ツーバイ材 約38×38×1200mm
SPF材とは
SPF材は、Spruce(えそ松)とPine(松)Fir(もみ)の3種類を総称したものです。この3種類の頭文字をとってSPF材と呼ばれています。原産地は、アメリカやカナダのものが多いです。
SPF材は、おもに2×4住宅に良く使われる木材です。その他にも家具などの材料としても使われています。材質が柔らかいので、DIYの初心者でも比較的簡単に取り扱うことができ便利です。
SPF材が良く使われる2×4工法とは
SPF材などが良く使われている2×4工法というのは、「木造枠組壁工法」の1つです。なぜ2×4なのかというと、それはその建築の際に使われる角材のサイズが「2インチ×4インチ」ということから来ています。
1インチは、約2.5cmなので2×4の角材の横断面サイズは、おおよそ5cm×10cm程度といえるでしょう。 2×4工法は、これらの角材と合板を組み合わせて接合し、それを使って六面体の箱を組み合わせていく感じになります。2×4工法は、耐震性や耐風性に優れているのが特徴です。
SPF材の材質について
SPF材の材質は、比較的やわらかく加工がしやすいのでDIYで扱いやすいといえます。そのため、ホームセンターなどでもよく見かける木材です。釘などを打ちつける際にも下穴をあけずに直接打ち込めるから便利です。
木材を切る時にも材質が柔らかいので、加工しやすいといえます。ただし、耐水性があまりないので屋内用のアイテムを作るのに適しています。
SPF材の特徴について
SPF材の特徴
SPF材は、日本のスギとヒノキのちょうど中間ぐらいの比較的やわらかい材質が特徴です。木材加工で面倒な釘打ちもすんなりできるのでDIYでも使いやすい木材だといえます。強度もある程度あるので、いろいろなものに使うことができ可能です。 SPF材の魅力は、その軽さにあります。
木材と言えばかなり重量のある場合が多いもの。でも、SPF材は軽量だから加工しやすいといえます。 ただし、ウッドデッキなど室外で使う材料としては、耐水性がないため耐久性はあまり望めません。
室外で使用する場合には、適切な防腐処理をしてから使うようにしましょう。
SPF材の規格サイズ
ツーバイ材 約38×38×1200mm
サイズ | 約38×38×1200mm |
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SPF材の規格サイズは、多種多様です。角材だけでなく板材も規格サイズの豊富さがSPF材の特徴です。角材の場合、長さの規格サイズが3フィートから20フィートまでいろいろあります。(※1フィートは、約30.5cmです。)
ホームセンターなどでは、必要な長さに切り分けてくれるところもあるので、ある程度の必要サイズがわかっていれば切り分けてもらうのもいいですね。
ホームセンターによって対応が違うので、購入の際に確認してみましょう。
ホームセンターなどでもいろいろな種類のSPF板材が販売されています。SPFの板材規格サイズには、1×1から1×8、2×2から2×8まで幅広くそろっています。
1×1のサイズが、19mm×19mmです。1サイズ増えるごとに18mm増えると考えておくとよいでしょう。1×2の大きさなら19mm×38mmですね。
SPF材の価格
SPF材の魅力は、なんといっても価格が安いことです。ちょっとした本棚やテーブルなどをDIYで作るのに購入しやすい材料だといえます。高価な材料を使うのは気が引けますが、SPF材なら気軽にチャレンジすることができるでしょう。
ホームセンターコーナンの通販サイトでは、 「2×2材(約910×38×38mm)6本セット」が価格1,128円(税別)で販売されています。1本あたり200円にも満たないのは、DIY初心者にも安心して購入できますね。
SPF材を使うメリット
SPF材の良いところは、安価なことと近所のホームセンターなどで手軽に購入できることです。強度の面でもある程度の耐久性があるので、いろいろなものに活用できます。また、手入れがしやすいのもSPF材の魅力です。
木材としては軽量なので、女性でも作業もしやすいでしょう。材質が柔らかいから、特別な道具を用意することもなく切断や釘打ちなどを簡単におこなえます。
SPF材を使うデメリット
SPF材のデメリットとといえば、やはり耐水性が低いことです。屋外のベンチやテーブルなどで使用するには耐久性が悪いといえます。また、白アリなどの被害も受けやすい材質です。
そのため屋外のアイテムを作る場合は、しっかりと防腐用の塗装をしておきましょう。そうすることで、2~3年で腐ってしまうものも5~6年まで耐久性を伸ばすことができます。
こまめにメンテナンスや防腐塗装を施すことで、耐久性を長くすることも可能です。
良いSPF材の見分け方・選び方
ヒビ割れ・欠けをチェック
SPF材を購入する際にすぐにわかるチェック項目として、ヒビ割れ、欠けなどがないかを確かめましょう。割れや欠けがあると、強度に影響を与えます。
SPF材を購入するならば、表面の綺麗な状態のものを選ぶとよいでしょう。
年輪を見る
年輪は、出来るだけ密なものを選びましょう。狭めの年輪なら強度の面でも安心です。年輪は、1年1年の木の成長を表します。その成長がゆっくりとおこなわれた証が、狭い年輪として現れてるのです。
ゆっくりかけて成長してきた木は、丈夫な木だといえます。
樹液が出ていないかを確認
SPF材の場合、樹液が垂れているものがあります。樹液は、カビのつく原因にもなるので樹液の垂れているSPF材は避けておきましょう。
作業の際にも樹液が出ていると事前に処理する必要が出てきます。そうならないためにも、樹液の状態を購入前に確認しておきましょう。
反りや曲りがないかチェック
ちょっと見ただけではわかりずらいですが、SPF材には反りや曲りを生じているものがあります。購入の際には、平らな場所において反りや曲りがないかをチェックしておきましょう。
水平な場所において、SPF材の端を押してもカタカタしなければ大丈夫です。
SPF材の購入方法
ホームセンターで購入
近所にある大手ホームセンターなどSPF材を取り扱っているところは多くあります。もちろん木材の専門店などで購入することできるでしょう。
ホームセンターなどのお店で購入する場合は、SPF材の状態の良い悪いが、実際に自分の目で確認できます。反りや曲りなどもしっかりとチェックできるのから安心できて良いですね。
通販で購入
自宅の近くに大手ホームセンターなどがない場合は、通販での購入がおすすめです。Amazonや楽天市場など大手通販サイトでも購入することができます。また、ホームセンターのネットショップなどでも販売されています。
SPF材の耐久性をアップする防腐塗装
SPF材は、室内用のアイテムを作る場合は腐食の心配がほとんどないでしょう。でも、屋外のアイテムを作る場合は、耐水性が低いので腐食しやすいといえます。その腐食をできるだけ抑えるためには、SPF材に防腐塗装をしておくことがおすすめです。
より耐久性を高めたいという方は、防腐剤加工が施されたSPF材を使うと安心です。ちゃんとした防腐加工を施し、環境面でも気をつけておけばSPF材を屋外で使っても長持ちさせることができるでしょう。
まとめ
海外のおしゃれな建物で良く使われる2×4工法。その工法で良く使われているのがSPF材です。SPF材は安価で、扱いやすく軽量だからDIYに最適。木材の加工は手間がかかって大変と言うイメージが変わってしまいます。
ただし、耐水性が低いので屋外での使用には、しっかりとした防腐剤塗装や防腐花王が施された材料を使うようにしましょう。