はじめに
ハリネズミをペットにしよう!
ハリネズミは愛くるしい見た目から近年、「ペットとして飼いたい」と人気がある動物として注目を集めています。おすすめの種類や実際の飼育は難しいのかと言った難易度など気になるポイントを解説します。しっかりと注意点を把握して飼えると判断したときはぜひ家族の一員に迎えてあげましょう!
ハリネズミの値段や寿命を解説!
ハリネズミはペットとして少しづつ人気が出てきていますが、まだ犬や猫のようにペットショップで生体が出回るには至りません。ハリネズミ生体の値段や寿命を解説します。ペットとして飼育される種類や人気のカラーも紹介しますので、気になるハリネズミのタイプを探してみましょう!
ペットとしての飼い方から注意点も!
ハリネズミはまだまだペットとして定着していないため、「本当に自分が飼えるのか?」と不安になります。事前にペットとしての飼い方や飼い主として知っておくべき注意点も解説しますので、ハリネズミを安心して家族に迎え入れられる状態を作ってから実際に生体を購入しましょう!
ハリネズミとは?
ハリネズミ科
ハリネズミはハリネズミ科ハリネズミ亜科に分類される動物です。針のないジムヌラ亜科も同じ科に分類されていますが、一般的にハリネズミと言ったら背中に針毛を背負った種類がハリネズミとして認識されています。生体環境によって指の数などが異なり、種類が分類されている動物です。
世界中に分布している
ハリネズミはヨーロッパやアフリカをはじめ世界中に分布している動物です。自然分布していなかったニュージーランドや日本へはペットとして持ち込まれた個体が飼い切れなくなった飼い主が遺棄したことなどで繁殖する外来種として生息しているのが確認されています。
ネズミと名前に付くが
ハリネズミは野生環境ではミミズなどを食べたり、地面に巣穴を掘ったりと和名にネズミと付いているが生態はモグラに近い種類の生き物として分類されています。英語では(Hedgehog)と呼ばれ直訳すると生垣の豚となります。いずれも見た目や生態の特徴から呼び名が付けられています。
ペットよりも食用にされてきた歴史が
ハリネズミがペットとして飼育されるようになったのは近年のことで長らくは食材として文化に取り入れられてきました。日本人には馴染みがありませんが、アフリカでのヤマアラシ狩りや食虫文化など異なる文化では食用になってきたと認識してもらえればわかりやすいかもしれません。
ハリネズミは飼いやすい?
ペットとして飼いやすい動物かチェック!
ハリネズミは犬や猫などと違ってまだまだペットとして飼育することが定着していません。そのため飼いやすいのかどうかわからないまま飼育してしまうとミスマッチが起こります。気になる鳴き声や臭いなど事前に飼いやすい動物か知ってからペットにするか考えましょう。
ハリネズミの鳴き声
集合住宅などでは鳴き声の大きさは飼いやすいかどうかの1つの基準になります。ハリネズミは基本的にはあまり鳴かない動物です。動画でも紹介していますが、恐怖を感じたり不快な感情を表すために鳴き声をあげますが、あまり大きな声で鳴くことはありませんので飼いやすい動物と言えます。
ハリネズミの臭い
ハリネズミには体臭はありません。他のペットよりも臭いが少なく飼いやすい動物と言えます。ハリネズミは排泄頻度が多く、臭いの原因は糞尿の掃除ができていないことです。これは飼い主がこまめにケージを掃除して清潔な環境を整えることで予防できます。病気の予防にもつながります。
ハリネズミは臆病
ハリネズミは生体にもよりますが基本的には臆病で警戒心が強い動物です。これは他のペットにも言えることですが、家に迎え入れてすぐになつくわけではありませんので、時間を掛けて少しづつ慣らして行くようにすることでなつきやすくなります。過剰なスキンシップはストレスになりますので気をつけましょう。
ハリネズミの値段は?
値段・相場を知ろう!
