ウッドデッキ素材の種類
ウッドデッキの素材としては、自然木材と人工木材があります。自然木材にはソフト木材とハード木材があります。どちらも自然木材ですが、言葉通り柔らかい木材と硬い木材です。人工木材は、樹脂木や再生木と呼ばれ、樹脂と木粉を混ぜて押し出し成型した部材のことです。専用の金具で簡単に固定するようになっており、メンテナンスの必要がありません。
ウッドデッキの使用例
すっきりしたウッドデッキの施工例。このウッドデッキは、樹脂木ウッドデッキです。メンテナンス(手入れ)の必要のないキットです。天然木を使うより寿命が数段伸びました。費用を抑える為、diyで作ることが出来ます。
段差を利用して木目方向を意識したウッドデッキです。勿論樹脂木ウッドデッキより寿命は短いですが、天然木の美しさはさすがです。キットでも手に入れることが出来て、diyにも最適です。
自然木材(ソフト木材)の特徴と種類
ソフト木材は、加工しやすい木材です。ホームセンターなどで購入できるSPF,ベルダデッキ、レッドシダーなどです。耐久性におとり、防腐剤などを塗布してウッドデッキとして使っても、寿命は3年程度と言われています。ただし、手入れをこまめにやれば、6年程持つ例もあります。diyの初心者の練習にはいい教材です。天然木独特の風合いがあります。
ウッドデッキを使用したオシャレな玄関です。この画像は天然木ウッドデッキですが、形状的には樹脂木ウッドデッキでも似合いそうです。
屋根付きのウッドデッキです。風雨にさらされることがないので、手入れもそれほどしなくて済みます。天然木でも寿命はかなり長くなります。雨の日でも、ウッドデッキで楽しむことが出来ます。
自然木材(ハード木材)の特徴と種類
ハード木材は、硬く加工しにくい材質ですが、耐久性はかなり高いです。加工の難しさはプロの大工泣かせです。重量もかなり重いので、運び込みなどは注意してください。素材としてはサイプレス、イタウバ、ウリンなどがあります。ウッドデッキとしての寿命は、15年程度と言われています。天然木の風合いが魅力です。
天然木材のウッドデッキ
天然木の木目が綺麗です。天然木のウッドデッキのデメリットといわれている寿命による作り替えは、部分的にも行えますが、ほぼ全体に、ほぼ悪くなりますので(底辺の方が損傷が激しい)、費用もかさみます。
防腐剤またはニスなどのが効いていない状態の天然木ウッドデッキ。木材の状態はいいので、防腐剤を塗布すれば、状態が生き返ります。また寿命が延びます。
樹脂木ウッドデッキ材の特徴
最大の特徴は耐久性が高く、半永久的にメンテナンス(手入れ)が必要ないということです。面倒な塗装や防食処理の必要もありません。専属の金具で簡単に設置できます。加工も比較的簡単で、床材、根太材、角材、フェンス材が用意されており、素人でも問題なく設置できます。色や風合いも何種類かあり、その中から選べます。
レイアウト次第では、出来上がると何となく木の質感が感じられる樹脂木ウッドデッキです。貼り方方向でかなり工夫できます。この程度なら初心者でもdiyでも出来そうです。
天然木と樹脂木ウッドデッキの費用比較
床材としての比較としては、ソフト材では、6,000円/㎡、ハード材(ウリン材)では、15,000円/㎡、よってハード材の方が費用としては2.5倍高いですが、寿命が5倍以上ですから、ハード材の方がかなり割安となります。樹脂木では7,400円/㎡となっております。個々では床材だけの比較ですが、他の部材はこれほど安価ではありません。いずれにしても樹脂木ウッドデッキが、メンテナンス(手入れ)を考えるとかなり全体の費用としては割安になっております。
木目の綺麗な天然木のウッドデッキです。新しいうちは、本当にきれいなウッドデッキですが、経年変化とともに、腐食したり、色合いが落ちてきます。かなりの手入れが必要です。手入れ次第で寿命が変わってきます。
綺麗な樹脂木ウッドです。寿命は半永久的と言われています。販売開始から10-12年ですが、まだ腐食したという報告はありません。最大のメリットはメンテナンス(手入れ)が必要ないということです。
樹脂木ウッドデッキのメーカー
