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【連載】ツーリングでコーヒーをいただく!場所や沸かすセットは?

コーヒーを飲みながら一人景色を噛みしめる…ツーリングライダーにコーヒー好きは多いといわれていますが、コーヒーとツーリングには楽しみ方に共通点があるのでは?ツーリング先でコーヒーを淹れるための道具セットや、お湯を沸かせる場所についても記します。
2020年8月28日
hosokawa_taka
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ツーリングでコーヒーをいただく!はじめに

父は砂糖とミルクたっぷり、母はアレンジなしで淹れたブラック、妻はあっさり目のブラック…私の周りはコーヒー好きばかりです。残念なのは、いつも私がコーヒーを淹れる役になっていること。台所でコーヒーを淹れている私の横で小学生1年の息子が「いいにおいやなぁ」と背伸びしながら覗き込みます。息子が自分でお湯を沸かすようになったら、コーヒーを淹れる役を譲ろう…。どうも!暮らし~のでライターをしておりますhosokawa_takaです。

コーヒーの道具やお湯を沸かせる場所は?

そんなことを考えていると、中学生時代の食事調査を思い出しました。保健の先生のコメントは「コーヒーは刺激物なので控えましょう」とのこと。小学生時代からコーヒーを飲んできた私っていったい…。では本題!ここではツーリングとコーヒーについて語ります。ツーリング先でコーヒーを淹れるための道具や適している場所についても述べますね。なお、この記事は2020年8月19日現在の私の心境をもとに作成しますことをご了承ください。

ツーリングでコーヒーをいただく!セット

ツーリング先でコーヒーを淹れるために必要な道具セットは①コーヒーを淹れるための器具②カップ③ケトル④バーナー&燃料⑤ゴミ袋⑥布巾、この6つです。私はアウトドア用のケトルを持っていませんので、小さいクッカーで代用しています。アウトドア用はコンパクトに収納できますし、走行中の振動を気にしなくていいですね。コーヒーや水を持ち運ぶための密閉容器やボトルも準備しましょう。

家庭用のコーヒーセットを使うのもあり!

コーヒー本来の味わいを楽しみたいなら、家庭で使っているコーヒーセットをバイクに積載するのもありです。アウトドア用は持ち運びしやすいのがメリットですが、コーヒーのおいしさを引き出すには力不足。キャンプツーリングではアウトドア用の道具が便利ですが、コーヒーを楽しむためだけのツーリングなら家庭用でもバイクに積載できます。陶磁器のコーヒー器具やカップを破損させないように走行すると安全運転にもつながります。

ツーリングでコーヒーをいただく!器具

私は家庭で使っている道具を流用する派です。使い慣れた道具のほうがコーヒーをおいしく淹れられますし、体調に合わせて風味をアレンジするのにも使い勝手がいいですね。ちなみに、ツーリングなどのアウトドアでは少し濃い目に淹れると味がぼやけません。コーヒーの分量は20%増し程度がおすすめです。

ペーパードリップ

左:カリタ101
右:ハリオ01

私が使っているコーヒードリッパーはカリタ製です。抽出穴が大きく、スムーズにお湯が流れるタイプのドリッパー。コーヒーの雑味が出にくいので、ペーパードリップ初心者さんにもおすすめです。スムーズで華やかなコーヒーを飲みたいときはハリオの円錐形を使います。ペーパードリップは洗いやすいものの、ツーリングではかさばるのが難点です。

ベトナムコーヒーフィルター


ベトナムコーヒーフィルター

ベトナムコーヒーフィルターもツーリングで使います。アルミ製で軽く、持ち運びがしやすいのでツーリング向きです。本場流にコンデンスミルクをカップに1/10ほど入れてから抽出するのもありですが、氷をたくさん入れてアイスでいただいてもおいしいですね(氷はコンビニでアイスコーヒー用を購入できます)。洗いにくいのでツーリングでの使用頻度は少なめです。

ツーリングでコーヒーをいただく!バーナー

フェザーストーブ/コールマン

コーヒーを淹れるのにお湯を沸かすバーナーは必需品!しかし、お湯を沸かすためだけに火力が強いバーナーはオーバースペックです。私がキャンプツーリングで愛用しているコールマンのガソリンストーブは、お湯を沸かすためだけに使うには重くてかさ張ります。

ジュニアコンパクトバーナー/イワタニ

ジュニアコンパクトバーナー/イワタニ

お湯を沸かすだけならイワタニのジュニアコンパクトバーナーを使います。軽量でコンパクトに収納できるからです。しかし、真冬にアツアツのコーヒーを楽しみたいツーリングには不向き。CB缶は気温が下がると火力が安定しません。真冬はCB缶を手で温めてから着火しています。イワタニのジュニアコンパクトバーナーは荷物を軽量化したい狭路巡りキャンプツーリングでも便利です。

自作アルコールストーブと100均五徳

先日家族で100均ショップへ行くとアルコールストーブ用の五徳を見つけました。もう、使いたくてうずうずしています。アルコールストーブは外気にさらされた状態で液体燃料を扱う難しさがあるものの、もっとも軽量でコンパクトなバーナー。不注意で倒しても燃料がこぼれにくいクローズタイプを五徳のサイズに合わせて試作中です。

ツーリングでコーヒーをいただく!お手軽セット

レギュラーコーヒーでないとコーヒーツーリングは成立しないのか?答えはノーだと思っています。さんざんコーヒーをおいしく飲むための道具について語りながらも、私はインスタントコーヒーも好きです。小さな密閉容器にインスタントコーヒーを入れてシートバッグへパッキングしていますが、スティックタイプも便利ですね。