ケージで飼育するウサギやハムスターは定番のペットとして店頭に価格が明示され大体の値段や相場を知ることができます。ハリネズミはそもそも出回っている個体数が少ないため値段や相場はあまり知られていません。ここではハリネズミの値段や相場を紹介します。
ペットとしての値段・相場
ハリネズミのペットとしての値段・相場は10000円から50000円ほどと大きな幅があります。これは色や月齢・販売店によって変化します。あまりに安すぎる個体は生育環境をよく確認してから購入を検討しましょう。しっかりと値段に意味を感じられるかが重要です。
生産国や色によって変わる
ハリネズミのブリーダーは国内にはまだ少なく、国外ブリーダーから輸入して日本で育ててから販売している場合が多くあります。また人気の色か希少な色かと言うことでも販売される値段に幅がありますので、できれば実際に店頭で見比べてから購入するようにしてください。
ハリネズミの寿命
寿命の目安
ハリネズミの平均寿命も一般的にはあまり知られていません。ここではハリネズミの寿命を野生と飼育環境に分けて解説します。寿命はハリネズミの生体や飼育環境でも大きく左右されますので、ハリネズミにとってストレスの少ない過ごしやすい環境を整えてあげましょう。
野生環境での寿命
ハリネズミの野生環境下での寿命は2年から5年と言われています。中間値を取ると3年程度となります。これは野良猫などの寿命と近く、食糧の確保や成体になることが難しいことに起因しており、ハリネズミの寿命の短さにつながっています。野生環境では病気になったら死に直結することも寿命が短い原因です。
ペットとして飼育したときの寿命
ペットして適切に飼育したハリネズミは8年から10年程度と言われています。普段から行動や見た目で判断できる健康状態をよく確認してあげるようにしましょう。臆病な動物でもありますので、必要以上にストレスを与えないことが寿命を伸ばすことにもつながります。
ハリネズミの健康チェック
生体選びが第一歩
元気なハリネズミの生体を探すことが飼育するときの第一歩となります。適切な飼い方をしてもペットショップで丁寧に育てられていなければ病弱なまま成長していきます。ここでは健康なハリネズミを見分けるコツを解説します。元気な生体選びに役立ててください。
ペットショップに行く時間帯
ハリネズミは夜行性のため昼にペットショップに行っても眠っていることが多く、一見しただけでは元気な生体かわかりません。実際に動いているところを見てハリネズミを選ぶ方が失敗がありませんので、ハリネズミを扱っているペットショップを見つけたら夕方以降に訪れてみましょう。
ペットショップでの選び方
実際にペットショップに訪れたら食欲はあるか元気に動いているかはもちろんのこと毛艶やお尻周りは綺麗かを確認しましょう。ケージに排泄物がある場合は下痢をしていないかなどもチェックポイントになります。抱かせてもらえるショップであればずっしりとしているかも確認しておきましょう。
ハリネズミ飼育におすすめの種類
ペットとして飼える種類は限られる
ハリネズミは特定外来種として飼育できる種類が限られています。ポピュラーな品種と飼育するのが禁止されている品種の一部を紹介します。逆に言うと希少だからと持ちかけられても飼育しても大丈夫な品種か見極められる知識が飼い主に求められると言うことになります。
おすすめの種類はヨツユビハリネズミ
ヨツユビハリネズミは特定外来種として指定されていませんので、飼育するのに制約はありません。名前の通り指が4本しかないのが特徴です。多くの場合ペットショップの店頭に並んでいるのがヨツユビハリネズミとなり、ピグミーヘッジホッグとして販売されてることが多くあります。
他の種類は飼育禁止
ヨーロッパハリネズミやミミナガハリネズミなどハリネズミには他の種類があります。どちらとも特定外来種に指定されているため、法律上飼育はできません。通常出回ることはありえませんが、飼育するときは必ず品種の確認をしてから購入しましょう。
ハリネズミ人気のカラー
おすすめカラーを紹介!