現在国内で、樹脂木ウッドデッキのメーカーは、YKKAP,リクシル(トステム)、三協アルミです。他にも四国化成やタカショーなどがありますが、この部門には力が入っていないようです。その他安価な中国製品もありますが、品質的には、評価できません。実際使われる場合には、上記の3大メーカーから選ばれることをお勧めします。
子どもが喜ぶ砂場をウッドデッキの中に取り入れました。なかなかのいいアイディアで、子供も大喜びです。共和成産株式会社の製品です。ただし、夏場の炎天下では、子供さんに対して、樹脂木ウッドデッキのデメリットである高温になりやすいということに注意してください。
自然木のウッドデッキもペンキを塗れば色は選べますが、樹脂木ウッドデッキは、何色か用意されていますので、ベージュ色もかなり綺麗です。これはYKKapのリウッド200というシリーズです。キットとして用意されています。
樹脂木ウッドデッキのメリット
ウッドデッキに樹脂木を使うメリットとしては、メンテナンス(手入れ)が必要ないということです。加工も比較的簡単で、設置時間も短縮できます。白アリの心配はほぼありませんし、湿気を吸わないので、腐るということがありません。ささくれなどがなく、人体を傷つけません。色落ちや変形がほとんどありません。汚れを落とす程度の手入れで十分です。
水に強い樹脂木ウッドデッキのメリットを生かして、プールサイドに設置しても腐食の心配はありません。日本ではプール付きの住宅はあまりありませんが、今後増えるとすれば、樹脂木ウッドデッキの使用例が増えるでしょう。
キットになっている代表的なフェンス付きウッドデッキです。勿論樹脂木ウッドデッキです。三協アルミの製品です。
樹脂木ウッドデッキのデメリット
デメリットは材料費が比較的高いことです。現在では樹脂木ウッドデッキ材も安くなっており、以前の様な高価なことはなくなりました。夏の炎天下では蓄熱してかなり高温になります。素足で歩くのは注意する必要があります。雨などでぬれると滑りやすくなることがあります。当たり前のことですが、天然木のぬくもり、質感はありません。
夏場の直射日光による蓄熱性はデメリットと言われている樹脂木ウッドデッキですが、それを凌ぐメリットがメンテナンスフリー、つまり手入れ要らずです。
黒を強調した樹脂木ウッドデッキです。真ん中に飛び出した木がアクセントになっています。これは、三協アルミの製品です。雨で滑りやすいというデメリットは、滑りにくい素材がありますので解決されます。
樹脂木ウッドデッキのメンテナンス(お手入れ方法)
基本的にはメンテナンスはなしで、大丈夫ですが、黒カビが発生することがあります。その時は、カビ除去剤などでデッキブラシや雑巾などで洗ってください。発売されて10-12年以上経ちますが、まだ腐食した例はありません。汚れた場合は、雑巾などで拭いてください。その他の手入れ方法は必要ありません。
画像は天然木のウッドデッキが経時変化で損傷して、直さなくてはならない状況です。これが天然木のウッドデッキのデメリットと言われている点です。寿命はいかに手入れするかによって決まります。樹脂木ウッドデッキではこのような腐食はありません。手入れ不要です。
樹脂木ウッドデッキは、発売から10-12年程度ですが、今のところメンテナンスは不要です。何年経っても、同じ状態です。汚れたところを拭き取ればいいだけです。どこまで寿命が延びるのか楽しみです。
樹脂木ウッドデッキ各メーカー別工事費比較ランキング
サイズは3.6mx1.8mのウッドデッキを対象にしました。デッキフェンス、ステップは別途オプションです。 一位:YKKap リウッドデッキ200 ¥180,524円(材料費込み)です。二位:三協アルミ ひとと木 ¥207,240(材料費込み)です。三位:リクシル 樹ら楽ステージ ¥207,879(材料費込み)です。 ※価格は2017.1.現在
綺麗な樹脂木ウッドデッキです。こんなウッドデッキの似合う家に住みたいですね(笑)。樹脂木ウッドデッキのデメリットと言われている夏場の炎天下で熱くなってしまう問題も、大型のパラソルなどで遮光すれば快適です。
この画像は、ペットと暮らす為、ウッドデッキを樹脂木で作りました。夏場の熱い時はさすがにくつろげませんが、いつもウッドデッキの上で、ペットがくつろいでいるようです。
樹脂木ウッドデッキはキットで購入できます