インスタントコーヒーで荷物を減らす

インスタントコーヒーに切り替えると、道具のセットは大幅にコンパクト化できます。私が使っているセットはシェラカップとバーナーの2つだけ。汚れたシェラカップはバンダナで拭います。ティースプーンはジュニアコンパクトバーナーのケースに入れっぱなしです。

レギュラーコーヒーはゴミが面倒

Photo byfreestocks-photos

インスタントコーヒーはゴミが出ないのもメリットです。レギュラーコーヒーを入れると出涸らしや使ったペーパーがゴミになります。コーヒーを飲むのが目的の日帰りツーリングならゴミが出ても気になりませんが、キャンプツーリングの途中で楽しむコーヒータイムでは捨て場がありません。コーヒーの出涸らしは嫌なにおいを出さないものの、ゴミを持ち運ぶのは面倒です。

ツーリングでコーヒーをいただく!場所

コーヒーを楽しむためのツーリングで景色に妥協するのはNGです。コーヒーを飲む場所は「なぜツーリング先でコーヒーを淹れるのか?」に関わる重要なポイントだからです。場所によってはお湯を沸かすための火器を使えない場所もありますので、周囲をよく確認して場所を選びましょう。

ひとり景色を噛みしめながら…

私は目立つ場所でコーヒーを淹れません。一人で景色を噛みしめられる場所を選んでいます。目立つ場所でコーヒーを飲むのは気恥ずかしいですし、これ見よがしな空気を漂わせられるほど私はかっこよくないからです。私が俳優の岡田准一さん並みにかっこよかったら…いやいや、他の観光客への配慮は忘れてはいけません。

奈良県民の海への憧れ

海への憧れを隠し切れない私は奈良県民。砂浜や防波堤でコーヒーを飲むのも好きです。太陽の角度が変わると海面の色味も変わりますので、時間をたっぷり使いたいコーヒーツーリングで訪れています。砂浜は燃え移りやすいものが少ないのもメリットですが、キャンプ禁止の砂浜でお湯を沸かすのはNGです。

ツーリングでコーヒーをいただく!口実

バイクは始めやすいのに続けにくい趣味です。バイクに乗る口実としてツーリングに興味をもち、野宿やキャンプにどっぷりつかってしまったバイク乗りがここに一人…。コーヒーツーリングはバイクに乗るための口実として成立しやすく、キャンプツーリングへの入り口にもなります。

名水巡りツーリングでコーヒーを

数年に1度くらいのペースでマスツーリングに誘ってくれる高校時代の同級生は、かつて名水巡りをツーリングのテーマにしていました。20代の頃に一度同行しましたが、その土地の歴史や文化なども勉強できますし、名水が湧く場所を見つけた時の達成感も高いですね。今でも湧き水や山水を見つけると立ち寄り、コーヒー用の水としていただいています。

喫茶店を利用するのもあり!

Photo by Ryosuke Yagi

コーヒーがおいしい喫茶店巡りをするのもありです。コーヒーセットをシートバッグへ積載する必要がありませんし、ツーリングの目的地としても成立します。ちなみに、私がおすすめする喫茶店は奈良県高市郡明日香村にある「珈琲館御園」。一杯ごとにコーヒー豆をミルで挽く丁寧さがおすすめポイント!生真面目なマスターの性格がコーヒーに反映され、サイフォン式のコーヒーは味わいに安定感があります。

Misono Cafe – 奈良の飛鳥で40年 昔ながらの喫茶店
創業から今も変わらずサイフォン コーヒーにこだわり、 ご注文をいただいてから 「お客様のために」 一杯ずつ心を…

ツーリングでコーヒーをいただく!目的

誰にも邪魔されず一人で景色を眺めながらコーヒーを飲んでいると、日々のできごとや、これからの自分のあり方を考えている自分に気付きます。これまでを振り返り、現状を見据え、将来像を描く…。おや?これってソロツーリングと同じなのでは?バイクもコーヒーも、自分の中を旅する手助けをしてくれるのです。

コーヒーツーリングは手段であって目的ではない

コーヒーやツーリングは手段でしかなく、目的は自分巡りの旅です。そう!ツーリングライダーにコーヒー好きが多いのではなく、自分巡りの旅をするためにバイクに乗り、コーヒーを飲むのです。ツーリング先で時間をかけて丁寧にコーヒーを淹れて飲むという行為、それは今の自分のあり方を整理して、これからにつなげようとする行為ではないでしょうか?

ツーリングでコーヒーをいただく!まとめ

母が初めてコーヒーを飲んだのは和裁の専門学校へ通っていた昭和30年代、喫茶店でコーヒーを飲むのはおしゃれだった時代です。コーヒーカップに添えられた角砂糖の意味が解らず、そのままかじって友達に笑われたという思い出話を聞きました。コーヒーは日本人の嗜好に合い、時代が変わった今も特別な飲み物であることに変わりありません。コーヒーの華やかな香りはツーリングで出会った景色の思い出を脳内へブックマークするのにピッタリです。母ちゃん、そろそろコーヒーの淹れ方を覚えてねぇ。

ツーリングが気になる人はこちらをチェック!

ツーリングについて私の心境を語ったこれまでの連載記事もチェックしてください。誰も来ない狭路巡りツーリングを好む私、景色がいい場所を見つけてはコーヒーを飲んだり昼寝をしたりしています。しかし、ソロツーリングは寂しいのも事実。気になるバイク乗りがいたら声をかけることが多いですね。ツーリング先でコーヒーを淹れるのが面倒なら、マイボトルの携行も検討しましょう。