ハリネズミはピグミーヘッジホッグでも針や目の色でたくさんのバリエーションがあります。ここでは人気のカラーを紹介しますので、気になるハリネズミの色を探してみてください。生体によって差がありますので大まかな傾向として考えてください。
おすすめ1:ブラウン
ハリネズミおすすめカラー1種類目はブラウンです。ブラウンのハリネズミは白い針にブラウンの毛色をしています。ピンク色の顔まわりがキュートで人気のカラーとなっています。個体によっては目の周りが茶色く縁取られているものもいます。
おすすめ2:ソルトアンドペッパー
ハリネズミおすすめカラー2種類目はソルトアンドペッパーです。ソルトアンドペッパーはハリネズミのスタンダードなカラーとして人気です。白い針に黒い毛色顔まわりと目の色は黒い個体が多くなります。
おすすめ3:シナモン
ハリネズミおすすめカラー3種類目はシナモンです。シナモンは白い針に明るめの茶色の毛色となります。顔まわりは茶色がかったピンク色に黒目が特徴的なカラーです。
おすすめ4:アルビノ
ハリネズミおすすめカラー4種類目はアルビノです。アルビノは白い針と白い毛色顔まわりと鼻がピンク色で赤い目が特徴的です。アルビノの個体数は少ないため、高価になる傾向があります。
他にもたくさん
紹介したのは人気のカラーばかりです。他にもアプリコットやパイドなどたくさんのカラーバリエーションがあります。お気に入りのハリネズミを実際に探してみましょう!
ハリネズミ飼育するのに必要なもの
必要なものを揃えよう!
ハリネズミを飼育するのに必要なものはたくさんあります。何が必要なのかと必要なものの選び方をそれぞれに分けて解説します。ペットショップで購入する時の参考にしてください。ハリネズミは神経質な性格なので飼育道具を頻繁に変えるとストレスになるおそれがあります。
必要なもの1:ケージ
必要なもの1つめはケージです。ケージはプラスチック製から金属製までたくさんありますが、大きさの目安はハリネズミの体長の2×4倍の床面積を基準に購入しましょう。小さいケージはストレスの原因となります。
必要なもの2:床材
必要なもの2つ目は床材です。さまざまな種類の床材がありますが、主なものとしては牧草や新聞紙・犬のトイレにしくペットシーツなども床材として使えます。それぞれにメリットデメリットがありますのでペットシーツと牧草やウッドチップを組み合わせて最適な環境を整えてあげましょう。
必要なもの3:ヒーター
必要なもの3つ目はヒーターです。ハリネズミは適性な温度幅24度から28度となっており温度の上げすぎも下げ過ぎもストレスの原因です。ヒーターと合わせてケージ内の温度を把握できるように温度計の設置も忘れずにしましょう。
必要なもの4:小屋
必要なもの4つめは小屋です。ハリネズミは暗くて狭い場所を好みますので寝床やリラックスできる場所として小屋や巣箱は必要なものとなります。プラスチックから木製・陶器のものなど素材から形までたくさんのバリエーションがありますので、ハリネズミが喜びそうな小屋を用意してあげましょう。
必要なもの5:回し車
必要なもの5つ目は回し車です。野生のハリネズミはエサを探すために1日5キロ動き回ると言われています。狭いケージでの飼育環境ではあっという間に運動不足になり、ストレスや病気の原因につながります。ケージにもよりますがなるべく大きな回し車を準備しましょう。
必要なもの6:エサ入れ
必要なもの6つ目はエサ入れです。ハリネズミのエサ入れには浅く、小さめのものが向いています。深いと前足を掛けて丸ごとこぼしてしまうことにもつながります。人間用のお皿でも構いませんが、いくつか使い比べてベストのものを選びましょう。
ハリネズミの飼い方1:環境
飼いやすい環境を整えよう
ハリネズミをペットにするときはハリネズミの生態に基づいて常にストレスが掛からない環境を整えるようにしてあげましょう。温度管理や多頭飼いができるのかなどに分けて解説します。飼い主にとってもハリネズミにとっても飼いやすい環境を整えましょう。
