漏れしている可能性が高いので接続部分を再度確認します。

手順6:冷媒ガス開放〜配管チェック


ガス漏れチェックが問題なければ冷媒ガスの開放と渡り配線の接続、配管チェックを行います。ここまでくればエアコンDIYもあと一息です。失敗しないように気を引き締めて取り組みましょう。

冷媒ガス開放の方法

真空引きの手順が終わればサービースポートから真空ポンプを外します。ガスバルブを六角レンチで半時計周りに回して開放します。少し音が出ますが、数秒間鳴り続ける場合はガスが漏れている可能性がありますので、バルブを締めて手順を見直す必要があります。

渡り配線接続の方法

室内機から伸ばした渡り配線を室外機につなげることで室外機にも電気が通ります。取扱説明書や取り付け仕様書で対応している渡り配線を確認してから接続しましょう。端子台に配線をつなげたらカバーを取り付けて配線手順は完了です。

配管チェックの方法

ここまで冷媒配管や、ドレンホースなどあらゆる配線・配管を取り付けてきました。最後にドレンホースは水が流れる勾配が取れているか、配管は適切に工事できているかを確認して配管チェック、エアコン取り付けの手順は完了です。

手順7:パテ埋め〜試運転

DIY、最後の手順は配管穴をパテで埋めてエアコンの試運転をすることです。パテ埋めの手順や注意点と試運転で確認するポイントを解説します。最後まできっちりと確認して取り付けに抜かりがないか確認して長期間エアコンを使いましょう。

パテ埋めの方法

室外機の接続が問題なければ配管穴から雨水や虫が室内に入らないように配管用パテで隙間を埋めます。エアコンパテは経年劣化しますので、ひび割れや変色が見られたら定期的に交換しましょう。その場合も古いパテを取り外して下地を掃除してから埋め直してください。

試運転の方法

室内に戻って冷暖房両方の運転モードを作動させて風が出ることを確認します。次に室内機の水受けに水を少量流してドレンホースから排水するかを見てください。そのまま数分間冷房を作動させて問題なく運転するか、水滴が垂れてこないかを確認すれば取り付けの全工程は終了です。

エアコンをDIYで取り付けてみよう!

まとめ

Photo by sekido

エアコンDIYで取り付ける場合は事前に注意点を理解した上で行いましょう。室内機を取り付ける際は落下させないように、室外機を置く場所は仕様書を確認して適した場所に設置するようにしてください。実際に取り付けるのに必要な道具・資材と方法・手順を解説しました。設置工事に取り掛かる前にしっかりと計画と準備をしておくことが自分でエアコンの取り付けに成功する秘けつです。自分で取り付けをした場合と業者に依頼した場合を比べると1台の取り付けではコスト面はあまり変わりません。2台以上取り付けるとコストメリットが発生します。DIYで設置した場合のデメリットを知って、困ったときはすぐに業者に連絡する柔軟さを持って挑戦してみてください。

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