ナポレオン妃が愛したダリアの特徴
種類が豊富なのが特徴
花の形や色、大きさなどのバリエーションが豊かなダリア。種類のバリエーションの豊富さは、花の中でもトップクラスであり、たくさんの種類がある花であることが特徴の1つです。キク科テンジクボタン属の多年草の球根花で、学名はDahliaと表記します。花の色は白、黄色、ピンク、赤、オレンジなど。開花時期は7月~10月、夏から秋に見ごろを迎えます。
園芸花としても人気の花
大変育てやすく、花期も長いのが特徴のダリアは、園芸花の中でも人気の花です。花壇や寄せ植えにして楽しまれます。切り花にして楽しむ場合は、夏場は水揚げが悪いので、節のすぐ上でカットするようにして、切り口を新聞紙などで包んでしばらく水に浸けておくと、水揚げがよくなり、長く楽しめます。
ナポレオンの妻ジョセフィーヌ妃の愛した花
原産国はメキシコですが、ダリアは18世紀にメキシコからスペイン経由でフランスに持ち込まれ、ヨーロッパに渡って以降は、様々な品種が誕生しました。どの種類も魅力的で華やかな花姿が特徴であるダリアは「花の女王」とも呼ばれています。ヨーロッパではナポレオンの妻ジョセフィーヌ妃の愛した花としても有名です。
和名は天竺牡丹(てんじくぼたん)
ダリアの英名は学名と同じdahliaです。この名はスウェーデンの植物学者アンドレアス・ダール(Andreas Dahl)の名前から由来した名です。和名は天竺牡丹と呼ばれています。天竺(てんじく)とはインドことをさすのですが、原産地メキシコからではなく「異国から来た牡丹のような華麗な花」を意味する呼び名です。
ダリアのポジティブな花言葉と由来
「華麗」「気品」
ダリアを象徴する代表的な花言葉は「華麗」「気品」です。ダリアを印象付けるポジティブな花言葉です。ポジティブな花言葉の由来は、ダリアの見た目の印象から由来したものです。ダリアを見れば誰もが納得する、ダリアを代表する花言葉です。
「優雅」という花言葉で表現されることも!
「華麗」や「気品」というポジティブな花言葉は、ダリアの色艶やかな花色や、大輪を咲かせる優雅な花姿を表し、エレガントな女性に似合う花とも言われています。「気品」という花言葉は、立ち姿が高貴なイメージを与えることが由来した言葉です。「華麗」や「気品」という言葉の意味と同様に、「優雅」という花言葉で象徴されることもあります。ヨーロッパでバラと共に有名になったダリアは、美しく優雅な花の象徴とされています。
ダリアの花言葉に由来するその歴史とは
ナポレオン妃に愛されたダリア
原産国のメキシコからヨーロッパに渡来したダリアは、ナポレオンの1番目の妻であったジョセフィーヌ妃が愛した花だというのは有名な話です。ナポレオン妃のジョセフィーヌ妃が暮らすパリ郊外の城の庭園には、色鮮やかなダリアがいつも咲き誇っていました。最初の球根はナポレオン妃のジョセフィーヌ妃が自ら植えたとも伝えられています。彼女は王族や貴族の人々を、庭園に招き、自慢のダリアをしばしば披露しましたが、だれにも庭園内に咲いているダリアの球根を譲ろうとはせず、庭園内のダリアは門外不出の花とされていました。
球根を盗まれダリアへの興味が失せた妃
ジョセフィーヌ妃は珍しいダリアの品種を集めては、王族や貴族の人々に自慢していました。しかし「1輪譲ってほしい」と頼まれても、ジョセフィーヌ妃はけっして誰にも譲ろうとはしませんでした。ところがある時、事件が起こったのです。1人の貴族が、ジョセフィーヌ妃の庭園から球根を盗み出し、そして自分の庭でそのダリアを咲かせてしまったのです。それを知ったジョセフィーヌ妃は、一気にダリアに対して興味を失ってしまい、それ以後、自分の庭にダリアを植えることをやめてしまったという話がダリアの歴史に大きく残っているのです。
歴史が由来するダリアの花言葉
「移り気」
ナポレオン妃のジョセフィーヌ妃にこよなく愛されたことで、彼女の庭は自慢のダリアでいつも充ち溢れましたが、1本たりとも誰にも譲らなかったことに対して腹いせを受け、自慢のダリアの花を盗まれてしまい、門外不出であった花が、他の貴族の庭で咲いてしまった。そんなことで一気にダリアに対して興味をなくしてしまったというこの話が由来となり、「移り気」というネガティブにもとらえられる花言葉がダリアを印象付けています。ダリアに飽きてしまったナポレオン妃のジョセフィーヌ妃の気まぐれな気性が由来する、ネガティブなダリアの花言葉です。