飼育環境1:温度管理
ハリネズミは生きて行く上での適性温度の幅が狭く24度から28度の間となります。また多湿状態も苦手とするので40パーセント以下になるようにしてあげましょう。29度以上は夏眠、20度以下は冬眠すると言われていますので、1年を通して適温を保ってあげるように環境を整えましょう。
飼育環境2:多頭飼い
ハリネズミは基本的に単独で生活しています。そのためペットとして多頭飼いするときは1匹につき1つのケージを用意してあげるとストレスを軽減できます。オス同士を一緒のケージに入れると喧嘩してしまうこともあるので特に注意しましょう。
飼育環境3:トイレ掃除
基本的にトイレ掃除はこまめに行いましょう。こまめな掃除をすると臭いが少ない状態で飼育できます。1ヶ月に1度は床材を全て取り払ってケージを丸洗いにしてあげましょう。掃除するときに避難所として100均などで大きめのプラスチック容器を買っておくことをおすすめします。
ハリネズミの飼い方2:エサ
ハリネズミは雑食性
ハリネズミは雑食性の動物で野生環境下ではミミズやバッタなどの昆虫からキノコや植物の種などを食べています。ペットして飼育するときも必要な栄養素を満遍なく与えるようにエサのあげ方を工夫しましょう。主食としてのペットフードとおやつとして与えるのにおすすめのエサを紹介します。
ハリネズミフード
ハリネズミの日常的なエサとしてはハリネズミ用のペットフードを与えてあげましょう。専用フードであれば必要な栄養素を満遍なく含んでいますので心配が少なくて済みます。個体によって好き嫌いもありますので最初は少量タイプをいくつか試すように与えることがおすすめです。
おやつとして
主食となるペットフード以外にも副食として昆虫などを与えましょう。ペットショップでもよく販売されているのはミルワームやミミズ・こおろぎなどです。自宅で準備できるものとしてはゆで卵や鶏ササミをゆでたものをおすすめします。
ハリネズミの飼い方:注意点
注意点を知っておこう
ハリネズミの基本的な飼育方法を知った上で注意点も押さえておきましょう。人気になり普及しつつあるとは言ってもまだまだ犬や猫と比べると情報や病院も少ないので、家族として迎え入れる前に注意点を把握しておいてください。
注意点1:動物病院
ハリネズミを診察してくれる動物病院が身近にあるかを調べておきましょう。ネットで調べるよりも近くの動物病院に直接電話して調べる方が早く見つかります。必ず飼育する前に病院を見つけておくことが飼いやすい環境を整える近道となります。
注意点2:夜行性
ハリネズミは夜行性なので人間に付き合わせて明るい時間帯から構うのはストレスをたくさん与えてしまいます。日中はあまり動かないものだと認識して飼育するようにしましょう。過剰なスキンシップもストレスの元です。少しずつ慣らして行きましょう。
注意点3:懐かない個体も
ハリネズミも動物とは言っても1匹1匹性格が異なります。ストレスを与えないように慣らしながら飼育しても残念ながら懐かない個体もいます。ブリーダーで交配されたハリネズミだとしても元々はペットではない動物なので懐かない可能性が高いと思って飼育し始めることが重要です。
まとめ
ハリネズミの飼い方を知ってペットにしよう
ハリネズミは愛くるしい見た目や様子から近年ペットとして人気がある動物です。おすすめの種類やハリネズミの値段・寿命を紹介しましたのでペットショップで元気な生体を探してみましょう。ハリネズミの飼い方やペットとして飼育するときに必要なもの・環境の整え方を解説しました。しっかりとチェックして飼育できそうだと判断したときには家族の一員として迎え入れましょう。ペットとして飼いやすいのか?と言う気になる注意点も紹介しましたので、事前に頭に入れておきましょう。
ペット飼育が気になる方はこちらもチェック!
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