日本の秋の風物詩!コスモスの特徴
繊細な花姿とは裏腹に丈夫な花
日本の秋の風物詩となっているコスモスは、キク科コスモス属の1年草で、学名はCosmos bipinnatusと表記します。原産国はメキシコで、明治時代の初めに日本に渡来してきました。ピンクや白に加えて、濃赤、黄色、オレンジ色が登場し、年々、品種改良され花色もカラフルになっています。
丈夫で育てやすい花
特徴は、繊細な花姿に似合わず、とても丈夫で育てやすいと言う点が大きな特徴です。日当たりと風通しの良い場所であれば、土質にこだわらずに育ちます。肥料も水も多く与える心配はなく、ガーデニング初心者でも種からでも簡単に発芽させることができますが、移植を嫌うので、直まきか、植え替えは苗が小さいうちに行いましょう。草丈は1m~2mもの大きさに生長します。花びらは主に一重咲きで、品種によっては稀に八重咲きのものもあります。前項であげた単色の他に、近年は複色やチョコレート色などの品種も増えました。
和名は「秋桜(あきざくら)」
品種によっては6月から開花しますが、コスモスの見ごろの時期は8月の下旬から11月上旬です。秋に咲く桜のような花だと言われたことから、和名は「秋桜」と書きます。正式には「あきざくら」と読みますが、「コスモス」と読むのが一般的となりました。その理由は昭和の歌謡曲の名曲にあがる「秋桜(さだまさし作詞作曲)]がリリースされたことで、曲の中で「秋桜:あきざくら」を「コスモス」と読んだことで、このように読むことが広まったそうです。
コスモスのポピュラーな花言葉
「乙女の真心」「謙虚」
「乙女の真心」そして「謙虚」という花言葉は、コスモスの代表的なポピュラーに紹介されている花言葉です。由来の根拠はわかりません。コスモスは次から次にと品種改良され、新しい種類が次々と生まれたので、楚々とした涼やかな見た目の印象から単純に付けられた言葉であろうと思われ、それが伝承されています。はっきりとした花言葉の由来の根拠は残念ながらわかりませんが、ただ秋になりコスモスの名所を訪ね、一面に咲くコスモスを観賞すると、こんな言葉の意味がわかる気がします。
全国のコスモスの名所
9月~11月になると、日本各地のコスモスの名所では、風に揺らぐ色とりどりの美しいたくさんのコスモスを観賞しに多く人が訪れます。北海道では8月上旬~10月中旬まで摩周湖斜里線の沿道の約3kmは「清里町コスモスロード」と呼ばれコスモスの名所で有名です。関東では10月上旬~11月上旬まで、神奈川県平塚市長瀞付近の「相模原河川敷」は、50万本のコスモスが見られます。長野県佐久の「佐久コスモス街道」、奈良の「斑鳩の里」など、名所はたくさん!ご紹介した名所は無料ですが、有料でとくと観賞できる名所もたくさんあります。
コスモスの花名が由来する花言葉
「調和」「平和」「美しさ」
コスモスという花名はギリシャ語の「Kosmos」という言葉に由来しています。「Kosmos」とは「調和」とか「秩序」とか「美しさ」という意味を表した言葉です。この言葉は「宇宙(Cosmos)」や「化粧品(Cosmetic)」の語源ともなった言語です。花名の由来からコスモスの花言葉には「調和」「平和」「美しさ」という言葉が付いています。
花の特徴が由来するという説もある
「調和」「秩序」「美しさ」というコスモスの花言葉は、コスモスの花の特徴から由来するという説もあります。放射状に整然と花開く花びらの、調和のとれている花姿から「調和」や「秩序」という言葉で象徴されるという説です。またピンク、白、赤、黄色、オレンジなど美しい色と完ぺきな花の形が「美しい」という言葉を象徴しているという説もあります。古代ギリシャでは「美というものは調和と秩序がもたらすもの」と考えられており、そのような意味で「調和」「秩序」「美しさ」という言葉に象徴される花としてコスモスは捉えられており、それが花言葉に由来していると言われます。
コスモスの色別の花言葉
白いコスモスの花言葉は「優美」「純潔」
コスモスは花色も多く、色別の印象から、色別に花言葉を持っています。白いコスモスの花言葉は、「優美」「純潔」です。由来は見た目の印象からだという説のほかに、白い花に共通する花言葉から、「優美」「純潔」という言葉で印象付けられています。
赤いコスモスの花言葉は「乙女の愛情」
赤いコスモスの花言葉は、「乙女の愛情」です。赤いコスモスの花言葉の由来は、コスモスの繊細な見た目の印象が若い女性にたとえられ、重ねて赤という色が情熱的な色の象徴であることから、「乙女の愛情」という言葉で印象付けられていると言われます。コスモス以外でも赤い花は、「愛情」にまつわる言葉で印象付けられる花言葉が多いです。
ピンクのコスモスは「乙女の純潔」