「不安定」
華やかな見た目とは裏腹に、「不安定」というネガティブな花言葉も持つダリア。「不安定」というネガティブなダリアの花言葉の由来は、ダリアがフランスでは革命後の不安定な時代に流行したことが由来となり、「不安定」というネガティブな言葉で印象付けられています。
ヨーロッパが揺れ動く中で花咲くダリア!
時はナポレオン戦争とその終結後。王が絶対的権力を握っていた絶対君主制時代と、それまでの封建的体制が崩壊し、フランスが新たな近代国家体制を築こうと起こしたフランス革命に揺れ動く最中に、世の中の状況とは裏腹に、ダリアは優美な姿で咲いていたのです。そんな時代を反映して、ダリアは「不安定」というネガティブな花言葉も持ち合わせています。歴史を感じるダリアの1面です。
「発見の喜び」という花言葉も!
スペインの植物学者によって発見されたダリア
ダリアを印象付けるメジャーな花言葉ではありませんが、ダリアは「発見の喜び」などという花言葉も密かに持ち合わせています。この花言葉の由来は、スペインの植物調査隊が、メキシコでコスモスとともにダリアを発見したことに由来します。
スペインの植物園で開花したダリア
ダリアの密かな花言葉である「発見の喜び」の由来は、18世紀にスペインの植物調査隊の隊員の1人が、メキシコで採取した種子を、母国スペインのマドリッド王立植物園に送ったことから始まります。その種子はやがて、この植物園で花を咲かせました。そしてその花は「ダリア」と名付けられました。これはメキシコからダリアがヨーロッパに渡来した始まりとなる話です。この種子は現代のダリアの園芸品種の重要な祖先とされています。そんなことが由来し、「発見の喜び」という花言葉が付けられたのです。
ダリアの民間伝承
中国では吉祥の花とされている
ダリアは中国の絵画では「おめでたいこと」を表すときに描かれている花とされています。幸運がいつまでも続くことを意味する時に、ダリアを絵画の中に描いたと伝承されています。ダリアが照明道具に描かれると、「おめでたい光が照らされる」と中国では言われています。
原産国メキシコのアステカ民族の神聖な花
ダリアは、原産国のメキシコでは、16世紀の初めにメキシコ高原に一大帝国を築いていたアステカ民族の神聖な花とされています。スペインの植物調査隊がやってくる遥か昔から、メキシコの先住民のアステカ民族は、ダリアを薬草として栽培していました。効能は強壮作用があるとされていたようです。現在のメキシコ人のあり方の根源である民族のアステカ民族は、現在のメキシコ一帯を王国としていました。ちなみにダリアはメキシコの国花とされています。
花言葉を知ってダリアを観賞しよう!
色の種類も、形も、大きさもバリエーション豊かなダリアは、花が咲いている期間も長く、とても丈夫なので、花壇や鉢植えなど、園芸花としておすすめの花です。複数の種類のダリアを混ぜるように植えると、花壇や鉢植えを賑やかに明るく飾ることができます。「華麗」や「気品」というダリアの花言葉は、ダリアを観賞すると一目瞭然の花言葉。ダリアの歴史や文化を知るとネガティブに捉われるダリアの花言葉の意味も納得できます。花言葉を知って華やかで美しいダリアをご観賞ください。
花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェック!
当サイト「暮らしーの」では、月曜日に連載して数々の花の花言葉をまとめています。思いもよらぬその花の誕生説など、季節を追いながら、その季節を飾ってくれる花の花言葉を解説しています。花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。

【連載】能楽の演目にもなったオミナエシの花言葉を解説!
誕生説は日本の能楽の演目の中でも演じられているオミナエシ。月曜連載、花と花言葉。今週は和名の由来が花言葉となるオミナエシの花言葉を解説してい...

【連載】泥から生まれても美しく咲くハスの花言葉を解説!
仏教では穢れのない菩薩の心の象徴とされているハス。「ハスは泥より出でて泥に染まらず」と言われ、仏教では神聖な花と位置づけられています。月曜連...

【連載】怒った姿が花言葉に由来するホウセンカの花言葉を解説!
鳳凰の羽ばたく姿に似ていることで「鳳仙花」と書くホウセンカ。月曜連載、花と花言葉。今週はちょっと触っただけでも怒ったような性質を持つホウセン...