樹脂木ウッドデッキは、複雑なものでなければ、一式揃ったキットで買えます。必要な金具等も揃っていますので、非常に便利です。かなり細かいネジなど含まれていますので、無くさないように十分管理してください。メーカーに足りないといったクレームが多いらしく、失くさなければ、十分足りるということですので、注意してください。
設置するのにかかる時間
設置には基礎を含めると、結構かかります。下の代表的なウッドデッキで大体4日程かかります。材料費だけでなく、人件費の費用もかなりかかります。
代表的で、一番単純なキットですが、基礎の高さをそろえることと、デッキ板の貼り方に注意することがポイントです。
典型的なキットです。一番単純なキットですから、初めてdiyで樹脂木ウッドデッキを設置する人には、いいキットです。費用も比較的お手頃です。
樹脂木ウッドデッキを業者さんに頼む費用・評価
業者さんに頼む場合は、上記価格比較どおり価格的に一番安いYKKapが、一番売れているようです。理由は勿論、費用が一番安いからということです。もしdiyでご自分がやられる場合は、材料費だけですから、かなり安く出来ます。デッキ材、側面、正面の幕板が樹脂木材で、束柱、根がらみ、筋交いがアルミ製です。
こんな綺麗なウッドデッキが手入れなしで、変わらない美しさを保てるのは、樹脂木ウッドデッキが誇る最大のメリットです。夏場の蓄熱性が高く熱くなるデメリットは、天幕を張るなどすれば解消されます。夏場には、水を撒いたりするのもいい方法です。
樹脂木ウッドデッキのペットが遊べるスロープ付きのものです。樹脂木ウッドデッキのデメリットである夏場の蓄熱性に関しては、天幕で解消しています。ペットの熱中症も心配いりません。
樹脂木ウッドデッキdiyの際に用意する物
用意するものは、次の通りです。・プラスドライバー・電動ドライバー・電動ドリル・ドリル刃(2.7mm,3mm,3.5mm,4.5mm,5mm,6mm,10mm)・電動コンクリートドリル・電動のこぎり・金ノコ・丸やすり・木槌・水平器・スパナ(M6用10mm)・スペーサー(目地調整用) 金ノコの刃は、アルミを切る刃と、樹脂木を切る刃を用意してください。樹脂木を切る刃は歯の数の少ないチップソーを使ってください。
電動ドリルなどの電動ツールは、最近では、充電機能やいろいろな種類の電動ツールが出ており、diyには心強い限りです。費用や機能など色々ありますので、見るだけでも楽しいです。
樹脂木ウッドデッキのdiy方法
基礎石を設置します。基礎石の位置は各メーカーによって決まっています。水平と高さを確認します。束柱を垂直にたて、大引きという土台を組み立てます。同時に根がらみも取り付けます。筋交いも取り付けた後、束柱と基礎を固定します。次にデッキ材を取り付け始める側面幕板を取り付けます。デッキ材には直接ネジを打ち込まず、専用の金具を取り付けてそこにデッキ材をはめ込んでいきます。正面の幕板を取り付けて、最後に側面幕板をつけて、コーナーキャプをつけて完成です。
樹脂木ウッドデッキdiyの注意点
基礎石の高さと各々の水平が重要です。必ずチェックしてください。また基礎石の下処理をしてください。束柱と大引き、根がらみ、筋交いも付けた状態で束柱と基礎石を固定してください。デッキ材は必ず端から取り付けていきます。途中から取り付けることは出来ません。穴あけや加工もある場合もありますが、適当につけると後で取り返しが利かないので、仮置きなどして、従分注意しながら取り付けてください。
ウッドデッキを上手く作るコツは、基礎の高さをそろえることが一番重要です。そして、制作順序に沿って作ることが、肝心です。
最後にデッキ材を貼ります。メーカーによっては取り付け方が違いますが、マニュアルに沿って施工してください。画像はYKKapのデッキ材で、金具の上を滑らせるだけで、綺麗にセットされます。
樹脂木ウッドデッキをdiyしよう!
樹脂木ウッドデッキの魅力が理解いただけましたか?樹脂木ウッドデッキの一つのデメリットである費用がかさむ点は、キットや材料を買って、diyしましょう。それなら費用も安く抑えられ、手入れ不要の素晴らしいウッドデッキが手に入れられます。
とても木に見えませんが、人工木です。一般的に、この様な色が用意されています。