ピンクのコスモスの花言葉は「乙女の純潔」です。由来は見た目の印象から付けられたのではと言われ、由来の根拠は乏しいですが、ピンクという色が若々しさを象徴する色であり、ピンクのコスモスの見た目の印象が柔らかい優しい印象をであることで、このような言葉に印象付けられているのだと言われています。
黄色のコスモスは「野生の美しさ」
黄色のコスモスの花言葉は、「野生の美しさ」です。品種改良によって年々カラフルな花色が登場するので、色別の花言葉も新しく作られた言葉と思われて、黄色のコスモスの花言葉「野生の美しさ」の花言葉の由来は、残念ながら明らかな根拠はわかりません。ただ、野に咲き、風に吹かれる見た目の花姿の印象から付けられたのであろうという説があります。
コスモスの歴史が由来する花言葉1:芯の強さ
コスモスを日本にもたらしたのはイタリアの彫刻家
コスモスは明治時代に日本に渡来してきましたが、コスモスを日本にもたらしたのはイタリアの彫刻家でした。明治政府に招かれ来日した彼は、日本人女性と恋に落ち、彼女を故郷のイタリア・シチリア島に連れ帰り、絵画学校を開きました。彼女は校長として働く彼を、それはそれは献身的に支えたのだとか。控えめで真の強い女性であったと伝えられています。
歴史が由来する花言葉は「芯の強さ」
イタリア人の彼が日本にもたらしたコスモスの花は、見た目は繊細で頼りなさげですが、強風で倒されてもまた立ち直り、そして美しく花を咲かせます。日本にコスモスをもたらした彼の妻となった彼女の生き方に重なり合う意味から、コスモスは「芯の強さ」という花言葉が付いているそうです。
コスモスの歴史が由来する花言葉2:未知への探究
スペインに渡った歴史の花言葉は「未知への探究」
1789年、スペインの植物調査隊の一員が、メキシコで採取した種を母国に持ち帰り、マドリッド王立植物園に届けました。そこでその種から花が咲きました。その咲いた花はコスモスと名付けられ、これがコスモスが原産国のメキシコからスペイン経由して、ヨーロッパに広まったコスモスの歴史となります。こんな歴史が由来し、コスモスは「未知への探究」という花言葉も持ち合わせています。
ダリアも同じ探検隊に持ち帰られた種
ちなみに今月の当サイト「月曜連載・花と花言葉」でご紹介したダリアも、同じスペインの植物調査隊の隊員であった同じ人物によって、メキシコから一緒に持ち帰った種を、マドリッド王立植物園に同時期に届け、この種から花を咲かせものが、ダリアと名付けらたのです。コスモスとダリアは同じ時期に同じ人物によってスペインの同じ植物園で一緒咲いた花です。見ごろの時期もほぼ同じであるコスモスとダリアは、こんなつながりがありました。
コスモスの豆知識:キバナコスモス
コスモスの仲間のキバナコスモスとは
よく黄色のコスモスのことを「キバナコスモス」と呼ぶ人がいますが、花姿はコスモスと似ており、コスモスと同じキク科コスモス属の仲間ですが、本種は別のものです。学名はCosmos sulphureusと表記します。花色は黄色、オレンジ系の花が多いことでこのような花名が付けられています。和名は「黄花秋桜」と書きます。キバナコスモスは八重咲きの品種が中心で、コスモス同様にメキシコが原産ですが、日本には大正時代に渡来してきました。葉はコスモスの葉よりも幅が広く、切込みの入った葉の形が特徴です。
花言葉は「野性的な美しさ」「自然美」
キバナコスモスは、一度根付くとこぼれ種でもどんどん増えるのが特徴で、コスモスよりも花期も長く、夏から秋の終わりまで咲き続けます。ほっそりと繊細な印象のコスモスよりも野趣に富むことから、「野性的な美しさ」や「自然美」という花言葉が付いています。草丈はコスモスよりも短いので、鉢植えやプランターで楽しむにもおすすめです。
花言葉を知ってコスモスを観賞してみよう!
秋の風物詩コスモス。風にそよぐ姿をみると「乙女の真心」という言葉や、「乙女の愛情」「乙女の純潔」という花言葉はまさにぴったりなイメージです。花名の由来や、歴史を知ると、それに由来する花言葉も納得です。そろそろ蝉の声が鈴虫に変わる季節。花言葉を思い出して、コスモスの花をご観賞ください。
花言葉ついてもっと知りたい方はこちらもチェック!
当サイト暮らしーのでは、花言葉について他にもまとめています。「この花にはこんな花言葉があったのか」と花言葉を知ると、庭に咲いている花の観賞も、これまでより一層楽しく観賞できることでしょう。花言葉のついてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。

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